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2014年8月27日 (水)

麻婆豆腐は一日にしてならず(笑)

麻婆豆腐の女房  吉永みち子  光文社

 サブタイトルが、赤坂四川飯店物語なんですが、所謂一つのドキュメンタリーなんだろか?この場合の主人公は、陳健民の妻というべきか、それとも陳健一の母というべきかの陳洋子の生涯ってか?

 さて、何でこれを手に取ったかというと、夏なのでサッパリと豆腐じゃね?でも暑いからピリ辛じゃね?で豆腐でピリ辛、麻婆豆腐かと短絡的につながって、タイトルで料理の本だと思ったんですよ…そしたら、女の一生ってか(笑)ある意味、日本戦後史になるのだろぉか?

 四川というと麻婆豆腐のイメージですけど、まぁ中国4000年の味ですから、色々あるんじゃまいか?で、日本に麻婆豆腐を紹介したお店、人としてもアレですが、四川飯店でオールシーズン季節関係なくメニューにあったのが麻婆豆腐だったとか…成程、豆腐なら季節感関係なしか?

 ちなみに四川飯店の麻婆豆腐はほんばもんのソレとは違うと…現地のはそんなに山椒が凄いのだろーか?と逆にアレだが…辛さって気候と慣れなんだろか?うーん(笑)

 それとNHKの今日の料理でも何度でも取り上げられた人気メニューなんだそな…

 アリス的に麻婆豆腐、四川、中華…雛人形の准教授の手土産の焼売だろか?後はマレーの屋台で食べていた魚料理とかエビチリとか椰子蟹とかになるのかなぁ?ただ、四川なんで魚より肉でしょ?な世界と思われで、うーん…どだろ?

 この辺りは、味噌汁の出汁について、健民の好みについて語る妻談として「煮干しで出し汁をとるとダメなんだよ。鰹節もあんまり好きじゃない。生臭いのがダメなんだね。豚汁とか油揚げを入れた味噌汁は好きみたい」となる訳で、やはり中華は肉か?肉なのか(笑)

 で更に四川となれば辛いんじゃね?なイメージとなるし、四川って「カラっと晴れ渡る日が少なく、雨が多くて湿度が高い日が多い。健民の説によると、こういう気候の所に住んでいると、身体は辛いものを要求するのだという」とな…「辛いものを食べて汗をかく。汗をかくことで、この地方に多い関節の病気がよくなる」とな…そーだったのかぁーっ?四川?

 まぁシェフとその妻の二人三脚物語ですから、料理も色々でてきますが、やはり国際結婚ってこれまた、それも戦後直後の話からですから、今よりもっとアレだった時代で、しかも中国、というより、中華人民共和国と中華民国と日本という、国際政治的に目まぐるしく変わる時ですから…例を上げれば健民は四川省の生まれ、だから大陸育ちなんですね、だけど日本にきた時のパスポートは中華民国、台湾となる訳で、国交的なそれだけでもアレなのは一目瞭然ってか…また、氏の前妻、前々妻はともかく、その子供達という事になると…この辺りの家族事情についての詳細は本書をドゾ。

 それにやはり昭和の香りか?結婚観が違うとこかなぁ?夫が妻に「アンタ日本人、アンタ年若い、アンタ何わかる」と断言するのが罷り通るのが夫婦の会話とするなら…21世紀の今、こゆ夫婦像ってありえるのだろぉか?とふと思ってみたりたり?尤も、晩年になると「あんた中国人。ここ日本。あんた何わかる」になっていったよーだから、世の中って(笑)

 日本的にどよ?なエピでは四川飯店を開店する際の銀行融資のとこで、「六本木の勧銀に行ったわけ。そしたら、一千万円しか貸さないって。それで中国銀行が貸してくれて、オープンできたの。開店の時、二日にわけてお披露目をしたんだけどね、銀行関係は最初の日、勧銀の人も来たんだよ。店見て、集まった人見てね、お金貸しますって言ったわけ。そしたらパパはすごい剣幕で怒ったね。「私、あなたのお金、要りません。あなた、私を見ない。店見て、貸します。それ、違います」って」という奥さん談は、何とゆーか日本の銀行体質は今も昔も変わりなしを如実に表しているよーな(笑)

 中国的なソレとしては餃子を知らない中国人ってあると思いますのなのか?アレ小麦文化の賜物だから、基本お米がとれる地域では餃子って全くポピュラーじゃなかったんだとは知らなんだ…

 他に中国的エピとして文化大革命の時の残された娘さんの対世間とかの件は本書をドゾですが、決死(?)の覚悟で健民夫妻が中国に行ってみたらば、「みんな挨拶して、お土産配って、なつかしい話をして、お姉さんとも会えてよかったって涙ながらに喜んでというドラマのような再会を、パパも夢みていたんだろうね。ところが、お姉さんが「お金、いつくれる?」と何度も言うんだって。パパは何だかしょんぼりしゃってかわいそうだったけど、私は面白かったよ」と笑い飛ばす奥さんパネェ…故郷は遠きにありて思うものってか?

 知らない甥っ子とか、送金とか、消えた煙草とライターとか…嘘のような本当の話の詳細は本書をドゾ。最初から最後までノンストップ劇場のよーにドラマちっくでございます(笑)まぁ四の五と言わずに本書を読めかな?いや、ホント、目から鱗の日常ワールドがお待ちしておりまーす(笑)

 目次参照  目次 食物

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