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2014年11月25日 (火)

美しいものを作りたかった(笑)

続・風の帰る場所  宮崎駿  ロッキング・オン

 サブタイトルは、映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか、なんですが、で、今回はポニョから風立ちぬまでのインタビュー集でしょか?おまけ的にそれとナウシカ以前に富沢恵子氏(アニメージュ)のインタビューもついていると(笑)内容的には、コナンの話が多い気がするんだが?まぁ若き日の宮崎監督とはこゆ人だったのだなぁと、ちょっと目から鱗が(笑)

 さて、今回はやはり宮崎監督の引退記念的な要素もあると思われかなぁ?ただ、この引退は長編アニメーションの監督としての引退であって、アニメーションその他を引退する訳じゃないんですよ、というところがミソか(笑)何かもーある頑固爺の一生みたいなノリになっているよーな(笑)

 まぁ、宮崎駿の何が凄いって、この年齢で長編アニメーションという作品を作り上げるとこもそーだけど、年齢とってもなお、身の回り?世間?社会?世界?に怒っていられるとこじゃまいか?いや、怒りってエネルギーいりますからねぇ…普通、年齢とともにテンション下がるものですが、老いてますます、世の中どーなってんだぁー?って叫び続ける事が出来るってパネェ(笑)おかしい事をおかしいと言える、ついでに世に問う、そんな年寄り、これまた世の中そーはいないよな(笑)このアクションをおこせるバイタリティはどこから来るのだろぉ?今時の草食系なんちゃらには決してない世界に住んでいらっさるよなぁ(笑)

 そして、これまた続けて読むとインビュアーの渋谷陽一も、何てゆーかこなれてきたよな(笑)前巻が自身もおっさっていたけど喧嘩腰とするならば、今回は焚付け系ですよねぇ(笑)これは新たな炎上商法もとい、炎上対話ってか(笑)ただ、その火は、我れ情熱のプロメテウスのノリかなぁ(笑)

 アリス的には、本的なとこかなぁで、スウェーデン館じゃないけど児童文学…「特に今いっぱい出されてる日本の児童書は、なんでこんなに重箱の隅のほうに行ってしまったのかって思うほど、つまらない」(@宮崎)って、そーだったのかぁーっ?ちなみに英ではロールプレイングゲームみたいな児童書ばかりなりだそな、売れるから(笑)

 アニメーション映画を劇場で見るという事…もしくはジブリ作品を見るという事、はたまた宮崎駿作品を見るという事は、とにかく見たまんまを受け入れる度量のある人向きなんだなぁと(笑)というのも「理屈が通ってるのが好きだという人たちはいるんですよ。その人たちは映画を観なくてもいいと思うんだけどね、僕は(笑)」(@宮崎)とな…結局、辻褄が合ってなきゃおかしくね?とゆー人達はファンタジー向きじゃないのだろか(笑)他にも「昔話を否定できる人、なぜ桃太郎が桃から生まれるんだとか、そういう「なぜ?」っていう因果律だけで世界ができていると思っている人は、ちゃんちゃらおかしい現代人ですよ(笑)」(@宮崎)って…もー鼻で笑っちゃおーかなぁーってか(笑)

 作画的なとこで、人間よ基本に帰れかなぁ?鉛筆で書いてみよーとか…それにしても今となると鉛筆を持った事がない人もいる人生なんですよねぇ…それに「マウスで描くとか、電気のペンで描くことのほうが未来に繋がるんじゃないかと思う人たちもいると思うんだけど、僕は繋がっていないと思ってるんですよね、それは」(@宮崎)と言い切る監督、時代を逆行しているのか?それともその先を行っているのか?

 物語的なとこでは、異種婚礼譚ってやはり悲劇的に終わるのが常なのか?ポニョ的にはその逆張りを狙って作った作品らすぃが?さて、宗助の今後は(笑)まぁ苦労するのはともかく「それは子供時代に味わうべきことなんですよ。大抵約束は守れないんですよ。だけど、ひとりぐらい守り通した奴がいてもいいだろうっていうことで、この映画を作りましたから」(@宮崎)というのは、今の時代だけに重いよなぁ…成程、宗助は絶対に、想定外、なんて言葉は使わないんだろーなぁーと、そゆ人が一人位はいるかもしれないとゆー夢を見せてくれただけでも、ポニョの有難みはある訳で(笑)何か戦後直後の日本に似てないか?大人は信用できない、子供に任せよう、もしくは期待しよーみたいな(笑)そしてフジモトの愚かさが、今の善良な大人達なんでしょか(笑)

 また、ポニョみたいなある種シンプルな物語は世界的にどよ?というと「僕は、自分たちが当たり前だと思っているものの多くはこの島国に保存されていたもので、バリ島には通じるかもしれないけど(笑)あるいはネイティプ・アメリカンとかには通用する部分を持ちながら、実は世界では、ずいぶん失われた考え方なのかもしれないって思ってますよ」(@宮崎)の件は、やっぱ日本ってトリックスター的な、ガラパコス的なソレなんですかねぇ(笑)

 後、監督的に、アリエッティ、コクリコと宮崎駿ではない作品が続くですが、一応材料は全部用意して、若いもんにやってみろって世界だったよーで…これを成功と見るか?失敗とみるか?はたまた延命措置とみるか?は人によるだろぉなぁ…ただ、この方式は「才能がない者は、宮崎メソッドをクリアできないから」(@渋谷)「残酷だなと」(@渋谷)とも言える訳で、監督業というのは、選ばれし者だったのにぃーっ(エコー付/笑)の世界だったんだなぁと、ものになるかならないかの別れ道は厳しいって事ですかねぇ…

 とはいえジブリ的にも、アニメーター的にも「人的資源がはっきり枯渇したんですよね」(@宮崎)になっていっている模様…まぁ時代の末期は人的資源が足りないのではなくて、それを掬い上げるシステムが機能しないんだ、みたいな説もありますが、出来る人間が社会全般にバラけなくなったとこが一番大きいかなぁと…出来る人ははっきりお金になるとこに集中してますから(笑)物理の先生の嘆きみたいなもんで、頭のいい子は皆、医学か法学に行くと(笑)

 ただ、技術力というか、作画能力も「下手くそになっているんですよ、みんな。しかも手間がかかる」「今はみんな遅いんです。職場回ってると、何やってんだこいつらと思う(笑)」(@宮崎)とな…人数的にはトトロ時代の倍以上いるはずなのに、生産性は全然上がっていないというか、むしろ下がっているという事なんだろか?ジブリにして、この現状とは…

 世間の人々的なとこではハウルで「年寄りは年寄りに肩入れしないんです。年寄りは、自分だけでたくさんだと思ってるんですよ」(@宮崎)のとこなんか、現実的にはそーなんでしょか?うーむ…

 それに老害が叫ばれて久しい現代ですけど、逆もまた真なりで(笑)「通じない人には通じない。もうほんとに無教養ですからね!歴史的な感覚なし!何も知らない!「ダメだこいつら」って。いや、自分のスタッフのことをいってるんですよ?ほんとに無知蒙昧。覚悟も教養もない!なんでしょうかねえ、この教養のなさは」(@宮崎)って、いうのはゆとり以前に、合言葉が「そんな事知って何になるんですか?(真顔)」が普通になりにけりの時代だからなぁ…ツイッターのバカッター以前に(笑)普通の人から教養という言葉がなくなって久しいんじゃまいか?その内、梅に鶯、竹に雀もなくなっちゃうんだろーなぁ(笑)まっ既に富士山の枕詞の駿河すら忘れられているしなぁ(笑)

 後、女性観も何とゆーか、ある意味露骨か(笑)サンとポニョの違いとは何か?みたいな(笑)まぁどちらにせよ「女性はね、異界から平気で来るんですよ、図々しい顔して」(@宮崎)になるのだろぉか(笑)視野が広いと言ってくれってか(笑)むしろ、柔軟性が高いのか(笑)

 また「女性は元気ですからね。子供が欲しいっていう女性は多いんですよ。独り者でも子供は欲しいっていう。だけど、独り者だけど子供が欲しいっていう男はひとりもいない」(@宮崎)は、実に現実を的確にとらえているよなぁと(笑)それでも少子化問題は女性の意識の問題だとかいう一連のお役人ご一同様は、つくづく男ばかりなりの世界の住人なんだなぁと…少子化問題を男性に任せてもラチがあかないんじゃまいか?だって、殿方は本質的に子供を必要としていないんだからってか(笑)

 それにしても「日本で子供の数が減っていくのはもう必然だし、むしろ増えるよりも減って助かったと思ってますよ、僕は。今増えてたらもっと絶望です」(@宮崎)という世界観というか、未来予想もあるとは…うーん、それで東京がNYみたいになっちゃうのは、いかがなものか…ある意味、信長や秀吉よりも、今日本が一番必要としているのは家康かもなぁと゜ふと思う…あんまり家康好きじゃないけど、日本人的には、そーかもなぁ…日本とか、アジアとか、世界とかではなくて…

 男と女では、女性には必ず時代に束縛されない顔があると(笑)「時代的な普遍性を持ったものが、女性にはあると」(@渋谷)に「ええ、それはたぶんね、文化も超えているんですよ」(@宮崎)だとな…所詮男はどー頑張っても「時代の顔」しかできないんだろーか?うーむ?成程、永田町ってか(笑)むしろ、時をかける少女なんだろか(笑)

 では男とは何か?では背筋の伸ばす少年がいなくなったとな…そして男はみんな意気地なしになったと…「みんな善良で、やさしい連中なんだけど、なんだろう、どうしてこんなに意気地なしなんだろうと。そういうオス蜂をいっぱい育てた巣箱だったんですね、この日本の社会は」(@宮崎)というのも、重いよなぁ…ある意味、男オワタですから…

 しかも「時代の中で翻弄されて生きているけど、時代の中で背筋伸ばして生きようとしてる奴はいません!残念なことに私の周辺と周りの業界の人間たちの中に、この時代の中で背筋を伸ばして生きようとしているのはいないです」(@宮崎)と断言する監督パネェ…

 まぁそゆ事への一つの答えとしての風立ちぬですかねぇ…歴史に翻弄された男の生き様みたいなノリか?うーん…風立ちぬは、宮崎駿の遺言だというのが鈴木フロデューサーの言らすぃのですが、むしろ「「宮崎駿に老いを語らせようと思ってた僕はいったい何?」と(笑)」(@渋谷)の言に全てが現れているよーな(笑)

 そんな中、「本当にやろうとする人間はね、でかい声で叫ばないですよ。そう思いませんか?」(@宮崎)というのは…成程、堀越二郎という人はそゆ人だったんですね(笑)で、も一つ監督の決意表明じゃないけど、風立ちぬでは会議シーンがないと…何故なら「(軍人に)、ほんとに大局観なんて何もない。国を誤らせた連中に弁解させたり、しゃべらせたりする必要はない。だから、ああいうふうに描こうって、最初から決めてました」(@宮崎)のドキッパリ感も半端ないかなぁ…本当、ぶれないよなぁ、こと作品に対しては(笑)それが監督というものだから、と言われればその通りなんだろーけど(笑)

 それに付随してじゃないですけど、戦争映画というか、戦争時代を描くという事は非常に重い事なんだなぁと、生半可な覚悟じゃ作れないという事でしょねぇ…「全員が反戦運動をしたり、社会主義者になって牢屋に入るわけにいかないから、職業を持つということは、どうしても加担するという側面を持っている、それはもうモダニズムそのものの中に入っているんだと思っているんです」(@宮崎)何かもーもののけ姫的じゃないけど、生きろ的な作れの世界に突入しているんじゃまいか?

 それと、現代日本についてはやはり福島からは誰も逃れられない訳で…「大きな事件だけど、中身はね、日本の軍閥時代の末期のあの愚かしさと、今回の原発利益集団の愚かさがそっくりなんですよ。それに一番うんざりします」(@宮崎)そんな状況の中でも「僕の周りにある小さな商店たちは、自分で責任取りますよ」(@宮崎)とチマチマと商売続けていたらすぃ…何とゆーか、組織が大きくなればなるほど人間が腐っていくのは、最早有史以来止める事の出来ない業なんですかねぇ…ちなみに「スタジオジブリは原発ぬきの電気で映画をつくりたい」って貼ってあるって…クリーンエネルギーのクリーンは本当にどこに行っちゃったんだろぉ(笑)二酸化炭素と放射能、選ぶならどっち?ってか(笑)

 も一つ、これも日本的なとこと言っていいのか?「ほんとに、描きたいと思っているものは目が回るぐらいきれいなんですよ、それは。そして、その美しさをわかるのは、たぶんね、日本人だけなんですよ。だけど日本人もそれを描けない。でも、まあ、面白いですね」(@宮崎)って…感性が止まらないってか?うーん、これはもー分かるかなぁ?分かんねぇーだろーなぁってか(笑)

 後は海外的なとこで「ドイツ人、今でも日本人大嫌いですからね。これ、はっきり言ったほうがいいです」(@宮崎)のとこは、枢軸で幻想みている場合じゃないんじゃね?基本、欧米は外国人嫌いじゃね?の歴史だからなぁ…

 てな訳で、他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ出てきますよってに、興味のある方は本書をドゾ。おまけのとこでの若き日の監督の女性観、ラナ、モンスリーに不二子が出てきて興味深いです(笑)ある意味、男の本音ダダ漏れで(笑)後、テレビアニメというジャンルについての苦言も日本のアニメーションの歴史的証言として記憶されるべきかもなぁ…そして、本書最大の豆は、監督が毎日住んでる町の清掃(ゴミ拾い)をしているとこでしょねぇ…真のトップランナーってその手の人がチラホラいる気がするのは気のせいか?何か海外の場合、ボランティアの為にパーチーなイメージがあるけど、日本の場合は己が自ら実践しているパターン、しかもなるべく密かに黙々とやっているとこが何とも…

 最後に、本書でというか、前書と続けて拝読して思ったのは、インタビューというのは聞き手あってこそなんだなぁと(笑)聞き手側の引き出しがいっぱいないと、インタビューにならないんだなぁと納得しますた(笑)御用メディアは増えたけど、ちゃんと伝えるメディアは絶滅危惧種なんだろなぁ…そゆ点でも貴重な一冊だと思います…これこそまさに自己責任の本だよなぁ…読むべき?読まざるべきか?それが問題だってか(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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