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2014年8月10日 (日)

歩いてみしょーホトトギス(笑)

藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩  藤原正彦・藤原美子  文芸春秋

 夫婦で都内と二人の故郷を歩いてみましたみたいなノリかなぁ?ハイキングなんかだと夫婦連れで歩いている人は見かけるが、日常街場を、デパートとかショッピングモールとかはともかく歩いてみましたみたいな夫婦連れって、あまりみないよな?観光地でさえ、あんまり見ない気がするしなぁ?居ても視点不統一みたいな?もしかして気づいていないだけなんだろか?とゆー訳で熟年夫婦の散歩道、こちらは物凄く息が合っているのが凄いですが、それに加えて「古女房と一緒に歩くのもなかなかいいものだと思った。古女房と歩く方が愛人と歩くよりはるかによいというのは墓地めぐりだけかも知れない」(@藤原正彦)とかあったりして、これは盛大な惚気なんだろか?先生(笑)

 で歩いてみしょーホトトギスな世界で、府中、番町、本郷、皇居、護国寺と鎌倉、諏訪のラインナップ…鎌倉が奥さんの諏訪が旦那さんの実家という事で、地もっちーであるだけに思い出が多い世界か(笑)で、まずはお墓参りかで多磨霊園に行くのでありました…ここには伯父の藤原咲平氏が眠っているそー、この伯父さんも日本の気象界の偉人的なお人だったんですが、場所が場所だけに有名人がゾロゾロゾロゾロいらっさると…

 新渡戸稲造がいて、山本五十六がいて、東郷平八郎、吉川英治、仁科芳雄、朝永振一郎とビックネームがズラリ…著者の父親があの新田次郎で吉川英治との思い出話が出てきたり、歴史の話が出てきたり、いやぁお墓っていうのは忘れない為の装置というか、場なんだなぁと現在だけじゃいけないんですかぁーな日常だけど、その実昨日、今日、明日と続いているんですよねぇ(笑)

 アリス的に散歩は、アポロンや雛人形を見るまでもなく、日常の習慣になっているみたいだしで、なじんでいらっさるんだろか?というか、アリスも市内をぐるんぐるんの世界なのか?で、本書でいくとまずは皇居周辺で新島襄の生誕地発見でしょか?同志社創立者は上州人という事になっているけど生まれはお江戸だったのか?

 後は作家関係のとこかなぁ?番町では島崎藤村が住んでましたとか、有島武郎、有島生馬、里見弴旧居跡とか、菊池寛、与謝野晶子・鉄幹とか、本郷では「婦系図」(泉鏡花)の舞台になったとことか、無縁坂で「雁」(森鴎外)とか、水月ホテル鴎外荘で「舞姫」(森鴎外)とか、護国寺では三好達治、佐藤春夫とか出てくるし、谷崎潤一郎にその関連で大坪砂男とかも出てきます。砂男とはネーミングで引っかかるけどこちら推理作家だったそーでその点でもなるほろなお話なのか?円覚寺の総門で「門」(夏目漱石)とか、東慶寺で四賀光子とか岩波茂雄(岩波書店創業者)とか、小林秀雄とか、鎌倉だと文人関係いぱーいのよな(笑)中村光夫は奥さんの実家の隣に住んでいたとか…井上ひさし、米原万里、中原中也、江藤淳、川端康成とあるあるの世界か(笑)諏訪になると河合曽良、島木赤彦、平林たい子とか、面白エビ的には「昭和九年から数年間、この片倉館の裏手に作家の横溝正史が結核の転地療養で住んでいたらしい。代表作の「犬神家の一族」は諏訪で書かれ、信州、湖畔、財閥がキーワード」(@藤原正彦)とな…そーだったのかぁーっ?

 他にアリス的には散歩の途中の食事とかお土産とかで、ご飯の方は暗号の串カツではん亭(串揚げ屋)とか、二人のソウルフードのカレーでハイカラカレーセットを松本楼でとか、スリランカカレーとコロッケをハンプティーでとか、、お土産の方で鍵その他であちこち出てくるクッキー(ローザー)とか、雛人形の焼売(東洋食肉店)とか(笑)

 更にアリス的と言うならばラブレターについて語っているとこかなぁ?鳩山一郎が薫に宛てたのや、佐藤春夫が千代に宛てたのなど昔のラブレターは結構情熱的というか、文学的だったんだなぁ(笑)若き日のアリスのラブレターはどんなんだったんでしょーねぇ?それにしても現存していたらアリスがアリスの死後アリス記念館なんかに展示されるのだろーか?それはそれで凄いなぁ(笑)

 その他色々エビ満載なんですが、「僕は、サトウ(アーネスト)はイギリスが放ったスパイだと確信している」(@藤原正彦)と断言していたり、キャノン機関に言及していたり、実は岩崎邸の地下室にはキャノン機関の監禁拷問部屋があったとか、ついでに言うと岩崎邸の壁紙いつものよーに米軍って衛生の為だ白く塗れってペンキぬって壁紙ダメにしちゃってたり…今は復元して張りなおしているらしーんですけど、それがあの金唐紙、日本が誇る特殊和紙でございます…それに平気でペンキを上塗るなんて、米軍ェ…

 米人といえばタウンゼント・ハリスも来日した当初は「これほど何事にも間違いのない日本で、なぜ混浴という悪習があるのか理解できない」と日記に書いておきながら、「その数か月後に風呂の中で日本の婦人に「おはよう」と声をかけられて、すっかり意見を変えてしまったんだ。男なんてそんなもんだね」(@藤原正彦)とな…ですよねぇー(笑)

 まぁ他にも貴重なエビ満載ですので詳細は本書をドゾ。散歩というより、この会話が凄いかも?で、最後にいかにも日本、いかにも欧米というとこで「みんな貧乏だったけれど、誰も孤独ではなかった。江戸時代だってそうだったよ。幕末に日本を訪れた外国人は、「皆貧しいのに皆幸せそう」と、異口同音に驚いたんだ。欧米では裕福イコール幸せ、貧乏イコール不幸だからびっくりしたのさ」(@藤原正彦)貧しき者は幸いであるではなかったんだろーか?ですけど、実際はその金(欲?)の為に波も嵐も乗り越えてとっこくに行くだっの世界だからなぁ(笑)それで欧米人が幸せになったかというと、皆まで言うなの世界なのか?

 目次参照  目次 国内

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