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2014年7月15日 (火)

シー・ユー・ダウン・ザ・ロード~

観覧車物語  福井優子  平凡社

 サブタイトルが110年の歴史をめぐる、なんですが、タイトル通り観覧車の歴史でしょか?最初は米からで、ちょっくら欧州に行ってみっかで、じゃあ自国はどーよというノリで(笑)別に著者はその手の専門家でもないんですけど、何故かこの道に(笑)ある意味本書は、トーシロの細やかで巨大な愉しみみたいなノリかなぁ(笑)米へ語学研修に行ってお土産で先輩に頼まれた観覧車関係の本を購入したら、著者がそこの元教授、じゃあちょっくら会ってお話とサインをのはずが自分も観覧車の世界へ誘われる事になろーとはとは(笑)

 で、ノーム(ノーマン・アンダーソン)との出会いが運命の分かれ道だったよーで、その後のめり込むよーに観覧車関係の話に鼻を突っ込む事になると…で、これはその貴重な(?)体験記というか、小論文というか、実録・観覧車は見たの世界か…一口に観覧車といっても結構色々あるんですよ、奥さん(誰?)

 いやぁ、それにしても本書おべんきょになります。世の中こんなに観覧車あったのか?というのもあるけど、一口に観覧車といってもこれまた色々あると…個人的には観覧車と言えば国内ならお台場とみなとみらいか?後は第三の男のウィーンのアレか?位しか思いつかなかったんですが、そんな甘い世界ではなかったんですよ、おぞーさん(誰?)

 ある意味とっても不思議ワールド、観覧車の歴史(笑)何とゆーか、そーだったのかぁ?の連続でございます(笑)

 アリス的に観覧車というと、妃は船を沈めるの中の幕間になるんだろぉか?アレ大阪の観覧車のはずだったけど、実は日本初の観覧車って大阪が始まりだったんですよ、姐さん(誰?)それも場所は天王寺…大阪戦捷記念展覧会で展望観覧車として登場しているそーな、1906年の事でございました…ちなみにコレ本書的スクープじゃまいか?でそれまでは1907年の東京勧業博覧会の観覧車が日本初じゃね?だったそーで、この事の顛末の詳細は本書をドゾ。

 観覧車の原型はブルガリアの遊具からきている模様…所謂一つの回る輪的なソレでしょか?こちらの詳細も本書をドゾですが、それが巡り巡って観覧車になる訳だから世の中って…これまたちなみに巨大化していくという事はその動力もで、蒸気機関、ガスと、そして電気ですか、やはりこの動力革命も一つの追い風になったんじゃまいか?初の大型観覧車が登場したのは米のコロンビア博覧会(1893)だそな…

 詳細な歴史検証については本書をドゾなんですが、何とゆーか本書ある意味著者の体当たり体験記の様相もありまして、そちらエピがこれまたパネェ(笑)コニーアイランドでは、最寄駅を降りた途端に「駅周辺の荒んだ町の様子にドキッとした。そういえばガイドブックに「夏でも日が落ちると急に人気がなくなり、店の明かりもなくなってしまう。この周辺は犯罪多発地域だ」と書かれていたのを思い出した」とある中、突進して行くんですが「一〇月から三月までは閉園だったのだ」って…NYのかつての花形遊園地も斜陽って事ですかねぇ…ちなみにNYにはトイザラス(タイムズ・スクエア)に屋内観覧車があるそーな…乗り場は地下一階、乗車賃は2ドル50セントだそな…

 というか、やはり観覧車は都市にの世界なのかなぁと…海外体当たり編じゃないけど、英のロンドン・アイは今世界最大の観覧車らしーが、もーこれ籠に乗ってというよりカプセルの中でのノリだよなぁ(笑)ちなみにこちらの乗車賃は10.5ポンド、予約料を入れると11ポンドになるそーでこの辺りの価格設定って何か東京スカイツリーを思い出してしまった(笑)

 ロンドンでのエピは大英図書館とロンドン博物館での現地の対応がいかにも大英帝国的で笑えます(笑)詳細は本書をドゾですが、著者の感想が全てを語っているよーな「ロンドンは「届け出が必要」の多い街だと思った」って事で、事前にアポイントメントをとっていないと何事も進まないのが英国流らしーです(笑)他に英ではブラックプールの観覧車にも乗車体験してますけど、こちらの詳細も本書をドゾ。それにしても基本、窓枠なしって事は雨風対応なしが普通だったんですかねぇ?

 ウィーンのリーゼンラート(1897)、初期の観覧車の姿を残しているのは世界でコレのみとなれば、それだけで貴重な気がする(笑)後、第三の男効果もあるし何かあの映画でウィーンは地下下水道と観覧車の街のイメージが勝手にあるんですが(笑)こちらの観覧車にまつわるお話は本書をこれまたドゾですけど、ウィーンもこれまたアレで「ウィーンは落ち着いた安全な町だと安心していたら、到着して早々、地下鉄の車内で集団スリに囲まれた」って…「車内の入り口近くで、男女二人連れが前に立った。男が黒い大きな布を「勧進帳」のように広げた。私をほかの乗客の視線から隠すためだったようだ」って、集団なんでまだ他にもいる訳で…オーストリアの鉄道、古くてボロくてヤバいとは聞いていたが、犯罪的にもアレだったのか?

 次にパリのラ・グラン・ルー(1898)の件…1900年のパリ万博でパリ名物の一つになるみたいたげど、残念ながらとっくの昔に解体済…で当時の資料を求めてパリの国立古文書館に訪れたエピもこれまた実に仏的ってか(笑)「閲覧相談係の女性から「あなたはフランス語がわかるのか」と尋ねられた。「フランス語は読めないが、写真だけでも見ることができたら」と英語で答えると、「それは無理よ。検索もすべてフランス語なんだから」と素っ気なく門前払いとなった」って…これまたパリの教会のガイドボランティアを思い出してしまったりして(笑)基本、仏では仏語が分かる仏人の為にらすぃ(笑)

 さて、日本の観覧車の変遷なんですが、こちらの詳細も本書をドゾ。ただ、偕行文庫(靖国神社)のとこで観覧車の資料についた尋ねたら、「文庫には特に観覧車に関する資料はありません。でも一度調べて返事します」と答えて、「二週間ほど経ってから、「やはり見つけられませんでした」という丁寧なご返事をいただいた」とあったりして…何か、本書を拝読していると、人の民度と縁を感じるのは何故なんだぜ(笑)

 というのも、この後の箕面市の郷土資料館とか、博覧会研究家の方とか、観覧車製造会社の方とか、他にもいぱーい関係者の方が出てくるんですが、皆一様に優しいというか、仕事してんなぁというか、いやなんつーか日本人だなぁと…ある意味皆さん趣味も仕事も職人魂なんですよ(笑)この人と人の出会い、ふれあいについての詳細も本書をドゾ。そして、そうやって行脚していく内に観覧車の秘密?謎が一つ一つほどけていくとこが、また何とも(笑)

 でも、その中で傑出して凄いわぁと思わされるのが、ノームなんですよねぇ…本書の随所に登場するんですが、さすが元祖観覧車のマエストロ…こゆ人がこの世にいるというだけで、これ世界遺産じゃまいか?と思う…たった一人でコツコツと研究してきて、それに著者が賛同してこれまた二人でというか一人と一人が地球のこっちとあっちで、あーだ、ごーだと議論を交わしている日常って(笑)ついでに言うと、このノームのパートナーのペギーもこれまたできたお人…

 えーと、観覧車の歴史の詳細は本書をドゾ。いえもー一口で言える世界じゃなんですよ、奥さん(誰?)後、特許問題とかもあるし、他にも今の米の観覧車会社を訪問しての件とか、所謂フェスティバル的な移動遊園地の観覧車なシーンとか、実に米的です(笑)なとこも…世界中どこでも観覧車のある風景って、ある意味平和なんじゃまいか?と思うけど?ど?ある種、遊びにエネルギーを費やせるって幸せな事じゃなかろーか?

 他にもいぱーいエピ満載ですので、詳細は本書をドゾ。たかが観覧車なんですけど、されど観覧車なんですよぉー(エコー付/笑)あっ、本書で一つだけ素朴な疑問を上げるとしたら、発端の観覧車好きの先輩はどーなったんだろぉ(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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