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2014年8月15日 (金)

まとまりのつかぬところ(笑)

西行  白洲正子  新潮社

 西行というと吉野の桜位しかすぐに思い浮かばない文学音痴なんですが、本書はメインは和歌なんだと思うんだけど、西行の一生と連れ添うよーなエッセイかなぁ?むしろ西行の旅と振り返る紀行文かもしらんでしょか?

 さて、西行の歌というと一番有名なのが、ねがはくは花のしたにて春死なむそのきさらぎの望月の頃じゃなかろーか?ちなみに西行2月の16日に亡くなったので、言った通りの死をむかえた人となるのだろーか?ただ、二月だから花といっても桜じゃまだ咲いていないと思われですけど?桜狂いの西行としてはどーなんでしょか?早咲き乙なのかなぁ(笑)それとも旧暦だから大丈夫とか?

 元々は鳥羽院の北面の武士だった人、佐藤義清として1118年に誕生…18才で左兵衛尉になったとな…ちなみに北面の武士って院の警護をしていた武士なんですけど、弓馬が出来るのは当たり前、眉目秀麗、詩歌管弦に堪能である事とゆー才色兼備じゃないとなれない職だったのか?西行の晩年(?)の肖像画はともかく若き日の西行はイケメンだったんですかねぇ?でも23才の時出家してしまうと…

 前歴がはっきりしているわりには「まことにつかみにくい人物なのである」で、「出家はしていても一途に仏道に打ちこむわけでもなく、歌を詠んでも俊成・定家のような専門歌人ではない」とな…ある種この中途半端さが西行の一番の持ち味だったと思われ…京都からも、鎌倉からも、そして高野山からも、自由でいられたとこじゃなかろーか?歌と桜だけが友達さぁーってノリですかねぇ(笑)とは言え西行の交友関係はかなり手広いんですが(笑)

 かくて西行は伝説が多いそーで、そしてこれまた「こんなに女性に人気のあった坊さんたちを私は知らない」と著者に言わしめるお人(笑)

 アリス的に西行…作家的にというより、女性代表で朝井さん辺りがフォローしていそーか?まぁ当時から非常に女性にもてた事は本当らしーし…恋歌も多いしなぁ(笑)何はともあれ「「智恵もあり、やさしき心使ひもけだかき」数寄の精神によるといっても過言ではないと思う」からだそな…やはり女性はやさしい人がお好きなんですよね(笑)世の男性は何故かずれてマッチョ思考ですけど(笑)

 とはいえ、出家当時妻も娘もいた訳で、それを捨てての出家、あると思いますのなのか?この辺りの詳細は本書をドゾだけど、も一つアレなのが、初恋の人というより運命の女的な存在であった待賢門院璋子でしょか?藤原公実の末子、兄が徳大寺を建立した実能、白河法王の寵妃祇園女御の養女、後に白河法王の寵妃兼鳥羽天皇の中宮、しかも他に彼氏さんいぱーいという元祖飛んでる女か(笑)、そして崇徳天皇の母という、歴史的にもまさに運命の女ですけん…世紀の美女は違いますって事か?西行の恋歌の相手も多分この璋子の事だと思われでして、西行的には身分違いの片恋か?詳細はこれまた本書をドゾですけど、この交流はその後、この璋子の女房達との関係にも続くでして…西行の回りには結構女の影ありなんですかねぇ?

 西行的に有名な歌というと、嘆けとて月やは物をおもはするかこち顔なるわがなみだかな、でして、これ百人一首の中の一句…何かこー思わせぶりな歌が西行には多いよなぁ?春風の花を散らすと見る夢はさめても胸をさわぐなりけりとか?准教授の悪夢とはまた違った夢のあり方でしょか?ちなみに西行の歌は、反語と字余りが多いのも特徴だとか?言葉のルールからも自由だったとゆー事か(笑)

 後、西行というと桜のイメージがついてくるんですけど、西行以前に「吉野の桜を実際に見て、詠じた人はほとんどなく、それは西行の発見によるといっても過言ではないと思う」という事になる模様…吉野と桜の結びつきって役行者の頃からなんですね、これまた詳細は本書をドゾですが、西行に至っては、仏には桜の花をたてまつれわが後の世を人とぶらはばと歌っていらっさいますし…

 アリス的に一句というなら、身に積もる言葉の罪も洗はれて心澄みぬるみかさねのたきですかねぇ?三業の罪とは「密教にいう身・口・意の業のこと」だそで、ちなみに西行は「永年たずさわって来た歌の道で、「言葉の罪」というものを強く意識していたことを物語っている」そな…「今でも物を書く人々は(もし良心があるのならば)、多かれ少なかれみな感じていること」だとか…そーだったのか?アリス(笑)

 他にアリス的というと夕陽ケ丘じゃないですけど、三夕の歌と呼ばれるものがあって、夕日を歌った歌、寂蓮法師と藤原定家と西行の歌の事を指す模様…ちなみに西行のは、心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮だそで…歌についての詳細も本書をドゾ。似たよーな歌でもまるっきり雰囲気違ってくるから並べてみるってパネェ…

 歌的にパネェ度では歌枕ではなかろーか?「歌に詠まれた名前を、時にはまったく架空の存在を、さも事実であるかのように伝えるのは、日本以外にないと思う」というのは…そーだったのかぁーっ?日本的な、実に日本的なってか(笑)

 西行の旅についても詳細は本書をドゾ。東北へは二回行っているし、讃岐にも行っているし、アリス的には江口ですかねぇ?この僧と遊女の構図って、確か一休さんでもあったよーな記憶がうっすらとあるんですが、そーだったのか?西行…天王寺に詣でて、江口によると…津の国の難波の春は夢なれや蘆の枯葉に風渡るなりとな…

 高野山や和歌山や三重の辺りについても詳細は本書をドゾ。行く先々で歌を詠んでいるんですけど、それだけで何となく分かる気にさせられるとこが、まさに西行じゃないでしょーか?何にしても負け組の痛みの分かる人だったのだなぁと…時の権力者に媚びるのが普通の世の中で素直に涙できるというとこもまた西行の西行らしーとこなんしょか?崇徳天皇のとこなんか、裏日本史的な要素ありじゃね?と思われだし…

 さて、他にもたくさんエビありますよっての世界でして、詳細は本書をドゾ。本書的にはどこもハーヘーホーな世界だったのですが、一つ上げるとするならば「現代人は、とかく目的がないと生きて行けないといい、目的を持つことが美徳のように思われているが、目的を持たぬことこそ隠者の精神というものだ」と著者が言い切っているとこかなぁ?こゆ考えもあってもいいと思うんだが、政治的に正しい何たらじゃペケなのか(笑)

 西行の歌の方はそれこそたくさん掲載されていて、最初は、惑ひきて悟り得べくもなかりつる心を知るは心なりけりが引っかかったんですけど、ともすれば月すむ空にあくがるる心のはてを知るよしもがなの方がアリス的にはあると思いますかなぁと(笑)

 目次参照  目次 文系

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