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2014年5月10日 (土)

空気と邪魔?

男は邪魔!  高橋秀実  光文社

 サブタイトルは「性差」をめぐる探究なんですが、うーん(笑)21世紀的な、あまりにも21世紀的なかなぁ(笑)世の中の閉塞感半端ネェという事なんでしょか?この上手くいってないのは、いったい何なんだぜ?の一つの解答が、男性のオワコン思想かなと(笑)で、これもまたその告発をする人がその男性だったりするんですよね(笑)男が男にダメ出しするのが、これまた常態になってきたと…マッチョ思考の人からしたら異常事態じゃね?じゃね?どこぞの元都知事なんて発狂しそーだと思うのは気のせい?

 で、現代、「早い話、男はひとりよがりなのだ。ひとりよがりがひとりよがりと競るように社会をつくってきたからいつまでも問題が解決しない」とな…勝ち負けで全て決着がついていたそんな時代もありましたという事か?パワーゲームの終焉?現実に「「男しかできない」といっても、それは「女性にさせない」という制度にすぎず、能力としてはむしろ男よりできたりする」って…まぁ出来不出来はともかく、制度化として守られていた牙城が崩壊している今、それってどーよ?は確かに存在するよーな?自覚のあるなしにかかわらず(笑)

 本書で面白いと思ったのは、誇りの語源でしょか?やたらと米なんかだと「私は息子を誇りに思う」とか父親がどや顔しているシーン多しな気がしてきたけど、男の人って誇りという言葉好きだよなぁと昔から疑問だったんですが、元々は「「誇る」というのは「得意になる。自慢する」ということで、行為に付随して発生する余計なもの、無駄なことを意味していたのだ」そな…いやまぁ悦に入る、あると思いますか、実があれば(笑)

 アリス的に性差について考える?うーん、准教授は天下御免の女性嫌いだからなぁ…果たしてどーか?アリスについては、自由業だからなぁ…作家なんて性別不詳にしたら区別つくんだろか?的なとこもあるし、何にせよアリスの名前からして男か?女か?には辟易としているんじゃなかろーか?アリスならばそれより俺のミステリを評価しろの世界だろーし(笑)

 准教授的にはミソジニーとかあるんですがこちらの詳細も本書をドゾ。面白いのは社学、「社会学も「世態学」と呼ばれていたそうだが、いつの間にか福地氏の翻訳が定着し、「社会」がひとり歩きを始めたのである」とな…元々の語義的なとこでは「結合する」という意味だったそーで、それを社会としたというのは「「男社会」ならぬ「社会」という名の男社会」のために社会を作ったんじゃまいか?ってか(笑)結合や世態じゃ、世界は狭い感じだけど、社会となればグローバル、スケール大きい気にもなれると(笑)もしかして男性って、でっかいもの好きなんだろか?と素朴な疑問が(笑)

 後、アリス的というと妄想力かなぁ?ちなみに男性の妄想って「射精のための手段」に過ぎないそーですが、女性の妄想の場合は「妄想のための妄想で無限に広がる」そーでございます。草食男子と言われても、行き着くとこはで、成程真の思考とは何か?の世界か(笑)

 さて、著者はそんな男とは何ぞや?の旅に出るぅぅぅぅのノリでしょか?で、まず最初に向かったところが男社会の巣窟、霞ヶ関ときたもんだ(笑)「男は仕事で女は家庭、なんていう話はもう通用しないんですよ。武士の妻とか」って、時代錯誤感覚残っているのかな表現だけど、男の牙城も崩壊寸前というより、めっきが剥がれているのか?まぁ家庭に居場所がないのはともかく、「職場にも女性は増えてますしね。それで実際、仕事ができたりしますから。昔から女性は交渉には向かない、ヒステリーを起こすなんて言われてましたけど、そうじゃないことが立証されちゃってますから。かつて男に求められていた「我慢する」「根性出して仕事する」なんかにしても、男の勝手な思い込みだ、なんて言われてますから。下手にそんなこと行ったらセクハラで訴えられますよ」で、職場も時代の波からは逃れられないご様子…男の居場所って…

 先人の知恵的にどーなのよ?昔は良かった的な話となればで宮本武蔵「五輪書」を引いてみると「武士は日頃から、潔く死ぬという道を嗜んでいるようではあるが、それは武士に限った話ではなく、僧侶も女性も百姓に至るまでみんなそれを考えて生きていると指摘している。武士の専売特許などではなく、それを何か特別なことをしていると思うのは勘違いだと武蔵は戒めたのである」とあったりして…武蔵の生きた時代というのが戦国末期から江戸初期だろーから、その時代の変遷はよく分かっていたんだろーなぁ…戦国なき世の武士って、身の置き所が今一だったんだろか?

 も一つ書的なとこで「醒酔笑」が出てきて、これ何?というと戦国時代の噂話の集大成、全8巻1000余のエピが収められているとな…マジ残っているんですか?というか、残っている日本って(笑)詳細は本書をドゾですが、いや紹介されているエピばねぇ(笑)

 で、これまた日本が世界に誇る新渡戸稲造の「武士道」キタコレなんですけど、これも「「私の妻に満足なる答えを与えようと試みた」結果が、「武士道」なのである」となるそーで、内助の功の辺りの表現は著者によると「言い訳としても見苦しい」になってしまっているとな…女性の犠牲の上に成り立っているとなればそりゃ分が悪いのは仕方なしか?「男がそれを支持したのかもしれないが、果たして当の奥様は本当に納得したのだろうか…」って…突き詰めると綻びが出る世の中だもの(笑)

 碩学に続け的なとこでは男尊女卑について孔子と栄啓期との対話のシーンが出てきまする。人生を楽しむに「「男尊女卑」なので男のほうが賢いことになっており、自分は男だから。特に何もしなくてもすでに男であることを得ているから楽だというのである」という件が出てきていたりして…世の中男尊女卑だからとそれに便乗して大肯定している訳で、これに孔子先生も賛同しているのだから、これもまた時代って奴ですか?成程、儒教、男社会にジャストフィットってか(笑)

 更に吉田兼好となると、女性嫌いも極めたりで「妻といふものこそ、をのこの持つまじき物なれ」と言い切っていらっさるし(笑)いやまぁ兼好、物凄くモテたのか?物凄くモテなかったのか?恨み節に聞こえろのはきっと気のせい(笑)

 師を求めて旅は続くで、著者が次に訪れたのは心療内科の先生のとこ…曰く「男性は自己防衛が強い。オープンにしたくない。表現能力がないんです」となる模様…先生手厳しい…どして?というと育ち、刷り込みとな…幼少期の環境・教育パネェって事ですか?「正確にいうと、認知や行動、考え方における生物学的な性差はほとんどない」とな…ただし、男の子は強者の理論を植え付けられ育つと…どーなるかというと「学生たちの交際を見ていても、男の子は自分のほうが女の子より頭がいい、強くないとイヤなんです。同じ程度はイヤなんですよ」という、元祖上から目線乙なんですね、分かります(笑)

 「自分もOKでまわりもOK。そうやってバランスをとることがいかに難しいか。どんなに大変か。そのためには表現しなくちゃいけません。論理を組み立てて伝えなきゃいけないわけです。ところが日本では強者と弱者、命令と服従という関係がベースですからね」で、成程ネットの叩き合いってアレ男社会そのものだったのか?双方の意見をすり合わせて解決を図るというよりも、旗色を鮮明にしろの右か左かの二択しかない勝ち負けの世界だもんなぁ、某掲示板を見るまでもなく…オレが正しい、それだけしかない世界だったのか?そりゃ米で裁判やディベートが流行る訳だよなぁ(笑)

 でこれも「40代以降を変えようとしてもダメですね」と一刀両断…成程これまた老害が減らないという事ですね、分かります…「自分を変えよう、変わろうと思わない限り無理です」とな…何よりも「結局、実行に移さないんですよ」に尽きるのか(笑)でもこれって他者を対等に見ていませんって事じゃね?なんだけど、男の人って常に自分より上か下かでしかモノを見ていないという事なのか?

 子育てのエキスパートとしてはやはり子供を持つ母親だろーで、主婦や当の子供にインタビューしてたりしますが、この件の詳細は本書をドゾ。母親からみた子供というか、男の子、女の子の違いって結構大きなものがあるのだなぁと、現場は語るでしょか?また女の子の受け答えがはっきりしているとこもパネェの一言に尽きるけど、何より凄いのは六歳児の男の子談…もー男の子はどこまでも男の子なんだなぁ、男の本音ダダ漏れで歪みねぇ…「男のほうが生活が自由だよ」って、じゃあその自由って何?となると「逃げるところとか」になって「「ごめんね」と言わなくても、逃げて済むところ」なんだそーですよ、奥さん(誰?)何か浮気の言い訳に聞こえてきたが気のせいか(笑)

 どゆ事かというと「だって、明日になったら「ごめんね」って言ったつもりになってる。相手もそうだからそれで済む。でも女だったら「ごめんね」と言わないと絶対に許してくんない」だから「女はヤダ」となるそーな…恐るべし六歳児。この年齢からして男の人って頭下げたくないんですね、謝らなきゃいけないとこでも…自分のした事は無条件で許される世界の住人だったんですねぇ、殿方ってば(笑)

 また、何かをなしたという事がない場合、「例えばいっぱいありすぎてわからない」なんて答えている訳ですよ、六歳児(笑)「男はやっていないとことを「わからない」と言い換えたりするのである」「ないものは分類できないはずなのだが、分類できないことにして「ある」かのように装うのだ」…そこまでして出来る男を演出しないといけないのか?

 「「わかっている」というのは責任を背負うことでもある。逆に「わからない」のは責任を逃れることにほかならず、我ら男の子は「分からない」ことで桂亮君も言っていた「自由」を確保している」事になるんじゃね?で、成程納得「想定外」、分からないんだから責任は俺らにはないよというアレ男の論理だったのか?うわー下は六歳児から上は世界一大きい電力会社のトップまで、同じ論理で生きていたとは…そこにしびれるあこがれるぅ?ついで言えば「「ごめんね」と言わなくても、逃げて済むところ」の住人な訳ですよ(笑)うわぁー…

 師を求めての行脚は続くで次はスクールカウンセラー、臨床心理士によると「ADHDの8割は男の子なんです」となるそーな…そーだったのかぁー?というよりそうじゃん(そうじゃん)なのか?

 ちなみに美容整形外科医の場合は「男からすると女には2種類ある。「やりたい女」と「そうでない女」。ところが女からすると男は「やりたくない男」と「そうでない男」なんだよね」って…でもって男性的には「そうでない女」から「やりたい女」にシフトする事はあるにしても、女性の場合は「「やりたくない男」に対しては何があっても断固拒否」となるそーな…そーだったのか(笑)どゆ事というと「要するに、女には「生理的に嫌い」というやつがあるんですよ」とな…

 更に地元のネットワーク運動、議員、政治家を訪ねての世界では、地元密着の場合男性がいないの世界が展開している模様…「男は市議になった後は県議を目指し、果てには国政に出ようとするらしい。自分のステップアップ、就職先として市議会議員になろうとするのだそうである」となれば片手間にならざるを得ないってか?所詮は最初の踏み台に過ぎないしとか?それに「男の人は話し合いで物事を決めるのが苦手でしょ」となる訳で、何をするかとうと「男の人は勝手に決めつけてくるんですよ。俺が考えてきたから、この通りにやろうとか」ってマイルール勝手に発動ってか?かくて「男はただ組織のトップになりたがるだけだそうである」って、それはどこぞのしゃっちょさんですか(笑)草の根運動の現場って、男イラネの世界だったとは(笑)

 ちなみに議会は男ばかりなりなので、子育てとか、ゴミ問題とか、食の安全についてなんかでも初期の頃はヤジしか飛んでこなかった模様…ローカルなのにやたらとグローバルを語りたがる男って、確かにあるあるか(笑)地に足がついた男性求むと言っても、どこにいるんだぁーっ?ってか(笑)

 さて、もー少し幅を広げてみよーで哺乳類的にどよ?と牛の教授にご指南いただきに参りましたで、牛的にオスとは何ぞや?となると「オスは乳が出ない。去勢しないと肉質も硬く食用に向かない」となれば…ねぇ(笑)「現在日本には200万頭のホルスタイン種の牛がいるが、それを維持するためにはオス牛はわずか40頭で事足りる」そな…更にそれを「家畜繁殖学を研究している市川茂孝さんは牛を人間に置き換えて試算していた」すると「日本の現在の人口を維持するには、男は1000人で事足りる」とな(笑)最早、「合理的に考えれば、人間も男の存在価値はかなり怪しいですよ」という事になる模様…こー言っては何だけど、精子だけでオケの世界も展開できるという事に…

 ちなみに人工授精が進むと、男系が進むとな…どゆ事というと牛の場合、年に一度位しか妊娠しない訳だから結果を知るのに年に一例という事なると…オスの場合はその精子の数だから数値としての結果を得やすい…選別可能、淘汰可能となればの果ての男系とは…切り捨て御免ってか?

 さてさて、行脚も最後に近づいてきましたで感性アナリストに聞いてみよー?は「コンピュータにたとえると、女性は実用的なデータベースを常に動かしてリスクヘッジしている。だから女性は居たほうがいいんです。会社にも女性は置くべき。女性スタッフは大切にしなきゃいけません。男性も結婚しなきゃダメ。女性は何かを防いでくれる。はっきりいえば、居るだけでもいいくらいです」って、先生そんなどキッパリいってもいいんですか(笑)

 ちなみに「男性脳は右脳と左脳を局地的に使う癖があるんです」となり、だから「タイムラグが生じるわけです」となるそな…即断即決即実行って、もしかして女性の方だったのか?過去のデータをすぐに検索可能というのも女性脳的な働きらしー…雑学データベース的にはむしろ女性脳の方が向いているんだろか?とふと思ってみたり?こーしてみるとアリスの性向って結構殿方から逸脱しているんだろか?うーむ?

 その他、他にもエピ満載ですので詳細は本書をドゾ。実は本書のメインは著者と奥さんの会話が多いんですよ、著者の疑問に奥さんが答えるみたいな?で、その度に著者がえええ?男ってそーだったのか?と背景にガーンの文字を背負って検証の行脚に出るという構図とでもいおーか?でも行けば行く程、ドツボに嵌っていく感じが21世紀型哀愁漂っていますなのか?一昔前なら、俺は男だってエッヘンしてられたのに(笑)

 結局、これは残念なイケメンもとい、男性という存在自体がもしかして残念なソレなのか?という哀しい自問だったりするのだろぉか?邪魔でもいいたくましく育って欲しいじゃないけど、ある種慰めでもあるよーな?女性と対等とか、折り合いをつけるまでの道程は、どーなんでしょねぇ?片やどこぞの元都知事みたいにマッチョの星みたいな生き方もある訳で(笑)この辺りは本当に、賛否両論あると思いますなので、まっ本書をドゾ。後は己の胸に手をあててドゾ。

 最後に本書で一番ハハハハハとさせていただいたとこを一つ。女性はおしゃべりであるとの件で、まぁ反論に余地なしなんでしょけど、ただし男性は喋りもしない割に「失言が多い」って(笑)そーいや幾つになっても失言大王ってたいてい殿方だよなぁと(笑)これって効率からいったら非常に非効率なんじゃあるまいか?と思ったんだけど?考えて喋ってアレなのか?考えなくて喋ってアレなのか?無駄話を無駄に終わらせない演出なんですよ、とか(笑)謎ですよねぇ(笑)

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