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2014年9月27日 (土)

世間的に無価値とされるからといって、何も気に病むことはない(笑)

飲食男女  福永光司 河合隼雄・聞き手  朝日出版社

 サブタイトルは老荘思想入門でして、どゆ構成かというと、対談集というよりは質問集という感じでしょーか?講義集とも言うだけど、どちらかという雑談集というか、思いついた事をその場でパパパっと喋っている感じなんだが、これが凄い…即興で言葉にしているはずなのに、これがよどみなく続くんですよ、どれだけ博識高いのか?本物の専門家というのはこーゆーもんなんだなぁとおろろいた…でもって、実に楽しいそーとゆーか、自由そー(笑)本来学問ってゆーのはこーゆー雰囲気の世界だったのではなかろーか?

 分からないというか、さすが漢字文化の国だもので難しい単語が飛び交ったりするんですけど、でも何かテンポがよくてサラサラと読み進めまする。で、中国の老子・荘子の世界って思った以上凄くね?の世界か?あれも老荘、これも老荘、多分老荘、きっと老荘なんですよ、奥さん(誰?)

 でもって、福永先生は船の文化と馬の文化みたいな話をするんですけど、多分これ、女性(母権)と男性主義みたいな話で、馬の文化は「お日さまは太陽で、たくましい男性なんです(中略)やはり儒教の学問の立場に立つ限り、太陽は男性でないと困りますね」(@福永)となるよーで一方、船の文化というのは「「天道は万物の母」なので、お天道さんは子どもを生んだことのある女性とされ、ずっと太陽は女性の系列なのです」(@福永)だそな…

 赤は男女どちらの色か?左と右とどちらが上位か?偶数と奇数もどちらが優位か?など成程、神話、伝説、歴史、文化ってか?いや、パネェ(笑)

 アリス的に道教…うーん、室町時代までは結構仏教より道教みたいなノリがあったみたいなんですが?「特に京都の丹後半島の周辺は、ずーっと道教ですね」(@福永)だそな…後、祇園にある八坂神社の朮祭「これ完全に道教の祭りです」(@福永)

 面白いというか、ホンマでっかなとこで小西松太郎氏が明治にキエフ(露)に留学していた時に「明治27年ごろトルストイに頼まれて、「老子」の翻訳を十か月ぐらいします。そして、トルストイがその「老子」の翻訳を読みながら、彼にいろいろな感想を述べるわけです。そのを彼が全部メモしたものが、今、同志社大学に残っています」(@福永)となな…同志社大にも古文書館みたいなのがあるんだろーか?

 てな訳で日本にも多大な影響を与えた道教という事になるんでしょーか?「山東半島から日本に伝わった道教が日本の天皇家の神道。(中略)というのは、賢所やら宗教行事は全部山東半島の斉の国の道鏡からなんです。それを別の言葉では陰陽道と、陰陽の道という。山東半島の斉の国で発達しました」(@福永)とな…

 仏教についても「日本の僧侶が長安に留学すると、どうしても儒教中心となるわけです。だから長安に行っても、空海みたいに真言密教の信者になれば別ですけれども、多くの場合はやはり「摩訶止観」の生まれた浙江省の天台国清寺に行くわけです。天台国清寺の宗教は、禅であろうとどうであろうと、仏教学とお茶と焼き物の三点セットですね」(@福永)とゆー訳で、日本の仏教はどこまでも儒教的なんだそな…そーだったのかぁーっ?

 ところが、親鸞きたぁーっで(笑)「親鸞の場合、人間性における自然を問題とします。人間性の自然となると、飲食男女ですね。これは自然の一番の基本です。親鸞はより老子にどっぷり浸かっているんです。だから浄土真宗の最高経典の「仏説無量寿経」も道教の経典を下敷きにしているんです」とな…そーだったのかぁーっ?いやー世の中つながっているとみていいのか?明恵のお話というか、自然と夢の関係とかの詳細は本書をドゾ。いやパネェ…

 またキリスト教と道教の接点とか、三位一体とかねこの辺りの詳細も本書をドゾですが、「福音はキリスト教が変えたんですが、中国では古くから徳音といいます。それはキリスト教が福音という言葉をつくる前には、仏教で幸福の探訪、福音という言葉がありました。道教では吉田です。吉田神社の吉田は道教の言葉です」(@福永)って、これまたそーだったのかぁーっ?吉田神社って、あの京都の、准教授の家からも近い吉田神社だよね(笑)吉田吉地からきている吉田なんだとな…

 も一つキリスト教的にホンマでっか?は「天主教は中国で、マテオ・リッチが仏教と儒教を敵に回して、道教と手を組んでいる面が非常に多いんです」(@福永)って、そーだったのか?イエスズ会(笑)この辺りの詳細も本書をドゾ。いやもー世界史と共にあるの世界か?

 アリス的なとこでは「小説「好色一代男」を書いた井原西鶴は、完全なタオニストですよね。しかし、色を好んではいけないというのは、江戸幕府の儒教の教えなんです」(@福永)とな、万世一系、天皇家中心、縦ラインで行こうに本願寺も乗るぜの世界だったのに「大阪の船の文化、大阪の堺の文化だけがついていかないんです」(@福永)って、で「俺一代で勝負すればいいじゃないかというのが「好色一代男」です」(@福永)とな…成程、大坂昔から個人主義だったのだろーか?というより建前よりも本音で行こうかな(笑)

 京都的なとこで、中国には宇治の黄檗山万福寺と同名のお寺が中国にあるそーで、それが長崎経由で華僑によって宇治に定着したと…「その宇治の文化が結局、足利時代の東山文化の起点になるんです」(@福永)とな…「金閣寺、銀閣寺の金銀を問題にするのは道教です」(@福永)って、これまたそーだったのかぁ?錬金術とか、金属系はどーも北ユーラシア系というか、道教系なんだろか?ちなみに中国南方は玉と銅の文化だそーで、「儒教文献には金銀が出てこないんです」(@福永)とななな…室町って道教文化の時代だったとゆー事なんだろか?後に秀吉が金にこだわるのも、そゆ事も関係あるとゆー事なんだろかなんだろか(笑)

 ちなみに日本に道教が入ってきたのが二世紀末頃じゃね?だそーで、「山東半島から日本にやってきた養蚕家」の模様…京都の綾部に定着したとな…ただ道教は、「国家権力と武力闘争をした時代と、皇帝の宗教になって、体制内宗教になって、三種の神器をシンボルにする道教と、それ以前の道鏡とは全くと言っていいほど違いますから」(@福永)となるそで、中国、時代と地域でものすごく違うんだぜよ、という違いが分かるまでの道はとほいって事ですか、そーですか(笑)

 で国的にどーよ、となると「日本で唐の太宗の貞観の全てを真似したのが清和天皇ですね。貞観という年号をそのまま清和天皇は使って、政治、軍事、経済に至るまで全て唐の太宗の真似をしたんです。陶弘景の「真誥」の道教も、非常に早く日本に持ってこられた。しかしそれを日本的に受け入れたのが天武天皇であり、それを「懐風藻」にまとめたと言われているのは淡海三船です」(@福永)となるそー…飛鳥、奈良、あの辺りの仏教伝来も色々色々色々ありそーだよなぁ(笑)

 それにしても仏陀という字を何故、中国があてたかという話もこれまたパネェ…後漢時代のインドに対する中国のイメージ「血を好む非常に残虐な民族」とな…だから「屠殺場の屠という文字を仏陀の音訳語に使うわけです。そういう仏教というので、なかば軽蔑した意味で「浮屠」という音訳語をあてる」でしばらく続いて「浮屠」が「浮図」になって、これまたしばらく続いて「仏陀」になると…髄、唐の頃でございます。インドに対する中国のソレもまた歴史がパネェ…

 老荘思想とは何か?は直線的ではなくて、円環的じゃまいかですかねぇ?「状況が悪くなれば、いい状況をじっと待つ思想です。循環の思想、循環というより円環なんです」(@福永)となる模様…物事は全て巡ってくるとゆー事ですかねぇ?だから国より家族なんだとか…中国的には国破れて山河ありより、家族ありなんでしょか?ちなみに老子の思想とは「はじめに言葉を否定する」思想だそーで…わりと生活密着型みたいな老子に比べると荘子は悟達の知恵までいきんさいの世界ですかねぇ?

 さて、中国豆知識も満載で中国知識人達も「文化大革命の前後でがたっと落ちてますね。ほとんど古典なんか読んでいないけれども、日本に来ると読んだような顔してね」(@福永)一般にも読まれていなそーな(笑)で日本に留学してくる中国の留学生なんかは「講義はそこそこにして、そういう企業のいろいろな翻訳の仕事や何かをやっていましたね」(@福永)おべんきょーより小金稼ぐ方が大切これぞ真理ってか(笑)意外や老子なんて欧米の知識人の方が需要がある模様…孫子の兵法みたいなもんか?

 中国のリベート文化(?)というか、歴史についての詳細も本書をドゾ。上も下も国は違えど役人って…後パネェ度からいくと「中国では女の子が生まれたり、障害のある子どもが生まれると、すぐ長江に投げ捨てます。もしくは、中国の貧乏人のトイレは、桶の上に板を渡していますが、その桶の中にある、尿や水に赤ん坊をつけて殺すという習慣があったみたいですね。それを供養するいろいろな宗教行事があり、その供養の中に道教が取り込まれています」(@福永)とな…さすが、中国サマは違うってか…

 他にも色々エビ満載ですので、詳細は本書ドゾ。ドゾ。まぁ女子的には儒教より道教でしょか?何といっても儒教だと「妻は本来、路傍の石なり」ですから、「幾らでも取りかえがきくという考え方」(@福永)だそーですから(笑)

 目次参照  目次 文系

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