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2014年3月24日 (月)

女は二度微笑む(笑)

残酷で優雅な悪女たち  桐生操  大和書房

 サブタイトルは、その数奇なる生涯でして登場する女性達は皆一筋縄ではいかない人ばかりなりかなぁ?ただ、まぁやはりこー言っては何だけど、同じセレブとはいえ、王妃・王女系であるなしはやはりスケールが違ってくるかなぁと?という訳で、ゼルダとルーやキャロライン辺りはまだ何のかんのといっても本人もしくは相手の男性が破滅するという個人で済むけど、これが王侯貴族系となると途端に国を動かす的な要素と人死にも出て来る訳で、それがエーメやルクレツィア、マリア・ルイーザかなぁと…で、王妃的というか后的なとこで則天武后、呂太后、西太后となると一挙に流血沙汰が猟奇的になっていくとな…さすが中国4000年、この点に関しては右に出るものなしか?

 まぁ本書で一番奇想天外なと言えば、エーメ・デァブックかなぁ?あのナポレオンの后になったジョゼフィーヌの従姉、幼馴染というより一緒に育った中、ナントの修道院に入り帰郷する途中で海賊船に襲われて巡り、廻った献上品の果てにトルコのスルタンへ、ええハーレムに入れられてしまうんでござるぅ…オダリスクといえば聞こえはいいかもだけど、よーは女奴隷ですから…とはいえ当時の宮廷・ハーレム内の政治的な駆け引きからエーメも寵妃の道を進むってか?かくて男児を産み、これまた波乱万丈、紆余曲折の果てにその子が後に王位につく事になると…となれば奴隷とはいえ皇太后ですよ、奥さん(誰?)

 いやまぁ何とゆーか、歴史は夜つくられるとか、女が動かしているの世界ってあるのかもねな話に突入ってか?というのも、元は仏人だし、ジョゼフィーヌは従妹だしという事で親仏政策きたこれなんですねぇ…欧州的には何故にいきなり方針転換とかあるんですけど裏で糸引いていたのは王太后とはこれ如何に?ついでにナポレオンがジョゼフィーヌを離婚して再婚した暁には、反ナポレオンに方針転換…これがあのナポレオンのロシア敗退に繋がるとは…あのままもし離婚していなければトルコとロシアも天敵な関係だから、側面援助あったかもなのに、現実はロシアと秘密の講和条約に調印したとな…

 これが本当に母親の影響によるものだとするならば、英雄色を好むなんて喜んでいる場合じゃないよねでしょか(笑)捨てられた女のもとい、関係者の恨みは深いってか(笑)

 というよーな、えええ?なエビが一見関係なさそーなメンバーによって綴られてる感じかなぁ?詳細は本書をドゾですけど(笑)

 アリス的にはゼルダとルーとキャロラインかなぁ?どゆ事というと、ゼルダは言わずと知れたフィッツジェラルド夫人、ルーはまぁ数々の浮名がありますけど、あのリルケの愛人だったお人、でもってキャロラインはバイロンの愛人だった訳で、いやぁもー作家というか、詩人との恋愛って…何か皆破滅型だよなぁ(笑)ただ、こーゆーのはというのも何だが、激情が過ぎる方が破滅していくんだなぁと…こーゆー言い方をしたらアレかもだけど、恋愛に冷めた方が精神崩壊を免れる感じかなぁ?

 とにかくにもゼルダはフラッパーの元祖、米的には解放された女として一世を風靡した女性ですから、まぁ当時の解放された女という概念は「あくまでブルジョワ階級の論理」でしかなかったけれど、ですが(笑)「女性たちが自分の人生を生きるためには、家事や育児を代わりにやってくれるお手伝いさんや召使いがいて、お金をたくさん稼いでくれる旦那さまが不可欠だったのです」とな…ゼルダのやった理想的な女性像とは「実は女性の自立とはなんの関係もないところで生まれた空論でしかなかったのです」となるのか…20世紀初頭、大半の女性は家事・育児と家庭に縛られていたという事でしょか?まぁ少なくとも、当時の女性達にはそれが憧れだった訳で…

 女性的な生き方で本書で最も成功している(?)のは多分、ルーじゃないかなぁと思うけど、これもまた人生色々、人さまの思考も色々だからなぁ…まぁ頭が良かった、やたらとモテたけど本人にその気がない、それでもって「精神的に惹かれる男と肉体的に惹かれる男とを、はっきり区別していた」人だったという事ですかねぇ…よーは精神的に交友関係をもった男性陣が皆荒れ狂ったとゆー事か?その一番の代表者はあのニーチェでしょね…「ニーチェほど、女にもてなかった男も少ないでしょう。彼は容貌が異様なうえ言動も突拍子ないという、いわゆる変人で、これまでプロポーズした女性からはことごとくふれられてきました」とな…

 そんなもてない殿方が女性とお近づきになったらどーなる、というか勘違いに走るのは必定でしょか?女性側からしたら知的会話友達程度の認識だと思われなんですけど…この愛が相思相愛だと信じている哲学者はそーじゃないと知った時に、哀願し、脅迫し、挙句非難、中傷をばらまく始末…かくてこのニーチェの思い込みのせーじゃねで「ルーの悪口がヨーロッパ中に広まって、すっかりスキャンダラスな悪女のイメージが形成されてしまいました」とな…でも、そんなの関係ねぇ(死語?)というか、本人気にもしていなかったらしー…未練たらたらのニーチェはツァラトゥストラはかく語りき執筆して、「ルーへの激しい憎しみを吐き出しています」とな…失恋記念で本が出る、これ本を書く人のジャスティスなんだろか?

 まぁ考えよーによってはこれまた元祖飛んでる女(死語?)の地をこれまたいってるという事で「ルーにとって、男女の結びつきは、必ずしも絶対的なものではありませんでした。彼女の主張によると、エロスの衝動はいかに激しく抑えがたいものであっても、愛の目的とはならず、単に愛の一要素に過ぎないというのです」とな…いや、これ言って、なおかつ実行している人って女性じゃまずいないよな?これで人生真っ当しているんだから、天晴じゃねじゃね(笑)

 他の女性達も皆それぞれに凄いというより、すざまじい人生を歩んでいらっさるので詳細は本書をドゾ。で、やはり何とゆーか中国の三人の太后についてはもー言葉がないよな…本書の中でもトーンが違うよーな気がする…仏宮廷も凄かったが、殺しの桁が違うよな…何せ則天武后なんてライバルをおい落とす為に自らの「赤ん坊の首を絞めて殺し」て相手に罪を被せるんですよ、ここに大岡裁きなんてありませーん(笑)

 しかも密告制度を取り入れて国中の国民が家族すら告げ口する世界に突入させちゃうんですよ…「索元礼とともに「来索」と称された「来俊臣」は、「密告羅識経」という拷問の指南書を作ったことでも有名です。この恐ろしい本は、いかにして無実の者を罪人に仕立てるか、いかにして自白を強制するかを体系化した本なのです」でございますよ、さすが中国サマは歴史が違う…

 本人だけでなくて一族郎党皆殺しが普通なんですよねぇ…刑死の方法も「凌遅処死」とかこれまた普通にあってどゆのかといゆーと「これは手足を一本ずつ切ってゆき、最後にようやくとどめを刺すという残酷な処刑法です」が罷り通っていたり…いやそれよりも呂太后の威姫に対する処刑の方法がもー凄すぎる…詳細は本書をドゾですが、それを知った息子の恵帝はショックのあまりその後、政を投げ、酒に逃げて23才の若さで病死してしまう位ですから…

 いやまぁ何ちゅーか、何ちゅーか?己の想像力ではコメントする言葉も出ない人達もいらっさいますが、世の中広いという事なんでしょかねぇ…己の欲望に忠実に生きるってパネェ、あまりにもパネェって事ですかねぇ…そんな訳で、詳細は本書をドゾ。

 登場人物達は、ゼルダ・フィッツジェラルド、ルー・サロメ、エーメ・デュブック、則天武后、レディ・キャロライン、ルクレツィア・ボルジア、呂太后、マリア・ルイーザ、西太后

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