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2014年8月 9日 (土)

犀のように一人で歩け…

かくれ佛教  鶴見俊輔  ダイヤモンド社

 タイトルがタイトルなので仏教の本かと思ったら、そゆ事もあると思われですけど、著者の壮大な半生記じゃなかろーか?生きた昭和史とも言うかなぁ?今更ですが、著者はあの後藤新平の孫にあたる人でして、本人的にはその落ちこぼれ的な立ち位置なんだろーけど、いや何か何気に凄い人生のよな…不良少年だったみたいな告白もありますが、小学校で下から六番目の成績の生徒が米留学、ハーヴァード大卒ですからね…ちなみにお母さんから殴る蹴るの今ならDV確定で育てられたらしーんですけど、それも凄いが、小学校で成績悪かったら行かなくていいと、でいきなり家庭教師で勉強しなさいですからね、戦前の教育ってある意味自由だったのか、かっとんでいたのか、それが問題だってか?

 教育のとこでは学習院ってそーゆー学校だったのか?と日露後は軍人の子供大威張りが主流の世界だった模様…かくて反体制派が白樺派結成…共通意識は「どうしてそんなに威張るんだ」だとか…「志賀直哉の短編にあるけれども、取っ組み合いになって、志賀の方が強いから、相手を組み伏せてしまう。そうすると、薩摩弁で何とかとどなる話が短編小説であります」って…成程薩長の実態って…取りあえず、そうゆう怒りの共通意識で結ばれていたらすぃ…しかも「他の学校ではそういうことは起こらない」とな…ちなみに白樺派は成績は今一だったよーですが、そんな時代に柳宗悦も学校にいたと…ちなみにこちらは主席だったそーで、げいじつかと思っていたが柳の人生も奥が深い…

 アリス的に仏教というよりキリスト教の方が関係あるのか?何せ、母校の英都大はプロテスタント系のはずだしなぁ?著者によると「マルクス主義はキリスト教の一種じゃないかと私は思うんです。ウーマン・リブもそう。つまり、キリスト教は、常に自分が正しいと思っていて、「あなたは間違っている」という」というのはなるほろなぁと(笑)あの正義病は宗教からきているのか?更に「キリスト教は「神のごとく全れ」、と」うーん、個人に対する要求基準がハードなのか?キリスト教ってば?

 ハーヴァードに神学校というか、神学部があるのは知っていたんですが、これ二つあったとは知らなんだ…「一つはハーヴァード・エピスコペリアン・セミナリーといって、これはきわめて保守的なイギリス聖公会系の神学校です。もう一つは、ハーヴァード・ディヴィニティ・スクール。これはユニテリアンなんだ。ユニテリアンはエマソン、ソロー、チャニング」だそな…で、ユニテリアンの方は「神の存在を信じなくていいと言うんだ」って…神はいたるところにいるというか、偏在するじゃなかったのか?「いないものとして神の信仰を認めるというか、その中で自分が育つ。存在するにはあまりにも偉大であるという考え方から、なにものとしての神なんだ」って、いやーキリスト教の派閥も色々あってなの世界だったのか?

 それにしても著者の目線がパネェ…キリスト教を「本当にまっすぐ信じたら、その人は救われませんよ」という事になると…「何をやるにしても善行をするとしても、これで天国に行けると思ってやるのだから功利的な行為でしょう。本当にキリスト教を信じているとすれば、何をやったってだめ。恐ろしい考えだろう」とゆー解釈も成り立つのか…これ中世神学史からあるって…いや宗教って半端ない…

 ちなみにハーヴァードで組織神学の担当をしていたのが、ジューリウス・シーリィ・ヒックスラー教授だそで、何とこの方「新島襄を教育した人の孫に当たります」だとか…こんなところに繋がりがってか?アリス(笑)

 米的な方でどよとなると著者とハーヴァードでトップだった同級生の軍医が戦後「「これからはUSAはファシストになる。全体主義の国家になる」と言うんだよ。私は、「まさか」と思ったね。だけど、彼が正しかったんだ」って…そーだったのかぁっ?というより、そーなんですかぁーっ?ですかねぇ…他にもウィリアム・ジェイムズ、ポール・ケーラス、アルフレッド・クローバー、アーシェラ・ル=グウィンとこの辺りの系列というか、絡み具合もこれまた凄いので詳細は本書をドゾ。鈴木大拙も出てきます(笑)

 本書は日本と、むしろ日本史?と仏教と私みたいな話なのに何故にここまでキリスト教絡みの話ばかりチョイスしているのか?いえ、著者は大きく宗教と世界というより地球を見ている感じかなぁ?ある意味回顧録で、こんな事もあったなんですけど、これが縦横無尽に錯綜していてこんなつながりがあったんすか?の世界が炸裂、昭和ってパネェ…

 比較ではないですけど、分かり易いたとえとなるのかぁと?「キリスト教というのはただ一つの神を信じるんですね。これでは他の宗教と喧嘩になります。戦争は避けられません。だが仏教は、死んだ人たちを信仰するんですから、これは戦争にならない。こっちのほうがいいですね」という事に落ち着くんだと思われ…

 仏教的には、法然、親鸞、一遍、馬祖道一、一休、良寛、ティク・ナット・ハン、橋本峰雄、無着成恭。高史明、日蓮、etc.と関係者がだだだだたと出てきますので詳細は本書をドゾ。仏教界の世界も広い…

 で仏教関係者というとこで世界的に見てこの人でしょーガンジーのエビが凄い…「ガンジーは、自分が殺されそうになっても人を殺すようなことはしない。その一点だけなんです。だから相手をけったり殴ったり、棒でぶん殴るのは平気なんです。そういうこともしてはいけないというのがガンジー主義だというのは、間違っている」とな…ちなみにガンジーに暴漢が襲ってきた時に一緒にいた息子が「かなりの重傷を暴漢に負わせて撃退した。おやじは非暴力を訴えているのに、これはやり過ぎたかなと思って、おやじに聞くんです。そうするとガンジーは、あれでいいと言う。もしおまえが黙って見ていたら、おまえはただの卑怯者だと」そーだったのかぁー?ガンジーっていうよりこれホンマでっか?の世界のよな…インドはインドでパネェってか?

 本書で一番笑わせてもらったとこは「日本のインテリというのは、一つの言葉を持っていると思う。その言い回しは、「〇〇はもう古い」ということなんだ」って…ちなみに○○にはサルトルとか、マルクスとか、毛沢東とかお好きなお名前をお入れ下さいってか(笑)「それが明治から日本の知識人というもの、大学出の知識人はそういうことを言うようになっているわけ」って、いやはや全くご尤も(笑)学問にも流行がありますって事なのか?

 他にも本書は至言の嵐でして「正しいことだけをやってきた人は弱い」とか、「優等生は世間、つまり先生を師とするようになっていくと、たいへん具合が悪い」とか、「一番というのは世間に対して自分が頭がいいということを証明しようとするわけだ」とか…インテリゲンチャってこゆ事ってか?

 ちなみに仏教の方では妙好人のお婆さんのお言葉がこれまた凄い「あなたは信心を得なければ二度と家に帰らないといったね。それではお前が信心を得られたと思うときが来たならば、仏陀との縁も切れるときだと思いなさい」って…いやー亀の甲より年のこうってか(笑)

 尤も、仏教に関しての一言はこれに尽きるのかも?「つまり、「風呂に入って「極楽、極楽」ということを言う。その感じが仏門に入った境地。悟りの境地」と。そういうものが芯にある」仏教とはかくあるものだそーな…お風呂を出されると何となく日本人なら分かる気にさせられるから不思議だよね(笑)

 他にもいぱーいエビ満載ですので詳細は本書をドゾ。ドゾ。ドゾ。

 目次参照  目次 文化・芸術

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