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2014年5月 2日 (金)

みる目のある人(笑)

味な映画の散歩道  池波正太郎  河出書房新社

 所謂一つの映画日記でしょか?日常に中の映画鑑賞記になるのかなぁ?日付はハッキリしないけど、試写会にはよく通っていた模様…講演とか、資料とかで都内を離れると、試写会に行けなくなるのがアレだなぁなんて感想漏らしているし、しかも試写会で見逃した作品は普通に見に行っているし、本当に映画が好きだった模様…

 なので、いったい何本(何百?何千?何万?)の映画を見ているのだろうと思わずあんぐりしてしまう位、映画というものに精通しているよなぁ…感想は端々からなるほろなお言葉がいぱーい(笑)今となっては古典となるのだろーかのジョーズの回なんて、スピルバーグが「原作の「人間と人間・男と女とのドラマ」の大半を切り捨ててしまい「人間と鮫とのドラマ」にしぼりあげた」と言い切り、「海と鮫、人とサメの、映画ではむずかしいアクションを、スピルバーグ監督は本格の映画文法にのっとって展開させてくれるから、一シーン一ショットを生理的に、スムーズに受け入れた観客はたちまちにスクリーンへのめりこまされてしまうのである」となるそな…

 いやぁジョーズというと鮫の背びれのイメージしかバッと思い浮かばないんだけど、これロイ・シャイダーとリチャード・ドレイファスとロバート・ショーが出演していたとは、今となってはキャスト的には贅沢な映画だったのか?

 てな訳で、何か懐かしいというより、古き良き映画世界を教えてくれる指南書的な側面もあるんじゃまいか?な本書じゃね?じゃね?

 アリス的に、映画…紅雨荘とか、後はあるYのにるなるのかなぁ確か冒頭で映画鑑賞していたよーな?記憶が薄らと?タイトル的にいくならアリスの恋(マーチン・スコルセージ(スコセッシ)監督)ですかねぇ?これについても「アメリカ映画の新人たちは、ようやく、個人と家庭との関係についてモチーフを感じはじめてきたようだ」と米映画の変遷についてサラリと流していらっさるし、何故かと言えば「絶え間もない戦争をつづけて来て疲れ果てたアメリカの人びとが、切実に、自分たちの安息が存在する「巣」を求めはじめたからなのか…」と推測しているとこが、何か現代を見透かしているよな(笑)後は青い鳥(ジョージ・キューカー)とか…ちなみにこちら米ソ合作映画だそで、こちらの感想の詳細は本書をドゾ(笑)

 ミステリ的な作品もいくつか出てきてマシンガン・パニック(原作は「笑う警官」ペール・バールー&マイ・シューバル)ちなみに当時「いま、この二人のミステリーは評判のものだが、ストーリィや技術の面では日本の推理作家だって、負けはとらない」とあるんですよ、どでしょか?アリスとか(笑)

 ローズバットとかもハードボイルドというより「ポリティカル・サスペンス」的なとこで被るのかなぁ?ちなみに主役最初はロバート・ミッチャムだったのがピーター・オトゥールに変更されたそーで、うーん、絵面的には180°変換してね?だけど映画的にはアリなのか(笑)

 まぁハード・ボイルドというなら新・動く標的になるんだろか?ポール・ニューマンのはまり役じゃねとな、そーだったのかぁ?他にというとさらば愛しき女よでしょか?こちらは多分知らない人がいない私立探偵フィリップ・マーロウが主人公(笑)「アメリカのハードボイルドは、ストーリィやミステリィとしての構築よりも、雰囲気である」って、そーだったのか?「先ず濃密なムードが出ていなくてはならない」とな…ムードに酔う、なんですよ、奥さん(誰?)

 他にミステリー的なとこでは、寝る前に読書で「スカイ・ジャック」(トニー・ケンリック)を読んでいたり…トミー(ケン・ラッセル)のとこで「ダリそこのけのシュールな、絢爛たる色彩と変転する映像」とかあってダリ繭かもあれば、夜食を作っていたら「のこのことあらわれた飼猫サムへは、チーズ二片をあたえる」とか、これまた夜更けの夜食作りの後に「仕事にならず、猫と遊ぶ」とあったり、これはもしかして准教授の世界か(笑)ちなみにベストセラー作家なのに、意外と庶民派なのか、先生試写会の帰りに「明舟町のパン屋で「コロッケパン」と「カレーパン」を買って帰る」とかしてるし(笑)

 日本的な話では「戦後、庶民たちは、社会党が「大人」になってくれることに非常な期待をかけ、これを支持し、見まもってきたが、いかんせん、もはや何としても支持できかねることになった」とか、「何十年も戦って戦って、戦い疲れたアメリカと、つきるところを知らずアメリカ文明を追いかけ、金銭と物欲が、ついに国のすべてをおおいつくして疲れ果てた日本とは、或る一点において、(似ているかも知れない…)のである」とか、「政治も商売も、みんな、幻影におびえて、おのれの首をしめつつある。それもよいだろう。こうなれば、いったんは何も彼もめちゃめちゃになってしまって、その後で出直すより仕方もないのではないか…」とか、「メカニズムが若者たちの個性と才能を押しつぶしてしまう時代は、もうすぐそこまでやって来ていたのだが…その束の間の、若者にはよき一時期が、日本にもアメリカにもあったのだ」とか、先生、良く見える水晶玉でも持っていらしたんだろか?未来を見通す目がパネェ…

 他にも色々色々色々エビ満載で、例えばスカイエースのとこでは「連合軍司令本部は、パイロットたちにパラシュートをつけさせないのだ。隊長が、いかに懇願しても許可しない」とな…WWⅠとはいえ、そーだったのか英?でもって「ドイツ側では、むろん、パラシュートをつけている」とな…正義とは何か?ってか?

 とにかく最初から最後まで池波節が炸裂していらっさいますので詳細は本書をドゾ。最後に一つ、いかにもらしい、人間味あふれたとこはここじゃね?で「風邪が流行っている。しっかり食べないといけない」とな、世の中健康第一でございますよ、おぞーさん(誰?)

 目次参照  目次 文化・芸術

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