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2014年3月 6日 (木)

まさかのときにスペインの宗教裁判?

女に向いている職業  ヴァル・マクダーミド  朝日新聞社

 サブタイトルが、女性私立探偵たちの仕事と生活なんですが、うーん…私立探偵というと、どーもテレビとか映画とか小説とかのイメージが大きいと思われなんですけど、実際はある意味生活密着、地味な職業ときたもんだ?ですかねぇ?本書は、元ジャーナリストで今はミステリ作家の著者が、実際の女性探偵とはどゆ人達なんだろー?という疑問を抱いて、英米の私立探偵のインタビューをまとめたものでしょか?

 個人ではなくて、話のお題で項を分けているのでアレでずが、その数やどれだけやねんの世界?相当に聞いて回った事は確かじゃね?じゃね?という事で、今や女性の私立探偵もそれなりの人数がいらっさるとゆー事なんですねぇ…

 何か私立探偵というとフィリップ・マーロウじゃないけど、孤独な男の一人道みたいなイメージ?ついでに暴力沙汰が年中無休とか?でも実際は、女性の探偵の場合殆どの人が銃を携帯していないんですよ、奥さん(誰?)あの銃社会じゃね?の米でもそーとなると、もしかして米の銃所持者って殆ど男性という事なんだろか?と素朴な疑問が?

 まぁ体力的というか、腕力的には劣る女性陣ですが、逆にそのか弱い女性のイメージを利用してニッチに入り込むのは得意という事になる模様…脳筋な人程、女なんて馬鹿だと決めつけていらっさるし(笑)

 アリス的に探偵と言ったら准教授を指すんじゃね?ですけど、本書でいくとナンシー・ポス・ハッチル辺りが重なるのかなぁ?彼女の仕事ぶりは「突然死の調査で長年南カリフォルニアの保険会社を感心させてきた」とな…どゆ事かというと本人談「わたしは突然死の専門家みたいになってしまったわ。なかには殺人の疑いのある件も本当にたくさんあるのよ。他の誰もが事故や自殺で片付けようとしているのを、わたしが殺人だと証明した事件も一つや二つじゃないわ」って、それはリアルにミステリーじゃね(笑)

 バルコニーの転落死事件なんで、それは一昔前の推理小説ですか?なノリか?それにしてもリアルでバルコニーの柵にのこぎり引く人っているんだなぁ…ちなみに私立探偵が真実を暴くと「警察は暴かれた事実を喜ばなかった」というのが定番らしーです(笑)「私立探偵に出し抜かれてまぬけな立場に立たされるのが嫌なのよ。警察は協力してくれないわ。映画の中とは違うのよ。映画では警察に通報すると、いかした刑事がやってきて協力してくれたりするけどね。警察が仲間になる日には豚が空を飛ぶわ」(@ナンシー)と言い切るし(笑)そーなると森下すわんみたいな刑事はまずいらっさらないという事ですね、分かります(笑)

 ちなみにこのナンシーの場合、本人曰く「探偵になったのは離婚がきっかけだったわ。十代の子供たちを三人もかかえて、生活の糧を稼がなきゃならなくなったわけだけど、中年の女人類学者に仕事の口は多くなかった。たとえ人類学者としての仕事があったとしても、給料は皿洗いにも劣っていたでしょうね」だそな…しかもバイリンガルなんだが…それにしても、米の文系の職、減少してきているのか、ついでに給料も減ってきているのか?この手の話はよく聞くよな?とある女優の前身もどこかの大学教師だったけど、子供の教育費が払えないからって確かハリウッドに行く事にしたというのがあったし…米の大学教授というとやたら高給のイメージでいたけど、それはもしかして一握りという事なんだろか?まぁ職業に貴賤の差別なしといっても、教育問題があまりに軽いというか、お金で回っている気がするのは気のせいなんだろか?まさか自国にも愚民政策はあるまいと思うけど?

 まぁ建前と本音とは日本を批判する時に必ず口にされる科白だけど、英米もなかなかどーしての世界な模様…例えば「シカゴの金持ちが住む地域で不動産売買の仕事をしていたんだけど、顧客の半分はスリービーススーツを身につけながら手元に資金がないこともしょっちゅうで、始終支払いをごまかそうとばかりしていた」(@サラ)とな…米のセレブ層半端ねぇで、自社の社員(工員)が工場で「こっそり麻薬を売りさばく役目の人間もいる」かもの調査をしていた場合、その「取り引きでひともうけしている中心人物は役員クラスの人間なのよ」下っ端ならクビ切っておしまいな話も自分達と机を並べる仲となれば話は別で「調査そのものを葬り去ろうとするのよ」(@サラ)とな…さすが正義の国米様は違う(笑)

 更に、「とても裕福で、社会的な力のある男がいたの。本当にすごい金持ちだったわ」(@ナンシー)で、その男は何をしたか?メキシコで女中を雇って、自家用飛行機で米につれてきて監禁・虐待でただ働きさせていたというていのいい奴隷状態勃発…「彼はトップクラスの事業家で、アメリカ全土に支社のある大企業の経営者だったのよ」それが「男と妻は女性たちを奴隷扱いした罪で起訴された」とな…で、その賠償問題で保険会社も参戦する事になる訳ですね、分かります(笑)「奴隷所有が原因の訴訟についての免責条項を明示しなくてはなんて思う?」奴隷制廃止は南北戦争の頃と認識していたけど、成程現代米でもある事なのか?

 後、やはり女性差別はとても根強いという事ですね、何かと二言目にはレイシストと叫ぶ米人のイメージでいたけど、これ日常がアレなのか?「こっちができませんって言うのを向こうは期待していて、女なんだからできないんだという事実をつきつけようと思っているんだもの。正直言ってこの世界に入って十二年、ずっとそういう偏見を闘わなきゃならなかった。いまだってそうよ」(@サラ・ディ・ヴァージニア)とか、「男にしか話をしようとしない男っているわ。女に何の敬意も払わないのよ。女となんか話ができるかってわけで、協力する気もなく、軽蔑の色を浮かべるだけで何もしてくれようとしない」(@サラ)とな…まぁこーゆー男の人は結構いるしなぁ(笑)これこそまさに差別だと思うんだが?

 更に「ボスが女の部下なんて本当は気にいらないんだとわかっていたから。わたしを受け入れたのは、事務所に女を入れることで、男女の機会均等に貢献しているポーズを取るためだったの」(@同上)とな…どこぞの一人だけ女性役員みたいなノリか(笑)

 豆知識的には世界がどんなとこというのが分かるとこか?例えばボストンだと「アメリカでもっとも保守的かつ階級差別の色濃い街」という事になるし、シアトルは「アメリカの大都市の中では比較的安全」な方らしー更に「おそらく人口あたりのミステリー作家の割合は合衆国一と言えるだろう。書店の数もしかりだ」とな…そーだったのか?アリス(笑)更にイングランド北東部はというと「伝統的に暴力をふるう人間の多い土地だ」とな…ついでに言うと「夫婦間の暴力がひどく多いのよ」(@ブレンダ・パルマー)もあったりして、英国紳士はどこに?なのか(笑)でその紳士が住まうのが「グロスターシャーは一平方マイルあたりの王室関係者の人口密度がイングランド一高いの」(@スーザン・ニアリー)だそで「テトパリー・マフィアって呼んでいるんだけど、プリンス・オブ・ウェールズの邸宅のあるハイグローブ周辺に固まって住んでいるからなの」(同上)それにしてもこーゆーとこはよく言えばプライバシーが完全に守られているのか?浮気調査はまず不能…「見張ろうとする家が門から一マイルも奥にあって、しかもあたり何マイル四方も家がないところではどうしようもないでしょう。おまけにその地域の人はわたしたちみたいなよそ者と噂話をする人たちじゃなかった。みんな仲間意識が強くて口が固かったわ」(同上)探偵はお手上げだけど、どこぞのパパラッチってどーしてんだろぉ?と素朴な疑問が?シカゴは「合衆国で四番目にヒスパニック系の住民が多いのよ」「ポーランド本国を除けば世界最大と言えるポーランド人社会もあるし」(@サラ・パレツキー)とか…

 この棲み分け的なとこで「同性愛団体や女性団体や左翼団体の人間には信用できる相手がいないのよ」(@バーナ・アロンソン)とな…また情報公開法が曲りなりにも存在する米に対して、英の場合は「まったくの正反だ」「一般大衆は闇の中におかれる。おおやけの情報など何一つない。あるとしたら、そのときどきの政府が生活に関わりのある情報を一般大衆に知らせても害はないと判断したときだけだ」とな…成程、女王陛下と007の国は一味違うってか(笑)ちなみに米では私立探偵は許可証が必要だけど、英ではそれが無いとか…許可制にして一定の水準をというのが私立探偵側にあるみたいだけど「イギリス政府は規制緩和の政治信条にがんじがらめになっていて、探偵の訓練と許可証の取得を制度化することには依然反対の姿勢を取っている」とな…サッチャリズム万歳ってか(笑)

 取りあえず、探偵業が女性に向いている理由としては、「皮肉なことに、昔から女性のさげすむぺき性質と見なされてきた二つの特性が、有能な探偵になるための重要な鍵となっている」そで、それが何かというと好奇心と相手の立場に立ってものを考える能力とな…成程、アリスってもしかして物凄く向いているのか(笑)南フロリダで仕事をしていた場合、「新たにパートナーに加わったのがキューバ型のマッチョ男だった。そのせいでわたしは事務所を去ることになったわ。彼がわたしと一緒に仕事をするのを嫌がったからよ」(@ジーン・ミノレット)とな…成程、女なんかと仕事が出来るかですね、分かります(笑)「刑事事件の弁護の分野って南フロリダではいまだに男性の専門領域なの。お金になる件の弁護士は男性の探偵をやといたがるわ。マッチョの世界なのよ」(同上)となる模様…さすが男女平等の国は一味違う(笑)

 ちなみに国際探偵会議みたいな場でも女性の探偵が参加すると、ナンパの場もとい不倫の押し付け場となる模様…女性側がドン引きなのに、妻がいよーと「だからって何が問題なんだい?」と平然としていらっさるとな…その他詳細は本書をドゾですが「まったくがっかりだった。探偵の世界で頂点を極めている人たちのところへ行って、何ら変わらぬ性差別をまのあたりにするなんてね」(@レネ・オルソン)世の中に紳士はいないって事ですかねぇ…更に「多くは機会があらば依頼人とベットをともにする人間なのだから」と認識になる模様…ちなみに仕事で女性が必要になった場合も行先の街でGFつくってそれにやらせるという…何かもー港々に女はいるぜ、幾らでもの使い捨ての世界か(笑)

 警察組織は今更な、「法の執行機関にいまなおマッチョ文化が横行し、社会的条件づけがそれを助長するとしたら、よくても女性には冷淡な、悪くすれば敵意に満ちた世界が待ち受けることになる」とは、こまちさんの世界か?一例としては「彼らが小さな町の傍若無人な警官で、麻薬所持で逮捕した人間を釈放して麻薬を売らせ、あがりをはねている」事実とか…「一旦起訴したら、検事は有罪を勝ち取るために全力を尽くすのよ。事実なんてどうでもいいの」(@フランシー・ケーラー)とか…ちなみに弁護士も「本当に不遜な態度なの。俗世間の現実なんて絶対に理解できていないのよ。おまけにひどく傲慢だしね。自分の世界観に反することには耳を貸そうとしないわ」(@ブレア)とか…ちなみに米の上訴審制度とは「法廷では罪を裁くことよりも一審の審理の過程が公平であったかどうかに焦点があてられることだ」だそーで、身内に問題があるか?ないか?が問題って事は、よほど「世間の注目」にさらされないとひっくりかえらないという事か?米の司法制度って…

 更に陪審員制度…これ「ある特定のタイプの人間が陪審員に選ばれないようにしようと弁護士たちが躍起になっていたわ」(@ジェニファー・ポール)とな…どういう事かとゆーと、「高等教育を受けた人や自分をちょっとした知識人だと思っている人」「ジャーナリスト」は「陪審員に選ばれる事は絶対にないわ」(同上)とな…じゃあ、どゆ人が選ばれるかというと「性善説を信じているような疑う事ことを知らない人間か、明らかに裏の世界に通じていて、もしかしたら犯罪にも多少関わっている人間よ」(同上)よーは弁護士の思うままになってくれる観客としての陪審員ですね、分かります(笑)

 で、その陪審員たちはというと「警官たちは無罪放免になるわよ。これは人種問題じゃなくて権力の問題なんだから。陪審員たちは警察から権力を奪おうとは思わないのよ」(@リン・マクラーレン)とな…

 パンピーでも「普通子供を連れ去るのは母親に思い知らせてやろうとする父親で、なかには目的は子供ではなく、母親に慰謝料や子供の養育費をまけさせるためという者までいる」とな…いやはや目的の為には手段を選ばないというか、女子供なんて自分の意のままで当然やぁーってか?幼児虐待問題も基本的にはスルーされているのが現状の模様…「でも誰も虐待問題の解決に立ち上がろうとはしないわ。「子供が虐待されているからこういう問題が起こるんだ」って認めたら、自分たちの世界で幼児虐待が行われている事実も認めなきゃならなくなるからよ」(@ブレア)とな…認めなければ全てはなかった事になる、これが米のジャスティスってか(笑)

 ちなみに私立探偵の存在意義なんてものは「アメリカの一般市民には複雑すぎて理解できないのね」(@サンドラ・サザーランド)とな…米って単純なよーで物凄く複雑な社会だった模様…

 他にも有名どこの事件な話もチラホラ出ていて例のマイケル・ジャクソン事件とかジョン・デロリアンとFBIの事件とか、サフラとアメックスの事件とか…こちらも詳細は本書をドゾ。現場を見てきた人の言葉は重いです…それにしても何で米って司法取引があんなに多いんだろーと疑問に思っていたんたけど、「犯罪件数のあまりの多さと、そのせいで裁判所がパンクしそうになっているために、何とか裁判に持ち込まずに司法取引で妥協するよう、かなりの圧力が加わるからだ」とは知らなんだ…さすが正義とは何か?の国だぜよ(笑)

 女性らしい悩みだなぁと思うのが子持ちの女性が多くて、その人達が皆午後五時から九時辺りの時間帯に子供といられるとは限らないとこだろか?探偵業ではその時間帯が稼ぎ時に被るらしー…が一方「男性は滅多に罪悪感を感じない」とな…殿方的には子供との時間より仕事の時間ってか?もしくは子供の事は妻が全部みるのが当たり前ってか?

 いやもー、これでも本書のほんの一部というのが、もーね…詳細は本書を見てくらはい。何つーか読み手が女性の場合は身につまされる世界かなかもなぁ…何がおろろいたって、私立探偵の女性って20-30代の人が殆どかと思っていたら、その実は50とか60代の人が普通にいる世界だったのね…まぁよく考えなくても人生と世界の裏表を見尽くして対応してきた人達な訳で、その道のまさに匠ですの世界だったのだなぁと…それだけでも、体力だけの世界じゃない事が分かりますかもなぁ…

 てな訳で騙されたと思って本書をドゾドゾドゾ。損はないよぉ(笑)

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