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2014年5月14日 (水)

石油と土地と神と…

王様と大統領  レイチェル・ブロンソン  毎日新聞社

 サブタイトルは、サウジと米国、白熱の攻防なんですが、うーん、読後の正直な感想としては米人の書いた文章だなぁに尽きるかな(笑)こー言ったちゃー何だが、国際関係学は英か仏、特に利害が絡んでいない時の仏人のフラットな目線は並じゃないよなぁと思ふ(笑)んだが、如何なものだろーか(笑)

 さて、本書は多分WWⅡ辺りからの米とサウジの関係史だと思われで、米はルーズベルトからブッシュ息子まで、対するサウジはアブドル・アジーズからアプドッラーまでが掲載されています。石油を制するものが世界を制すんじゃね?な今日ですが、初っ端のサウジではホンマに石油出るんやろか?から、国の全財産が手提げ金庫一つに入る程度しかなかったとかというレベルだった模様…そして、中東中英仏の植民地主義に対する物凄い反発が席巻していたとな…かくて、英仏と手を切って米と握手となったのが発端らしー…

 で、中東的には、石油というエネルギー問題もあったが当初は更に問題があって、一つはスエズ運河問題、も一つがイスラエル問題、そして虎視眈々と狙ってくるソ連(ロシア)の共産主義問題が席巻していた模様…さて、それをどう処理するか?が、この後中東を中心にして展開していた事になるという事だろか?

 簡単のまとめ過ぎかもしれないけど、こーしてサウジは石油(金)を、米は軍事(資本)を提供して手に手を取って世界に躍進していくはずなのに、どーしてこーなったぁーっ?というのが、本書の流れだろーか?単純に言うと二国の関係史、淡々として時系列に事実を並べているだけとも取れるのですが、こーこれでもかこれでもかと並列されると…まさにこれ現実なのよねの世界か?

 アリス的に米、サウジ…うーん…その内サウジアラビア原油の謎とかいう国名シリーズもあると思いますの世界か?ペルシャ猫の方はこれイランだからなぁ…こー平和ボケ視点ではイランもサウジも同じイスラムだよね?なくくりになりがちだけど、ところがどっこい、アラブとペルシャは全く違うんだぜの世界が展開、宗教的にもサウジはワッハーブ派、イランはシーア派と水と油程に違うらしー…で、エジプトもあるし、イラクもあるしその他いぱーい中東には国があると、となればアラブも一枚岩ではないとゆー情勢が成り立つ模様…

 さて、サウジの油田を米が開拓してこのエネルギーの需給関係が成立しましたパチパチパチと、その後もそれだけで済めば両国的に気楽に商売商売していけたんだろーけど、米的にはイスラエル問題をチャラにして付き合える訳もなし、アラブ的にもチャラにする訳もなしで、立場が微妙になってくると…何か三角関係の成れの果てみたいなノリになってくるよーな気がしないでもないが、ここで私と彼女のどちらを選ぶの?とは、どちらも言えないとこがこれまた微妙というか、政治的にどよ?というか、大人の事情となるのか?

 で、子は鎹じゃないけど、そんな二人、もとい二国にソ連の南下政策と赤化政策がやってくると…サウジ的にご近所が親ソはやばいねんの世界で、米的にも赤化はやばいねんで、邁進していく訳ですねぇ…その一つの選択がアフガン問題、ランボーな世界の展開となる訳ですよ、奥さん(誰?)

 というよーな、米政権とサウジの王権が歩み寄ったり、対立したりの攻防史という事になるのだろぉか?詳細は本書をドゾ。究極のマッチョ思考の生き方かなぁ?男性思考で世界が動いている感じとでもいおーか?力が全てとか、主導権は我れにありとか、という面もなきにしもあらずだけど、一番のソレはローカルな事がインターナショナルだと思い込んで駒を動かしているところかなぁ?いつの世でもおじさんは何かと世界を語るもんじゃね?と…で、どちらも正義なので、唯一絶対の正義なので、持論が正しいという事になる模様…

 かくてどーなるか?というと自分が正しいんだから妥協する余地なしなんですよ、真実一路の世界観ですから、引っこみよーがない訳で…で、これまた国民的にもそーなれば、間違っているのは相手だとゆー事にもなると…中東での反米、米の特に9.11以降の反アラブ・イスラムがとなったりして…

 まぁ両国の政策的に、その場その場の対処療法の果ての類例いぱーいですから、ある意味自作自演、自業自得、マッチポンプな展開なんですけど、それを指摘されるのは我慢ならないと…一番分かり易い例でいけば、9.11でNYに個人的に2000万ドルの寄付したアル・ワリード・ビン・タラール王子でしょか?寄付のお手紙の内容が「「われわれのパレスチナの同胞たちは、イスラエルの手によって、いまも引き続き殺害されている。世界はそれを黙って見過ごしている。…こうした問題が起きたときこそ、われわれはこの犯罪的な攻撃を誘発させた、いくつかの根源的な問題に対処すべきである」と強調した」と…受け取った方は勿論読まずに食べたとはならず、当時のNY市長ジュリアーニは「王子に小切手を突き返した」とな…まぁNYですからねぇ…米国内的にもDCとNYでは温度差あるよの世界もあると…まぁある意味、米も一枚岩ではないという事か?もともと「サウジは、たとえイスラエルとパレスチナとの和平の実現のためであっても、サウド王家の利益は決して犠牲にしない、とする決意をいささかも揺るぎなかった」とな…

 その時、その時の政府当事者がどういう対応をとって、どういうコメントをしてきたのかの詳細も本書をドゾ。何せ本書500ページ近くありますから、もー拾い上げたらキリがないよーな…何にせよ、利害が一致して共通の敵がいる間は、素晴らしきパートナーという蜜月期間が展開していく訳だけど、敵がいなくなったらどーなるか?例えばソ連および東側の崩壊とか…利害、石油価格の暴落とか高騰とか、はたまた減産とか世界市場的にどよ?国庫的にどよ?第三国への資金提供的にどよ?兵器売買的にどよ?パワーバランス的にどよ?とまぁ石油に関してはポルトガルの胡椒系は経済的にアレだし…更に忘れてはいけない宗教的な世界観的にどよ?と…

 テロと原理主義の詳細も本書をドゾ。いやまぁこの辺りは本当にパネェとしか言いよーがないよーな…一例としては砂漠の嵐戦争の後にアラブの春というか、女性解放運動が進むかに見えた時期もありましたで、サウジ女性による自動車運転のデモンストレーションが行われた訳だけど、「デモの参加者に寛大であったのは短期間でしかなかった」とな…「イスラム教の守旧派たちは、運転した女性たちを「共産主義者の売春婦」とののしり、より厳しい刑罰を要求した。聖職者たちは、リヤド市内の多くのモスクで、女性たちの名前、年齢、電話番号を記載する小冊子を配布した。高位聖職者評議会は、女性の運転を禁止するファトワーを公布した。ナイフ王子はも「女性による運転は、サウジ市民が順守する、イスラム教の伝統に反している」と宣言した。デモに参加した女性たちは職場を失い、パスポートを没収され、自宅での事実上の軟禁生活に置かれた」とな…ちなみに軟禁生活は数年続いたそーですが…現在もサウジの男性の15-30%、女性の95%が「失業者である」そーで、宗教、人権と続いて経済的なソレも根深いものがある模様…

 テロ系というか、過激派…アルカイダとか、タリバンについての詳細は本書をどぞ。米の対応、サウジの対応、アラブ・イスラムの反応といずこの国も人も皆それぞれにの世界か?ついでに言うとソ連、その後のロシア、及び中国の話(兵器売却、CSS-2とかね)についての詳細も本書をドゾ。時を経てどんどん役者は増えていくってか(笑)

 究極のソレは、自分が貢献したわりには見返りが少ないと双方が思ってしまったという相互不信を払しょくするのは…21世紀、テロとの戦いでどこまで行けるのか?も神のみぞ知るの世界ですかねぇ…

 まぁただ、本書は米はこー見ているという視点に立脚している感じかなぁ…そこは徹頭徹尾著者は米人であるのだなと(笑)例えば世界的な反米潮流に「ジョージ・W・ブッシュの政権が、国際的な緊張を増大させたのは間違いないが、緊張自体は彼らのもたらしたものでは決してない。反米主義の高まりは、冷戦の終結以来のことである」そーですよ、おぞーさん(誰?)「今日、米国は何かをすれば、したことで非難され、何もしなければしないといって叩かれる」というのが米人的感覚らしー(笑)

 とゆー訳で今までの米の対外政策が「いまや誰からも支持されなくなってきている」とよーやく米人も気付いてきた模様…だからどーするって、いやそこは米人ですから非常に前向きです(笑)何せこの時点でも相手への要求は忘れないで「宗教的不寛容と外国人の排斥」はともかく「とくに反米主義を推進するような、世界各地でのモスク・学校・刑務所、そのほかの諸機関に援助してきた、サウジを本拠地とする国際的な資金援助の流れに対して、サウジの指導者が、攻撃的な監視の目を光らせ、実力でそれを阻止する措置をとることである」って、米が言うのか(笑)反米はダメだけど、反〇ならどこに何を建てよーがゴホンゴホン…とにかくとても米的な本です、米人が米を語るとこーなるという見本のよーな素晴らしいご本ですので、興味のある方は本書をドゾ。

 最後に個人的に本書で一番へーへーへーと思わされたとこは冒頭のサウジと米のファーストコンタクト編、サウジ駐在の代表がサウジの王様に挨拶するシーン…「チャイルズは頭を深々と下げ、国王と握手を交わして、後ずさりしながら退室した」とな…当時は米人の高官でも挨拶の時に頭下げる人、もとい相手の礼法に倣う人がいたんですねぇ…

 目次参照  目次 国外

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