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2014年8月 1日 (金)

たえず空(笑)

良寛  吉本隆明  春秋社

 お坊さんとしての良寛かと思えば、実は詩人としての良寛がメインっぽいのは著者が詩人だからなのか?いやー、良寛というと子供と鞠をついているとゆーイメージでいたら、そんなに甘いもんじゃないとゆー事か?良寛は越後、出雲崎の生まれだそで、「代々神官であり、同時に村落の長の家系でした」そーな…当時としてはセレブなんですかねぇ?「朝には黄色いぴらぴらした衣装を着て、白い鼻面の馬に跨って遊びにでかけ、お酒を買って飲むし、夕暮れには花見にいったり、何不自由なく暮らしていた。帰って行くところはどこかといえば娼婦の家、そういう生活を送っていたと書かれています」って…これが普通だったのか?江戸時代のおぼっちゃま(笑)

 その後、出家して縁あって圓通寺(岡山・玉島)へ。ちなみにこの当時の住職が国仙、この方は「曹洞宗の正統的な衣鉢を継ぐような優れたお坊さん」だったお人、そしてそこで良寛は印可された禅僧となったのでした…ただ、このままいつまでも修行してくらしましたとさ、にならず、国仙が亡くなると後をついだ玄透即中がやってくるのですが、多分官僚的な人で良寛とは合わなかったとみえて、彼は越後に戻ると…で故郷近く草庵暮らしをする事になる訳で、ここら辺りから鞠つきの良寛の生活になるのか?ラストは尼さん出てきたりで、めでたしめでたし、なんでしょか?うーん…

 と、かなり端折り過ぎた気がするが良寛の一生とはそんなもんな中で、本書は主に、その良寛作による詩(漢詩)を読み解いていくがメインかなぁ?

 アリス的に詩人、その内出てくるのだろーか?いや、結構アリスんとこの登場人物って文化人多しって気がしないでもないんだが?如何なものか(笑)仏教、僧関係は、京都はお寺多しだし、これまたアリスの学生時代に幾らでもエビありそーだよなぁ(笑)

 さて、本書なんですが、うーん、詩人による詩の解説だと思われですけど、文章も文体も平易なんですよ、だから大変読み易いんですが、分かるか?というと?うーん…文学はむつかしですかねぇ…一筋縄ではいかない模様…またこの良寛も、子供と遊ぶという柔らかいイメージでいると、そんなに世の中甘くねぇというか、さすが腐っても禅僧というか、時代背景、農村社会、ましてや当時の越後は浄土宗で行こうという時に曹洞宗を選択している訳で…意外や意外、良寛は物価になんかも着目していてその件について文残しているし…こーいっては何だが意外と社会派な、硬派なとこもあるんですよ、奥さん(誰?)

 詩の解説については、詳細は本書をドゾですが、この農村生活な雰囲気で思い出したのがロバート・フロスト、何か似てないかと個人的には思ってしまった(笑)じっと手を見るみたいな感じとでもいおーか(笑)それにしても「徳川時代はだいたい詩人は少ないんですが、徳川時代の詩人とか歌人の数をあげようとすれば、良寛は二本か三本の指にはいるとおもいます」とな…江戸って、詩人暗黒時代だったのか(笑)という事は散文の時代だったという事だろか?

 後、残された良寛の書というのも幾つか掲載されているんですけど、これまた軽やかな字だよなぁ?字もたいへん上手かった人らしーけど、上手いんですって前面に押し出した感じの字じゃなくて、肩に力が入っていない感じでしょーか?日本人ならひと目見れば何となく分かると思うんだけど?どだろ?ちなみに著者によると「一般に「書」というものの世界は、わからないから言葉にできないというのではなくて、わからなくても言葉にできるというの方がよろしいので、正確でなくても言葉にできる」そな…まぁ時代がガッチガチやでとゆー時にこよなく自由であった人という事ですかねぇ…

 何はともあれ詳細は本書をドゾ。でしょか(笑)大変偉い僧のはずなんですけど、良寛は良寛さんで、良寛様じゃないんですよねぇ(笑)で、この場合のさんは、様よりも上のさんなんですよ、一休さんのさんのよーに、一休さんも一休様じゃないから(笑)この、さんのつく人の水面下のすざまじさが現代人に分かるのか?と言われてると、ちょっと心もとないけど、でも肩の力抜いて、仏と俗を考えるには理想の人達じゃなかろーか?と愚考しますた(笑)

 てな訳で詳細は本書をドゾ。巻末の方にある水上勉との対談は僧侶としての良寛が如実に浮かぶ感じかなぁ?あの時代は、大根飯しを食べて年貢を納めていた小作人がたくさんいたという事ですと…その中を托鉢する良寛…そして鞠をつき、詩歌をつくった良寛…いやはやほんとに一筋縄でいく人ではないよなぁ(笑)

 目次参照  目次 文系

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