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2014年3月17日 (月)

感情に始まり、勘定で終わる(笑)

三くだり半  高木侃  平凡社

 サブタイトルは、江戸の離婚と女性たちでして、お江戸離婚事情でしょか?まぁ現在に残っている離縁書、所謂三くだり半を調べていったらこーなったみたいなノリか?ちなみに、日本最古の離婚の記録は、何とあのイザナギとイザナミの黄泉の国での話とな…そーいや、あれ見よーによってはリアル夫婦喧嘩、離婚現場に密着になるのか(笑)イザナミのみてくれに驚いたイザナギが「ことどをわたす」で…このことどは事戸、絶妻之書の字があてられるとか…元祖三くだり半ってか(笑)で、夫側から一方的に離縁状きたこれですか?そーですか(笑)

 とはいえ、この離婚劇は「主たる離婚原因は妻との契約を違反した夫にあったこと」と「契約違反の夫に怒りこれを追跡して、実質的離婚を迫った(離婚を請求した)のは妻であった」とな…で結果「ほうほうの態で逃げ、やむをえず夫が形式的に離婚を宣言したこと」になるそな…そーだったのか?何とゆーか、見た事を謝る位なら離婚するの世界だったよーな記憶が薄らと…で、美人じゃない嫁なんかいらんという殿方の本音かと思ってますた(笑)

 てな訳で日本の離婚ではこの手のパターンを念頭にらしー、どゆ事というと「離婚原因はもっぱら夫にあり」「離婚の請求は実質的には妻から」で「夫が形式的に離婚を実行する」とな(笑)

 アリス的に、離婚…うーん…離婚以前に結婚してないからなぁ二人共、まぁアリスは結婚願望高そーだけど、准教授に至っては女嫌いの先鋒ですからねぇ…こー言っちゃー何だけど、准教授が気にいる人間なんて男女問わずでも片手もいないんじゃまいか?その中に既にアリスと婆ちゃんが入っているとなると…うーん…まぁ何事にも希望は持たないとね(笑)

 でまぁ江戸に戻ると、明治より江戸の方が離婚多かったとな…やっぱ維新って女性の地位を徹底的に下げたでござるの世界か?良妻賢母とか貞女観念とか家制度とか…まぁそれもともかく江戸時代は共働きが普通だったから「女性の労働力が高い評価を与えられ、離婚もタブー視されず、またマイナス・イメージをともなわなかったので、当時の妻たちは、嫌いな夫に忍従せず離婚することができた」とな…ネクスト・ワンってか、ある意味大変建設的なのか(笑)

 とにかく、離縁状を手にすれば即再婚できたそーで、ある意味これを書かないと話にならないと…でこの三くだり半を巡る旅なんだろか?本書は(笑)ちなみに、これを書くのは夫の専権離婚という話や、妻につきあげくらって書かされたとか、都市伝説並に三くだり半の話は出回っているけど、江戸の離婚はそんなに単純じゃないとゆー事らしーです。

 それにしてもまぁ必ず一筆ある事っていうのは、庶民も字が書けたというか書けて当たり前、ダメなら代筆者は幾らでもいたの世界だったのだろか?で、しかも、これ書かないと夫側も再婚した時、重婚罪になってしまうから証拠じゃあと書かざるを得ないとな…でもって、妻にだけ出して後に本人(夫)が再婚する時に元妻にばっくれられた場合を懸念して、二通書いて一通はお寺とか、その土地の名士に預けていざという時の証拠保存していたというのもあったりして…

 で、この三くだり半が出来るまでに、双方の実家はともかく、結婚の媒酌人だの立会人だの街の名士だの兄弟だのと間に人がたくさん入って、まるまって相談じゃないけど諸処打ち合わせの後に晴れて離婚が成立するという事らしー…夫が勝手に三くだり半を書いて、はいさよならとはまずいかないとな…ついてまわるものがたくさんあるんですよ、奥さん(誰?)

 というのも結婚するには持参金だの、今でいう慰謝料だの、治療費、子供の親権、養育費etc.と当時はこれら皆をきちん取り決めて文書化するという事が普通だったよーで、これまた間に人が入って決める訳でして、夫一人で何もかも決められるなんて事はまずないとな…でこれまた文書化した事は守るのが必定…だったらしーが、本書によると何でかんで結婚してくれと結婚を迫ったどら息子…結婚したはいいがやっぱいらねと離婚する事になった。相手は結婚する時も反対だったのにごり押しで結婚したっていうのにで、その時にもし離婚する時は慰謝料として千両もらうよみたいな約定かわしたとな…で、夫側は離婚はしたいが千両は払いたくない、となるとどーしたか、妻を男に襲わせて妻の不義をでっち上げて逃れようとしたとな…まぁ人としてどーよという夫はともかく、そこまで約束に拘束力があったという事らしー…いやはや何だかなぁ…

 ちなみに三くだり半、妻が浮気して離婚の場合、誰とも再婚して宜しではなくて、その浮気相手とだけは再婚してはいけませんと指定する事も出来たとな(笑)尤も、夫側も「他に女ができ、それを迎え入れるために今の妻を離縁することは、「不実離縁」として制裁をうけ、女との再婚はおろか、交際さえ禁止された」とな…更にちなみに、離婚理由って「七出之状(七去)」と言って内容はというと「無子(妻が50歳で男子なきとき)、淫泆(姦通)、舅姑に事えず、口舌(おしゃべり)、盗切、妬起(嫉妬)、悪疾」だとな…いや何とゆーか、黙って親の面倒みて、嫡男生めという事か…これってまさに動産扱いじゃね?とはいえ、妻が浮気性で離婚しますなんて書けば、妻の外聞が悪くなるという事で今でいう性格の不一致じゃないけど理由は特にない系に三くだり半ではなった模様…当時からこれまた実に日本的な(笑)刑罰的には、妻の密通は死罪、夫の場合は追放、老舎だったな…建前上は何のかのといいつつ、男性優位なんですよねぇ…

 後、婿養子の離婚談とか、本書かなり取り上げているよーな…著者的にはわがままな家付娘のせーで追い出される婿かわいそスと同情がパネェけど、江戸ってそんなに婿養子多かったのだろか?とふと思ったり?今でも確か一割もいないというか、消費税より低いよねの世界だったと記憶しているんだが?となると、十中八九、普通の結婚は妻方がその婿養子と同じ立場になっているばずで、その点については全く語っていないよーな気がするのは気のせいか(笑)

 有名な縁切り寺の仕組みって、縁切り寺に入ったら三年はそこで修行というか、お務めしなきゃいけないそで、しかも扶持金三十両かかったとな…確か三両だか、四両だか盗んだら首が飛ぶ世界で三十両…縁切り寺って儲かっていたとゆー事か(笑)

 詳細は本書をドゾかなぁ…三くだり半から見る離婚とは、言うほど夫の占有権ないぜよというのが著者の主張らしーけど(笑)まぁこの手の話はどーしても、どっちかの方を持つよーになるよーな?で、本書の見どころは男の本音のチラリズムがあちこちに散見できるとこでしょか(笑)「「女房と畳は新しいがよい」ということわざは今日よく知られている」「実際に離縁の真の動機のうちかなりの割合を占めると思われる」とか…夫婦仲は良かったけど、両親その他が気に入らないと妻を離縁した場合「周囲に気兼ねし、それを押し切られる「優等生的」夫はいつの時代にもいたのである」とか(笑)、「「十行半の嬶」とは、三行半の三倍、つまり三くだり半の離縁状を三回もらった女房の意である。間男をくりかえした淫奔な女に相違なかろう」このような女は「男にとっては魅力ある女ということにになる。とすれば、三度も離縁をくりかえすような女は、男を悩殺するような仇っぽい女という意味で、決して悪い意味ばかりではなさそうである」とか(笑)、遊女の退文の感想が「男の自尊心を傷つけないように見事な心配りがなされている」とか(笑)はずれの婿養子のとこで様々な問題に「その家を背景とする妻「しも」の姿勢に反発したものであるなら、やはり婿養子のもつ悲哀の一面をかいま見る思いもする」とか(笑)実にまぁアレです(笑)個人的には、三くだり半、女性研究者のそれが見てみたいものよのぉ越後屋かなぁ(笑)サル学のソレ並にアレな結果が出そうな気がするのは気のせい(笑)

 それにしても三くだり半って関東圏と中部圏に多いとは知らなんだ…九州とか東北ってほぼ三くだり半なかった模様…広義で言うなら関西以西もか?どゆ事というと外様大名んとこではそんなの関係ねぇ(死語?)だったんじゃね?という事らしー…幕府はともかく、一応藩制ですから(笑)離婚事情も藩によると…

 他にも豆知識満載で詳細は本書をドゾ。いや、妾にも離縁状あったんですね…最後に離婚についての割合についてのそれが気になったかなぁ?簡単に言うとちょい古昭和の離婚意識についてのアンケート調査なんですが、肯定的なのが男性27%で女性が33%とな…で既婚女性の場合は77,8%、離婚を考えた事があるに66.5%と…「かなりの妻が離婚願望を胸に抱きつつ日常生活を送っているといえそうである」って…で、肯定的だけ見ても、男性より女性の方がパーセンテージ高いんですよねぇ…結婚を夢見るのも女性、離婚を夢見るのも女性なのかはともかく、少子化問題も同じ穴の貉か(笑)

 目次参照  目次 文系

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