« 永遠に再生しつつある伝統… | トップページ | フォースの力じゃ… »

2014年9月 9日 (火)

この道はいつか来た道(笑)

神学部とは何か  佐藤優  新教出版社

 サブタイトルは、非キリスト教徒にとっての神学入門でして、表紙コピーが、このように一見役に立たないような神学のようなものが、時代が大きく転換するときには、ものすごく役に立つ。我々の向かう先には死がある。しかし当面において死の存在を認めない、あるいは考えないでおいておく、そこのところが不安に他ならないのだ。そういった点にまで触れるのが、神学の仕事なのではないかと私は考えるとな…そーだったのかぁーっ?

 の前に、日本にも神学部ってあったんですねぇ…コラム的に日本の大学の神学部関係が掲載されているのですが(同志社、東京神学、関西学院、西南学院、上智、立教)、日本人的感覚からすると珍しいと思われの神学部も、「ヨーロッパにおいては、神学部を持っていないと、ユニバーシティ、ウニベルジテート、つまり総合大学と名乗ることができない」とな…これまた、そーだったのかぁーっ?

 神学というとどーも中世的なイメージで、21世紀の今、本当に必要なんですかぁーっ?とどこぞの誰かのよーな疑問がもたげてくるけれど、何事にも実があれば、虚があると…知の世界もそゆ裏支えがないと骨太なソレにはならないという事らすぃ…まぁこー言っては何だけど、世の中無駄なものってないんだなぁ(笑)

 アリス的には、神学部…そんなの関係ねぇー(死語?)特に准教授にはの世界と思われだけど、著者は実は同志社大の神学部卒…同志社と出てくる以上、これは(笑)ちなみにそんな同志社大神学部は「本当に優秀な学生は卒業しないで退学するという風潮が随分と昔からあった」とな…神学部ってこう深窓のイメージでいたら、結構ラジカルなとこだった模様…詳細は本書をドゾ。ついでと言っては何ですけど、同志社大というとこもラジカルに自由な校風だったよーで(笑)特に学長が大谷寛氏だった頃は(笑)まぁ大人に余裕があった世代という事になるんだろーなぁ(笑)今はどこも大人に余裕がないからロッテンマイヤーさんの劣化版みたいな教師ばかりになるんだろーし…

 後、こちらは学生アリス的なのかなぁで、「神学部の学生と一番仲が悪いのは、たいてい文学部哲学科の学生である」だそーで、あの江神さんと対立する人っているもんなのか(笑)神学と哲学って近いよーで「一番遠い学問なのである」になるそな…そーだったのかぁーっ?

 さて、神学とは何ぞや?というと「見えない事柄を対象とする知的営為」という事になるらしー…で、更に「神学では論理的整合性が低い側が勝利する」で、「神学論争は積み重ねられない」のが神学の性質だって…何か段々怪しくなってきたと思うのは気のせいか(笑)

 で「そもそも現実に大きな影響を与える性格を帯びている場合、論争の最終局面になると政治権力が入ってきて暴力的になり、権力がぎゅっと押さえつける感じになる」結果、「勝った方は、自分たちにやましいとこがあるので後ろめたい気持ち」になり、負け組は「政治的には弱いし人数は少ないけれども、自分たちの方が絶対に正しかったという確信」を持つそなそな…かくて何が起きるか?というと絶妙なバランス感覚らしー…正論だけじゃなくて異端もあるよと…でもその正論も政治的に正しい正論にすぎないよという事か(笑)

 でで、どゆ事か?というと、まず結論ありきで世界は回っているという事じゃね?ですかねぇ?神学だろーと、現実だろーと、その人が所属しているとこが分かればおのずと結末は見えている訳で…これまた「ディベートは議論をして結論を出す試みではない。二つの相反する結論があり、両者のそれに向けての討論過程が重要なのである」とな…真理より政治で卓袱台返しって、それってもー勝つ為にやるパワーゲームか?ディベートって究極のマッチョ思考なんだなぁ…成程米人が好きな訳だ(笑)

 さて、話を神学に戻すと、神学論争とは「絶対的な結論が出ないことについて論争」し続けてきた歩みで、「同じ話を何度も何度も反復するというのが神学の特質であり、まったくの徒労みたいなことを繰り返しているわけだ」って(笑)

 何かまさしく本当に必要なんですか?な気がしてくるんですけど、それでも神学は必要だと著者は断言するんですね(笑)それは何故か?といえば「死の恐れ」「自分が救済されたい」といったそれにまでタッチするのが神学じゃね?という事になる模様…ある意味人類の不安に真正面から対峙しているのが神学とも言うになるのか?

 さて、そんな物凄く大上段な神学ですけど、これおべんきょするとなると「キリスト教神学は、伝統的に次の4つに分類される。すなわち聖書神学、歴史神学、組織神学、実践神学である」とな…そーだったのかぁーっ?で、これまた詳細は本書をドゾ。

 いやまぁその道の専門化はいずこの学も皆それぞれにの世界だよなぁ…ホント詳細は本書をドゾですが、単語一つとってもおべんきょになります。例えばドグマとドクトリン…日常何気に使っているけど、「教義(ドグマ)というのは、「決して変えることのできない絶対に正しい考え」という意味である」で、カトリックや東方正教会系は持ってるの世界だけど、プロテスタンティズムは「ドグマは基本的に存在しない」となる訳で…「プロテンスタンティズムにおいて、ドグマは「見えざる教会」に帰属しており、神のみが知っているものだからである」とな…どゆ事かというと「われわれが正しいと信じているドグマが絶対に正しいという保証はない。人間の側からは、複数のドグメン(諸教理)が提示されるだけだ」という解釈しらすぃ…「ドクトリン(教説)はすぎず、決してドグマという形で獲得できるものではない」って…同じキリスト教内でもちゃうねんと…いや論争がある訳だ(笑)

 果てしなく無意味な気がしないでもないが、「神学とは世界で起きている出来事を一つの知的な物語として受けとめていくことなのだ」だそーで、現実があるかぎり論争は続くで、これって突っ込み体質って事じゃね?なんでやねんな人達の群れとゆーか(笑)しかも「神学は、「旅人の神学」という本質的な性質を持っているから、暫定的な結論しか出すことができない」って、それを延々2000年近くやってきたとゆー事ですか?そーですか?宗教ってパネェ…超パネェ…

 かくて本書もトーシロから見たらそーだったのかぁーっ?の嵐でして、例えばカルヴァン主義…カルヴァンと「キリスト教綱要」についての詳細も本書をドゾですが、「革命の思想を理解するためにも、カルヴァンは大きな意味を持ってくる」って…「ジュネーヴという都市国家は、プロテスタンティズム革命を世界に輸出する機能があった。その意味でレーニンのボルシェビズム(ロシア共産主義)もまたカルヴァン主義の亜流と言っていい」って、そーだったのかぁーっ?更に「ちなみに、現在アルカイダがやろうしている、アフガニスタンに拠点国家を作り、そこから全世界にイスラーム原理主義革命を輸出しようとしている発想の原型も、実はカルヴァンの思想にある」って、これまたそーだったのかぁーっ?

 更に、「アドルフ・ヒトラーの場合は、「ドイツ的キリスト者」の姿をとって、「われわれはキリスト教徒の味方である」という顔をしてやってきた」とな…ナチスはカトリック教会と敵対はしたけどプロテスタント教会は取り込もうとしたとな…「プロテスタンティズムの仮面をかぶって、キリスト教を利用しようとしたわけである。まさに、神の名を騙る無神論だった」とな…そーだったのかぁーっ?

 で、これまたよく分かる気にさせられる「現代ヨーロッパにおいて、文化ブロテスタンティズムという思想が根強く存在する」で、それは何?と言えば「「キリスト教徒は、高等教育を修め、家庭を大事にし、ちょっとした財産を持ち、人に迷惑をかけない、またそうあらねばならない」という思想」って…かくて、革命思想持ちの乱暴者も、ゲイも、いかがわしい者は「排除するのである」って…「皮肉なことにこれは「ドイツ的キリスト者」と同じである」って…そして「排除というのは、基本的に教会においてありえない」となる訳で…仮に排除するのであれば、それは人のではなく、神の機能だろーとゆー…かくて佐藤敏夫の言が重い…「聖書には、選ばれた物については書かれているが、選ばれない者については何も書かれていない」って、まさしくそーだったのかぁーっ?

 選ばれし者だったのにぃーっ?というのはどこぞのSF映画の名セリフだったりするけど、キリスト教的には「「選ばれない者」に対してわれわれが言えるのは、「わからない」ということだけである。決して裁いてはならないのだ」になるそーな…いやぁキリスト教も突き詰めるとパネェというか、底知れねぇー…

 宗教という概念を考える時に、普通それは世界四大宗教みたいなノリになるんだろーけど…本書的にいくと「現代日本において、大多数の人間が信じているものは貨幣である。これがもっとも力を持つ宗教である」になるそーで、しかも「この「貨幣の宗教」に準ずるのが、「国家権力という名の宗教」である」何かもー世界は宗教でいっぱいで、おりゃそれに取り囲まれているんだからの世界か(笑)

 さて、実際にどゆ本というか、どゆ先人についておべんきょしたかについての詳細も本書をドゾ。バルトとかね…まさに欧米か?(死語?)の世界が展開していらっさいます。キリスト教の世界も広ぅござんすなんですよ、奥さん(誰?)

 後、外交官時代のソレでロシアのキリスト教というとロシア正教一点張りかと思っていたら、まぁ多分大方そーなんだろーけど、「モスクワにも一箇所だけプロテスタント教会があった」となるそで、「その教会は全連邦福音主義キリスト教徒・パブテスト教徒同盟教会という名前だった」で「同じ教会に全ソ・セブンデー・アドベンチスト教会という看板もかかっている」とな…どゆ事という非正教、非カトリック以外は皆同じ一つの教会で賄っているという事らすぃ…だから土曜日はあちら、日曜日はこちらと日替わりで違う宗派の信者が集うと…しかも結構集まるよーで…旧ソの世界も凄かったんだなぁ…

 ちなみに「ロシア人の感覚からすると、正教は宗教というよりもユーラシア地域にある人々の習慣と言った方が近いからだ」とか…しかも教会に信徒の名簿がないとな…「政府による教会弾圧がいつ始まっても、証拠が残らないようにするという知恵でもあるのだ。記録が残るようであれば、信徒は教会に行きづらくなる」って…ロシアって昔から政府と国民の関係ってアレなんだなぁ…

 も一つ、ロシア正教的考え方のとこで「ロシア正教の信徒は、「悪は悪であり、それが断固として存在しており、禅の欠如などといったものではない」」という信念でいらっさるとな…だから、「ロシア人は、選挙で自分たちの代表を選び出していくという発想がほとんどない」とな、その心は「選挙とは、上層部から、悪い奴と、うんと悪い奴と、とんでもなく悪い奴が候補者として出てくると考えている。そのうち、悪い奴から順に消去法で消していくのが選挙だと考える」成程、ロシア式選挙でいくと最後に残るのはとんでもなく悪い奴となるのか(笑)

 他にもインテリジェンスについてで「インテリジェンスというのは元々ラテン語のインテル(あいだに)とレゲーレ(組み立てる/読む)が合わさってできた言葉である」って、そーだったのかぁーっ?語源からいくと「行間を読む」になる模様…

 ちなみに「世界で初めてインテリジェンス・オフィサーの養成学校を作ったのは、実は日本なのである」とは知らなんだ…それがあの陸軍中野学校って…歴史ってパネェ…これまた詳細は本書をドゾですけど、お手本にしたのがキリスト教のミッション(宣教団)だったりもしてるんですよ、おぞーさん(誰?)「宣教団が本質的にスパイとしての役割を持っていることに、陸軍中野学校を作った人たちは気づいていた。すなわち現地の人と結婚し、語学を徹底的に覚える、こういったことを中心にして、相手の内在的な論理をつかまえるということを宣教活動の基本にした」って、これまたそーだったのかぁーっ?

 後、面白豆知識的には東ドイツ時代のライプツィヒ大学は、カール・マルクス大学と改名していらっさよーなんですが、こちらも神学部はあったよーで、となるとカール・マルクス大学プロテスタント神学部って名称があったりして…いやこの字面だけで何と言っていいのか?世の中シュールとか、カオスとかって本当にあるんだなぁ…その他「ドイツの牧師はある種、高給取りの官僚のような身分だから、学校秀才が多く集まり、日本の神学部とは社会的なステータスはまったく違う」という事になる模様…なのにそんな「ヨーロッパのプロテスタント教会は本当に閑散としている」って…

 さて、本書は神学部勧誘本の側面もあると思われで、どゆ人が行くべきか?または来て欲しいか?だと「キリスト教徒で牧師になりたいという召命感を持つ人」だそで…まぁ牧師志望でもないキリスト教徒も、非キリスト教となら「自分を等身大で見ることができる人」で、笑っちゃっていいんだろーか?な「やる気あまりなくてもいい」って(笑)まぁとかく使命感に溢れた人のやる気は空回りしちゃうのが世の常とはいえ、そんなはっきり言っていいのか?著者(笑)

 しかも神学のおべんきょ道は長い時間がかかるという事でそれもクリアできる人となると…うーん、その上「自分の能力を自分のためだけでなく、他人のため、社会のために使いたいという気持ちのある人」って…世の中自分一人の為に、儲けちゃいけないんですかなお人ばかりが幅きかせているからなぁ(笑)本当にそんな献身性のある人なんてどこにいるんだぁーっ(笑)ある意味、まことごころのあるお人なんだろか?うーん(笑)

 ちなみに神学のポイントとは、「人間の限界を知ることである」だそで、汝自身を知れは生きていく上で基本中の基本か(笑)とまぁ、どの頁も貴方の知らない神学の世界が展開していて、いや本当目から鱗がなので興味のある方は本書をドゾ。未知の世界が待ってます(笑)

 最後に一つ本書で一番ハーヘーホーと思わされたとこは、この一文。「「国家の本質は暴力である」とレーニンもマックス・ヴェーバーも言ったがそれは正しい」って、成程、暴力装置って国家自身だったのか?国家とは男社会とマッチョの反映そのものだったんだなぁ(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

|

« 永遠に再生しつつある伝統… | トップページ | フォースの力じゃ… »

文化・芸術」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: この道はいつか来た道(笑):

« 永遠に再生しつつある伝統… | トップページ | フォースの力じゃ… »