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2014年6月23日 (月)

みはみどりのみ?

緑の資本論  中沢新一  集英社

 何の本かというと所謂一つの小論文集でしょーか?エッセイよりは堅め、でも論文という程バリバリ硬派でもないよーな?えてして現代とは何か?かな?いえ、タイトルがタイトルなのでてっきり緑のにひっかかって、森林とか庭園関係の本かと思っていたんですね…でもって開いたら…本書的には四編のそれがあるんですが、その第二編がタイトルになっている、緑の資本論とあってそのサブタイトルがイスラームのためにとあったりして…もしかしてこれは一つの宗教論だったのか?そーいや著者は宗教学者的側面もあったかぁーっ?と今更気づいてももー遅いってか(笑)

 でもって話が人類誕生からですから、いえアダムとイブとかいう話ではなくて、ネアンデルタール人から現生人類への移行辺りからなんですよ、奥さん(誰?)何が違ったと言えば、脳の違いで、現生人類は「言語分野・社会分野・植物分野などの間に、連想や比喩や対応を利用した横断的な思考をおこなうことが」てきたんじゃね?とな…

 アリス的に時事問題…うーん…社学的にはあると思いますなのかなぁ?ちなみに本書の最初の章は「圧倒的な非対称」でサブタイトルが「テロと狂牛病について」だし、三章目は「シュトックハウゼン事件」でサブタイトルが「安全球体に包み込まれた芸術の試練」でして、最終章は「モノとの同盟」これまたサブタイトルが「増殖・生命・資本主義」なんですねぇ…何か章題だけで、唸ってもいいですかぁーっ(笑)

 この中では一番短いシュトックハウゼン事件のとこは、全く関係なかったらこりゃ現代喜劇だと思われですけど、当事者にしてみれば悲劇以外の何ものでもない訳で、最早、言論の自由とか、表現の自由とか、アートの裏面とかは口に出してはいけない世界に突入しているんだなぁと…悪意なく、オフレコですよと断り、こーゆー見方もあるんですよと提示して見せる事は世界的に難しい世界に突入した模様…暗喩とか、隠喩とか、ダブルミーイングとかもヤバイ時代か?これほどの芸術界の大家にして、言葉にできる事は政治的に正しい単語以外ありえない世界なんだなぁ…確かに誤解はなくなるかもしれないけど、表現としての言葉は、少なくとも不思議の国のアリスみたいな世界はまずなくなっていくものと思われか?シェイクスピア的なソレもアレだよなぁ…

 一章目のそれはテロという事で地下室のに掠るのか?うーん…後はこの章に例として注文の多い料理店が出てくるんですが、これマレーのエビグラフか?それにしても何でテロと狂牛病が同列に並んでいるのか?と言えば、著者によると「狂牛病とテロは今日の文明と同じ病根から生じた、類似した構造を持つ病理であることがわかる」という事だそで…根絶は難しいという話か?「テロはグローバル文明の深い病根から発している。そうであれば、徹底した掃討戦によってテロを根絶した世界というものは、ますます家畜の世界に似てくることになるが、家畜には家畜のやり方でのテロが可能であることを、狂牛病の発生は暗示している」とな…このまま連鎖系にはまるのか?それとも立ち止まる事ができるのか?人類はその岐路に立たされているという事でしょか?

 後アリス的なとこでは四章目のとこで聖徳太子の名前が出てくるとこかなぁ?何かといえば、物部と蘇我との対立の事でござるってか(笑)まだ太子が厩戸皇子と呼ばれていた頃のエピでんねんってか(笑)本書の論はモノとコトとは何ぞや?ですので詳細はそちらをドゾ。

 で、タイトルになっている緑のですが、うーん…一神教とは何ぞや?かなぁ?でも、その一神教でもキリスト教(特にプロテスタント?)とイスラム教とは徹底的に別れたものであるのだなぁとゆーとこでしょか?同じアブラハムの系統とはいえ、目指すものが違いすぎるという事になるのだろおか?うーん…

 「自分たちの存在を特徴づけている流動的知性の働きの内部ないし奥に、変化しないもの、生成しないもの、増えないもの、減らないもの、条件づけられないもの、限界づけられないものを見出し、そこに横断性や変容性や増殖性よりもずっと根源的な「超越」のあり方を発見して、これを「一」と言った」全ては一におさまるというとこが一神教なんでしょか?アルファでオメガ、オメガでアルファってか?

 で、一神教は増殖を警戒しているとな…産めを増やせよ地に満ちよじゃなかったんだろぉか?と素朴な疑問が生じるが、まぁ一で全てという事で多はあかんでぇという事になるとゆーのも本書でいうとこの身近な例としては「お金が増えても心は貧しくなる。これは、表象が量を増やしても、多様性は貧しくなり、それは「一」である唯一の神との直接的なつながりが貧しくなっているという事実を言い表している」そな…かくてイスラムでは利子はありえない世界となるのか?うーん…経済観の違いって、宗教観の違いからとは…詳細は本書をドゾ。

 で、「資本主義の発達の基底には、無限の欲望を促す貨幣の働きがある」とな…「このような貨幣は「神が子を産出する世界」に特有の貨幣論に基づいた貨幣の働きによる」世界とゆー事で、キリストが神の子であるか否かは、経済問題的にも大重要な事だったのでござるの巻か?うーん…

 さて、キリスト教最大のお祭りがクリスマス、イスラム教最大のお祭りがラマダーンという事になるそな…でもって、「クリスマスは、あらゆる意味で「増殖」をお祝いする祭りである」とな…しかも、「「毎日がクリスマス」こそが、資本主義の夢なのである」とな…一方、ラマダーンは「断食の儀式を祝う」訳でして、どゆ事かというと「欲望を断つこと、それができないまでも欲望を減らすことが、神を喜ばせる」事につながると…こーしてみるとキリスト教とイスラム教ってベクトルが完全に真反対なのか?うーん…

 宗教なのか、文化なのか、それとも?と…文章はとても平易なんですが、一読して思う事は、己が徹頭徹尾一神教徒ではないんだなぁという事位で…読解力がないのか、何事もピーンとこないんですよ…いえ、そゆ世界観があるのだろうなぁという事は分かるんですが、こーアリス風に言うとこの理解理解に近い感覚とでもいおーか?なので、興味のある方は本書をドゾ。懇切丁寧に著者は説明していらっさいます。

 まぁ何にせよ、世界って広いや、という事でオケ?それにしても農業って、植物って偉大だったんだなぁ(笑)

 目次参照  目次 文系

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