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2014年6月26日 (木)

今日を明日に継ぐにほかならず…

縁は異なもの  白洲正子 河合隼雄  河出書房新社

 対談集なのかと思いきや、白洲正子の思い出集でしょか?著者二人の幾つかの対談がメインなんですが、それ以外にも解説とかエッセイとか、そして白洲正子追悼文的なそれも含まれているのか?昭和は遠くなりにけりだけど、昔は気骨のある年より(白洲正子に対してこの言葉もためらわれるが…)がいたんですよ、老人というと老害しか思い浮かばない昨今とは違って…というより今もまっとーなお年寄りの皆さんいらっさるはずなんですが、まさにサイレント・マイノリティ化してないか?数的には多いはずなのに?一部のこの場合は真に一部の老人による風評被害被ってないか?善良な人は基本拳振り上げ系でないとこが、アレだよなぁ(笑)

 ちなみに「日本の昔話は、翁がすごくよく出てくるというのが特徴です。西洋ではそれほど多くない」(@河合)となる模様…翁とは半分神がかっているのか、幽霊がかってるのかの世界の住人みたいです(笑)ところが昨今の老人は「覚悟ができていないというか。年寄りは、もう昔の年寄りみたいなわけにいかないという訓練がされていませんのでね。なまじっか西洋流にやられているだけですから」(@河合)って…まぁ昔は老人は非常に珍しかったはず、長生きや長寿が願い事になる位ですから…それが今は老人のインフレ化ですから、老人の希少性はいやが上にも右肩下がりで…

 も一つが老人の名人化というか、名人の年寄りとなると「何もしなくても、もう偉いわけだし、そのままで絶対に通用するし、みんなちやほやするし、あまりにも安泰でしょう」「われわれもご立派になったら、もう終わりです(笑)」(@河合)もある訳で、歳を取るというのはこれまたむつかしーという事か(笑)他にも「そやけどちょっとは俗事にまみれないとあかんし…。まみれているうちはいいんです。俗事で成功するともう終わりです」(@河合)この辺りのニュアンスをどこまで把握しているかが、老害への別れ道なんだろなぁ(笑)

 と、日本老人談義はともかく、本書も白洲節が全編に渡って存在感あるあるのとこかなぁ?「白洲さんの文は、折り目の正しいものであった。はっきりと筋が通っている。日本の男性たちがほとんど持っていない「男性的」な切れ味があった」(@河合)に全てが集約しているよーな(笑)

 アリス的に白洲正子、うーん、何とゆーかこの男らしさはむしろ朝井さんを彷彿させる気がするのは気のせい(笑)結局、アリスの中の登場人物達の中でも一番男らしいのは何故か女性の朝井さんだもんなぁ(笑)ただ「自分の好きなことを持っていないと、国際人にはなれないです。国際人の第一条件は、どんな国の人に会ったって「私はこういう人間です」と言える人でしょう」(@河合)となると、アリスの場合はもー好きな物はっきりしてますから、じもっちーな大阪人というより、グローバルな人だったのですねぇー(笑)

 後は弱法師のとこか?ちなみにこちらの舞台は四天王寺、ええ、アリスのお膝元でございますよ(笑)さすが歴史と伝統の四天王寺、能の舞台にもなっていると(笑)能関係では、関東と関西の能はテンポが違うらしー…「関西のほうは、狂言はおもしろいけれど、お能はのんびりしているのです。先生が「京都で舞うとき、囃子につき合ったらいけませんよ」っていうの。つき合っていたら、いつまでも延び延びになってしまうから」(@白洲)とな…緊迫感もゆるゆるとが関西的にはジャスティスなんですかねぇ?

 他にと言うと、太閤秀吉かで、「カネに箔をつけるための美なんです。秀吉だって天下を取った後、関白になりたがるでしょう?そして利休をお抱えにする。利休がはいはいと言っていれば殺しはしなかったんです」(@鶴見)かなぁ(笑)美の概念の奥行的なとこでいくと、秀吉は、皆まで言うなの世界か(笑)ちなみに現代は「何が何でも「効率」を考えすぎる。効率に縛られだしたら芸術はおしまいなのだが」(@河合)って、そーだったのか?アマノン(笑)となると日本の芸術も右肩下がりか…

 他にアリス的なとこでいくと「小説なんか、ひとごととして読んでんですね。自分のこととして受け取っていない。本当に面白ければ、自分が作中のそれやってるような気持ちになるはずですけどね」(@白洲)となるそーですよ、アリス(笑)

 で英の小説家なとこが出てきたり、ディッキンソン、フォースター、リットン・ストレーチー、イシャウッドなど名前が上がったりするんですが「私に男色の気がまったくないのにどうして好きなものがこうなんだろう、と思ってね。考えてみたら、キーはかくれ里なんですよ。イギリス人にとって同性愛というのは、隠すべきことなんです。その彼らが不安をもって書いているから、文章に奥行きがあるんです」(@鶴見)って、そーだったのか?ウルフ先生?でも英って成人男性の三人に一人はゲイって統計あったのは気のせい?ちなみに「イギリスでは男色を隠すことに失敗したら、もう社会的に破壊されてしまいますからね。文章だけが頼りで食っている人間は完全につぶされてしまう。オスカー・ワイルドみたいに」(@鶴見)とな…これまた、そーだったのか?ウルフ先生(笑)

 蛇足的ですけど、「キリスト教では同性愛というのは罪なんですよ。精神的おかまの話も、うっかりすると同性愛と間違われてしまう。だからそんな話はものすごく書きにくいし、男性同士の友情の話もしにくいところがあるんです。逆にいえばある一定の距離以上、男同士で近づこうとすると同性愛という形を取らなければ近づきにくいということもあるんです」「(精神的おかまという)この可能性というのは、西洋人にはわからないわけです。日本人の男同士でよくわーっと飲みに行ったりするでしょ。ああいうのも西洋人から見ると、同性愛に思えるわけです」(@河合)って、縄のれん文化がないのだろーか?欧米って?でもパブとかビアホールとかあるけど、あれは違うのか?英なんかだとクラブ文化とか?

 欧米における男性性とは「もう男というものは本当にギリシア的で、完璧な男性。肉体的な強靭さがすべてなのね。男らしさというものがはっきりしすぎているんですよ。太陽が燦々とあたっていて。西洋は本当に厳しい。イエスかノーかですものね」(@白洲)となってしまうのか…「ヨーロッパでは友情について話がしにくかったですね。男同士の友情の話をすると即ちホモセクシャルだというこになってしまう」「男女の愛は饒舌に語るのに、友情は誤解されることを恐れて語られにくかったんです」(@河合)と何かある意味友情も肉食系という事でよろしいんでしょーか?欧米おそろしス…

 作家的なとこでは「文学やってる人はみんなそうじゃないですかね。ものすごく仲のいい友達になっても、ある一定以上の距離を越えて近寄ってしまったら、あとはもう破壊するしかない。裏切りとかね。白洲さんが書いておられたように「高級な友情」というものは、やはり大変ですわ。なかなか簡単に成立しない」(@河合)となるのか?となると、准教授とアリスの腐れ縁って相当に凄い事じゃまいかぁーっ(エコー付/笑)でFA(笑)更に「だけど、奥の深いところではずっと繋がっているのよね」「いくら嫌になっちゃってもだめなの。宿命みたいなものなのよ」(@白洲)となるのか?准教授とアリスの関係性も、ある意味破格だからなぁ(笑)本人達には普通でも(笑)

 とにかく西洋人とは「自我というものが非常に強くて硬いということを感じましたね。だからそういう殻を破って世界を広げていかなければならない芸術家の人たちにホモセクシャルが多いというのがよく分かる気がするんです」(@河合)って、これまたそーだったのか?アマノン?精神の自由とか言っておきながらその実カッチカチやでの世界か(笑)

 も一つ作家的なとこでは批評問題のとこも被るのだろぉか?「批評に愛情がなかったら、道具と一緒でね、批評も愛情のない批評は殺すばっかりだと。たしか、愛情のある批評は、人も自分も生かす、いや育てるといわれていたのかな」(@河合)とな…何かアリスなんか作品発表の度にさらされていそーだけど?まぁ確かに准教授は毒舌ではあるけれど、アリスに対しては、気になるな、ですから(笑)ちなみに教育も「日本の先生でも親でも、子供を愛情なしに批評するほうが増えているんじゃないですかね」(@河合)何かどこもかしこもダブルバインドな人が増加しているよーな気がするのも気のせいなんですかねぇ…

 後は、准教授的にソレになるのか「説明というのはあとでするもんでしょ、先に説明することは難しい。心理学者というのもそうですよね。誰かが犯罪を犯す、そしたら何故犯したのかとあとで説明するわけです。「これは母親が悪い」とかね。するとみんな「なるほど」と納得する。でも、母親が悪いおかげで偉くなるという場合もある。それでもみんな納得してしまう、というところがものすごく怖い。だからなるべく私もそういう説明はしないでおこうと思っています」(@河合)というのは、犯社的にはどーなんだろぉ?准教授?学問とは答えを探す旅だけど、その答えの信憑性は…

 さて、白洲節はあちこちで炸裂してますが「私、利口なインテリなんて、もうあきあきなんです」(@白洲)とか、盛り沢山なので詳細は本書をドゾですけど、これ結局「本当のことをズバッといえるっちゅうのは、これ女性の特権ですわ」(@河合)に尽きるよな(笑)切り込み隊長の真剣は切れ味が違います(笑)

 後、日本に対するそれもまた鋭いで「経済的なすごい発展とか、他の先進国に比べればまだまだ高い安全性とか、いいことはかなりたくさんある。しかし、そのいいことが出てきたために、悪いことが起こっている、という認識がまず大事です」(@河合)に「悪く考えすぎるんですね。日本人はすぐに物事を悪いほうへと考える傾向がある。新聞も悪いことを書き立てるから」(@白洲)よーするに一つ問題をクリアしたら次の問題が出てくる、これ当たり前という事でしょか?新たなステージでは新たな対処が求められるという事ですかねぇ?

 ものの見方とか、教育というか勉強の順位だけで人を判断しない態度、気風、文化とか諸々エピ満載なので詳細はこれまた本書をドゾですけど、日本人的なあまりに日本人的なというソレでは、日本には真のセレブはいないという事でしょか(笑)「「金持ちがすべきこと」という「ノーブリス・オブリッジ」という言葉があるくらいです。日本には、それは無いですね。昔はあったんだけど」(@白洲)に「日本はやっぱり、簡単に言うと成金だからですよ。まだ金使うの惜しいんですよ」(@河合)と、文化に、他者に資金を投入するという事はなされていない模様(笑)金儲けして何が悪いんですか?全部己の懐に入れますけど、ですね、分かります(笑)

 後、老害と若者じゃないけどジェネレーションギャップか、世代闘争か「今の若者たちが難しいのは、大人に反抗してく武器が無いんです。僕らの若いころには、例えばマルクス主義とか合理精神で、パッと大人を攻撃できた。このごろは、大人がみんなもう合理的・科学的になってるし、それからマルクス主義はどうも失敗みたいやったしね。で、唯一あるのがオカルトぐらいなんです」(@河合)成程、昨今の心霊ブームって、この頃からきていたのか?となるとSFじゃなくてファンタジーブームの根底もありそーだなぁ(笑)

 豆知識的なソレといっていいのかでアイスランドの馬…「アイスランドへ行ったときに、みんな一軒一軒小さな馬を飼っているんです。いまは飛行機がありますが、火山の爆発でいつどうなるかわからないので、昔の交通手段をおいてある。それは暮らしの奥行きですね」(@鶴見)は、東北の大震災を見てる分にも言えるよな…道がダメになったらもあるけど、車社会、ガソリンがなかったらただの箱なんですよねぇ…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載で情報量がこれまた多い(笑)会話のテンポが小気味いいので、サッと読めるんだけど、後からええええっなエピ多しでこれまた(笑)なので、詳細は本書をドゾ。言葉のリズムが実に楽しいです。

 で、本書的に一番ハーヘーホーと思わされたというか、膝を叩いたところは言葉についての欧米と日本のニュアンスの違いというより、依存の違いかなぁ?「日本人の場合言語がひとつだということすら飛び越えて、所作でわかることが多いですよね。よく外国の人が「日本人は排他的だ」というようなことをいいますが、何も排他的なのではなく、日本のシステムが非常に学習しにくいシステムになっているからでしょう。つまり僕ら子供の頃から言語的に何も訓練されていないのに、微妙なサインを非言語的に学習してるわけですよ」(@河合)に尽きるよな(笑)

 日本は多分、言語外言語が物凄く多い文化なんじゃないかなぁと…空気読めもそーですが、読むまでもなく分かると…また、敢えて言語化しない言語が、文化があると…ないものはないではなく、ないものにあるを見る、この感覚は知らない人から見たらオカルトだろーなぁー(笑)分っかるかなぁ?分かんねぇーだろーなぁってか(笑)

 てな訳で本書をドゾ。騙されたと思って本書をドゾ。何にしても河合先生も言ってます。「おてんとうさんにつながっている人はほんとに強いんです」アマテラスは見たぁーってか(笑)

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