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2014年12月18日 (木)

フェイス、フェイス、フェイスっ(笑)

イギリス流と日本流 こだわり工房からの贈り物  井形慶子  朝日新聞出版

 サブタイトルは、心豊かに暮らすための12のリストなんですが、実に女性らしいラインナップかなぁ、雑貨というか、日常に即したグッズの数々…どれもその土地に根差して細ほぞと続けていらっさる、ちっちゃなとこ多し…でも知る人ぞ知る存在なのが凄い…

 後、物はやはりこれまた環境がものをいうものなんだなぁと…例えばセーター…「天気の変わりやすいイギリスで、羊毛特有の脂ののったウール100%のセーターを着ていれば、少しくらいの雨が降っても水を弾き、外を歩いていても気になりません」って、そーだったのかぁ?だから、英人って雨の日でも傘ささないんだろか?

 でもって、英の場合、湖水地方からヨークシャーにかけてが羊毛産地という事になるんだろぉか?そこでセーターってある意味地産地消か?はともかく、成程、ビアトリクス・ポターが羊の飼育・研究していたのは土地柄的に当たり前だったんだなぁ…

 も一つ、そんなウールな街デントの逸話が、「19世紀の初頭まで、デントデールの男性も、女性や子供と共に編み物に精を出していたようです」とな…でも、それはホントかよそから見学、観光者がやってくるよーになると「男たちは人目を気にして編み物をやめてしまいました」とな…男って奴はぁ…ってはの世界中どこでも同じなのか(笑)

 アリス的に英は英国庭園だったんですけど、英、結構職人の国じゃね?でそれらを何とか続けているとこが、これまた女性達多しというとこが…それらの女性が地場産業を復興して、その土地の雇用を確保しているとこが、これまた…マジで、政治家なんかより余程、地域社会に貢献してるんじゃね?の世界が展開していらっさいます…英も女性の時代なんだなぁ…

 一つチョイスするなら「私が10代の頃は、女性が島で就職するなどほとんど不可能だった。皆、ここに残りたいのに、仕事がないと生きていけないから本土に渡るの」(@ジュディス・グルー)とか…これが21世紀の先進国での一昔前の実情だというとこが、また…

 これは日本も似たよーなもので例えばオールドマンズテイラーなんかも「地場産業の担い手として富士吉田の若者たちが町に残れること。そのためにも、いろんなところで、日本の機織りがカッコイイと思ってもらえるように、僕らが少しでも発信できればいい」(@しむら祐次)でして、結局、街が繁栄していくという事はどれだけの人を養えるか?どれだけの人に職を提供できるか?に尽きるよな…

 さて、木靴って日本だとあまりピンと来ないんですけど、ゲタ的なそれをイメージしていたら、靴の底部分が木でできていて、しかも足裏に合わせてるんですねぇ…上物は皮革なので上から見ると普通の靴に見えるとこがまた…「イギリスの伝統的な木靴のデザインは"木靴の靴底に皮の甲"だけど、こういった靴はローマ時代よりずっと前に、履かれていたそうよ」(@スー)だそで、歴史のある履物だったのですねぇ…

 まぁサボタージュのサボからも労働者の靴的な歴史もある訳で、今だとファッションじゃね?だけど「今でも産業用に活用されています」で、「溶接金属が飛び跳ねる金属加工産業の現場」で利用されているとか…絶縁的なソレでもありそーな気が?

 そんな訳で意外と木が身近だったのか?英と思っていたら、「イギリスでは高値とされる木の家」とな…靴的には庶民のもので、家的にはセレブのものだったのか?木って?まぁ家の素材見ただけで、その家の出身階級が分かる国だそーだから…ウルフ先生の国ってパネェ…

 歴史的なとこでアイリッシュ・リネンもぱねぇ…元々はアイルランドも羊毛の国だものだった模様…それがイングランドがやってきたで英と競合する「アイルランドの羊毛産業を解体させ、その代わりにアイルランドのリネン産業を発展させる」という実に大人な事情の賜物だったとは…

 でもって、本書に掲載されているリネン会社の凄いとこは世界の王室御用達を承っている歴史もアレだが、「われわれは何千、何百ものデザインを展示した図書館も運営している。ヨーロッパの王室のためのリネンも作ってきたからね」(@ニール)って、世界的に有名なリネン会社とはいえ、地方産業に変わりなしで、それでも自社でちゃんと歴史と記録を守っていく姿勢…リストラしか頭にない日本の経営者とはえらい違いだわとおろろいた…文化度が違うって、こーゆー事を言うんだなぁ…

 日本企業的なとこで昔ながらの目薬を作っていた街の薬屋さん的なとこでは「まず、無菌室を造りなさいと言われるんです。それだけでも4億円かかるのに、工場全体の整備をしろと言われちゃうと、10億円単位のお金が必要になる。目薬にも厚生省が決めた成分しか入れてはいけない」(@笠原久美子)とな…かくて400年以上の伝統ある目薬も風前の灯状態に…厚労省は今日も取締に働いていらっさるんですねぇ(笑)その後の紆余曲折についての詳細は本書をドゾ。

 他にアリス的と言っていいのか?准教授にはオークニー諸島への旅もどだろ?とお薦めしてみるとか?「近海でとれたニジマス、カニ」がお待ちしておりますとか(笑)蟹食べにどーですかぁー(笑)

 傘的には雨天決行だろか?ですけど、実は折り畳み傘って日本で開発されたものだったのか?明治維新で洋傘入って来たぁーっで、持ち運び便利な方がよくねで作ってしまったんだろか?昔の日本人…この辺りはもー日本人って今も昔も変わりなしなんだなぁと(笑)

 他にもたくさんたくさんエピ満載ですので、詳細は本書をドゾ。何とゆーか、どこの製品も誰かがやらねばっの世界で、それを気負いなくやってる現地、現場の人って本当に凄い…こーゆー人達を見ると世の中まだまだ捨てたもんじゃないんだなぁと感心しますた…特別の一つ、時期的にクリスマスプレゼントにいいんじゃね?と(笑)

 掲載されている工房は、ソフィーズ・ワイルド・ウーレンズ(ニット)、ウォークリー・クロッグス(木靴)、ラックス・ラックス(インナー)、トーマス・ファーガソン・アイリッシュリネン(リネン)、ジュディス・グルー(ニット)、シーリー・ジャパン・プレミアム(ベッド)、笠原重兵衛薬局(目薬)、ケレスたなか(家具)、工房HOSONO(帆布)、篠原まるよし風鈴(風鈴)、三河屋洋傘専門店(傘)、オールドマンズテイラー(服)

 目次参照  目次 グッズ

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