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2014年1月11日 (土)

ふることふみ?

橋本治の古事記  橋本治  講談社

 日本人ならその名を知らない人はいないと思われる日本最古の書物…古事記、なんですが、名前は知っていても通読した人ってどれ位いるんだろー?と?日本昔話的で、切れ切れにそーいや聞いた覚えがある話があるような?なノリのよーな気がするのはこれまた気のせい?で、これまた勉強不足で知らなかったのですが、古事記って全三巻の歴史物だったのですね?いえ、神様いぱーいなので神話・伝説の類になると思われも分かりますですけど…一応、これは日本創生神話と理解してオケなのかなぁ?

 で、本書はその第一巻の現代語訳というより、著者による超意訳という事になるんだろーか?かくて、世界が混沌にあって天と地に分かれて、高天原が生まれて最初の神様、天の御中主出現から、神武天皇の東征に行こか、まででしょか?という事で本書の登場人物は殆ど神様ばかりなりの世界が展開している模様…

 高天原と出雲の登場回数が多いよーな気がするけど、根の国(黄泉の国)や海の国、その他日本各地が出てきて、結構神様フットワーク軽い?

 それにしてもこれ元明天皇の時代の産物だったのか?時代的には大化の改新の後の壬申の乱の後の時代という事になるのだろーか?ちなみに、古事記のディレクターは太安万侶がおおくりいたしまぁーす(笑)

 アリス的に古事記…アリスなら聖徳太子だけど、同じ奈良でも時代が下がるか…アリスの雑学データベースには古事記も勿論入っていそーだが?どーか(笑)

 それはともかく、何故今古事記なのか?というと、天武天皇が「わたしは、各豪族の家につたわっている天皇家の歴史や神話がかなりゆがめられてしまっているときいた。各豪族家が、自分の家に有利になるようにと思い、正しい歴史をゆがめてしまったのだ。いまの時にそれを改めずにおいたなら、数年のうちに正しい言い伝えは滅び、国はふたたび混乱におちいってしまうであろう。歴史こそは、国家を根底からささえる力強い基礎である。だからこそわたしは、これを正しくしたい。各豪族家につたわる各種の言い伝えを集め、偽りをすて正しいものだけを残して、のちの世につたえたいと思う」という序の弁が、そゆ事って事でしょーか?

 かくて人間記憶装置の稗田阿礼登場か(笑)で、それを書におこせというのが、古事記となったとゆー事らしー…持統、文武天皇はどーしただ?という事はパスの方向で(笑)

 それはともかく、何せ八百万の神の国ですから、ついでに言うと神様の名前、長いんです(笑)しかも、二つ名多すぎの世界でして、一度も登場しない神もいらっされば、何回も出てくる神もあり、名前変わって再登場したりで、何か己の記憶との戦いのよーな気がしてきた古事記かな…

 詳細は本書をドゾ。平易で分かり易い現代文になっていますので昔話を読む感覚で読めるよーな?有名どこも目白押しで、イザナキ・イザナミは勿論、アマテラスにスサノオ、オオクニヌシ、ニニギの命にコノハナノサクヤ姫、ホデミの命(山サチヒコ)にトヨタマ姫、そしてカムヤマトイワレビコ(神武天皇)とイツセの命…がドドっと登場しておりまする。

 さて、アリス的には天の浮き橋に立って、天の沼矛で海をかき混ぜてできた最初の島が、オノゴロ島でございますのとこですかねぇ?島が出来て、木がはえていて、その木を伐採して天の御柱つくっちゃえというのは、さすが神様の島、木の成長速度も半端ネェという事か?更に八尋の広さを持つ神殿まで木を切ってつくっちゃうし(笑)

 それにしても島が出来ていく順番がこれまた最初が淡路島、次が四国だったんですね…で、次が何故か隠岐で、九州、壱岐、対馬、佐渡と続くと…地理的相関関係は、そんなの関係ねぇー(死語?)と言う事か?

 他にアリス的というなら白い兎がで、因幡の白うさぎのお話も出てくるとこでしょか?でこれまた知らなかったのですけど、「いまの世にウサギ神といわれているのは、このうさぎのことなのです」とな…そーだったのかぁー(笑)

 本書的に不思議に思ったのは、イザナミが死んだ時は死んだままなのに、オオアナムヂが死んだ時は生き返らせる事が出来るんですよね…この違いは何なのだろう?とふと思ったり…ちなみに後にアメノワカヒコが死んだ時はわざわざ家族が大挙して高天原から降りてくるのにこれまた生き返る事はないし…まぁアメノワカヒコはある意味反逆罪だから、アレだとしても…神様の采配もむつかしーなぁ…

 面白エビと言っていいのか、習俗的なとこですけど、「いまの世に住む人は、「夜にひとつだけ火をともすことは、よくないことだから、しないほうがいい」と申します」というのがあって、そーだったのかぁーっ?これの今って、当時の今だよね?でもって現代の今もそんな習わしあるんだろか?

 も一つ、実に日本的だなぁと思ったのが、よくないものも神様なんですよね…悪神という、それがこれまたちゃんと生まれていると、例えばイザナキの禊から生まれたヤソマガツヒの神、オオマガツヒの神とか…ただ、これまた日本的なんですが「生まれ出た神の禍をなおそう」とする神様もまた誕生する訳ですよ、カムナカビの神、オオナオビの神、巫女のイズノメと…いやもー何とゆーか昔からバランス感覚の国日本という事でよろしーんでしょか?

 面白神様では物知りのタエビコの神、こちら正体はカカシなんですよ、おぞーさん(誰?)「田の中に立っていて、歩くことはできませんが、遠くのところまでいつもながめつづけているので、すっかり物知りになってしまっていたのです」とは、これまた、そーだったのかぁ(笑)

 で、どの神様もキャラ立ちしているというか、元祖マザコン男のスサノオとか、これまた元祖男装の麗人のアマテラスとか、ついでに元祖ヒッキーのアマテラスか?更にに言うと元祖ストリップダンサーのアメノウズメという事になるんだろーか?

 元祖と言えば、スサノオの新婚ヒャッハーな歌が、我が国最初の和歌という事になっているとは知らなんだ…例の八雲立つの歌なんですが…ちなみに神語の始まりとか、民謡の始めとか、事の始まりも多しか?古事記…

 他にエビいぱーいなので詳細は本書をドゾ。で、最後にホンマでっか?と本書で一番おろろいたエビを一つ…ニニギの命とコノハナノサクヤ姫との出会いの章なんですが、君の名は?の世界が展開するんですけど、これ「いきなり名前をたずねられるということは、いきなり「結婚したい」といわれるのと同じこと」とは知らなんだ…しかも「女が、名前をたずねた男に自分の名前を教えるということは、「あなたと結婚してもいいですよ」という意思表示をすることです」とも、知らなんだ…

 で、問いに答える男女とここまでは美しい恋愛話なんでございましょーが、さすが古事記、一筋縄ではいかない、オチがついてくるんですよ(笑)「ヒコホノニニギの命のおっしゃった「結婚したい」ということは、当然のことながら、「ひと晩だけいっしょに寝たい」ということでした」という事で、「ヒコホノニニギの命は、「この女を一生つれそう妻にしたい」とは、お思いにならなかったのです」とな…ぶっちゃけ、一目惚れじゃなくて、やりたいだけという、何とゆー男の本音(笑)神話の時代からコレか?コレなのか(笑)

 とゆー訳で、最初から最後まで果てしなくオチが凄い古事記という事でオケ(笑)

 目次参照  目次 文系

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