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2013年12月 5日 (木)

和食の心得、その幾つ(笑)

魯山人と星岡茶寮の料理  柴田書店

 日本の食の文化、歴史を考える時に近代においては魯山人…忘れる訳にはいかないよーな?ある種、食の革命児でもあった人なんだろなぁと思いつつ、どーも、とても人格者と言える人ではなかった模様なので、これまたアンチもそれなりに多いと…シンパの人にとっては神様のよーな人であり、その流れは今日まで脈々と続いたりしてるし、まぁ、人生色々、評価も色々でしょか(笑)

 それにしても、食と陶芸の人かと思っていたら、元々は書家、篆刻家だったんですね、魯山人…他にも色々手を出しているから、今で言うとマルチアートの人だったんでしょか?でもって、当時の星岡茶寮の名物料理が、スッポンと狸汁…何か日本の和食というより、親父食な気がしないでもないが(笑)取りあえず、スッポンの方は今でも結構あるよーな気がするけど、狸汁の方は「これはコンニャクを具にした精進の鍋ではなく、野生の狸の身を使った正真正銘の狸汁」って…戦前は本当に狸食べていたのか?これはもしかして究極のジビエってか?

 野趣極まれりに気がしないでもないけど、魯山人が寄稿していた婦人画報のお題が、小鳥の鋤焼…ええ、牛鍋的なすき焼きを思い浮かべたら、これが本当に狩猟で獲った鳥…例としてはつぐみのさばき方まで載っていると…これ大正15年の話しで…その頃の方って肉食解禁されたら豪快に食ったどーの世界だったんだろか?

 何となく、維新後の日本の食ってワイルドだぜの世界だったんだろか?と(笑)

 アリス的に魯山人…まぁ魯山人が京都出身というとこで、どだろ?かなぁ?それにしても魯山人の生い立ちもそれなりに出生の頃からアレで、そこを見ると気の毒な人だったんだなぁと思うけど、その後の結婚、離婚の繰り返しは、人との縁の儚さというか、無さを痛感するよーな?結局、心血注いだ星岡茶寮からも追放される訳だし…

 さて、本書は星岡茶寮の再現レシピっぽいのから、魯山人の縁のある料亭から、魯山人の器に合うレシピからで、本書前半は写真が並んでいるのですけど、それが本当に美しス。ザ・日本の和食という感じで、日本人的にはなる程な一品がズラリ…

 アリス的には、伊勢海老の旨煮(八勝館)とか、伊勢海老洗い黄身酢掛け(竹葉亭本店)とか、伊勢海老と雲丹の豆乳寄せ(大原・卯庵)とかになるんでしょーか?マレーの五色海老じゃないんですよ、伊勢海老なんですよ(笑)

 ちなみにこちらに掲載されているお店としては、紀尾井町・福田家、瓢亭、八勝館、割烹中嶋、竹葉亭本店、大原・卯庵、温石、一福、あらや滔々庵と、ビックネームがズラリ…そして器が言わずとしれた魯山人作ですから、料理も皿もごろーじろの世界が展開、奇麗と美味しそうな世界が合体するとこーなるのか?の迫力です。

 詳細は本書をドゾなんですけど、本書には当時の食文化的な豆知識も満載で、例えば芸者…星岡茶寮では芸者はあげなかった模様…料理店に芸者を入れるのは東京の風習(箱が入ると言ったそな…)だとか…関西では「必ずしも会食と芸者はセットではなかった」とゆー話らしー…権力握ると、文化ではなくて色に走るのはさすがアレだよなぁ(笑)

 取りあえず、ご飯で勝負というのは東京では画期的というか、潔い姿勢だったんではなかろーか?それとも、鎌倉に住んだ魯山人も京都の気配が抜ける事はなかったとゆー事なんでしょかねぇ?

 個人的には瓢亭の呉楽網目皿が面白いと思ったけど?これも魯山人なんですよね?何か、いよーにポップな雰囲気だけど(笑)

 目次参照  目次 食物

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