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2014年9月 6日 (土)

真人の世界?

道教の世界  ヴァンサン・ゴーセール カロリーヌ・ジス  創元社

 サブタイトルが、宇宙の仕組みと不老不死なんですが、道教…知ってるよーで知らない世界かなぁ?思いつくのは老子と荘子位だし…で本書を開いてみたならば、前書き(@松本浩一)からして、仙人は知ってるじゃないから始まっていたりして(笑)ちなみに「道教でいう仙人とは、本来、不老不死を達成した人のことなのだ。だから老人というのはそもそもおかしく、30歳ぐらいの年齢が理想とされている」そな…そーだったのか?仙人…

 で、仙人伝説続くというか、仙人の仙…ニンベンにヤマと書くが如く、「つまり「山の人」という意味である」って、これまたそーだったのか?で、俗人とはこれまたニンベンにタニで「谷の人」…「俗人とは、目先のことしか見えない谷の中にあって、日々のくらしにあくせくしている」人という事になる模様…山と谷、凄い差があったのだなぁと…

 ある意味仙人って元祖上から目線乙なのか?かくて俗人に対して「下界を超越した山の上から人びとを見下ろしているのが」仙人なんだそー…

 そんな仙人になりたーいというその道の探究者、道士の皆さんという事になるのだろぉか?でそんな道士達は「仙人になる修業を通して得た超能力を使って、死者や神々の世界と、この世の世界の媒介と調停を行う」って、これまたそーだったのか?ちなみにこゆ人達の事を世界ではシャーマンとか、巫女とか呼んでいたりもすると…

 他にも日本人ならおなじみの気功とか…道士の守備範囲は結構広いってか?よろず相談事からボディガードと生活密着タイプとでもいうのだろぉか?という結構守備範囲広くね?な道教の世界にいってみよーと思いませんかぁー(笑)

 アリス的に道教、うーん…まぁ日本には意識していない道教的なものはいぱーいと言われているからなぁ…何気に日常普通にありそな世界か?仏教だって、神道だって、意識してないけど、あるあるの世界だし…ある意味お茶飲むのも仏教的だそーだし(笑)

 アリス的には天農画伯の出番で山水画のとこかなぁ?「山水画は、宗教的・精神的にきわめて重要な意味をもっている。世界のほかの地域では、自然の景色を描いた絵画がこのような意味をもっていることはほとんどない。そのため、山水画の起源が道教であることはまちがいない」となるそな…そーだったのか?アマノン?

 さて、道教とは何ぞや?というと「いわば中国人の宗教と民間信仰の総体である」に尽きるのかなぁ?「長い歴史のなかで道教は、さまざまな古代宗教や各地の民間信仰をとりこみ、また逆にそれに影響を与えながら、つねに新しい啓示を受け、それを理論化し、洗練させてきた」そな…非常に土着的な側面を持っているのか?道教?

 で、紀元2世紀に太平道、五斗米道、12世紀に全員教、と手に変え品に変え、でも道教の道を今日まで続けているとな…で、道教の最初っていつ?となると紀元前8-3世紀に「道教と結びついた道の概念が登場」したとな…でそれが次第に合体して紀元前1世紀以降、「道教と呼ばれる宗派になった」とな…

 でで、道教の文献的には、もっとも古いとされている「老子」(老子の格言をまとめたもの)と「荘子」(荘子のさまざまな文章をまとめたもの)となるそーな…ちなみに老子が実在の人物であったかは不明だそで、荘子の方は紀元前4世紀に実在した思想家だそな…とはいえ、老子の神格化はどんどん進み、「紀元後すぐの時代に、老子は星神(星を神格化した神)となり、人間がどのようにすれば道から外れず生きていけるかを人びとに教える存在と考えられるようになった」とな…

 道教の特徴としては宗教的にはややゆるいとこかなぁ?「道教の思想家たちはそうした抑圧的な宗教に反発し、より平等で個人を救済する道を追い求めた」とな…で、究極目標は「仙人(真人)」になる事なんですね、わかります(笑)

 歴史的なとこでいくと五斗米道でしょか?「2世紀末に現在の四川省北部で、祭司が統治する教区からなる、ほとんど自治国家といえるような道教王国をつくりあげた」というから、五斗米道半端ネェ…後に軍事的に敗北して結局は四散していく事になるみたいですけど、これが「各地の農村社会で宗教指導者としての地位を確立し、現在にいたっている」となるそーで、道教は死なずの世界か?

 まぁ「一神教は、いずれも「閉ざされた啓示」の宗教、つまり最後の預言あるいは救い主が登場した時点で啓示も完成した宗教である。それに対して、道教は「開かれた啓示」の宗教であり、その歴史はこんにちまでつづいている」にこれまた尽きるのかなぁ?実に東洋的だと思うんだけど、どだろ(笑)

 で、道教的啓示としての二大トピックというと4-5世紀に出たこれの「上清経」(独自の世界観と瞑想法等)と「霊宝教」(儀礼の重視)だそな…詳細は本書をドゾですが、開かれたというだけあって、時代と共に経典も出てくるで、まとめなきゃの世界になる模様(笑)この辺で有名どこは経典注釈者の陸修静じゃね?ですかねぇ(笑)

 まぁ何にせよ、道教は中国に確実に根をおろし、唐の時には三教(道教、仏教、儒教)として共存していく事になる訳で、20世紀になって王朝が潰れるまで続くとな…

 で、道教冬の時代がきたとゆー事か?「1949年まで、中国の政治指導者のなかでキリスト教に改宗する人はほんのわずかだった。しかし政教分離をめざし、社会に積極的に貢献する「本物の宗教」(キリスト教、イスラム教、仏教)と、「迷信のたぐい」を厳格に区別しようとする欧米諸国の影響は、キリスト教に改宗しなかった中国のエリート層にもしだいに浸透していった」とな…それにしても本物の宗教って表現だけでも、欧米か?(死語?)の世界だなぁ(笑)

 でもって「中国にやってきた宣教師をはじめとする欧米の人びとは、儒教や仏教には関心を示したが、道教のことは完全に無視した。このことも中国の新しいエリート層に道教を軽視させる原因のひとつとなった」って…中国4000年と言っても何のかのと欧米か?(死語?)の世界だった模様(笑)

 結果、「「迷信のたぐい」には断固として戦いを挑んだ。彼らは、「迷信」に関連する祭祀を禁止し、神々をまつる建物(廟)を破壊し、祭司を投獄した」とな…国民党でも、中共でもやる事は同じってか?「新しい形の道教と廟がすがたをあらわすのは、1980年代になってからのことである」となる模様…

 さて、道教の世界観とは?となれば、「まず「道」」で「生命の原動力である「気」」で「相反するものでありながらたがいを補いあう2種類の気によって形づくられる「陰陽」」で「5つの元素である「五行」」で「陰陽の符号を組み合わせてつくる8つの「八卦」」でオケという事になるのだろぉか(笑)で、結局これはどゆ事というと「大まかにいうと、彼らは抽象概念よりも実際の効力をもつものを好む人びとなのである」になるとな…中国人って今も昔も(笑)

 で、道教では「道という概念を絶対的な中心」となり、「生命の源である「元気」がたえずさまざまに組み合わされることで宇宙をつくりだし、「万物」に命をあたえることで原初の混沌とした宇宙に秩序があたえられたとされている」とな…しかも「宇宙はたえず変化しているが、それは「陰陽」のたえまない動きと流動的な「気」によって創造がくりかえされているためで、そのとき大切なのは「無為」、つまりなにもしないことだという思想」もこれまた道教となな(笑)ある意味、放置プレイオケという事か(笑)まっ自然な状態で無理なく循環する社会がええんじゃね?という話らすぃ…

 更に、「天体と人体は同じ「気」を共有し、同じ自然法則と道徳法則に支配されている」と考えられていたとなれば天体を観察すれば宇宙も、人体も分かるし、コントロールする事が出来るとな…星の世界へってか?ちなみに一番聖なる星座はかの北斗七星となるそーな…八番目は死兆星か(笑)

 そして地方分散化というか、土着化した道教は、儀礼がその地その地でアレなので「非常に多種多様」であるとなるとな…多様性の宗教という事になるんだろーか?道教?そーいや道教的に異端ってどーなるんだろぉ?と素朴な疑問が?排他的というより、増殖的な世界なのかなぁ?

 まぁそんなあなたとは違うんですな道教は「一神教(キリスト教、イスラム教、ユダヤ教)や仏教とは異なり、道教には不浄な身体や、罪でけがれた身体という概念は存在しない。それどころか、生まれたばかりの子どもには、万物の起源となる創造的な原初の気が備わっているとされている」って考えだそで…取りあえず、気を若く保てというのが道教的ジャスティスって事か?

 医学的なとこでは中国の医師の守護聖人は道士だったそーで…道士とは漢方医の事也の世界だったのだろーか?あと、噂の煉丹術とか、内丹術とか、女丹術とか、不老不死とかの詳細も本書をドゾ。「不老不死となった仙人は、脱皮する昆虫のように、自分の亡骸を脱ぎ捨てることになるである」って、さすが中国4000年の国だものってか…ちなみにそんな中国の仙人の中でも特に信仰を集めているのが呂洞賓だとか…

 その他、エピはこれでもかこれでもかいぱーいありますよっての世界ですので、詳細は本書をドゾ。それにしても、気功って文化大革命の後に流行ったものなのか?最後に一つだけ上げるとしたら「何世紀も前から、道観に住む道士たちの3分の1は女性がしめてきた」というとこでしょかねぇ?古い宗教は皆男性社会万歳で、女人禁制が多いけど、道教は昔から女性に門戸を開いてきたとゆーだけでも、十分パネェと思いまする(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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