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2014年10月 5日 (日)

クラシックとは(笑)

3時間でわかる「クラシック音楽」入門  中川右介  青春出版社

 コピーは、豊かな音楽の世界を本当に楽しむために…世界で一番わかりやすいクラシック案内、ついに登場!なんですが、いやもー目から鱗でした(笑)この手の本って、建前論が多いじゃあーりませんか(笑)でも、本書は「何を」「どう」「誰を」「超名曲」と具体的にコレだときっぱり言い切っているところが凄い…トーシロには有り難い限り(笑)とっかかりには、最適な指南書じゃまいか(笑)

 と言うのも本物のクラシックとは何か?にズバリ「ドイツの指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェンクラーが一九五一年七月二九日にバイロイト音楽祭で指揮した、ベートーヴェンの交響曲第九番-これを中心とする音楽こそが、本物のクラシック音楽である」と断言していらっさるんですよ、奥さん(誰?)

 音楽は頂上から聴けという事で、これがクラシック界の最高峰という事になるらすぃ…となると半生記以上前の演奏から前に進めないのか?と思ってしまうが、天、地、人と全て揃っているというのがコレだという事になるのだろーか?

 クラシック音楽とは「西洋音楽のことをいう」で、クラシックの本場は「ドイツである」(ドイツ語圏のオーストリア含)で三段論法じゃないけど「クラシック音楽とは、まずドイツの音楽である」

 で、その担い手の中で一番偉いのが指揮者で、「その指揮者のなかでも、史上最高の指揮者と言われているのが、フルトヴェンクラーである」とな…そーだったのかぁーっ(笑)

 そしてクラシック音楽とは、狭義の意味で言うと「ベートーヴェンと少し先輩であるモーツァルト、ハイドンの三人を中心にした二百年くらい前の音楽のことをいう」って、これまたそーだったのかぁーっ?ちなみに「日本の音楽界では、これを「古典派」と訳す」とな…クラシック、古典、なるほろなぁ…よーは19世紀後半になって「当時からみた昔の音楽のことを「クラシック」と呼ぶようになったのである」って、ちょっと前なら覚えちゃいるが?それとも古典に倣えってか?

 ここでおおろいたのは、当時は「昔の音楽を演奏する習慣があまりなかった」「自作自演が主流だった」「死んでしまった人が作った曲など、ほとんど演奏されなかった」って、ほんまでっかぁーっ?だったとな、「ところが、死んでもなお演奏されたのが、ベートーヴェンだったのである」って…じゃじゃじゃーんの人だけじゃなかったんですね…

 そして曲の種類も色々あるが「頂点にあるのが、交響曲だ」となる模様…居並ぶオーケストラで交響曲をと「このジャンルを完成させたのが、ベートーヴェンであり、彼の最後の交響曲が第九番なのである」とな…

 キーワードはドイツ音楽、ドイツ作曲家、ドイツ指揮者で、ドイツオーケストラか?ドイチェランドばねぇ(笑)

 アリス的にクラシック系というとバッハ、グールド、ゴルドベルグとなるんですけど、広義でいくととなるのだろーか?長い影でメンデルスゾーンかなぁ?ちなみにメンデルスゾーンはバッハを甦らせた男という表現もできるそーで…20歳の時に自腹でコンサートを開催したとな…で、その時の演目がバッハのマタイ受難曲ちなみにそれまで忘れられていた曲だとか…かくてメンデルスゾーンは指揮者としても名を馳せる事になると…そしてそれまでの指揮者像を壊し「指揮者が曲の解釈として、他の演奏者にその解釈どおりの演奏をさせるようにした」とな…ちなみに世界で最も古いオーケストラであるゲヴァントハウス管弦楽団の初代常任指揮者になったメンデルスゾーンは「オーケストラの改革にも乗り出す。そして、こんにちのコンサートのスタイルの原型を作った」って…メンデルスゾーンというと作曲者としてのソレが一番に思い浮かぶけど、管理職的なソレも凄かったとゆー事か?早死にした理由が分かるよーな…

 後、四風荘のヴィヴァルディの四季…これが「「発見」されたのは、一九四九年」って…バロックが復活、演奏されるよーになったのは20世紀後半になってからって…そーだったのかぁ?欧州も埋もれているものがいぱーいありそーだよなぁ…

 上記の続きじゃないけど、オケ的にどよ?となると、世界一のオケはベルリン・フィルハーモニー」で、「対抗馬としてウィーン・フィルハーモニー」という序列になっている模様…かくて「演奏者に優劣はないという平等主義はクラシックの本音の世界では通用しない」「常に「誰が一番か」を論じるのがクラシックの世界である」って、げいじつの世界もパネェ(笑)

 で、トーシロがクラシックを楽しむ場合、CD系、コンサート系、放送系とあるけど、コンサートの場合「一流の演奏家のコンサートに行ってほしい」とこれまた頂上を目指せで、とはいえ「ベルリン・フィルハーモニーとウィーン・フィルハーモニーの二つ、これはかなり入手が難しい。一般に売り出されるものが少なく、コネで買うしかない」って…しかもお高いんでしょ?だし(笑)

 でで、CDとなるとこれまたどれを購入したらいいんだろー?で「一九五〇年代から六〇年代のステレオ録音、となる」「この時代のものであれば、名曲と思って間違いない」とな…どーしてか?の詳細は本書をドゾですが、実際ロングセラーになってるそーな…レコード会社が音源を既に持っているので「値段は安いが演奏は最高」という事になるらすぃ…

 ででで、書籍関係の話が楽屋落ちか(笑)クラシック専門誌の立ち位置が分かってあれか?どゆ事というと「レコード会社やコンサートの興業会社、音楽学校、そして同業他社である音楽関係出版社や評論家」といった業界が歴然と存在していて、これがまた「みな、もちつもたれつの関係にある」という事じゃまいか(笑)

 どゆ事かというと一例として「広告の多い雑誌は、広告主を批判するような記事が書けない-これが暗黙の常識である」だそー…大人の事情ってか(笑)「広告主と批評対象とが同じという構造だと、客観的な批評は成り立ちにくい、音楽雑誌の記事はそういう構造の上に成り立っていることを、理解する必要がある」何とゆーか、世の中何事もお金の方に顔を向いているのがジャスティスって事なんですかねぇ(笑)で、書き手側は狼少年のジレンマに陥る可能性もあるという事か(笑)

 で分かり易い例として日本人演奏家の評価が出てくるのだが、「日本の演奏が国際レベルではかなり低いことは、あくまで暗黙の了解である。「それを言っちゃあ、おしめえよ」なのだ」って、かくて音楽評論家は「国際水準にはほど遠い、などとは絶対に書かない」となるそな…世界で通用するというか、世界の強豪国になるって、どこの業界もアレなんだなぁ…どこぞの優勝宣言みたいなものか(笑)

 さて、クラシックと呼ぶよーなったのは「ロマン派の音楽家たちが、自分たちから見て旧世代の音楽を、自分たちの音楽と区別するために「クラシック=古典」とみなし、そう命名したのである」一種の仕分けだろか?

 で、それ以前にバロックがあって、これがバッハやヘンデルの時代という事になるらすぃ…でで、この垣根は何故に?といえば、一因として社会構造の変化もあると…それが「産業革命とフランス革命」という事になって、王侯貴族の一部のセレブから、市民の(チケット買える位の小金持ち/笑)音楽への転換でしょか?よーはパンピー向け、開かれた音楽という事になるんだろぉか?

 曲的な構造改革でいけば交響曲がでけたもあって、これも「ハイドンによって、交響曲というジャンルが確立され、それはモーツァルトを経てベートーヴェンによって頂点に達する」という事になるとな…「古典派時代とは、交響曲が誕生し頂点に達する時代のことなのだ」そー、これまたそーだったのか?

 それにしても何で交響曲?となれば、スポンサーの御雇い音楽家じゃなくて、コンサートと楽譜で生計をたてるよーになったら、コンサートで人気のあるのを作曲、演奏するよねになって、それが交響曲だったとな…これまたこれまたそーだったのかぁーっ?

 かくて、まずベートーヴェンを聴こーとなる訳で、何で゛ベートーヴェンやねん?というと音楽として革新性に着目して、どよ?と…本書は英雄を上げて解説していらっさいますが、詳細は本書をドゾ。理由の一つは「ベートーヴェンの音楽とは、「解釈が可能な曲」だった」とこでしょか?しかも「情念や思想を込めた音楽」とな…ただ音楽は音楽だったのが、情景を描く音楽だったのが、今や思想と感情も表現できる媒体になった訳で…それに共鳴したのがロマン派の作曲家達だったとゆー…

 で、本書はモーツァルト、シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、バッハ、ショパン、リスト、ブラームス、ブルックナー、ワーグナー、チャイコフスキー、スメタナ、マーラー、リヒャルト・シュトラウス、シベリウスetc.聴きどころの解説は本書をドゾ。

 指揮者的な系譜もビューロー、ニキシュでキタコレのフルトヴェンクラー、チェリビダッケもあるけどこれまたカラヤンきたこれで、も一つレナード・バーンスタインもあるし(笑)指揮者も色々あるんですよ、おぞーさん(誰?)ちなみにアバト、ラトルも出てきます(笑)

 それにしてもロマン派の直接の後継者とは「二十世紀に生まれた映画音楽」だったとは…WWⅡで独から脱出した音楽家達の「就職先がハリウッドだったのだ」ってそーだったのかぁ?これがハリウッド映画音楽の基礎となった訳で…

 振り返って日本の音楽事情はというと、本格的に西洋音楽が入ってきたのが明治の話…「この時代にクラシックを聴くことができたのは、当然ながら、ごくわずかのエリート、資産家たちだけだった」訳で…「日本では高級=セレブというイメージになるのはこうした理由による」そな…しかも音楽家になるのは、「三歳とか五歳から勉強しないとなれないのだ」という厳然とした世界だという事ですかねぇ…よーするに「いま四十歳代の音楽家がいるとしたら、その親は七十歳代。戦前の生まれだ。その時代に音楽を習えた人は、かなりの資産家の子だ」という構図が成り立つ訳で…「つまり、明治時代にすでにお金持ちだった人の子孫によって、日本のクラシック界はリードされてきた」とゆーだけの事ってか(笑)成程長い影の奥さんも社長令嬢だったしなぁ(笑)かくて「「クラシック音楽は一部の特権階級のための音楽だ」という批判があるが、現象面としては正しい」って…

 更にクラシックの凋落というか、音楽の多様性というか、むしろ音楽の一元性なんだろか?で「文学では純文学と大衆文学の境界がなくなり、主流となったのはミステリを含むエンタテイメントとなった。演劇・美術といった分野でも、同じことが起きた。アングラとかポップカルチャーが一気に主導権を握ったのだ」で、ロック音楽の台頭、クラシック音楽「ばからしくて聴いていられるか」に堕ちてしまうと…

 更に面白い例というより怖ろしい例として、チェリビダッケの音楽鑑賞会@女子校の顛末が凄い…あのチェリビダッケも女子高生には「なにだか知らない外国人のジジイ」というだけの事で私語ばかりで聴くにあたわずという事らすぃ…世界的名指揮者かたなしじゃまいか?それだけ学校のお仕着せを生徒・学生は嫌悪・除外しているという事なんだろなぁ…教師(学校)と生徒の溝は深いってか…

 他にもエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。とても率直な本だと思われ…クラシック業界というか、音楽、総論各論色々あらーなですかねぇ…芸術も商業主義が入ればこれまた色々あらーなで(笑)建前と本音、なかなかにアレだったりして(笑)最後に一つほんまでっかぁー?なとこで「景気が悪いとブルックナーがはやり、景気がいいときはマーラーの人気が出る」そな…で、今はどっちなんだろ?

 目次参照  目次 音楽

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