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2013年11月14日 (木)

うへえ、こんな文章を書いていたのか(笑)

読書の方法  吉本隆明  光文社

 サブタイトルは、なにを、どう読むかなんですが、著者による読書をメインにしたエッセイ集でしょーか?長年あちこちに書き散らしていたものを集めてみました、ついでに本人もそんなの書いたっけ?的なのもありますが、どーよ、みたいな(笑)他にインタビューというか、対談も少し入っていますかなぁ?インタビューの相手は編集さんか?後は中沢新一と荒俣宏、うん、何となくそーゆー本です(笑)

 「書物を読むということは、そこにかかれた表現をたどり、著者の精神的な生活を、追体験することをさしているから、たとえ、数十冊の推理小説を追っても、ひとつもよんでいないこともあるし、たとえ、一冊の他人にはつまらないとおもわれる書物でも、精神的な大事件のようによむこともありうる」に全て凝縮されているよーな?読書とは真に個人的事柄であるとか(笑)

 著者的正直さでは、読書法を尋ねられて「ここ一年で、小説やら何やら新刊本を百冊近く読んでみたんです。正直な感想を言わせていただければ、やっぱりこりゃまいったなぁー、そうとうひどいなぁー(笑)」いやはや全く正直者乙でしょか(笑)

 アリス的に読書…いやー書きだしたらというか、言い出したら止まらないんではないか?と思うけど?どだろ?ただ、本書の物書きの本の整理のとこは何も物書きに限らず、皆とらわれる問題じゃなかろーか?ええ、増えていくばかりの本とゆー腐海をどないしたらええねん(笑)著者の提案はいくつかあるけど、その一つに全てをハイテク化、当時だとマイクロフィッシュ化、今だとネット化、クラウド化しちゃえばいいんだわの世界か?「ただそのときは、物書きが成立するのかどうか、また経済的に職業として成り立つものかどうか、まったくわからない」と言われているとこが何とも…で、何とも自虐的なギャグオチは「物書き自身の方を廃棄処分にして売り飛ばす整理法だということになる」って…元からたたなきゃダメってか(笑)後、アリス的には夏目漱石の夢十夜が出ているとことかなぁ?

 時代的なものがあったと思う問いに欲望とはとかあって、都市と欲望ですかねぇ?「遊ぶ場合でも勉強でも就職でも、非常に便利で刺激があるということです。人間の欲望は、多様にはなっても基本的に変わるはずはないわけですね。「貧乏するのが欲望だ」には絶対にならない」というのは、たたた確かにと言わねばならないのかなぁ…「「欲望は抑えたほうがいい」なんていうのは、悟りきった坊さんみたいに本当に我慢できる人か、もしくは嘘つきですよ(笑)」って…正直者乙ですかねぇ…第三次産業、サービス業、文学辺りから見ると豊かさもバロメータの一つだろーしなぁ…

 西洋から見た東洋というか、日本でハーンなんかも引き合いに出されていたりするんですが、結局彼らが関心をもった日本って、迷信とか、日本情緒、習俗といった土着的な感性なんですかねぇ?何となくオリエンタルじゃなくて、ジャパネスク(笑)しかして現在、「西欧に対して日本を理解してくれと言っても、徹底して言えば、ハーンのようにその人自体にヨーロッパを捨ててくれというのと同じことです。まして捨てさせる魅力もないのに誰も捨てやしないのですよ。なにも日本なんかに深入りするためにヨーロッパを捨てる欧米人なんかいやしないのです。みんないい加減なことで日本を知っているだけです」って…東も西もギャップ萌えとかダメでしょか(笑)

 中沢先生との対談は何か中沢先生若いわぁと思いつつ、詳細は本書をドゾなんですけど、この中で気になる言葉というと「昔から、物を書く人の理想は、物を書きながら、最終的にはそれを消滅させてしまうこと」(@中沢)とな…そーだったのか?アリスぅー?こーなると作家とは実に因果な商売だって事になるのだろーか?

 も一つの対談が荒俣先生とで、こちらはお題が恋愛小説…オヤジ二人で恋愛本話ってシュールだと思っていたら、これ正道だったのですね(笑)男のロマンって、金(権力)か、色(女)だもんなぁ…恋愛小説というからハーレクインなイメージをつい浮かべてしまったけど、殿方視点から見れば、初恋は実らない系か、もしくはハーレム万歳に行くしかなかったりして(笑)欲望だだ漏れ乙だったんですねぇ…詳細は本書をドゾ。

 ただ、中沢先生は「文学の世界でも、優秀な作品は、若い女性と、うんとお年寄りの女性の作家の中にありますね」と言ってるし、荒俣先生の方は「オカマの文学はこれから出てくると思うんですよ。オカマや女性の書くものはすごく吸引力があって、何でも吸い込んでしまう。ただ、そうなると、男は一体何をしたらいいんでしょう、という感じはありますね」って言っちゃってるし…しかもそれに吉本先生も「男性作家はだんだん少なくなっていくんじゃないでしょうか」なんて答えているし…21世紀文学界というか、出版界、ホンマでっかぁー?と(笑)

 それにしても著者は、エッセイで「恋愛中の相手の恋人に、本の話など仕掛けてはいけない」とはっきりおっさっているんだが、デートに比べりゃそれは「不毛なお喋りにすぎないからだ」とは手厳しい…「だがおなじ本を読むことでも、おなじ本の話でもいいからやってみたほうがいい。もしも恋愛が峠をこえたと思えたり、これは失敗だったと思えたりしたときには」って…恋愛と本の距離感って…まぁ今時なら失敗だったと分かった時はすっぱり別れていそーだけど(笑)

 他にもいぱーい読書話、本話、作品話とかいろいろあるので詳細は本書ドゾ。著者お薦めの本もズラーリと並んでおりまする。個人的にはその中の一冊、「御成敗式目」が凄いと思いますた…これを取り上げる著者もパネェけど、この本の解説、箇条書きなんですけど、それがニクイ(笑)「中でも興味深いのは、他人の妻と不倫したとき、所領の半分を没収するか、遠島のどちらかという規定条項だろう」ですかねぇ(笑)今の民法にもこれ入れたら、すぐに財政再建できるんではなかろーか?とふと思ってしまったりして(笑)

 目次参照  目次 文系

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