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2014年2月26日 (水)

風変りな女性達?

イノセント・ガールズ  山崎まどか  アスペクト

 サブタイトルが、20人の最低で最高な人生なんですが、どゆ人達かというと「自分の夢や、ささやかなビジョンを叶えるために奮闘し、周囲や家族と軋轢を生じることになっても、頑固に自分だけの世界を守り続けた女性たちだ」という事になるんでしょーか?いや、もー全員、米女性なんですけど、ある意味、米女性ってパネェの一言に尽きるよな…で「女性の普遍的なテーマ」とがちんこ勝負ですかねぇ?どゆ事というと「母親との関係。女性が一人で仕事をしていくことの難しさ。独身者の孤独。世間から承認されたいという切なる願い」とな…これまた見ようによっては究極の勝ち組かもしれず、これまた負け組の最たる者なのかもしれず、世間の物差しで測るにはあまりにも尺度が違うよな?

 まぁ何にせよ、読んでいて思った事は成程米って男性社会、マッチョ世界なんだなぁと痛感したとこ、こー言っては何だが、人種、性別、格差ときて、治安問題が物凄く女性的にはのしかかっているよーな?一番のその被害者はキャンディ・バーの章で、ブロンドの白人女性だったのだけど、所謂悪質な女衒に誘拐されて当時14才だった少女に「一日に十人もの客を取らされた」で、「彼女が強制させられた売春行為は四千回に及ぶ」で、しかも顧客達は「ギャングの男たちだけでなかった」で、「ダラスの街で名前の知られた紳士たちの名前も数多く書かれていた」とな…ちなみにこれ1950年頃ですからWWⅡ後なんですよねぇ…それにしても米ってステイツでこれだったのか…

 美人はちやほやされてというのもあるけど、これまた美人は生きにくいというのもあって、キャンディバーの生きざまはまさに後者の代表のよーな人生…彼女がストリップガール、ダンサーとして有名になるにつれて「彼女のかつての客だった紳士たちも、キャンディに脅されるのではと怯えた」になる訳で、多分冤罪で刑務所送りにするんでねぇ…米の正義半端ねぇ…

 いやまぁ詳細は本書をドゾですが、もーこれは女性の自立の問題で、成程、米でウーマンリブだの、フェミニズムだのが燃え上がる訳だと納得、これ女性的には死活問題だったんだなぁ…後、も一つはよく日本女性の若作りを揶揄して欧米女性は年齢相応を美徳とするみたいな話が出てくるけど、本書見る限りでは皆さん年齢サバ読んでいる人が多いよな気がするのは気のせいか?

 それはともかく20世紀の米女性の生き方、マジぱねぇでござります(笑)

 アリス的には、これはもー朝井さんの出番でしょーか?この手の女性について一番理解がありそーな気がするんだけど?どだろ?まぁ日常で一番ストレス抱えているのはこまちさんだと思われですけど、警察機構なんて、男社会で、組織社会ですからねぇ…

 登場人物的にアリスに関係ありそーなというと、人形絵本作家のデア・ライトは紅雨荘の人形作家と被るかなぁ?いやぁ40代で人形遊びをするその感性が、もろに少女趣味というか、永遠の少女ですがで、ある種のピーターパン的なそれかも?うーん…

 後はニューヨーカーのコラムニストであり作家でもあったメーヴ・ブレナンも女性作家の悲哀がモロに出ている感じかなぁ?というより、米社会のこれまた属する社会の束縛が本当に米ってキツイんだなぁと…というのも「知識階級とはいえ、家族の絆が強いアイルランドの保守的な家庭で育ったメーヴにとっては、都会で独り暮らしをして働くこと自体が家庭への裏切りだったのだ」ってこれまた50年代の話なんですが、米のこの時代の女性観ってこんな感じだったのか?自由の国米といっても女性にはそんなの関係ねぇ(死語?)だったんだなぁ…ついでに言うとメーヴ、この後結婚して離婚するんですけどこの離婚というのがカソリック的にアウトで、「彼女は一族から切り離された」でほぼ家族一同から絶縁される事になるんですよ…これまた信仰パネェってか?ちなみに彼女をモデルにしたのがあのティファニーで朝食をのホリーだとも言われているそーで…オードリーが演じた主人公もそーいえば、都会の孤独な女性の生き方だったりする訳だしなぁ…

 他にはというとロック評論家のリリアン・ロクソンなんかも入るのだろぉか?所謂ロックの創世期、黎明期のカリスマという事になるのかなぁ?もしくは母親というか、母神?ちなみに彼女あのロック・エンサイクロペディアを編纂した人でございますと言えばロック好きな人にはピンとくるのか?うーん、もーパワーが違うと本当思いますた(笑)

 更に作家つながりでベストセラー作家のジャクリーン・スザンとか…とにかくメディア戦略を駆使して本を売りまくった作家第一号ですかねぇ…本なんて中身じゃないんだ、売れれば正義それが米"お金"主義ってか?これまた一つの暴露本の元祖的なノリになるんだろーけど、大衆はセンセーショナルでスキャンダルなそれを望んているという事なんだろか?いやー売れる為には、売る為には何でもするというよりそこまでするかの態度はいっそ天晴、でもって生涯上奏した本はたったの三冊だけだけど、どれもベストセラーになって、メディアの人気者、三度の飯よりテレビに出る事が好きって、これもしかして菩提樹荘の元精神科医に近いものがあるんじゃまいか?何せ「本を売るにはグラマラスなイメージが大事だと考えていた」お人ですから(笑)

 その他、他の女性達も一筋縄でいく人達ではないし、これまたそれに絡んでくる人達も並じゃないので例えばキャンディ・バーの友人のギャック・ルビー…この人「ケネディを暗殺したリー・ハーヴェイ・オズワルドを射殺」したお人だったりして…その他、友人知人に有名人がごろごろ出てきたりもしますリリアン・ロクソンのとこではロックスター達を始めアーティストてんこ盛りだし、後のポール・マッカトニーの奥さんになったリンダとの因縁はこれまたアレだし、ドリス・トラヴィスのとこなんてペープ・ルース、ウィルリアム・ランドルフ・ハースト、ジョージ・ガーシュイン、アルフレッド・ヒッチコック、フレッド・アステア、ヘミングウェイにウィルソン大統領etc.と留まるとこを知らずのノリですけど、極め付けのエビはジーン・ケリーの雨に歌えば、あれ作曲家が彼女に捧げた曲だったのですねぇ…

 他にも色々色々興味深いエビ満載ですので詳細は本書をドゾですが、美女の悲劇的なとこはキャンディ・バーその他出てきますが、逆に「お前のように大柄で不美人の大金持ちは、本当の愛など夢見てはいけない。近づいてくる者はみんなお前を利用しようと企む奴ばかりだと思え」というのがドリス・デュークの父親の遺言だったりする訳で、いや世の中、とかく女は生きにくいという事でオケ?なんですかねぇ(笑)

 登場人物達は、イディ・ブービエ・ビール、デア・ライト、ドリス・イートン・トラヴィス、カレン・ダルトン、ジュリア・チャイルド、フローレンス・フロードハースト、メーヴ・ブレナン、キャロライン・ブラックウッド、フィリッパ・スカイラー、ドロシー・ドレイバー、ビリー・ティプトン、リリアン・ロクソン、ガナ・ワルスカ、シスター・コリータ・ケント、ジャッキー・オーメス、ドリス・デューク、ジャクリーン・スザン、ドリス・ウィッシュマン、キャンディー・バー、コニー・コンバース

 目次参照  目次 国外

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