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2014年8月18日 (月)

釈迦へ帰れ…

破戒と男色の仏教史  松尾剛次  平凡社

 タイトルがタイトルなのでキワモノなのか?なぁ?な雰囲気満載なんですが、その実内容はというと、非常にシリアスで淡々としている感じかなぁ?焦点は仏教における戒律とは何ぞや?でして、むしろこれならば題名は。破戒と持戒の仏教史の方が合ってる気がするんだが(笑)何かタイトル決めに編集か営業臭がするんじゃね?と思うのは気のせいか(笑)

 さて、「本書でいう破戒とは、釈迦が定めたという規則である戒律を破ることを意味しています」とな…で「「持戒」とは戒律を護持することです」となる模様…でもって戒律の内容は幾つかあるけど中国、韓国、日本でポピュラーだったのは「四分律」じゃね?という事になって、それでいくと「比丘という二〇歳以上の一人前の僧侶が護持すべき戒律には、不妊(性交しない)、など二五〇もの戎があったのです」とな…

 よーは僧侶とは独身が当たり前というか、戒律的にどよ?という事らしー…なのに「僧侶が妻帯するといった日本の仏教の戒律軽視」がこれまた日本仏教的には当たり前になっている昨今…でも、これ明治以降の話なのよね?で「明治五(1872)年に出された「肉食・妻帯・畜髪勝手たるべき事」という「太政官布告」によって、日本の僧侶たちは、公然と肉食をし、酒を飲み、髪の毛を剃らず、妻帯するようになっていったのです」とは知らなんだ…よーは仏の法より国の法という事か?

 は、ともかく、何故に明治政府がこんな布告を出したのか?もこれからは天皇中心、神道で行くぜで、仏教界の権威を失墜させるという下心もあった模様…お坊さんもただの人ってか?そして、も一つ問題なのは、これによって「世界の仏教界で日本仏教が仏教にあらず」と認識されているという事でしょか?戒律軽視はあきませーんという事らすぃ…何せ他の国じゃ妻帯した僧侶なんていないもんね、の世界だし…

 で、仏教伝来から現在まで、特に鎌倉時代から江戸にかけて?の僧侶の戒律はどーなっていたんだろぉー的な資料発掘の旅かなぁ?お寺には稚児がいる風景ってこれまた日常だけど、それは?的な(笑)かくてタイトルに戻るってか?まぁこー言ったら何だけど、お坊さんにもハニトラききまっせという事でFAな気が(笑)

 アリス的にお寺…そーいや赤星の実家が長崎でお寺だったよーな記憶が?タイトル的なとこでは46番目か?まぁ殿方的には色というと、異性と同性ではカミングアウトのソレはどの程度のひっかかりがあるのか?で、その辺りにスポットライトをあてている本書はある意味、画期的なんじゃないか?と?殿方的にはゲイ系の話、歴史を探るってまずしづらいと思われじゃね?

 でまぁ、全然気にした事なかったんですが、古代から中世にかけてのお寺って国家事業で、よーするに僧侶の皆様は国家公務員であったという事なんですよ、奥さん(誰?)だから僧侶というより官僧と言った方が正しい訳で…早い話、今でいう官僚と同じと思いねぇの世界か?とこれだけで何か先が見えてきた気がするのは気のせいか(笑)

 だから、僧侶のお仕事的に一番大切なのは国家の事だけで、国民の事なんてそんなの関係ねぇー(死語?)というのが実情だったらすぃ(笑)何が?と言えば、穢れがでしょかねぇ?国家鎮護、国家安泰を願う僧侶達に穢れがあってはいけないから、お寺、僧侶が病気とか、死とか、お葬式とかに関わっちゃアウトなんですよ…精進潔斎じゃないけど、よーするにそゆ穢れ系からは全部排除の方向で生活していらっさったと…

 で、万民救済とかで回っているお坊さんもいらっさるじゃまいか?ですが、ついでに言うと地面を掘っても戒律違反で農業も勿論ダメ、土木工事に従事していた行基なんてのはもってのほかなんでございますと…官僧的にはありえへーんの世界で、この手の人々の為に尽くしたお坊さんというのは実は官僧辞めて、ある意味浪人の僧、というかその当時は官僧だけが僧侶であるの世界観だから、ある種これも僧侶システムのテロ活動的なソレだった模様…

 でで、そんな穢れから一番とほいところに住んでいらっさる官僧のご一同様でいらっさいますが、その実、じゃあどーだったのか?といえば、飲む打つ買うじゃないけど、枕元には太刀が、女性もしくは男性と同衾しているは、酒飲むはでこれまたそんなの関係ねぇ(死語?)という事になるらすぃ…詳細は本書をドゾですが、これ一部の僧侶がですよねと言う話にももっていこうと思えばできるけど、全部じゃないからね(笑)その一部が100人中の1人なのか、それとも99人なのか?は、ねぇ(笑)特に平安末期、院政からの男色文化(笑)は、戦国のそれにつながる訳でマッチョ思考に走ると男色に進むのが世のならいなんだろか?うーむ(笑)そして寺内だけが聖域だったか?というと、うーん(笑)

 でまぁ世の中には構造改革、原点に還れ運動というのが必ず出てくるじゃあーりませんか?で(笑)官僚の粛正なんて成功した話は、どこにあるんだぁーっ(エコー付/笑)なんですけど、「十三、四世紀には、叡尊、忍性、興円、恵鎮といった僧による戒律復興運動」が続々と起こり、めざましい広がりをみせ、社会的にも大きな勢力を有していました」とな…だから当時は「現在、大きな勢力を有する法然、親鸞、日蓮、道元らの教団は、対照的に少数派でした」とな…そーだったのかぁーっ?まぁ元祖、中の人vs.外の人の闘いだったともいうですかねぇ?

 そんな訳で「中世の社会において、叡尊・忍性らの戒律復興運動が注目され、尊敬されたこと自体、僧侶たちの破戒の現実、おぞましいほど根深い破戒の現実があったはずです」と推測されるそーで…まぁほら、官僧だから、中の人は官僚ですから(笑)

 かくて「親鸞の辛辣な無戒の叫びも、叡尊・忍性らの持戒運動も、実は、同じ破戒の現実に根ざしていたと思われます」とな…世の中真面目な人程現実を憂うというのはいつの時代でも同じ事だという事か?名ばかりの僧侶なんて、そんなの関係ねぇーっ(死語?)って、世界の中心で叫んでみるとか(笑)

 破戒の実態とか、資料とかの詳細については本書をドゾ。いやまぁ淡々としていますが、こー言ったら何だけど、真面目な戒律を守っている僧侶っていったいどれ位いたのか?というか絶滅危惧種じゃね?の世界が展開している模様…男の煩悩パネェ…それにしても僧侶でさえ地獄に落ちるといわれても刹那的な快楽を選択するんだから、バンビーから不倫や浮気やハニトラがなくなる訳ないよなぁと妙に納得したり(笑)戒律の誓いも空しいが、結婚の誓いもこれまた空しいと思うのはこれまたアレか(笑)

 まぁお寺系でも嫁の実家の力というのはこれまた軽いもんじゃなしなのは自明なので、日本仏教、もしくは日本の寺院の存続にかかわるお話にもつながっていくと思われですけど、ことがことだけに根深いものがあるよなぁ…

 官僧の実態や、復興運動の展開や、カウンター的な無戎の動きなど仏教は燃えているか?の世界、歴史の流れについての詳細は本書をドゾ。仏教も国内でみる日本仏教と国外から見た日本仏教はこれまた違うというのも、日本人としては認識していた方がいいと思われなんだろなぁ…

 目次参照  目次 文化・芸術

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