« クレタ島の東と西? | トップページ | 日本全国津々浦々? »

2013年12月10日 (火)

和をもって貴しとなす…

大坂アースダイバー  中沢新一  講談社

 何とゆーか、前回の東京編と似たよーなお話なのかなぁと思っていたら、大阪はやはりディープだった模様…東京の場合は土地と人だと土地の方に比重が大きかったよーに見受けられるんですが、大阪は圧倒的に人、人、人のよな?完全に人間の方に顔向けていますなお話になっているよーな?だから、アースダイバーというより、ヒューマンダイバーって感じかなぁ?まず人ありきなんですよ、奥さん(誰?)

 で、何でこんなに毛色が違っているんだろか?と最後まで目を通して、エピローグを読んで納得ですかねぇ…著者が大阪アースダイバーをやると宣言したら、主に関西人からご忠告がきたとな「それはまずできないでしょう」と…どゆ事かと言うと、探索すればする程「大阪ではかならず微妙な問題にふれていくことになる。早い話が差別にかかわる微妙な問題に抵触せざるを得ないから、東京でやったみたいに気楽な気持ちではできないよ」という事らしー…

 かくて著者は前回とは文体を変えて、「隠すことであらわにしたり、逆にストレートに書いているようで、じつは隠しているというデリケートな文体の開発が必要でした」となる訳…「ずいぶん危険なことも書かれているのですが、連載中は無事に切り抜けられたようです」とな…

 いえ、年末なのでこの一年を振り返る、もといこの5000年を振り返ってみよーですか?いく年くる年で、舞台は大阪、天下の台所はむしろ日本の市民の街だったんですよ、おぞーさん(誰?)

 アリス的に大阪…いやもー地元も地元、これは突き進むしかないでしょー(笑)それにしても大阪、今ある大阪の土地は殆どが海中にあった土地なんですね…上町台地だけが浮かんでいたという感じでしょーか?とゆー事で砂州の国、大阪だったのか?

 まぁアリス在住の夕陽丘は上町台地にあるから、大阪的には古い土地という事になるのか?ちなみに難波宮があったのもこの上町台地の北端…古代の大阪は上町台地と、生駒山の南河内の丘陵地帯に人が住んでいたという事になる模様…でまぁ、今も大阪って川の国ですけど、この川によって土砂が運ばれて島が出来てきて、土地が形成されていき、大阪になったとゆー事らしー…だから、大阪の土地っ子は海洋民が住みはじめてはじまったという事に繋がるとな…

 農民ではなくて漁民からというところからして大阪は土地に関する感覚が違うのかなぁーと思いまするが、詳細は本書をドゾ。物部氏も出てくるし、秦氏も出てくるし、渡来人もやってくるし、古墳文化からしてあれ外交手段の一つとは知らなんだ…日本にはこんなに立派な施設がありますという舞台装置の一つだったのですねぇ…確かに今より余程外交能力あったと見た(笑)

 アリス的に一番読まなきゃなとこは四天王寺物語という章でしょーか?物部氏と蘇我氏の戦いは神道対仏教の戦いという宗教戦争的な意味合いで語られているけど、詰まるところ富と権力の奪い合いだった模様…物部氏は相当に豊かだったのですねぇ…で、勝ったはいいが祟りはこあいと…かくて鎮魂の寺を玉造に建てるとな、それが元祖四天王寺だったとな…「日本ではじめての本格的な仏教寺院である」と…

 ところがさすが物部守屋、簡単に滅びはせんの世界か?せっかく建てた玉造の四天王寺は「突然飛来したキツツキの大群の襲撃にあって、見るも無残に破壊された」とな…当時の人的にはたまげたというか、腰抜かした、衝撃の事実…となれば高い仏塔を建てよう、怒りを鎮めるにはそれしかないっという事で上町台地の南方荒陵に四天王寺建立しましたという事になるそーな…崖下には海が迫っているし、海に沈む夕日は綺麗だし、今度こそかつるの世界か?

 ちなみにこのキツツキ封じには鷹があてられていて、この鷹は聖徳太子だという伝聞までできてくる始末…しかも白い鷹…伝説は真なるものを含んでいるというけれど…幻視の世界ってパネェ…ある種この辺りまではレイライン的な世界だったんだろか?まぁ何にせよ、聖徳太子伝説は日本人の一つの拠り所だった模様…

 「四天王寺を誇らしげに仰ぎ見てきた、大阪の人々によって語りつがれ、育てられてきた「聖徳太子」の思想には、これから覇権主義的な中国に向かい合って生きていかなければならない、日出づる国の民である日本人が、もっとも大切にしなければならないオンリーワンの思想の、原石のような輝きを秘めた原型がしめされている」ですかねぇ…今も昔も大陸と結びつきが強いのは大阪ですしねぇ…

 まぁこの頃から敗者を排除するのではなくて、組み入れる、取り込むというのが日本的な思想だったよーで…強者だけとか、パワーだけとかを是としない思想もこれまた伝統芸能というかDNA的に日本人みたいです(笑)

 四天王寺な関係で俊徳丸なお話の詳細は本書をドゾ。夜の四天王寺とか、四天王寺という存在の包容性とでもいいましょーか?いや、凄い…

 その他、商都大阪とは?みたいな話しの詳細も本書をドゾかなぁ…有縁無縁の違いとはどゆ事かという事、貨幣経済とは何か?贈与とは何か?東京とは都市としての概念がこれまた全く違うのだなぁというのを切実に考えさせられまする…「都会は無縁で苦しいと言い続けている。そんなことを言っているあいだは、東京は都市とは呼べないでしょう」とな…都市とは無縁者の集まりなんですねぇ…それを受け入れ発展させる事が都市の生き方だとすれば、孤独なんて当たり前なんだとな…いやースーパードライっすよ、姐さん(誰?)

 かくて、根っからの個人に立脚しているという点では、さすが大阪、及び大阪人という事になるんではなかろーか?な世界か?大阪今も昔もそこに住んでいる人の為の都市なんですかねぇ?聖徳太子の思想ではないですけど、敗者も内包して突き進むと…こー言っては語弊があるかもしれないけど、上から目線の街ではなくて、下から目線の街のよな…貧者とか、敗者とか、庶民を切り捨てたらそれは大阪とは言えなくなるのではないか?とふと思うのはこれまた気のせいか?

 他にも色々な地域が掲載されていますので、詳細は本書をドゾ。土地の歴史は一言で片付く事じゃないとしても(笑)

 目次参照  目次 大阪

|

« クレタ島の東と西? | トップページ | 日本全国津々浦々? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

大阪」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 和をもって貴しとなす…:

« クレタ島の東と西? | トップページ | 日本全国津々浦々? »