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2014年1月20日 (月)

一般化できない方法、もしくは日曜大工の知恵(笑)

「あいまい」の知  河合隼雄・中沢新一 編  岩波書店

 まず言葉ありきで、この世の全ては言葉に出来るというのが明瞭な言語だとすると、日本語、日本人、そして東洋と考えていくと、どなんだろ?みたいなノリかなぁ?分類学で言うとこの未分類みたいな仕分け不能なのはどーする?的な?それを気持ち悪いと徹底的に排斥するか、それとも受け入れるかは個人と社会の資質になるんですかねぇ?

 まぁとにかく「現代人は何か記号化することによって明確に伝達できないものを、「曖昧」と呼んでいる傾向があるんじゃないかと」(@河合)で、21世紀これからの課題は曖昧の立ち位置というか、曖昧とどーやって付き合っていくかになるんじゃなかろーか?とか?

 世の中、物事はっきり言えの世界が展開しているしなぁ(笑)「相手に「No」と答えさせる質問をするのは、それは質問する人が失礼なのである」と、一昔前にはまだマナーがあったという事ですか(笑)「そう考えると、現代という時代は、そのエレガンスを非常に欠いた明瞭さというものを、ちょっと背負い込み過ぎているのではないか」とな…ここらで少し落ち着いて、曖昧の効用について考えてみよーが本書のメインですかねぇ?

 てな訳で、本書には理系、文系、芸術系の有志の方々が、その分野における曖昧のスタンスについて語っている感じかなぁ?で、この曖昧、曖昧というだけに人によって曖昧の定義というか、価値観というか、意味が違ってくるのがこれまた面白いと言うべきか(笑)

 アリス的には柏崎氏の「社会学風アンビギュイティ三題-よそ者、葛藤、恥ずかしさ」のとこなぁ?社学的にはこー見る事ができまっせみたいなノリなんですが、日常の行動はどんなもん的なそれはなるほろなぁな話ですかねぇ?ちなみに「社会学の立場からは、選択の余地のない行為は行為ではないが、選択肢そのものは、個人の手におよばないところで、つまり社会によって設定されている。それは行為の目的についても、ある目的に達するための手段についても当てはまる」もーなんちゅーか、全ては決まっているんだよの世界か(笑)

 も一つ社学的なとこで「社会学にとって最大の難題は「秩序はいかにして可能か」である」そーな…日本人的感覚からするとヘェーなんですけど、もしかして東日本の震災の時に世界的に取り上げられたのは社学的にジャスティスなんですかねぇ?「「科学」であることを熱望してきた社会学にとって、行為の法則性や類型性を乱すような不確定要素は、たしかに迷惑であった」とな…世の中、計れるものが全てなんですよ、奥さん(誰?)

 まぁそれはともかく、ゲオルグ・ジンメル、ロバート・マートン、アーヴィング・ゴフマンの見解についての詳細は本書をドゾ。非常に興味深い考察だよなぁ…ある意味日常で、あるあるの世界か(笑)後、震災的には「調教や技術あるいは経験に基づいて繰り返し行われてきた行為は、過去には有用であったにもかかわらず、状況が変化することによって不適切な行為となる」(@ヴェブレン)ですかねぇ…これを訓練の無能と題しているところがこれまたヴェブレンらしーっちゃ、らしーか(笑)さすがヴェブレン様やで(笑)

 その他、これまた他の参加者の皆さんの曖昧についての見解についての詳細は本書をドゾ。どの説もそーだったのかぁーっ?なお話のよな?振り幅大きくてアレですけど(笑)個人的には理系の人のお話の方が分かり易かったというか、気持ちは分かるの世界ですかねぇ…理系、特に物理なんて曖昧を極力排除していったはずなのに、ああ、はずなのに、それだけじゃ済まない世界が展開してくるし、どーしてこーなったぁーっ?というのが心の叫びで、それを受け入れるか?否か?もいや、それが問題だ、もとい葛藤だになるんですかねぇ…曖昧についてはやはり西洋思考の分野の方が厳しいものがあるよな?測定の限界とか、真空の真空って本当に真空って、これもー禅問答か?落語じゃなかろーか(笑)

 で、まぁ何でこんなに曖昧という概念と葛藤せにゃならんねん?と、これはむしろ逆切れ的なアプローチもある訳で「ものごとあるがままに見るためには無力になる必要がある。想像力を解き放ち、物事がわれわれにぶつかってくるのを防いでいる障壁を取り外す必要があるのだ」(@ケラー)そーで、よーは己の無力化、非武装化宣言ですかねぇ?人は誰しも自己防衛という名の正当性、攻撃性を手放すのはかくも難しという事でしょか?まぁ器を広げたら曖昧になるやんけ?そしたら何も分からなくなるやんけぇーっという叫びも理解できるが、これまたそれで分からなくなるならその程度って事やんけぇーっというカウンターもこれまた分かるんですよね(笑)所詮、論とは閉じた世界の話ですから、とか(笑)ここはゲーデル先生のバッキャローと海に向かって叫ぶとこだろか(笑)

 その他本書、至言の嵐ですのでこれまた詳細は本書をドゾ。曖昧も色々、本当に色々なんだなぁと感心しますた(笑)個人的には言葉の定義がそれぞれに面白かったかも?マトリックスが母胎とか子宮を意味しているとは、数字の羅列のソレとばかり認識しておりました…後アイデンティティとか、よくアイデンティティの確立とかいうけれど、アイデンティティってプロセスなんだぜ、とか(笑)

 その他留学の理由が曖昧なままで許可してくれたのがチベットだけだったというのが、これまた納得ですかねぇ…若き日の中沢先生のお話ですが、留学試験で西洋系は全滅で唯一心がけを聞いてオケだしてくれたのがチベット人だったとな…成程、面接試験も様式美というか、所詮○×方式以外の何物でもなかったんですねぇ…いやー、北京五輪の時に何であんなにチベットと思っていたけど、成程な世界だったのだな、チベット…もしかして世界で一番懐の広い世界か?確かに心がけは大切です(笑)

 世の中、曖昧な事ばかり(笑)、不確定、ゆらぎ、散逸、カオス…拾い上げ始めたらあるあるの世界に突入か(笑)ただ、ある意味東洋的な、曖昧の概念…これを理解しよー、取り入れよーという欧米の話は美談に聞こえますが、今までの経緯が経緯なので喜んでばかりにいられないと(笑)「先住民を無視してアメリカを「発見した」ヨーロッパがそこを食い荒らして、しかも、このごろはネイティブ・アメリカンの知恵まで取り込もうとしている」(@河合)とか、「アメリカ人たちがどうも仏教を発見しているらしい、これは危ないぞと。われわれはネイティブ・アメリカンみたいにはっと気づいたら、われわれのよいところは全部あっちへ取られてということが起こるんじゃないか」(@河合)という危機感が河合先生半端ネェ…

 と言うのも「今日は死ぬのにもってこいの日」というネイティプ・アメリカンの事を書いた本が米人によって発刊されているそーで…ただ、当たり前ですけどネイティブ・アメリカンから見れば、違うんじゃないかい?、の世界らしー…今はそれでいいとして、「ところが、もっと時代が下ると、本物を知っている人がいなくなるでしょ。そうすると「今日は死ぬのにもってこいの日」を読んで、これがネイティブ・アメリカンの世界なんだと言うことになって、アメリカ人のイメージしたアメリカ先住民の世界が本物ということになっちゃう」とな…まぁ米さん前例がありますからねぇ(笑)仏教でもそれやられたらたまらんというのが河合先生の主旨らしー…というか、ここまできても言葉にした方が正義って、曖昧はどこいっただ(笑)この言語化と正義病がある限り、米は米だよなと(笑)

 さて、他にも色々ありますが、最後に本書で一番なるほろと思ったお言葉を一つ…「伝統とか歴史というものは、すごくこわいものじゃないでしょうか。欧米の人を見ていたら、関係ないように生きているけれど、僕から見たらやっぱり言動がクリスチャンやなと思います」(@河合)お後が宜しいよーで(笑)

 執筆者は、ピート・ハット、佐藤文隆、ジョン・L・キャスティ、エヴァ・ルーナウ、エヴリン・フォックス・ケラー、町田宗鳳、早川聞多、たほりつこ、柏岡富英、小林康夫

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