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2014年3月15日 (土)

なめたらあかんぜよ(笑)

美女たちの日本史  永井路子  中央公論新社

 NHKのカルチャーアワーで放送されていたものをまとめて一冊にしましたというのが元なので、会話口調の文体…故に平易な感じかなぁ?登場するのは、日本史の中の女性達で、これが決して裏方ではなくて、本当は歴史を動かしていた能動態だったんですよ、奥さん(誰?)の世界が展開している模様(笑)今までの歴史は男性史観そのものじゃけんで、何とゆーか一昔前のサル学に近いものを感じるのは何故(笑)あのボス猿伝説も、女性研究者が入って観察した結果そーじゃないんじゃね?となったアレ…結局、殿方は男しか見ていないというか、男性視点でしか見ていないという事なんですかねぇ…それは歴史においても同じ事で、女性に主体性なんてない、パセリのツマじゃけんの十把一絡ってか(笑)

 そんな歴史に物申すで、実はこゆ事あったんですよという裏読みというか、歴史的真理とは何ぞや?ですかねぇ…登場してくるのは、元正天皇、紫式部、清少納言、藤原詮子、藤原彰子、禎子内親王、平時子、北条政子、日野富子、おかた(毛利元就夫人)、寿桂尼(今川義元の母)、お市の方、ねね、細川ガラシア、おごう、只野真葛のラインナップ…

 いずこの人も皆それぞれに一筋縄ではいかないお人ばかりなりってか(笑)最後の真葛以外は何か歴史の教科書で見たよーな記憶があるんじゃね?ですけど、どだろ?

 アリス的に歴史はともかく、女性…准教授徹頭徹尾女嫌いだからなぁ(笑)アリスの方はというと美女には思わずボーッとなるタイプだから、えーと…さて、こちらに出てくるタイプはある意味朝井さんに近いんだろか?というか、朝井さんとお友達になれる人達多し?か?紫式部、清少納言はともかく、最後の只野真葛はペンで立とうとした人だから、まぁ江戸時代で女性の地位的にアレなとこと、これまた元祖ジャーナリズムというか、体制批判を真っ向からあるがままに書いてしまったお人ですから、こんな世の中おかしくね?と疑問点連ねちゃうもんねの世界が展開…今時の新聞、雑誌より余程進んだ女性という事になるのかも?

 さて、元正天皇のとこに出てくるのですが、日本の女帝問題、100代以上いるのに女帝は10代となれば例外じゃね?という認識でいると…ちなみに天皇でいくと推古天皇が女帝第一号という事になるみたいですが、飛鳥・奈良時代の天皇男女比は五分五分だったとな…でもって著者によると「エジプトのクレオパトラとか、邪馬台国の卑弥呼というような存在をのぞけば、推古女帝は、東洋の歴史の中ではじめて現われた女帝です」となるとな…そーだったのかぁ?

 で、これまた男系一系みたいな話がまことしやかに話されているけれど、「律令の中には皇位継承法の規定はないのです。父系の嫡系相続に決まっていたように考えるのは、一種の思い込みにすぎません」って…これまたそーだったのかっ?で更に女帝はお祈り専門、政治は関係ないというのが日本史的な解釈だったよーですが、そんなの関係ねぇ(死語?)「この根底には日本の歴史の中で女帝という存在をなるべく小さく考えようとする見方があるからです」とな…「とりわけ、明治以降の男性の考え方にこれが多いのです」「明治以降、男性は、家で威張ってましたからね」「社会や政治のことなどにはタッチさせない。ですから「こんな女に、政治なんかできるものか」と考えてしまうのです」とな…男尊女卑極まれりってか(笑)

 さて、奈良の昔の権力争いと言えば、蘇我と藤原のつばぜり合いな気がしないでもないですけど、でも大化の改新で蘇我家滅亡かといえば、そーじゃなくて残っていたんですねぇ…「例えば蘇我一族の倉山田石川麻呂は天皇の即位以前、すなわち中大兄皇子時代に娘を二人、そのきさきにしています。そしてその一人が産んだのが後の持統女帝なのです。つまり持統はれっきとした蘇我系の女性なのです」とな…これまた、そーだったのかぁー?

 まぁともかく、元正天皇後の元正上天皇と、聖武天皇、長屋王、藤原四兄弟のそれは何だかなぁ…最も影の主役は吉備内親王とその子供達の行方か?そして後の孝謙天皇については元正が死ぬまでつける事が出来なかったという辺り、実にアレだよなぁ…

 さて、アリス的には死刑の変遷かなぁ?アリス一応法学部卒だし(笑)ちなみに平安になると死刑が停止になったとな…法律上はあったけど死刑の適用が停止されて流刑になりますよってと…これが復活するのが武士階級の台頭からですから…こーして見ると死刑制度って社会のマッチョ度と相対しているのか(笑)

 まぁそれにしても、女性的な視点でいくと、誰と結婚したかも問題なんですけど、母と子、乳母と子の関係性がこれまたパネェ…そしてそーゆーラインを行使できた女性を妻に持つとこれまた夫としては二階級特進あったみたいなノリになるのか?一番分かり易い例は平時子、清盛の妻だった人ですね…むしろ、見よーによっては時子の手のひらに転がされて出世街道爆進していったよな(笑)

 女つぇーでは悪女No.1の日野富子がいますが、いやまぁ何とゆーか、ある意味近代へ一番先に進んでいた人となるのか?これからは土地じゃないよ、お金だよと(笑)貨幣制度に最初に対応した人ともいえるのかも?とゆーのも土地については男性に分配能力があると、女性にはないとな…その土地の承認は将軍・総領の仕事なる訳で、じゃあ、女性の場合何かするにはお金配るしかないじゃないか?これ元祖金権政治の始まりか(笑)でもって、貯めたお金を幕府の為に使っているし…「国家経済を富子の財力が支えているのです」とな…室町幕府、むしろ富子のおかげで首の皮がつながっている状態だったのか(笑)

 ヒロイン系というよりヒーロー系な気がしないでもない、いっそ天晴なのが今川義元の母とするなら、奥さん的にとなれば毛利元就の妻でしょか?やっぱ、誠実なというか、まともな殿方がいるお家は女性も家も繁栄するんですよねぇ…

 いずこの人も皆それぞれにいろいろあってなの世界ですので詳細は本書をドゾ。最後に一つ本書で一番ハーヘーホーと思わされたとこを「物書きとしては、名前なんか残らなくてもいい。いつ生まれたか、死んだかわからなくてもいい。作品が残ればいいじゃありませんか」って、そーなんですか?アリス(笑)

 目次参照  目次 文系

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