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2014年12月28日 (日)

お肉は巡る?

神々と肉食の古代史  平林章仁  吉川弘文館

 さて、日本は肉食を禁じていたんだからお肉なんて食べてなーいの世界かと思っていたやんかぁー?でも本当は違うんだぜというのが本書の主旨だろーか?まぁ今の日本人像って結構、平安以後のイメージ戦略がついてまわっている感じなんだろか?取りあえず、本書が検討している世界は奈良以前という事で、その当時の肉と日本人ですかねぇ?

 簡単に言うと、どーも日本の神様はお肉がお好き?の世界でして、田畑の豊作、雨乞いなどの天候系で、肉を捧げていたのが普通みたいだったんですよ、奥さん(誰?)しかも、生の新鮮な肉がいいって…で牛をというパターンが…でで、これまた神様に捧げたらそのお下がりを戴くというのもパターンで、皆で肉食うぞぉーの世界が展開していた模様…ちなみに神様に捧げる前に皆で食べちゃったもんねなんかして、神様の祟り被っている話なんてもの出てくるし…

 牛だけでなく、馬も兎も猪もとその類例のお話がいぱーい…ついでに言うと奈良以前の僧侶も肉食禁止していなかった模様…わりと皆、普通に口にしていたのか?だからといって三食食べていた訳では勿論ないと…村落的には年に一頭でも結構大変な話な訳で、お肉はご馳走だったとな…

 アリス的に肉…うーん…一番ありがちなイメージでいくとダリ繭その他のステーキになるのか?異形ではボタン鍋なんかも食していたよーな?まぁ伝統的には、焼くより煮るだろから鍋の方があると思いますなのか?

 まぁ何にせよ、日本はお米の国ですから稲作の為なら何でもやりまっせの世界かと…かくて「稲作に豊かな稔りをもたらす御歳神は、予祝いに生贄の牛を屠殺してその肉が供えられる女神であった。また、牛肉を好む好む御歳神を祭っていたのは、イナゴ駆除の呪術から、かなり高度な薬学的知識を有する集団である」とあったりして、この詳細は本書をドゾですが、取りあえず、神様はお肉がお好きらすぃ(笑)また渡来神じゃね系な件も出てきますので、これまた詳細は本書をドゾ。成程、古代、世界はつながっていたのだなぁ?かも?かも?で「殺牛御歳神祭祀は本来、五世紀代に王権の執行者だった葛城氏の支配下にあった、渡来集団がもたらした祭儀習俗であろう」とな…そこからの色々もこれまた本書をドゾ(笑)

 神様系では、かのアマテラスとスサノオの件も、肉か?肉なのか?で、あのスサノオが高天原で大暴れの騒動の中に馬の皮剥いで屋根から投げ入れちゃったもんね事件がありましたが、あれも生きた馬の皮を剥ぐ…鮮度良しという意味だと捉えると…成程、神話もアレだなぁ…この辺りの詳細もこれまた本書をドゾ。

 ちなみにこれまた神社で馬の奉納とかあるけど、神馬ですか?アレ、飼う為というより、食う為の方だったとも取れるとな…よーするに雨乞いとか祈念して殺して捧げると…捧げた以上お下がりがある訳だから、これまた食べちゃうぞーになる訳で…

 更に、豊作だの天気だのという集団のお願い系もありましたが、これからは個人ですよと「富貴と長寿」祈願にこれまた六畜(馬、牛、羊、豚、狗、鶏)を捧げちゃうもんね系も出てきた模様…まぁ外来系かもしれないけど当時の国内で黙認していたとこもありで、わりと昔はおおらかだったのだなぁというか、昔から排他的じゃないもんねの世界か?日本(笑)

 と思うやんかぁー?が、これまた肉食の禁止になっていくのは何故なんだぜ?的な推移についての詳細も本書をドゾ。仏教的に殺生禁止というだけではないみたいで、例えば、都の造営工事に牛馬必要なんで捧げて食ってる場合じゃないんですが的なソレもあると…また、狩猟禁止にするのは、「集団的な武力の転用が容易なそれを禁止し、社会不安を鎮めることを目的とした」とあって、所謂一つの武器統制?よーするに政治的な思惑も絡んでくると(笑)

 他にもお葬式での肉食、喪主はダメだけと客はオケとか、何のかのとお肉に対する一般の浸透度もそれなりにアレだったよーで、上から下までうーむの世界か(笑)また、渡海(大陸への)なんかでも持衰、肉食禁止があったりして…各種儀礼にお肉もついて回っているとゆー(笑)

 豆知識的なとこでは、眉唾もの…「これは眉に唾をつけることにより真偽や正邪の確かな判別が可能となるという、古くからの唾の呪術に由来する行為である」とな…ちなみに同じ唾系では「唾をつける」なんて言葉もありますよってってか?更に中世では「寺院の中に牛馬の病院」があったそな…更に言うと「牛馬の処理も行われていた」って…ホンマでっかぁー?

 まぁ段階的にというか、徐々にというか、で肉食はない方向に推移していった模様ですが、こちらもそー簡単な話じゃないみたいなので詳細は本書をドゾ。ええ、だからといってなくなった訳でもこれまたないと…例えば、武士階級の台頭じゃないけど「武士は屠児(屠殺業者)とする見方があった」模様…年代が下って13世紀末の歴史書によると「武士が京内の摂関家の近くで鹿肉を商う「宍市」を開き多くの住民が集まっていた」という記述もあるとな…商売になったという事は需要があったという事ですよねぇ(笑)

 こーして見るとたかがお肉なんですけど、されどお肉で、肉一口、口にするという事はかよーに歴史と文化、宗教と政治、習俗が絡んでくる話になるのだなぁと感心しますた(笑)とはいえ、本書の話は大和朝廷周辺が主か?で、土地的にも奈良京都周辺、近畿かなぁか?まぁ当時全国区的にどーよ?とか、神的になのか?仏的なのか?土着的なのか?大陸的背景なのか?農民的なのか?武士的なのか?それとも僧侶神官貴族的にどよ?なのか、法的にどよとか?何か今一すっきりしない気がしないでもないが、まぁそれもまた研究中というか、後進が続くという事なんですかねぇ?

 ですので、詳細は本書をドゾ。まぁこれも日本の歴史なんでしょねぇ(笑)

 目次参照  目次 文系

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