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2014年6月29日 (日)

遊の精神?

白川静さんに学ぶ 漢字は怖い  小山鉄郎  共同通信社

 さて、漢字の始まりは言わずと知れた中国やんけの世界ですが、「中国河南省安陽に都した殷の時代に、初めて甲骨文字が出てきます」という始まりの話は、前著漢字は楽しいのおさらいか?ただし、「殷の都は安陽の前には、それより南の鄭州にありました。その鄭州でも卜いに使った亀の甲羅や獣骨が出てくるのですが、それには文字は刻まれていないのです」とな…「ですから、殷が安陽に遷って、漢字の原型である文字が、初めて成立したことになります」となるそーな…そーだったのか?

 で、どこでは分かった、では何時か?と言えば「それは殷王朝の王である武丁の時代です」となるそな、これまたそーだったのか?この時に「いっぺんに四千数百もの文字が生まれてきたのです」とな…どしてといえば「王は卜いを通して神と交信・交通できる者として、自分の権力を形成していったのです」となとな…文字って対神様用というか、戦略だったのか?

 でで、本書にもあるけど、「ただ卜うだけなら、何も文字を作り出す必要はありません」となる訳で、じゃあ、これまたどーして必要だったか?それは「卜いに対する、王の判断に誤りがなかったことを記録していくという意図が、文字の発生には隠されています」って、検証としては文字、あると思いますなのか?かくて「王の卜いに「神聖性を保持しようとする目的があるのだろう」と白川静さんは考えていました」って…

 どゆ事かというと「漢字は徐々に生まれてきたのではなく」て、「強大な権力者によっていっぺんに生まれてきた」とゆー事らしー…権力思考って…結局、己が、もとい己だけが正しいっていうアナウンスになるんだろぉか(笑)

 アリス的に、漢字…言葉が商売のアリスだからなぁ…アリス的な漢字を拾っていこーで、まずはピッキーじゃないけど禿で、これ「「禾」の稲の実が落ちて、殻になった状態を示す文字」なのか?実がないが、毛がないと一緒になっちゃったんだろか?うーむ…

 後は、二人には商売道具になるんじゃね?の文房具、これも文房で使う道具だから文房具だそーで、じゃあその文房とは何ぞや?とゆーと、「読書や執筆をする部屋」の事を指したのだそーな…

 他はというと大龍のとこで竜(龍)の字ですけど、「古代文字を見ると、そのシンボルとして、頭に「辛」の字形の冠飾りをつけています」とな…でもって「「䖝」が洪水神であるように、「竜」もまた洪水の神様です」って、そーだったのかぁーっ?まぁ、揚子江や黄河の国だものだしなぁ、治水って昔から大事だったのね…

 さて、各漢字の詳細については本書をドゾ。一つ一つの漢字に故事来歴の世界かなぁ?紀元前の文字が未だに使用可能ってとこが、凄い話だと思いますが、本書的には、その中国という国というより土地と人の変遷がパネェでしょか?エピ的に色々掲載されているのですが、例えば「皇」の字は王、君主、天子の意味だったそーですが、「中国本土を初めて統一した秦王が、「王」に代えて皇帝の称号を使い、「始皇帝」と称したため、以来二千二百年余りの間、中国では皇帝の称号が使用されました。しかし皇帝とはもともとは天の神、天帝のことでした」とな…一番最初のオレ様偉いって、何か中二病な香りが漂うよーな気がするのは気のせいか?

 で、そんな古代中国の身分制が、「戦士階級の人たちが「士」」、「廷礼の執行者が「卿」」、「農夫管理者が「大夫」」で、この三者で「治者階級を構成」していたそな…成程、そーだったのかぁーっ?では儒教の儒の字、「雨乞いをする人、巫祝の意味」となるそで、儒教とは「巫祝の中の、下級の階層から起こった」から「儒」となったと…元々儒者たちは「裕福な家の葬儀をあてにする葬儀屋」だったとな…

 さてて、漢字が生まれた頃ぉというか、古代社会では「社会階層も、大きな性的差別もなかった」そで、「差別は周の家父長制が古代の貴族制社会の秩序をつくりあげたところから、顕著になる」そな…そんな訳で漢字はそれ以前の世界、古代的な共同社会から生まれたので「差別構造を文字誕生時点では持ってなかった」となるそーな…うーん、諸悪の根源は家父長制か(笑)

 そして中国へではないですけど、かの有名な中華思想の最たるものが「周辺諸国を文化的に遅れた民族として「東夷」「西戎」「北狄」「南蛮」と呼んでいた」と…「自らは世界の中央に位置する文化国家であるというのが中華思想です」って…「何もこの蔑称は中国の近隣諸国に対してだけではありません」とな…ちなみにイギリスを英吉利と書いたけど、「中国ではこれにすべて「口」偏がつい」ていたとな…口英的な?「この「口」も獣畜である「狗」の略符として、すべての字に加えられたものです。"犬みたいな奴ら"ということでしょうか」って、まさに元祖上から目線乙の世界に浸りきっていらっさた人達なんですね、分かります…

 更にも一つの特徴、これはどこの国では似たよーな事はあるかもの、「前の時代の支配者を倒して、次の時代の支配者になった者たちは、前の時代に対して、殊更に悪いイメージを植え付けようとするものなのです」という事でしょか?特に中国歴代王朝はこのラベルの付け替えに血道を上げてきたよーな(笑)殷から周になった時も、「殷が紀元前十一世紀、紂王のときに、沿海の諸族の動きに気をとられているすきに、周の武王に攻め込まれ、あっけなく滅んでしまいます」とな…

 で、この時の周の言い分「殷が滅んだのは、君子たちが酒を飲んでばかりいて、天がけがらわしく聞こえているのを憂えなかったから。だから殷は、その天命を失った」って、後の文書をぶちあげている訳ですね、所謂一つのプロパガンダっすかねぇ…声が大きい方が正しいんじゃボケでしょか(笑)「「殷は天命を失った」から滅びたという思想。王朝の交代を「天命」とする革命思想も、この周の自己正当化の考えから始まったことです」とな…まぁ権力者のする事はどこもまず己が、もとい己だけが正しいから全ては始まっている訳だからなぁ…権力欲ってパネェ…そして今も昔も中国って…

 他にもたくさんエピ満載ですので、詳細は本書をドゾなんですが、最後に一つ選択するとするならば、「尭のとき、許由は天下を譲ろうといわれて、いそいで潁川に耳を洗ってのがれたという」という逸話でしょか(笑)「伝説の帝・尭から国を譲ると言われた許由が、汚れたことを聞いたと、潁川で耳を洗い、箕山に隠れたという逸話は、王のような強大な権力を得るよりは、隠者として生きたいという高潔な人物のエピソードとして残っています」とな…

 権力欲で血みどろの闘争史の中国も、逆にそれから逃れよーとする稀れ人もいらっさったという事ですしょか?賢人と俗人は違うと、さすが仙人のいる国ですよねぇ…どれだけいるか?は、それこそ神のみぞ知るでしょーけど?という事はこれも天命か(笑)

 その他面白エピは本書をドゾ。ドゾ。個人的には散歩の途中で杖と両腕を上げて、イナバウアーをする白川先生が凄すぎる…これで90歳こえて、これとはこれ如何に(笑)

 目次参照  目次 文系

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