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2014年10月18日 (土)

温泉の国の人だもの(笑)

路地裏温泉に行こう!  小林キユウ  河出書房新社

 路地裏温泉とは何ぞや?というと「温泉に恵まれている温泉街で探せばたいがい見つかる「共同湯」「外湯」のこと」だそーで、「地元の人が利用する、地元の人のための共同湯・外湯は路地裏に隠れるように存在しているので「路地裏温泉」なのです」とな…ある意味地元民の銭湯感覚でいーのだろぉか?ちなみに著者はそんな路地裏温泉の事を略して路地泉と読んでいますが(笑)

 で、とにかく古いというか、生活密着、完全地元民しかも超近所限定なものだから、建物も一目でわからないのが普通、民家か?もしくは小屋?東屋?脱衣所なかったり、管理人いかなったり、まさに地元モードで連綿と続いているお風呂(温泉)だけというノリ(笑)

 ただ、最近流行りの(下火になったのか?)「地方自治体なんかが盛んに造った日帰りの公共温泉」とは真逆の世界らしー…ちなみにこちらのお湯は「温泉と名乗っているけど温泉じゃないんだよね(そんな施設の九〇パーセント以上が循環ろ過式の湯に塩素殺菌してるって知ってます?)」となる模様…

 ところが地元民が長年使用してきた路地泉の場合は、「基本的には涌き出てくる温泉をただ流しているんだから、維持費はあまりかからないのです」で、よーするに源泉掛け流しが基本、故に入浴料は今時ホンマでっか?並にお安い…だいたい200-300円位、300円以上はまずない…下手すると100円位で、60円とか70円とか本当にある…しかも無料なんてとこもあるんですよぉぉぉぉ(エコー付)

 何かタイムマシンに乗ったのか的なレトロな路地泉、行ってみよーと思いませんかぁーが本書の基本スタイルかな?

 アリス的に温泉…となると異形の客が一番ありか?それにしてもこのレトロ感というか、地元感たっぷりの路地泉巡り、アリスにぴったりの企画だと思うのだが?如何なものか?基本、著者は一人で(たまーに奥さん連れで)回ってますが、一応、エッセイ(解説)と写真で各所の路地泉を紹介しているんだと思われ、かなぁ(笑)まぁ男の人の書いた文章だよなぁとは思う…ありがちなんだけど、会話がほぼない(笑)温泉に入っても、そんな路地泉だから小さ目なんだけど、地元の人との会話はほぼなく、著者は黙って入って黙って出て行くタイプらしー…

 だからと言って会話に興味がない訳でもなく、入浴中の人達の会話はかなりしっかり聞き耳たてているタイプ…ただ、これまた当たり前なんだけど、自分に関係ない人達の身内会話って、知らない人の話題、日常しか出てこなくて、それをたまに詳細に内容を書いている著者って…

 まぁ男の人って知らない人に話しかける事をしないタイプって多いよーな気がしていたんだが(特に相部屋の病院、昼間でもカーテン半分位してシンとしてるとこ多い気がするのは気のせいか?お見舞いに行っても無言の洗礼を受ける/笑)そんな訳でたまに話好きのおじさんがいたりすると「のぼせてきたのに湯船から出るタイミングが見つからず、このまま延々と会話が続くのだろうかと」とかと、話かけてきた殿方は基本スルーが通常運転みたいです…

 ここは会話を合わせて、ここの温泉、地元の他の温泉、地元の名産、地元の歴史辺りを仕入れよーという頭はハナからない模様…かくて、30代半ば過ぎ(多分?)の殿方のモノローグが続く続く続くのノリで、これは余程文章が上手い、もしくは著者に共感するじゃないと展開的に厳しくね?と思うのは気のせいか?ついでに言うと写真も著者の本業はプロのカメラマンらしーのですが、この写真もどーもダルキモ状態でゆるーい感じなんですよ(笑)まぁ絵的につくり込まれた感がなくていっそ天晴なんだろーけど、スナップショット多すぎと思うのはこれまた気のせいか(笑)

 ちなみにこれが「女湯から聞こえてくる声や洗面器の音って、諸行無常の響きあり、しかも元の湯にあらずって感じで、なんかしみじみいいモンですね」になっちゃう訳ですよ、奥さん(誰?)更に、男湯と女湯を隔てて会話する夫婦とか出てくるのですが「こっちはいい迷惑なのですぐに出ました」とな…で、ハタっと気付くもしかしてこの二人は夫婦ではなく「不倫中のカップル」じゃないか?と…「普通の夫婦が寸暇を惜しむように熱心に壁越しに会話するだろうか?」しかも、他の湯治(入浴)客がいる前で?

 いやー本書を拝読して、温泉よりこのコミュ力について考えちやったりして(笑)尤も著者も「風呂に上がった後も、例によってお年寄り(七〇歳くらいの男性、元小学校の教員風)に話しかけられました。お悔みの話ではなかったけど、ありがたい昔話でした」とその会話の件も掲載されているので詳細は本書をドゾ。著者のやる気のない生返事が見ものです(笑)ちなみに別府温泉では珍しく情報を入手「昔はここのお湯を港から関西汽船に載せて大阪にも運んだわ」(@地元おじさん談)という事もある模様…そーだったのか?アリス?まぁ家康は熱海のお湯を自分とこまで運ばせた事もあるしなぁ…尤も別府の方は瓶詰にして飲泉としてた模様、一瓶二銭だそーです(笑)

 鍋料理に鍋奉行がいるよーに、温泉地には温泉奉行がいるよーで「常に見張られているようで。ほかの入浴者にまめに話しかけたりして鼻につくので、僕は「話しかけないでね、オーラ」を全身から発して防御してました」とかもあるし…まぁ著者曰く「そうそう、本物のジモティーってよそ者になぜか無関心なのよね」となるらしー…まぁ究極の地元民だったら、ボッチの余所者に話しかけなくても、地元の知り合いが湯船に最低でも一人や二人はいるだろーで、わざわざ話かける必要もないよーな?

 まぁ中年のおじさんがほぼ一人で路地泉に行って、ほぼ黙って入ってきました記でしょーか?それ以外は特段現地に行かなければ知りえなかった地元情報がある訳でもなし、歴史とか、都市伝説もとい地方伝説?もなし、その路地泉自体の履歴(歩み)もなし、現地がどゆとこかという説明もなしで…風光も特産品も土産もなし…殿方ならせめてアルコール情報はと思えば、それもなし…いや、本書読んで本当に思った事はこれはアリスにやらせろ(笑)でした(笑)アリス一人旅でも、異形じゃないけどすくに現場の人と会話仕込んでいるし、海奈良の魚魚魚じゃないけど飲み食いも忘れないだし、片桐さんカメラが趣味なんだから二人で行けば相当なものじゃね?しかも下調べなら片桐さんお手の物だし、アリスはいつもの雑学データベースあるし(笑)

 かくて、本書はむしろ本業のカメラマンに戻って、写真中心、文はキャプションで一行か二行位で抑えた方が著者的にはあっていたんだしゃまいか?と老婆心ながら思う…温泉好きでその行動力には脱帽するけど、ただ三泊四日の別府の回なんかも最終日となると「正直、もう温泉にはあまり入りたい気分じゃない」ともらしているよーに、一日中、365日温泉に浸かっていても大丈夫というタイプではない模様…そーゆー意味では若いのかなぁと思いますた、目新しい(目指しているのはレトロ感いぱーいの路地泉だけど/笑)温泉巡りで常に知らない温泉へなんですよねぇ…

 何にせよ、温泉も色々、ホントに色々なので、興味のある方は本書をドゾ。最後に一つ本書で一番おろろいたのは後書きのハンガリーの温泉事情…ブタペストには120ヵ所もあるそーな…海外ですから水着着用、で混浴という言い方があっているのか?ある意味プールみたいなノリなんだろーけど、それより凄いのはカポーが多い、で「皆さん湯船の中で結構抱き合ってます。軽いキスは当たり前。ディープキスも割と見ました。もちろんかなり密着度でハグハグもしてます。しかも首から下は湯でよく見えないので、いろんなとこ触り合ったりなんかしているみたい」って、欧州で昔湯治が風俗に云々って成程こゆのからかと…そーなれば日本の裸で入浴なんて、しかも混浴も普通にあったりは、妄想逞しく驚愕したのはよく分かるってか(笑)

 著者が巡った温泉地は、塩原温泉・川治温泉(栃木)、川原湯温泉・草津温泉・四万温泉(群馬)、かみのやま温泉・肘折温泉(山形)、鳴子温泉(宮城)、熱海温泉・伊東温泉(静岡)、別府温泉(大分)、道後温泉・湯之谷温泉(愛媛)、新北投温泉街・陽明山温泉(台湾)

 目次参照  目次 宿泊・温泉

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