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2014年11月21日 (金)

低く暮らして、高く思う(笑)

ジブリの哲学  鈴木敏夫  岩波書店

 サブタイトルは、変わるものと変わらないものなんですが、タイトルは哲学ですが、ある意味これ日常じゃね?じゃね?日々是好日とゆーピーカン天気ばかりじゃないけど、概ね天気晴朗なれど波高いけど、ゴーインにマイウェイみたいな(笑)まぁ、ナウシカから今までの流れでジブリの存在というのは、日本のアニメーションのみならず世界のアニメーションに一石投じたという事じゃまいか?ですかねぇ…そして、そんな世界的大企業のはずが、して実体は町の工場というか、工房とさして変わりなしなんですよという…何か、ここにもモノづくり日本の伝統が生きているよな(笑)

 ちなみに「ジブリのように原則的に劇場用の長編アニメーション、しかもオリジナル作品以外は製作しないというスタジオというのは、日本のアニメ界では、というより世界的にもきわめて特異な存在だと思います」となるそな…しかも「いい作品を作る、これがジブリの目的です。会社の維持・発展は二の次です」と言い切れるとこが凄いよなぁ…利潤追求の企業というより、げいじつに生きるみたいなノリか?それでついていく社員がいるのも凄い…ある意味、お役所仕事の対極にある訳で(笑)

 とはいえ、ジブリの会社としての方針は「拠点の維持、組織の確立、スタッフの社員化、研修制度の整備等が不可欠である」というのは、これまた一般企業の対極にあるよーな?何せ、時代はリストラと派遣、自前じゃなくて何だって借りてきていらなくなったら捨てればいいんだわの世界がジャスティスだからなぁ

 ただ、物事には何事もクオリティをキープしよーとすれば、切り捨て御免と教育のないとこにあるわけがないわけで(笑)それをケチれば、会社一つではなくて社会全体が先細りになっていくのは、これまた自明の理じゃまいか?ですかねぇー(笑)結局、環境整備の一環として借金しても自社社屋建ててしまうんだから、ジブリって…ちなみにこの時の徳間社長のセリフがこれまた凄い…「鈴木くん、金は銀行にいくらでもある。人間、重いものを背負って生きてゆくもんだ」って…世の中、正論吐ける、ついでに実行するトップがあってこそなんだなぁ…効率化の名の下に切り捨てていったものはあまりに大きいんじゃね?

 でまぁ、世の中分業化している中、ジブリは自社内で全て賄う方式へと貫いていく訳で(笑)

 アリス的には、作家のとこかなぁ(笑)特に「自分が好きな作家には幻滅するから合わないほうがいいと思います」のとこ(笑)著者、編集者だったのに何て正直な(笑)ちなみに「吉行淳之介さん以外、抱いていたイメージとは違って、会社員みたいだった」模様…後、本屋さん事情も、「これまで徳間書店が付きあってきた本屋さんの中で、売り上げの第一位は紀伊國屋書店の新宿本店だった。ところがそれをイー・ショッピング・ブックスは追い抜いたと」ゆー世の中らすぃですよ、奥さん(誰?)まぁ、ネット社会になって、前からその傾向はあったにせよ、街の本屋さんがなくなっていってるのは確かのよーな?何もかもネットで買う、それもあると思うけど、現物を拝むとか、お目当ての本以外のチラリズムとかはなくなってしまうんですかねぇ…

 他にアリス的というと著者自身が「僕はよく本を読む」と自身が告白している位、本好きなとこかなぁ?結局、本に関わった人達っていうのは本好きな人が多いよな、それで長続きするよーな(笑)ただ、「複数の本を並行で読むことはあまりしない」というのは、これが世の中普通なんだろなぁと…ちょっち反省…

 何とゆーか、一つ一つが独自であり、聞けば当たり前の事を淡々としているだけの事のよーな…そして、そのポリシーを貫けるところだろーなぁ…例えば、今でもそーなのかは知らないけど「日本の子どもたちに見せる作品は日本人みずからの手で作るべきだ、という宮崎監督の哲学を受け、創立以来、海外への外注をいっさい行っていないことも特筆されます」もあったりして…ジブリは自らの手で自国の子供達に向かってメッセージを送り続けているって事ですかねぇ…その国の大人達が、その国の子供達に正面きって問う、問える人、とこ、組織、社会等ってなかなかにないんじゃまいか?と思うが如何なものか?今時、親でさえどーか?の世界だもんなぁ…

 今時、何をドメスティックな事言ってけつかるねんというのもあるだろーけど、それでも「ジブリはあらかじめ世界市場を考慮に入れて、いわば多国籍企業的マーケティング戦略で作品を作るということは今後もないと思います」は、これも時代の潮流とはマ反対のよーな(笑)グローバルスタンダードだの世界戦略だのとやたらとぶちあげる人が多い昨今に、身の丈経営というか、自らが目の届く範囲でやっていこーとゆー潔さじゃまいか?結局、パイを大きくするって事は水増しが増えるかもの世界なんですよねぇ…それで儲けも飛躍的に増えるかもだけど、クオリティ的にはどよ?にもなる訳で…常に大きい葛籠がいーって訳じゃないのは舌切り雀で証明済ってか(笑)

 ちなみに、世界的映画企業、産業の総本山的な「ディズニーがアニメ映画で唯一、興行成績でトップに立てない国が日本なんです」とな…まぁ今だとアナ雪がありまっせかもしらんが(笑)大きいからいーというとこも勿論あるんだろーけど、おうおうにして「いいものを作るには小さい会社のほうがいいに決まっているからです」に落ち着くんだろーなぁ…結局全てに対しての目配りじゃね?と思うだが、どだろ?

 とはいえ、アニメ業界の現状は厳しいのはいずこも同じで、日本だって停滞もしくは斜陽ですから…でも、その中で何とかジブリが成功しているのは、「作品的な完成度の高さ」と「過去に積み上げてきた実績」と「確たる方針で展開される大規模な宣伝」だそな…結局、お客さんを裏切らない、損はさせないというのが、商売の基本じゃまいか?でしょか(笑)それにしても「日本の映画は若い女性層を獲得しないかぎり大ヒットは望めませんし、同時に親子を大動員することも非常に重要です」って、親子連れとなれば父親もあると思いますだけど、たいていは母親だよねとなれば、日本の文化って女性で回っているのだろーか?うーん(笑)

 米でのジブリ作品の興業ですが、過去はともかく、もののけ姫と千と千尋は、どっぷり日本だからなぁ(笑)苦戦したとか、今一だったというのは…「「もののけ姫」は素晴らしい映画だ。しかしインテリジェンスに富み過ぎている。残念ながら、これを理解できるアメリカ国民は一部に過ぎない」(@ハーベイ・ワインシュタイン)とな…米人が米人をそー評価してしまうとこが、また米か?その他詳細は本書をドゾですが、千と千尋の時は「ディズニー本体で外国のアニメーションを配給するのは、前代未聞のことだそうです。ディズニー内部では大きなショックだったと聞きました。たしかにかつての無敵のディズニーなら、日本が舞台の日本のアニメを配給するなんて考えもしなかったでしょう」になるのだろーか?何とゆーか、ちっちゃい蟻んこが象をも動かしたという事になるんだろーか(笑)

 も一つ、米的なとこで、宮崎監督が米でもらした素朴な疑問「かつての作品と比較すると、最近のディズニー映画の女性キャラクターは魅力に欠ける」のは何故なんだぜ?でしょか?その答えが「あたりまえだ。ハリウッドを牛耳っているプロジューサーもディレクターもアニメーターも、みんなゲイだらけだからだ」って、そーだったのかぁーっ?

 他にも女性のキャリアと会食とかもあるんですが、こーなると逆に不思議な気がするのは、それでは米のヘテロな男性陣はどこへ行っただぁーっ?じゃね(笑)米の映画界だけの特殊事情なのか?は知らないけど、労働市場的にどよ?とは思ったりして?

 も一つ、米的な映画作りで、「もう英語が通じない人がかなりいるじゃないですか。そうすると映画を作るときに制約があるんですよ」となる訳で、対ヒスパニックを考慮にいれないといけないとな…だけど「アメリカ国内では英語でやるんですよ」となれば、何が起こるか?「まず条件としてセリフの量が少ない。全体のなかでセリフの量が決められたりする。なおかつ、シンプルでなきゃいけないんですよ」って…かくて、どゆ事になるかと言えば「残念ながらハリウッドでは深みのあるものは作れなくなってますね」に至る模様…母語のクオリティーって作品のクオリティーにも繋がる話だったのか?

 後、個としての米はまた違うのかなぁと?リック・マッカラムのとこの対談で、喫煙について「日本はまだ文明国です。好きなように人間を死なせてくれる(笑)」(@マッカラム)とジョークにしてますが、米では「そういう個人の主義、権利を守るどころが残されていないんですよ」(@マッカラム)となっている模様…禁酒法といい、米って何かと禁止するのが好きだよなぁ…それとスターウォーズはゲド戦記の影響を受けているのでは?の質問に「それはルーカスから聴いたことはないですね。ただ彼は人のものを何でも盗みますから(笑)黒澤映画が最たる例ですがね」(@マッカラム)と言っているのにはおろろいた…確か、ライオン・キングの時にジャングル大帝とは一切関係ありません宣言してなかったっけ?米?何かというとオリジナルに物凄くこだわる人達だと思ってたんだけど、個ではそーではないのか?うーむ…

 も一つ、米的思考「「ビックでなければ、人に一人前として認められない」なのです。文化だけでなく、あらゆるものに対して」(@マッカラム)って、大きい事はいい事だを何もかも地で行っている人達なんだなぁ…多分米には大男総身に知恵はまわりかねなんて言葉はないんだろーなぁ…米の正義って(笑)

 さて、ジブリの、宮崎駿の作品作りの件の詳細も本書をドゾ。監督のひととなりが出てきて思わず笑っちゃうんですが、それはともかく、三つの原則がこれまた凄い…「おもしろいこと」「作るに値いすること」「お金が儲かること」まぁ、ジブリ的には一発屋的な要素はアレだし、ボロ儲けで濡れ手に粟じゃあというのを目指して作品作りしていますはあまりあり得るとは思わないけど、スタジオが食いつなげる位にはお金が回ってくれないとになるのかなぁと…その点、妙にリアルというか等身大だよなぁ(笑)まぁこれも一つの近江商人じゃないけど、自分良し、相手良し、世間良しの商法じゃまいか(笑)

 後、時代の捉え方のとこで、「現代は「不安と神経症の時代である」と監督が喝破したのもなるほろなぁかなぁ…そーなれば「みんながいちばん欲しているのは、「安心」ということになる」は確かに、じゃね(笑)揺らぎは必要だけど、全部が揺らいじゃったらどーしよーもないんですよね(笑)確たるものか、それとも指針か、何か安定したものがないのも普通の人的にはやってらんねぇーになる訳で(笑)

 も一つ、監督は「アニメーターで一生を終わりたかったのに、諸事情で監督をやらざるを得なくなった人で、いまだに監督はやりたくないと、言ってます」とは知らなんだ(笑)人の上に立つという事は、得る事もあれば失う事も多いんだろーなぁ…

 耳をすませばの裏話的には、「読売新聞と講談社、この二社とも今作に関しては、タイアップをためらった。理由は明快だった。読売新聞「少女マンガが原作の青春映画では芸能面でしか扱えない。ウチがほしいのは、文化面、家庭欄でもでも扱える作品なんです」講談社「ウチは、男性誌が多いので少女マンガというのは…」」という葛藤があったとは(笑)成程、読売新聞も講談社も男社会の会社なんだなぁと、妙に納得しますた(笑)

 業界裏話的なとこでも一つ、対談とか、鼎談の場合、会話を起こした原稿に「赤字で修正をいろいろいれて、発言をしなかったことにしたり、話題を追加したりする方が多いんです」の件かなぁ…なるほろ、対談本と言っても、本当にしゃべった事を膨らましたものなんだなぁと納得…

 も一つ、裏話的なとこで、読売新聞の故氏家社長のエピ…「学生時代は堀越二郎という零戦を作った航空技術者に憧れていて、飛行機の設計士になりたかったそうだ」の件…ということは、後の風立ちぬって、氏家社長へのオマージュでもあったのだろーか?何とゆーか、昭和は生きているんだなぁと(笑)何かと平成の人は昭和をリストラしたがるが、ところがどっこい俺たち生きていたって、それぽんぽこか(笑)そして、その氏家社長の口癖が「マスコミは中小企業だということを忘れちゃいけない。それを勘違いしているやつがいる」とは…勘違い野郎がマジョリティーになると、たいていは…

 更に、「日本の歌手の物足りないのは、外国のものとかライバルの作品を聴かなかったりする。一見正論のように聞こえるけど、情報の蓄積としては非常に少なくなって、似たような歌しか作れなくなる。だから勉強不足なんですよね」(@石坂敬一)かなぁ?でも、これどこの業界もそんな感じだよなぁ…最先端に行く程世界が狭いみたいな(笑)突き詰めるのも結構だけど、引出が少ないみたいな(笑)

 日本的なとこで「今だと、若い人たちはみんな、親の問題で悩んでいる。精神障害を起こす子たちの原因をたどっていっても、原因は親との関係のことが多いんです」とは知らなんだ…親子関係希薄になってきているから、むしろいじめとかの友人関係かと思っていたら、親の方がアレなのか?物理的な面は飛躍的に上がったけど、精神的な面はむしろ生きにくい世の中になっていってるという事なんだろか?うーん…

 と、もーエピ盛りだくさん、アニメーション界だけの話ではなくて、世界の話だったり、ローカルな話だったり(笑)まぁ地に足をつけている人は総じてつおいという事でしょか(笑)最後に、それはどゆ人達といえば、久石譲とはどゆ人なとこで「いまどきめずらしい青春映画だと感心した。不幸な時代にあってもロマンを失わずに、それを照れもなく出せる、ここに宮さんとの最大の共通項がある」なとこかなぁと(笑)さらけ出せる人はつおいんですよ、奥さん(誰?)

 後、本書で一番笑わせてもらったとこ「携帯の無い時代、みんな幸せだった」って…しかもこれauの人達を前にしたセリフ(コピー)だったりして…ジョークなのか?毒なのか?それが問題だ、でしょか(笑)でも、その"幸せ"な感覚を今の人は皆、想定外なんだろなぁ(笑)

 他にもエピ色々ありますよってですので、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 文化・芸術

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