« パンと葡萄酒。 | トップページ | 本来的自己? »

2014年12月21日 (日)

誰かを悪者にして世界を嘆きたくない…

魔女狩り  ジャン=ミシェル・サルマン  創元社

 うーん、魔女狩りって宗教的なそれがメインかと思っていたら、いや何つーか後家殺し?でもって、ローマ(バチカン)的よりも、上級裁判所的よりも、地方的で、下級裁判所的なのか?ある種の集団ヒステリー状態じゃね?と今なら思うけど、よーは気に入らない相手を魔女だと告発して排除するって、イジメかこわるいの世界か?で、こーゆーのって人がいぱーいの都市部が主かと思っていたら、これが地方がメイン…都市じゃ殆ど起こらなかったらしーので異物排除能力ってやっぱ田舎か?余所者じゃけんで、お縄頂戴とは、これ如何に…

 15世紀半ば、アラス(当時はブルゴーニュ公国)から?魔法使い(魔女)が出たぞぉーの世界か?「妖術に対する弾圧はヨーロッパでは1420年から1430年にかけて、ドーフィネ地方やフランス・スイスのアルプス地方、ジュラ地方など地理的にもごく限られた地域。つまり13世紀以降、ワルド派の人々が集落を作り、住みついた地方で始まったと、今日では考えられている」とな…日本で言うと室町将軍、4,5,6代目位の時代だろか?土一揆キタコレとか?

 まぁ洋の東西限らず世の中乱れていたという事ですかねぇ…例えばフランスでは「フィリップ美王とその宰相ギヨーム・ド・ノガレはこの(テンプル)騎士修道会の有力な高僧たちを悪魔と取引したかどで失脚させることができた。王の一味は彼らを火刑にし、修道会を解散させ、巨万の財宝を没収してほとんど底をつきかけていた王国の財政を建てなおすために使った」とな…上がこんなですから下も推して知るべしですか?そーですか(笑)

 よーは人間や家畜の伝染病、凶作や異常気象と、世の中どーしちまっただぁーとなれば、何か理由があるはずで、これまたスケープゴードが必要だだだとなるとな…かくて魔女が来たぞぉーってか…

 アリス的に魔女…あるとしたら妃はになるのだろぉか?うーん、でもって、当時の根拠となったものの一つが「魔女の槌」(ハインリヒ・クレーマー/ヤーコブ・シュプレンガー)などによる悪魔学の本たちだっとは…まぁ悪魔学の本がベストセラーになるとこがもーね…でもって悪魔学の本が広がるって、これまたグーテンベルグの印刷術でして…あれって最初聖書を印刷とかいう話だった記憶があるけど、いっそ逆張りの世界でもあったのか?かくて16-7世紀の印刷業界、悪魔学ブームきたこれの世界だった模様…本が正しいって、これまた今でいうテレビ・新聞のニュースを鵜呑みにする世界と同じか?いやぁリテラシーってどの時代でも大切なのね(笑)

 アリス的には法的にもどよ?という事で「12-13世紀を転換期として、刑法に、教会法に基づく法慣行が導入されたことは、本質的な精神革命をもたらした」とな…異端審問会の始まりってか…全欧州的に悪魔学にとらわれていたとしても、裁判的にどよ?というと、刑事裁判的には「アルトア、フランドル、エクノー(ベルギー南部)、カンブレジ、ブラバン(ベルギー中部)、ルクセンブルク、ロレーヌ、ドイツのライン地方、南ドイツ、アルプス、ブルゴーニュ、フランシュ=コンテ」だったとな…南ヨーロッパでは「ギエンヌ、ペアルン、ラブール、バスク、ピエモンテ地方と、北イタリアのアルプスの谷間に限られていた」とな…

 で、「ノルマンディーやパリ盆地では時折散発的に起こる程度だったし、イタリアやスペインの大部分はもとより、フランス王国の中でもブルターニュ、バ・ラングドック、フォレーズでは魔女狩りは存在しなかった」とな…何かこーしてみると魔女狩り、魔女裁判って海側より山の中で行われている気がするのは気のせいか?

 まぁ文化が違うで「地中海諸国では魔術師、占星術師、錬金術師、占い師、預言者などは、たとえ秘術の修行に打ち込み、事物や存在に働きかける力の様相に精通しているような場合でも、魔女狩りを免れていた」とゆーから、ある意味魔女狩りの意味がないんじゃね?と思うのも気のせいか?その道のプロが堂々としているとこで魔女が来たぞぉって説得力がないよな…かくて地中海世界では今一ありえへーんの世界だったのだろか?うーん…

 まぁ地域によって温度差激しいという事ですかねぇ?妖術師とは何ぞや?で「大概、都市に住み、社会的にも文化的にも高い水準にあった。彼らの半数以上が男性だったのはこのためで、これに対して農村の妖術では、女性の割合はどこでも80パーセントを超えていた」とな…でまぁこれまたたいていの場合若い女性ではなくて、おとしをめした女性がターゲットになっているとこが何とも…でもって、ヒャッハーとなっていたのは下級裁判所の判事だった模様…小者程、権力行使にやっきになるってこれまた洋の東西を問わないのか(笑)

 てな訳で、詳細は本書をドゾ。いやはや何とも…アリス的には後の時代になって、妖術がテーマの作品が出たこれですかねぇ?メンデルスゾーンとかベルリオーズとか、作品のモチーフに、ど?とか?ロマン主義パネェってか(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

|

« パンと葡萄酒。 | トップページ | 本来的自己? »

文化・芸術」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 誰かを悪者にして世界を嘆きたくない…:

« パンと葡萄酒。 | トップページ | 本来的自己? »