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2014年12月 3日 (水)

冬が来た♪

アイルランド冬物語  アリス・テイラー  新宿書房

 サブタイトルは、晩秋、クリスマスそして冬の暮らしなんですが、これも一つのエッセイ本なのかなぁ?著者の子供の頃のクリスマスシーズンの思い出話、エッセイ、物語になるんだろーか?何か一昔前の明るい農村(?)に近い作りのよーな気がするのは気のせい?まぁアイルランド的に古き良き時代のエピとゆー事になるんだろぉか?うーむ…

 話的には九歳の少女アリスの日常をアリス視点、一人称で綴っている感じだろーか?それも冬の農村の日常…となればクリスマス一色に染まっていく感じで、家族総出というより、村総出、一族総出でクリスマスの準備に突き進むサマは、何とゆーか、これまた一昔前の日本のお正月に近いものをよーな気がするのも、これまた気のせいだろか(笑)

 てな訳で、とっこくのクリスマスとはこーゆーもんなんだなぁとゆーのと、異文化の行事ってこゆのか?とゆー大変おべんきょになる本じゃまいか?で、これまた今一理解が怪しい時は目次に逃げるパターンでいくと、
 第一章 思い出のクリスマス、第二章 ガァ、ガァ、ガチョウ、第三章 クリスマス休暇のお知らせ、第四章 クリスマスの煙突、第五章 サンタさんへの手紙、第六章 ヒイラギ集めの日曜日、第七章 ネルおばあさんの煙突掃除、第八章 雌牛たちの冬支度、第九章 クリスマスの大掃除、第十章 クリスマスの買い出し、第十一章 天国の門、第十二章 クリスマス・イブの日、第十三章 クリスマスの訪問者、第十四章 クリスマス・カード、第十五章 クリスマスの前夜、第十六章 クリスマスの日、第十七章 ミソサザイ狩りの日、第十八章 休息の日々
 でして、何とゆーか全編、クリスマス一色のよーな気がするのは気のせいか(笑)

 ちなみに、クリスマスが12月25日になったのは四世紀前半の事だそで、「それまでは、東方の三賢人が星に導かれベツレヘムにやってきて、馬小屋の幼子イエスに礼拝した一月六日に祝われていました」と解説にあったりして…かくて12月25日から1月6日までがクリスマス週間というか月間というか、日本的に言うなら松の内?で間に新年(ニューイヤー)もあるよで、毎日が日曜日みたいな生活みたいだなぁ?子供達を見ていると(笑)

 まぁそんなアリスの12月(前後含?)はどんな月とゆーと、こーだったんですよ、奥さん(誰?)の世界だろか?

 アリス的にクリスマス…というと46番目か、切り裂きジャックになるのだろぉか?ですけど、まぁアリスも英都大ですから、プロテスタント系の大学ですから、クリスマスも勿論祝ったと思われなんですけど?どなんでしょ?まぁ本書的には、著者の名前がアリスって事で、これまた主人公もアリス(笑)となればアリス繋がりで、ど?とゆーのもあるじゃまいか(笑)後、場所がアイルランドという事で、准教授の特技の一つケルト系もあると思いますになるのだろーか?うーん(笑)後は著者のとこで飼っている雌牛の名前の一つがプラックバードってとこかなぁ?うん、黒鳥亭つながりで(笑)

 他にアリス的というと、スウェーデン館やマレー鉄道じゃないけど、チョコレートの件でしょか?当時はチョコ、相当に貴重だったよーでいとこのアーサーが米帰りの手土産に「チョコレートの箱だなんて!そんなものが我が家へ来るのは、はじめてのことでした」と、著者興奮して語っておりまする…

 さて、本書の初っ端は雑貨店に「マスカットのレーズン」が登場すると、「それがクリスマスの始まりです」とあるんですね…何でやねん?と思ったら、これで主にクリスマスケーキを作るんだとゆー事じゃね?で、日本だとクリスマスケーキって白いフワフワ、苺がのってるの?なイメージでいたら、欧米はドライフルーツが入ったパウンドケーキのもっと重いんじゃね?系だった事を思い出して…となればドライフルーツがたくさん使用する事になるよな?と…それにしてもマスカットのレーズンってあったんですねぇ…いえ、マスカットというと岡山なイメージで、秋のものだと勝手に思ってますた(笑)

 そんな訳でクリスマスの準備の為の商品はそれこそたくさんあるんですけど、後上げるとしたらローソクでしょか?これに赤と白があって色は購入者の好みによる模様(笑)でもって、三本買うのが普通らしー…というのも、一つはクリスマス・イブ用、も一つが大晦日用、三本目は「一月六日の小クリスマスのイブ」用なんだとか…そーだったのか?

 で、このローソク…「窓辺に太く大きなローソクを立て、一晩中明かりをともしておくのもアイルランドの習慣です」とな…「宿を求めて夜の町をさまよい歩いたマリアとヨセフのために、どうぞいつでもわが家にお泊りください、との合図に燃やしておくもの」だとか…何事にも意味はあるもんなんですよ、おぞーさん(誰?)

 クリスマスの準備ですが、実にリアルです…どゆ事かというとクリスマスに登場するガチョウの丸焼きのガチョウも自前で用意するんですよ…とゆ事は、ガチョウを飼っていて、その卵から孵化した雛を大きくして、自前という事はそれをしめて羽もむしって調理するとゆー…で、それが第二章の主なお話だったりして…ちなみにこのガチョウも一家に三羽必要らすぃ…クリスマス用、新年用、小クリスマス用…ガチョウは親戚へのプレゼント用の四羽で残りのガチョウは市場へドナドナすると…ちなみにガチョウの羽むしりはクリスマス八日前位に行われるみたいですが、「温かいガチョウは、冷えてからよりもむしりやすいので、すぐにむしるのが望ましかったのです」って、一昔前の農家の嫁というか、子供パネェ…そーだよねぇ…スーパーでパック入りなんて甘ちゃんじゃないんですよね…

 これまたちなみに全ての部位が無駄になる事なしで、詳細は本書をドゾですが、昔の農家の知恵というか、エコというか、パネェでございます。一例としては「胃のまわりについていた脂肪が集められ、将来、固くなったつぎ手をなめらかにしたり固い革をやわらかくするときに使うために、ガラスの瓶に入れられました」とな…ある種おばあちゃんの知恵袋的なソレなんだろか?

 それとお正月の前と同じよーにあちらではクリスマス前の大掃除を行うみたいです。どこもお祭りの前は掃除、これ定番なんでしょか(笑)ちなみに著者は「日毎にクリスマスが近づいてくるころ、わたしはときどき、サンタのおじさんは衛生検査官なのかしらと思うことがありました」でしょか(笑)

 クリスマス的なとこでいくとヒイラギの枝を家中に飾る?刺す?しているとこかなぁ?「ヒイラギの針一本一本の上に天使が座る」と考えられていた模様…そーゆー意味だったのか?ソレ?も一つクリスマス・カードも、これ暖炉の上に飾るというのが定番かと思っていたら、「カードは家のあちこちにひもでつるされたり、クリスマス・ツリーにぶら下がったりしていました」となるそな…クリスマスカードってクリスマスツリーに飾るものだったのか?

 ちなみにヒイラギ、巻末の解説によると「ケルト人の聖木」だったそで、「冬でも葉の色が青々としたヒイラギは、森の精霊を迎えるためや魔よけとして、また、永遠の生命のシンボルとして家の周囲や家の中に飾られました」という事らすぃ…「ヒイラギの葉のトゲはイエス・キリストが処刑される時にかぶっていたイバラの冠を、赤い実はその時流れた血を表しています」って、そーだったのかぁ?で、これまたちなみにクリスマス・ツリーって「かつては主にプロテスタントの地域で飾られていました」なので、カトリック的には今一だった模様…

 クリスマス的な食べ物についての詳細も本書をドゾですけど、トーストまでそーだったとは知らなんだ…「兄は、みずからトーストの製作者を買って出ました。クリスマスにはトーストを欠かすべきではないと、いつも決めていたのです」って…トーストってそんなに意味のある調理法だったのか?

 クリスマス的なとこでのそれでクリスマスのイエス生誕のお人形(?)を家でも飾るけど、教会も勿論飾っているみたいで、それを見学した著者の感想がこれまた…「わたしはヨセフ様のことがちょっとお気の毒でした。かよわそうではげ頭で、新しい責任を負うにはちょっと年を取りすぎているのではないかと思えました」って、九歳の少女の独白パネェ…

 クリスマスに親戚とかお友達とかが帰郷してきたり、ダンスしたり、ゲームしたりと過ごし方についての詳細も本書をドゾですけど、傑作なのはミソサザイ狩りですかねぇ…ミソサザイってネーミングから貝類でも、潮干狩りにでも行くと思っていたら、奇抜な格好をして歌ったり踊ったりして近所(?)を回ってご祝儀もらってくる事だったんですねぇ…ある意味元祖お年玉か?

 まぁとにかく、当時の風習が色々出ていて、これもおべんきょになります。例えば「一年のほかの時期には、散歩は夜にするのがふつうでした」って、アイルランドでは夜に散歩するものなのか?

 それと、家族だけではなくて近所(?)の村人達もこれまた個性的で凄い…特にネルおばあさんとケイシー夫人の二人は、好対照というか、いかにも地方にいそーな、というよりおとぎ話に出てきそーなキャラかなぁ(笑)

 一人暮らしの老女のネルおばあさんは著者のお気に入りの一人なのですが、何とゆーか、年寄りらしい吝嗇家みたいで…収穫期に男手がないので近所の男性陣が(著者の父含)ボランティアで手伝っているみたいですが、これに対して「食事を出ししぶるネルおばあさんの大きな抵抗に出合ったのでした」とな…ネルおばあさん曰く「力仕事をする夫のいない隣人の手助けをするのはキリスト教徒としてのお前さんたちの務めだよ」という事になる模様…これを面の向かって言えるネルおばあさんって…ちなみにそんなネルおばあさんのクリスマス観が「クリスマスは、こどもと馬鹿だけがするもんだよ」って…尤もその後に「だから、わたしたちは、たぶんどっちも資格があるってことなんだろうよ」と著者に言うんですね…オチがあるとこがこれまた実にアイルランド的なのか(笑)

 ケイシー夫人の方は、いかにも引退した夫婦の片割れみたいな雰囲気でして、クリスマスケーキ作りにいそしみ、著者曰く「おばさんは、もしサンタクロースが女だったらこんなふうかしらとわたしが思う人でした」とゆータイプ…そして著者のクリスマスの思い出、過去話を語ってくれる人でもあったり…亡くなった人の事を思い出したり…「あるクリスマスの晩にめんどりの小屋を閉めに行って空を見上げたら、星が一つ落ちていくのが見えたんだ。ああ、あの人が天国へ行ったんだって、わたしには分かったよ」と隣人の死について語るというより、そのまま供養している感じだよなぁ…

 ちなみに著者の祖母、テイラーばあさんもクリスマスに亡くなったんだよと著者に教えてくれたりします…そのケイシー夫人のクリスマス観も凄くって…「死ぬにはいい夜なんだよ」「クリスマスの夜は天国の門が開いてるっていうからね」と諭すシーンは圧巻です…成程、子供はクリスマス、祭りだぁーっのノリですけど、大人史観からすると、宗教的な日なんですよねぇ…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、詳細は本書をドゾ。取りあえず本書の中で一番の人生哲学者は著者の父親かなぁ(笑)曰く「人生がフェアじゃないってことを早く学べは学ぶほど、自分のためにいいってことさ」

 目次参照  目次 国外  目次 文化・芸術

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