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2014年3月10日 (月)

見方の見方?

<3・11後>忘却に抗して  毎日新聞夕刊編集部 編  現代書館

 サブタイトルが、識者53人の言葉なんですが、毎日新聞の夕刊の日本よというシリーズのインタビューを中心にしての記事をまとめたものらしーんですが…うーん…毎日新聞というと海外版のソレでどーもアレだったので、こんなんあったなんて存じ上げませんでした…まぁどの業界でも色々あるよなぁで、それは社内でも、そして同じテーマでも、人それぞれに皆違うという事なんでしょかねぇ…

 本書は、かの東北大震災を語るですけど、これまた語り手一人一人違うのだという事が浮き彫りになっているよーな…出てくる人達が著名人ばかりなりというのもあれだけど、これまた当事者であったか、どーか?まぁ日本人なら皆当事者というくくりもあるけど、狭義でその時な人とそーでない人の違いもあり、今現地ではという視点もあれば、世界市民、地球市民としてどーか?もあるし、物事というのは千差万別なんでござるの巻かもなぁと思いますた…だけど、一番びっくりした差異は、原発の継続、反対の違いよりも、識者が政治家か、そーでないのかの違いの方が大きくね?じゃね?かなぁ?いやー、エネルギー問題は議論百出な感じですが、それでも識者の名前を飛ばして読んでみたら、誰が読んでもこの人は政治家と一目瞭然じゃね?というトーンというか、論調というか、成程、政治は国民からここまで乖離しているんだなぁと変に納得したよーな(笑)

 一応、「政府には国民の命を守る義務がある。想定外であれ何であれ、救えなかった人がいっぱいいる以上、政府、自治体の防災対策は不十分だったということだ」(@石原)と全くもってご尤もなんですけど、何気に過去形ってやつですか(笑)

 アリス的に地震となると蝶々か残酷なになるんだろーけど、うーん…この手のインタビューとなると、どなるんだろ?ちなみに本書も作家の方が何名か寄せていらっしゃいますが、「小説は時代の鏡なんです。その時代時代の空気がどこかで映し出されている。今日の文学が何を映しているか。どこかで今の政治の形態と照応しているところがあるような気がしますねえ」(@秋山)そーだったのか?アリス?とはいえ、現在の昏さも見逃せない訳で「身を守るためには黙るしかない。でも、作家はそれをやっちゃおしまい」(@高橋)とな…作家とはもしかして坑道のカナリアか?

 准教授的なとこでは「日本社会は異端を嫌う。学者も孤独を怖れる。それでは真の学問はできませんよ。哲学でも1000年先を見据えた新しい哲学をつくらないと」(@梅原)なとこでしょか?まぁ准教授は徹頭徹尾異端街道まっしぐらですが(笑)英都って凄い(笑)

 一世を風靡した想定外という言葉も言い訳にはならんとな…「そもそも歴史とは「想定外」の繰り返しなのです」(@柳田)に尽きるよな?この想定外も21世紀政治言葉大賞になるのかなぁ?20世紀政治言葉大賞は一切記憶にございませんで双璧だと思うの(笑)

 政治的なとこでは「私たちの国は過去に幾つかの過ち、錯誤、誤謬を経験したが、今の内閣で象徴的に表れているなと思った。まさに「大本営発表」ですよ」(@保阪)なんですよねぇ…でも「物事の決定を早め、さらに徹底させてほしい。トップがきちんと説明しないと国民は安心できないでしょう」(@緒方)なんですけどね(笑)

 しかして現状はというと「深刻な問題は日本政府の言葉を日本人が信じられなくなったことです」「政治家の言葉が軽くなると何も決まらなくなります」(@東)まぁあれだけいざという時に頼りにならないを露呈しちゃえば、ねぇ…信頼と実績、これ大切(笑)

 つまるところ、「地震によって、政府への信頼が異常な形で地に落ちた。福島第一原発事故では、東電の出すデータも信頼性がない。御用学者、原子力ムラという言葉がはやったように、アカデミズムもだめ、大手メディアも信用できない、となった」(@中島)はい、ここ笑うとこぉーっと言ってもいいですかぁ(号泣)ちなみに現地の「福島の受け止め方は違いました。「国と東電とマスコミは溺れている県民を橋の上から見ているようだ」これは、ラジオの取材された方が、被災現場の住民から耳にした言葉だそうです」(@和合)事件は現場で起こっているんだぁーってか…

 原発についての賛否両論多々あれど、成程御用学者とは言われたくないだろーけどの下地的なからくりで「原発反対は、もうひとつ強く叫べなかったんですよ。私が初代所長を務めた国際日本文化研究センターに関連する財団が設立されたとき、当時の関電社長になっていただいたり、東電の社長とも親しかったのでね。多少、遠慮したんです。それを後悔しているんです」(@梅原)どこも財布を握っているとこに顔を向けるのが大人の対応ってか(笑)

 パンピーの時流を語っているのが「子どもながらに「原発なんて」って思った。でも「核兵器と核の平和利用は全然違う。そんなことも分からないで反対するのは愚の骨頂だ」みたいなことを言われ続け、所詮私には理解できないことなのかという劣等感もあって、原発の問題をおろそかにしてきた」(@津島)じゃまいか?そんなもんかなぁと流しいたら、こーなったって…だから後悔先に立たずか…

 更に「原発事故を天災と受け止めた人は少なくなかった。東電は「想定外」という言葉で、人災ではなく天災、と問題をすり替えようとした。今回ばかりは日本人も随分と抗議し、責任追及している。しかし頭で「想定外」を否定しながらも、心のどこかで「大変な津波だったんだから仕方ない」とあきらめていないか」(@池澤)とな…津波のよーに流れされている場合じゃないよと言うことか?人災なんですよ、姐さん(誰?)

 原発の現場は今なとこでは「現場で命を張る人々の思いを、国民が想像して共有することも大事です。かつて軍隊は「お前の命は鉄砲よりも軽い」とし、学徒兵らを特攻隊員とした。でも陸軍・海軍大学校出のエリートは特攻をしなかった。今、原子力安全・保安院や東電を代表して記者会見をする幹部たちは被ばくの恐れはない。この社会メカニズムが、非人間的な二重構造で成り立っていることが分かるでしょう」(@保阪)とな…ついでにリストラもされないんですよ、おぞーさん(誰?)

 原発とは何かで「首長たちは原発を「メリット」と呼び、安全は「国が保証している」と思考停止。政府と電力会社のモルヒネのようなカネ漬け攻勢です」(@鎌田)とな…ちなみにそのお金の出所はパンピーが払う電気料金だったりして、電気を大切ね(笑)

 しかも「原子力発電というのは、第一に、使った後の放射性廃棄物をどう処理したらいいのかがはっきりわかっていない。結局どこかへしばらくためておくことしかできない。これはちゃんとしたソリューションではない」(@小柴)に尽きるのかなぁ?始末のつけられない事に手を出したという事でしょか?人これを禁断の果実と言うってか…「日本国民の血税を一兆円近く使うにもかかわらず、危険性や実現性の低さについて国民はほとんど知らされていない。根本的な欠陥を隠したまま、パラ色の夢だけ宣伝するやり方に、私は反対する」(@小柴)正論すぎて何も言えねぇ…六ヶ所村で一儲けって、それって財界的にはありですか?

 また「将来、子どもたちに何か起きた時、国は「病気の原因は原発事故」と認めてくれるのか。わかりません。水俣病と認定されたのは、三万人の申請者のうち、わずか三千人ほどでした」(@石牟礼)とな…ただちに人体に影響はありませんの住人だからなぁ…

 メディア的なとこだと「菅直人首相の失政は多いけど、たたいているのはほとんど中央メディア。一般の人は、内閣批判なんかより、実際の困っている人をどう支援するかを考えている」(@内田)まぁ戦前なら大本営発表を鼓舞し、戦後なら批判する、それが正統派メディアの倫理ってか(笑)「例えば、政治報道とは、派閥のボスから裏情報を取り、〇派の誰と×派の誰が会合したとか伝えるもの、という考えが根強い。自民党全盛期の発想形態が伝統芸のように受け継がれている」(@小熊)とな…鏡よ、鏡、何よりも膠着化しているのはどこぉ?

 「戦時中、新聞社内で何が行われていたかといえば、記事の自己規制です。余計なことを書けば軍部から圧力がかかると、自ら縛りつけてしまった。新聞社の「自己喪失」、言い換えれば「自殺」がその実態でしたな。原発についても広告主の電力会社に気遣って、同じ過ちを繰り返してしまったのではないでしょうか」(@むの)そして私は接待旅行に行くぅぅぅぅーですか?分かります(笑)

 「明治期の知識人は偉かったと思います。個人で苦労して大学や出版社を作った。その苦しさを平成の知識人は忘れてしまったのかもしれない」(@東)気骨の人というのは確かに居たには居たんですよねぇ…それがとほい過去だというのが何とも…

 取りあえずまとめて「政府、官僚、電気事業連合会、経団連、学者にマスコミ-。原発を正当化するため国家が「総力戦」を展開してきた」(@鎌田)結果がコレってか?かくて日本は「「原発体制」下の国」だとな…そーだったのかぁーっ?だから「事故を「想定外」と言い逃れる科学者の無能、国民に対する無責任性、警告を無視して独断を貫いてきた傲慢さ、カネにまつわる腐敗、その上、不利な情報をウソで隠す開き直り…」(@坂本)あると思いますなのか?

 でもって「この国では何か問題が起きた時、主語と責任が抜け落ちてしまう。国家、世の中、他人が悪いと」(@むの)誰かを悪者にして世界を嘆くのがデフォってか?

 まぁ何のかんのと言ったところで「粋とやぼですよ。本当のことを言っちゃあ粋じゃない。やぼだという文化がある。ところが、言わずにおくことが、問題の本質から目を背けさせる口実になったしまう。そもそも日本人は権力に過剰に適応するくせがある。政府や東電はそんな国民性を知り抜いているから、時間さえたてば国民は黙る、今さえごまかせば、何年後のことなんか知ったことじゃないと、高をくくっているんです」(@丸山)とな…課題は常に先送りがこれまたデフォです、その内国民は忘れていますってか…

 も一つ、日本人的なパンピーの震災対応、暴動もない日本は海外でもニュースになったが「あれは外国の権力者たちの「自国の民もこれぐらい従順であってくれたら」という願望ですよ。その裏には「お前らは羊か」というからかいも含まれています」(@丸山)とな…美談として流れているけど、やはり世の中何事も裏があったか(笑)

 予言的なとこでは「関東大震災後の社会不安をうまく利用して治安維持法が強化され、日本は軍国主義へと進んでいった。その歴史を繰り返そうとしていないでしょうか」(@野田)とか、これはむしろ警鐘か?

 とまぁ、色々あってなというか、それこそ山のよーに提言が溢れていますので詳細は本書をドゾ。これでもまだ一部なとこが…で最後に本書で一番ハーヘーホーと思わされたとこを一つ「僕らの世代には何の関係もないけれど、責任を負わされていることってすごくたくさんあると思います。原発導入にかかわったわけでもなければ、高速道路や空港を造りまくってもいない。中国や韓国との緊張関係も戦後処理の問題で、僕らの世代とは関係がない。恩恵も被っているけど、僕らの世代は、決断しないといけません」「社会がその世代の決断を尊重してほしいのです」(@平野)とな…ちなみに識者は30代半ばですが…事の賛否はともかく、関係ないというフレーズが出てくると若いなぁと、ちなみに昔は良かったが出てくると年だなぁな気がするのは気のせいか?

 てな訳で、平和とは「命の安全が保障されていること。原発事故で、生命の危険にある今の日本は平和ではないですね」(@吉武)とな…誰がためにの、国か、平和か、原発なのか?それが問題だなんですかねぇ?

 蛇足ですが、地震、津波、原発以外のとこで「グローバリズムに完全に目をそむけて日本が生きることはあり得ません。グローバル競争の現場で闘う優秀でしたたかな人材は、全人口の一割でいい。彼らに稼いでもらって、残りの九割は富を分配してもらい、日本型共同体社会の再構築にいそしむ。この二重構造が重要なんです」(@中谷)とな…でも言っちゃあ何だが、その一割の人達が親の総取りの人達なんですけど(笑)富の再分配は経済の永遠の課題だよなぁ…とはいえこの識者が言うとは味わい深い…こぼしたミルクはかえらないってか(笑) 

 識者の皆さんは、高村薫、梁石日、石原信雄、秋山駿、柳田邦男、金子兜太、梅原猛、津島祐子、保阪正康、内田樹、緒方貞子、倉本聰、鎌田彗、有馬朗人、辻井喬、黒井千次、吉本隆明、武村正義、浅野史郎、高橋哲哉、中谷巌、小柴昌俊、野田正彰、津本陽、赤坂憲雄、池内紀、姜尚中、小熊英二、辺見庸、半藤一利、橋田壽賀子、石牟礼道子、高橋源一郎、関川夏央、むのたけじ、柄谷行人、平野啓一郎、佐野眞一、吉武輝子、森まゆみ、落合恵子、池澤夏樹、東浩紀、丸山健二、藤本義一、坂本義和、玄侑宗久、佐伯啓思、中島岳志、俵万智、大城立裕、和合亮一、平田オリザ

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