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2014年6月13日 (金)

川の間?

メソポタミア文明入門  中田一郎  岩波書店

 世界四大文明という事でむかぁーし歴史の授業で習った記憶が薄らと?なでして、場所的にはチグリス・ユーフラテス川の間とか覚えてはいるんですが、実際にどよ?と言われると?うーん…バビロンとか、ギルガメッシュ位しかパッと見思い出せない情けなさ…で、本書を開いてみたのですが、いやマジで正直済まんかったな世界か?世の中には知らない事は本当にたくさんあるんだなぁと己の教養の無さに泣けてくると…

 で、そんな川の畔のお話なのだから、平地的なソレかと思っていたら、その実は北辺は山岳地帯とな…よーはチグリス・ユーフラテスの水源にもなる東タウルス山脈が東西に走っていで、ちなみにこちら標高2500m級…東辺にはクルディスタン山地とザグロス山脈(3000m級)が控えていて、その二がジャジーラ、何かこの名前どこぞで聞いた覚えがあるよな?ですが、「アラビア語で「島」を意味します」だそーで、ここでは「北から南に向かってなだらか傾斜地」の事を指す模様…で、このジャジーラは「アブド・エル=アジズ山とシンジャル山を境に、北の上ジャジーラと南の下ジャジーラに分かれます」とな…三つ目が沖積平野となるそで、河口一帯というべきか?増水とか、氾濫の地とも言うの世界らしー…

 さて、そんなメソポタミアの歴史ですが、紀元前六千年の頭には北部上ジャジーラに「ハッスーナ文化やハラフ文化など、農業を生業とする村落文化が誕生していました」とな…そのハッスーナとハラフの間に「ティグリス川中流のサマッラとその周辺にサマッラ文化が誕生しました」とな…で、メソポタミア南部に最初に興った文化がウバイド朝だとな(紀元前5500年頃)何だか色々出てきたけど、記憶がない己の頭が情けない…

 ちなみにこの後、紀元前4000年頃にガウラ朝とウルク朝が出てきて、紀元前3000年頃になるとジェムデト・ナスル朝が出てきて、更にシュメール王朝きたこれで、紀元前2000年前頃にアッカド王朝きて、紀元前2000年頃にウル第三王朝で、古代アッシリア時代と古代バビロニア時代が並行すると、その後新バビロニア帝国(カルデア王朝)キタコレで、後にアケメネス朝ペルシア帝国が誕生する流れなよーです…

 シュメールとはバビロニアは何となく聞いた事がある程度なんですが、こちら二つともメソポタミア南部の国だったのですねぇ…一口にメソポタミアと言っても北部と南部では文化・国が違うという事なのか?うーん…

 アリス的に、メソポタミア…古代文明って男のロマン的な要素があるから、アリスも浸っていそーな気だけはするが(笑)実際、どだろ?国の興亡的なとこでは、男子ぃ的にはあると思いますなのか?まぁただ、アリスの場合専業作家という事で、やはりここはメソポタミアと言えば、楔形文字の方にいくんではないかと(笑)

 ちなみに「楔形文字は、都市化が進んだウルクで、しかもウルク期最後の100年から200年ほどの短い間に誕生したと考えられているからです」とな…で、その楔形文字の起源の、トークン、プレイン・トークン、コンプレックス・トークンとの変遷の詳細は本書をドゾ。

 シュメール人が発明したと想定されている楔形文字は「それぞれ一つの単語を意味する表語文字(表意文字)でした」とな…で、段々「シュメール人は、楔形文字が持つ意味と発音を切り離し、いくつかの楔形文字を特定の発音を持つ文字として利用し、単語と単語の間の文法的な関係を表す助辞を書き添えるようになりました」とゆー事で、「楔形文字は物の出納記録だけでなく、もっと複雑な戦勝記録や物語を書き記すことができるようになったのです」その時、文字が生まれたというより、文学が生まれたになるんだろぉか?

 で、これをアッカド人は「楔形文字をもっぱら表意文字として利用して、自分たちの言葉であるアッカド語を表記しました」とな…で、後にアッカド語は「古代オリエント世界の最初の共通語になりました」となる訳で…文字と言葉は結びついていくとゆー事かで、楔形文字は他にもフリ人、ヒッタイト人、ウラルトゥ人達もフリ語、ヒッタイト語、ウラルトゥ語を表記するのに使用すると、文字とは借用するものなりってか(笑)ちなみに紀元前14世紀頃のオリエントの外交書簡はアッカド語で、「世界最古の国際共通語」だった模様…

 メソポタミアの、楔形文字の特徴的には、粘土板だった事もあるんでしょーけど、公式記録だけでなく、パンピーの記録「日々の営みの記録」も残っているとこでしょか?「王宮や神殿の日々の営みや商人たちの取引などについて知ることができる」とな…「これは、他の文明では望めないことです」だそーで、楔形文字というか、粘度板パネェ(笑)

 これまたちなみに「世界最古と思われる王室文書庫の遺構は、シリアの古代都市テル・マルディフ(古代名エブラ)て発見されています」とな…紀元前24世紀のものだそな…

 そんな文字文化を持っていたら、日本の寺子屋じゃないけど文字学校があるじゃまいか?の世界が展開していたのも頷けるとな…この当時のなぞなぞの一つ「目が開いていない人が入り、目が開いた人が出てくる家はなあに?」なんてあったりして(笑)その内容についての詳細は本書をドゾですが、一つだけこの学校についての記述がこれまた凄い…「この生徒は、許可なしに話したと言っては鞭打たれ、許可なしに立ち上がったと言っては鞭打たれ、許可なしに外に行ったと言っては鞭打たれました。その上、「お前の書写はなっていない」と言われて、また鞭で打たれました」って、暴力教室?で、この生徒がこの後どーしたか?「父親に、「教授を家に招待して、プレゼントをあげて下さい」と頼みました」って(笑)しかも父親は「さっそく先生を家に招き、飲み物を飲ませ、食事をご馳走し、新しい着物を着せ、プレゼントを与え、指には指輪をはめさせました」って、何その接待教育…でもってその先生はどーなったかというと「若者よ、私の言ったことを無視せず守ったので、お前は書記術の頂点を究め、それを完全にマスターすることができるように…。あ前は、兄弟(仲間)たちのリーダーとなり、友人たちの長になり、生徒建たちの中で最高の地位につくだろう。…お前は学業を見事にやり終え、学者となったのだ」と大いにほめられ、その将来を祝福されたのです」って、何それ見事な掌返し(笑)これが当時の教育の実態だとすると…まぁ男社会の行き着く先は、接待という名のソレだからなぁ(笑)

 だがしかし、これまた男社会の好きな単語(建前編)ベスト1に輝くのはこれまた正義ときたもんだで、アッカド後期、後のウル第三王朝時代となると「「正義」を維持することが王の重要な責務の一つとなります」って…勿論、都市国家の防衛、豊穣、平安の確保は当たり前って事ですね、分かります(笑)

 で、ここでの正義とは何か?は「社会正義のことです」となるよーで、弱者救済・保護「弱い立場にある人たちの正義が蹂躙されたときには、その正義を回復することが、王の責務となったのです」とな…でやってきましたハンムラビ法典、アリスも法学部卒ですから多少なりとも関係あるのか(笑)ちなみにこの石碑、現在はルーブル美術館(仏)にあるそーな…これまた詳細は本書をドゾ。農民とか兵士とかの労働をして賃金を得る人達の生活保護が徹底していたよーで、いっそ天晴か?

 特に、強盗殺人事件が起きた場合、「発生した市とその市長は、被害者の遺族に銀一マナを支払わないとならないとされていました」、ほぼ五年間の生活費相当になる模様…20世紀末になってやっと被害者救済なんて先進国でも出てくる程度なのに、今から3500年以上前に被害者救済概念があったとは、おそるべしバビロニア…更に「家を建てる大工や船を造る船大工(船頭)が、自分の建てた家や造った船に対して責任を負うという考え方は、まさに製造物責任の考え方です」で、これまた日本で製造物責任法ができたのが1995年…バビロニア、時代の先をいっていたのか?

 後、アリス的には当時の文学というものも忘れてはいけないで、「アダパと南風」「エタナ物語」「ネルガルとエレシュキガル」「イシュタルと黄泉下り」「エヌマ・エリシュ」それに「ギルガメッシュ叙事詩」と短く解説されていますので詳細は本書をドゾ。個人的には「アトラハシース物語」が一番インパクトあったかな(笑)詳細はこれまた本書をドゾですけど、ニントゥ女神のさだめによる「出生率を制限するというものでした」の件、「人口問題を扱った最初の物語と言われます」って…バース・コントロールの概念がこの頃からあったのか?

 とおろろきに次ぐおろろきのメソポタミアの歴史…もー凄いとしか言えないので、是非興味のある方は本書をドゾ。文明と大国って…最後に後書きのとこから、日本でのメソポタミア関係の博物館を紹介しとこー…で㈶古代オリエント博物館(池袋サンシャインシティ文化会館7階)、㈶中近東文化センター(三鷹/東京)、岡山市立オリエント美術館(岡山)とな…都内の二つはともかく、岡山、何げに中近東と関係があったのか?

 目次参照  目次 文系

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