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2014年7月22日 (火)

ええねん、ええねん~

大阪下町酒場列伝  井上理津子 写真・牧田清  筑摩書房

 夏となれば、ビールとやっこ、これがジャスティスでしょおぉぉぉぉっ(笑)それがセットであるとこと言えば、居酒屋しかないでしょー(笑)なら、行くしかないでしょおぉぉぉ(笑)とゆー事で、多分、居酒屋さんの本の出番ですよ、奥さん(誰?)とはいえ、本書お酒がある事は必須だけど、アテの方は和洋折衷何でもありのよーな気がする(笑)いやぁ飲み屋さんも色々、色々、本当に色々あるんだなぁと思いますた…でもって、それが大阪となれば、旨い、そーじゃなかったらやってられんと、食の街は並じゃあありませんっ(キパッ)

 で、そんなお店が30弱登場します。で、各店についてのエッセイかなと…どこも町の居酒屋さんですから、こー言ったら失礼かもしれないけど決して大きなお店ではなくて、ヘタすると従業員は店長一人なんてのもありで、それで回っているお店って何?の世界か(笑)何かもー店主だけじゃなくて、客もまた凄いのでございます(笑)

 でで、そゆお店一つ一つに物凄く濃いぃぃぃ歴史がありまして、文体は軽く、ついでに店主の口調もどの人もあっけらかんとしているんですけど、これ昭和史的に物凄いお話ではの連続…これぞ究極の大阪フィールドワークかもしらんと?

 ちなみに初心に帰ってピールと豆腐だっで、豆腐鍋(大ちゃん)とか、湯豆腐(上川屋)とかになるのかぁ(笑)

 アリス的には、居酒屋、これ絶対全軒行っていると思うんだけど、どだろ(笑)こーゆー大阪、下町、ディープな世界ってアリス好きそーな気がするんだけど?でもって、准教授は勿論、朝井さんと呑んだくれてそー(笑)こーいっちゃあ何だが、アリスと朝井さんのセットで飲み屋って絶対天下無敵、無双状態に行けると思うんだ(笑)

 でもって、これまたこー言っては何だけど、値付けがパネェ…例えばクラスノなんかだと、湯豆腐100円、だし巻き250円、おにぎり100円って…今時コンピニでも100円じゃおにぎり一つ買えやしないのに…幾ら、安くて美味いが信条の大阪だとしてもこれはもー価格破壊とかいうのを通り越しているよーな?バブルの頃も関係なくこの世界…何とゆーか、ボロ儲けする人を崇める昨今の信仰と違って、「儲けんでええ。食べていけたらええ」というこれまた心情は頭下がります。地に足がついてる人がいるが下町の情景なんですかねぇ…

 他店の店主も「就職するより楽そうと思って親父の店を継いだだけで、私には上昇志向が全然ありませんから」と言い切ったり、じゃあ店は手抜きなのか?というと天下の台所大阪でそれでやっていける訳もなし…言葉と裏腹に継続する力が違うと、ただし気負ったりはしないよ、じゃね?と…そーゆー意味では本書に掲載されているお店は皆、等身大のお店ばかりなりかなぁ?見栄をはらなくてもお客さんは本質を見ているって事でしょか?酒飲みパネェ…

 他のお店も貼り紙に「「こんなんできるか?」と聞いて下さい。何でも出来ます」とかあったりして(笑)いやもー料理人としてのプライドが見えるよー…これまた今時のコスト削減、効率化の波とは真反対な世界が展開っ、さすが大阪の心意気としか言えないわぁー(笑)

 で、大坂だから喋りの世界かと思うやんかぁー?ところが、店によっては「四十年ほどこの店に通っているけど、隣の席の人としゃべったの、オウチが初めてですわ」なんてとこもあるんですよぉ?ディオゲネスクラブか(笑)いえ、店内の雰囲気が悪いという訳でなくて、「男の一人酒」が似合う店というのもあるんだと…ちなみに演説禁止とか、もらい酒禁止なんてもあったりして(笑)また、従業員も全員パートやバイトではなくて正社員とか…居酒屋レベルで出来る事が企業レベルで出来ない国ですからねぇ(笑)

 ある種、居酒屋というのはニッチ産業なんだろか?もー本当にいろんなお店が出てきて、大阪の底力を感じるわぁだろか?店主の歴史もこれまたパネェで戦前の記憶がこれまた凄い…シベリア抑留とか色々ありますけど、色街にいた女将さんの場合、戦前の竹槍だの、神風だので日本が勝つと世間では流布していたけど「新聞なんか嘘ばっかり書いてある」とな…成程ジャーナリズムその頃からアレなのはともかく、何故そー言い切れるかというと「お座敷で知識人たちの本音を聞きかじっていたからか」だそーだが…「今だから言うが、住吉公園で玉音放送を聞き、号泣する周りの人たちを「アホちゃうか」と思ったとも」とな…裏日本史ですかねぇ…

 ちなみに本書、フクシマ以前の発行らしーので「ひと昔前のように、「原発反対」などなどが、"踏み絵"じゃないみたい。よかった」とかあるんですが、今でも著者そーあっけらかーんと言い切れるのか?どーか?なるほろリアル現代史とか(笑)

 後、歴史の証言、お店編では「昔の、一流といわれるお店には、順を踏んでお願いすると、そのレシピまで教えてくれる懐の深さがありましたよね」となる模様…なるほろ日本に一流店がなくなって久しいという事か(笑)後、女性労働史的なとこもあるのかなぁ?で「でもね、広告代理店にいるときに、思ったんです。働いても働いても、女はないがしろにされる、と。昇進するのも、給料が上がるのも男。得意先から信用されるのも、まず男。がんばってもがんばっても、女は報われない」と、で女がないがしろにされない職、水商売に転じた女将さんの話とか…取りあえず自分が頑張った分は自分にリターンが見込める商売ときたもんだってか(笑)

 大阪豆知識も満載で、例えば御堂筋…何でそーゆーのかと言うと「お御堂さんがあるから」って…そーだったのか?

 逆に大阪だけに出てくる東京で「たまーにな。東京者を連れて来たったら、喜びよるねん」とゆーお店あり「でもね、そのころから、この店は私のお台所兼リビングルームなのよ。安くておいしくて。東京なんか行ったら、まずくて高くて、店に入れやしない」とか…

 ではこちらにあるのかというと、とある店長の言葉が一番真実かなぁ?「平凡な味を作るのって、難しいんですよ」とな(笑)普通で勝負って、いっそ天晴じゃね、じゃね(笑)

 最後に何があると言えば、正義ではなくて、正義感がある、それも健全なですかねぇ…政府に対して「弱い者いじめの構造になっているのはおかしい」と言い、「「大岡越前でも自分の痛み三両」分やったのに」「国会議員の給料はびた一文減らさないのはないですよね」と断じる店主がある街、日本で一番まっとーな場所かもしれないってか(笑)

 掲載されている店舗は、クラスノ(大正)、よあけ(鶴橋商店街)、大ちゃん(天神橋筋商店街)、明治屋(阿倍野筋)、松久(キタ・北新地本通り)、大輝(桜橋)、やまと屋2号店(ジャンジャン横丁)、山三(難波)、よかろ(島之内)、味好(野田)、魚市(阿倍野)、春雨(お初天神)、若松(大宝寺)、小川下(九条)、おていちゃん(新梅田食道街)、上川屋(天神橋筋六丁目)、わらじや亭天よし(阿倍野)、かみなり亭(空堀)、大丸屋(放出)、江戸幸(平野町)、たこ茶屋(曽根崎)、川上(堂山町)、酒の大丸(都鳥)、こにし(阪急東中通)、北龍(お初天神)、万長屋(今福)、スタンドアサヒ(南田辺)、天友(船場センタービル)、丹倉(千林)

 目次参照  目次 大阪

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