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2014年9月17日 (水)

アルファであり、オメガ…

ユダヤ教  M.モリソン S.F.ブラウン  青土社

 面と向かってユダヤ教…知ってるよーで知らない世界か?まぁ尤も、極東の島国人としてはどこの宗教も今一ピンときていないとこがあるからなぁ…で、本書を手に取ってみたのですが、所謂一つのパンピー向けじゃまいか?なんですけど、やはり歴史的なとこ、特に旧約聖書の件辺りは、やはり中東史というか、チグリス・ユーフラテスからナイル辺りまでを把握していないと厳しいものがあるよーな?紀元前半端ネェでございます…

 で、後のキリスト教とイスラム教に影響を与えたユダヤ教ではありますが、じゃあどゆの?というと、どなんでしょーねぇ?紀元前のユダヤ教、ローマ時代のユダヤ教、中世のユダヤ教に近代、現代のユダヤ教と同じユダヤ教でも微妙に違うというか、やはり長い歴史があると宗派というか、派閥も出てくるとゆー事で、外と内でまたいろいろあってなの世界か?

 でで、聖書を読むだけでも出て来る名称的にどよ?で、歴史的にへブル人、イスラエル人、ユダヤ人とかの違いって何?なとこもあるじゃまいか?で「へブルびとは、ヤハウェを自分たちの神として受け入れたさまざまな部族の成員である。「ヘブル」という用語は、通常、最古の時代から前二〇〇〇年紀の終わり頃までのユダヤ人を指すのに使用される」そな…「「イスラエルびと」という呼称は、二つの集団を指す。総じて、イスラエルびとは、前一〇二五年頃に、古代イスラエルの部族連合を形成したヘブルびとの子孫である。この呼称は、前九二二年頃から七二二年まで続いたイスラエルの北王国の住民を指しても使われる」とな…でもって「「ユダヤ人」という呼称は、イェフダ、すなわちユダに由来する」で古代のユダ、王国名からきているとな…ただし「今日、「ユダヤ人」という呼称は、宗教的集団や文化的集団の一員を指して用いられる。民族的集団や国家的集団を指してではない」そー…「ユダヤ教の実践者はユダヤ人である。ユダヤ的背景がありユダヤ文化にあずかる者もユダヤ人である。ユダヤ法によれば、ユダヤ人とは、母親がユダヤ人である者か、ラビの指導のもとにユダヤ教に改宗した者である」とな…そーだったのか?というより、紀元前から連綿と続く名称の歴史だけでも、えらいこっちゃじゃね…

 ちなみにイスラエル人は、「現代のイスラエル国家の市民である」になるそーな…しかもそのイスラエル法によれば「すべてのユダヤ人はイスラエル人になる資格がある」そな…

 さて、その大本のユダヤ教ができたのが「二六〇〇年前のバビロン捕囚と呼ばれる時期に生まれた」とな…とここまで書いてまだスタートラインにも立っていないとは、これ如何に…

 アリス的にユダヤ教…英都大はプロテスタントなので、キリスト教つながりでユダヤ教あると思いますなのかなぁ?逆に全く接点ありませんになるのか?とはいえ、英都大、神学部があるはずで、とすると旧約聖書も研究対象のはずだし…その内、大学時代のご学友つながりで出てくるんだろーか?うーむ…

 さて、ユダヤ教でございますが、「ユダヤ教の第一の信条によれば、唯一の普遍的な神が存在し、その神はユダヤ人だけの神ではなくて、すべての民族や国家の神である。この神は世界の創造主ヤハウェである。この神は永遠で、完全で、全知で、聖なる存在で、いかなる形相ももたない」となるそな…唯一絶対とか全能とかはよく聞くからアレなんだけど、ユダヤ人だけの神じゃないというとこは知らなんだ…ユダヤの神はユダヤの人達だけの神かと思ってますた…そーじゃなかったんですねぇ…

 後、ユダヤ教的労働の概念がこれまたパネェ…仕事は分かるとしても、車の運転も旅行も労働に入るとは?マッチをするのも、電気のスイッチを入れるのも労働って…近経的には、どなんだろぉ?

 さて旧約聖書から現代までの歴史についての詳細は本書をドゾ。とても一口でというか、まとめられるよーな内容じゃないので…とにかく歴史的に濃いぃぃぃくありませんか?の世界じゃね?と…

 それにしても、ユダヤ教がでけたのがバビロン捕囚の頃…「これら捕囚の民は、古代世界の中でもっとも裕福で強大な都市バビロンの近くの小さな共同体で暮らした。バビロンと比較すれぱ、エルサレムは、その盛時でさえも、どろくさくて貧しかった。聖書は、バビロンのような繁栄を謳歌している民族を支配する神々と比較した捕囚の民が、ヤハウェの権能について疑問をもったことを示唆している」って…素朴な疑問が新たなパワーとなってゆくという事なんでしょかねぇ?

 後、中世のカライ派のとこは、キリスト教的に言えばプロテスタント運動みたいなノリのよーな気がするのは気のせい?「トーラーを徹底的に調べ、他のいかなる見解にも頼ってはならない」とゆー、「ラビのユダヤ教に対抗するものへと発展する」って…結局、権威に固まった組織人より原典(聖書)に還れ運動じゃね?と…どこも宗教は中の人が燃えているよな?

 それとヨーロッパ各地にユダヤ人共同体が出来たのはアレですけど、その他では「エチオピアでは、ファラシャと呼ばれる黒い肌のユダヤ人共同体が、南アラビアからのユダヤ人の流入で、六世紀のはじめにその数を増やしていった」そで、「七一八年に書かれた記録は、中国の新疆ウイグル自治区にユダヤ人共同体が存在したことを示している。河南省の都市、開封の最初のシナゴーグは、一一六三年に遡る」とか、「一〇世紀には、ボハラやサマルカンドにユダヤ人が住んでいた」とか、「コーチシナのユダヤ人が所有した青銅の銘鈑は、その地方のユダヤ人が土地や特権を与えられていたことを示している」とかあるんですよねぇ…とはいえ「ユダヤ人の大半は、中近東や、北アフリカ、スファラディ系やアシュケナージ系の土地に住んでいた」らすぃけど(笑)

 で、そんな各地での生活はどーだったというと「イスラームの開祖ムハンマドは、ユダヤ人も「経典の民」であることを理由に、彼らの保護を保証した。しかしこの保証は、ユダヤ人がイスラームの土地で下層市民として生活することを条件とした」なんですよねぇ…これまたちなみ現在、「イスラーム諸国に住んでいたユダヤ人の一〇パーセント足らずの者は、今日でもそれらの国々に住んでいる。小規模な共同体がモロッコや、イラン、トルコなどに存在するが、一九四八年以降、百万以上のユダヤ人が、アラブの土地を離れてイスラエルや西側諸国に向かった」とな… 

 旧約聖書についての詳細は本書をドゾ。何かもー歴史が凄すぎる…でして…その中で一文を上げるとしたらアモス書かなぁ?「おまえたちは正しい者に敵対し、賄賂を取り、門の前で貧しい者の訴えを退けている。それゆえ、知恵ある者はこの時代に沈黙する。まったく、今は悪しき時代だ」って…それどこぞの国の、今でしょ(死語?)いやぁ人の腐敗って今も昔も変わりなしなんだなぁ…

 ユダヤ教の基本信条、原理についても詳細は本書をドゾ。で、その解釈というか?宗派についての詳細も本書をドゾ。いえ、ラビ派とか、スファラディ派とかetc.、色々あってなの世界か?

 面白豆知識的といっていいのか?では、あのソロモン王のとこの記述が、これまたそーだったのかぁーっ?で、「聖書はまた、ソロモンが女に弱かったことを非難する。外国人妻は、彼を誘惑して外国の神々を拝ませ、王の道を踏み外させたからである」って…そーいやサムソンも女性の誘惑に負けたよな…男性性としては正直な人達って事なんでしょか?

 それと食のタブーがこれまた凄い…所謂コシュー食品しか口にしてはいけない訳ですけど、駄目な食材が、「豚、うなぎ、ナマズ、サメ、貝類、海老類、牡蠣、ホタテ貝、イカ」とあって、魚河岸が日常にある日本人としては、ちょっと待ったぁーっの世界か?魚、魚、魚のアリスなんかはどーなるんだ(笑)蟹好きの准教授は(笑)ユダヤ教徒になると、土用の丑の日の鰻もない生活になるのか…鮫が駄目って事はフカヒレも駄目で中華もアレか?ホタテが駄目なら青森辺りで暮らすのは…それを言うと牡蠣、広島、三重、宮城でアレか…これイカが駄目ならタコも駄目だとすると、たこ焼きも駄目って事で大阪人のアリスとしては、どーなるんだろぉ?

 さて、ユダヤ人の文化人的なとこでだと、長い影つながりでメンデルスゾーンかなぁ…アリス的なら作家的なとこか?でアーサー・ミラー、ノーマン・メイラー、J.D.サリンジャー、スーザン・ソンタグ、E.L.ドクトロウになるのだろーか?うーん…ノーベル文学賞受賞者でいけば、エリー・ヴィーゼル、アイザック・B・シンガー、サウロ・ペローとなる模様…サリンジャーってユダヤ系だったのか…

 さて、現代のユダヤ教としては、正統派の争点というか、尤も違うとこが女性問題だというとこが、これまた現代くさいと言っていいのか(笑)「ユダヤ人が取り入れた若い女の子のための「バット・ミツヴァ」の儀式」と「女性をラビに叙任すること」とは…成程、男の牙城だった聖職に女性が入る…カトリックもアレだったけど、ユダヤ教もアレなのか…どこも古い宗教は男社会でとおりまんねんが既成事実化していてアレなんですねぇ…

 ユダヤ教徒と異教徒との結婚なんてのも現代の問題の一つとなっているみたいですが、こちらの詳細も本書をドゾ。宗教と結婚が密接に絡んでいるところが、一神教は大変だなぁと…

 さてさて、最後に世界の主要都市のユダヤ人の人口を見てみて、NYが一番多かったのはなるほろの世界ですけど、テル・アビブ-ヤッファに40万人近くの人がいるのか?エルサレムでも27万人なんですよ…でおろろいたのが、モスクワに28万五千人、キエフに17万人、レニングラードに16万五千人とロシアにそんなにユダヤ人がいたとは…まぁこれ資料的にちょい古なんで、どかなぁ?とは思うけど、それにしてもDCで16万人ですから、驚異的な数字じゃね?

 他にもいろいろいろいろ、本当にいろいろエピ満載ですので、詳細は本書をドゾ。多分、これ入門書的なソレと思われなので、各論については専門のソレを見てね、の世界だと思われ(笑)いや何とゆーか、これだけでも奥行が物凄く深いのはトーシロにもよく分かるよな…読破しても、何か遥か彼方で事象の地平が見えませーんとゆー情けなさだけど…

 目次参照  目次 文化・芸術

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