« 更新履歴2015 | トップページ | 全世界がワルツ(笑) »

2015年1月 2日 (金)

そーだ、伊勢に行こー(笑)

お伊勢参り  鎌田道隆  中央公論新社

 サブタイトルが、江戸庶民の旅と信心なんですが…まずは明けましておめでたいという事で日本人なら伊勢でしょー(笑)と本書を手に取ったら、猫も杓子も江戸時代の伊勢詣で、みんな揃ってれっつらごで宜しいんじゃないでしょーか?な歴史的なお話は想定していたんですが、最後の章が本書的にはインパクト大っ(キパッ)何がと言えば、現代でお伊勢参りしてみよー、勿論歩いて…ついでにコスプレもか(笑)奈良大学文学部歴史学科、日本近世史学生一同による実験歴史学の実践ですか?

 取りあえず、奈良大学のある奈良からてくてく歩いて伊勢神宮まで四泊五日の旅、年に一度の長大な遠足というか、オリエンテーリング?草鞋も自分達で編んで、伊勢本街道を四日かけて神宮へという、ちなみに帰りは電車で二時間で奈良に戻るとゆー日程…それにしても現代なら二時間の旅程が全行程徒歩となると四日かかるのか?これでも一日平均八里歩いていらっさるんですよねぇ…また道程も山というか峠もある訳で…若いって凄い…年に一度とはいえこれ25年も続けている奈良大ってパネェ…

 詳細は本書をドゾですけど、現代のお伊勢参り御一行様にも、周辺の村々の方は皆さん親切というか、現代でもちゃんとフォローするとこが凄い、歴史と伝統って時代を超えて生きているんだなぁと実感しますた…いや、ホント。

 アリス的に伊勢…ダリ繭になるんだろーか?後は本書的には井原西鶴かなぁ?元禄に出されたという西鶴の遺稿集「西鶴織留」に伊勢の事を書いた文{「諸国の人を見しるは伊勢」があるそーな…詳細は本書をドゾですけど、大変にぎわっているのはよく分かる(笑)元祖ハックツアーという感じで、旅の心得的なものも刊行されていたり、今のガイドブックより親切じゃね?な本も多数普及されていた模様…で、まぁこれまた日本だと思うけど、旅に行った人も旅日記をつけているんですよね(笑)

 宿泊についてとか、道についてとか、食べ物ついてとか、その人の関心の先によるんですけど、それでも結構細かくつけられている感じかなぁ?ある意味、今後の地元の旅人へのお知らせ、引き継ぎみたいな意味もあるしで、いや、何とゆーか、凄い…でもって街道沿いって本当に茶店がいぱーいだったのだなぁと(笑)グルメ版のそれなんか、結構いいもの食べているのよ(笑)

 でもって、これまた日本的だなぁというのがその頃から荷物の宅配というか、宿配ですかがきちんとしていたよーで、旅の途中でお土産購入しても宿から送っておけば、指定の宿に着いているとか…さすがに宅配まではいかなくても近場の公共施設に送ってもらえれば後で受け取るだけでいいとゆーノリか?開いててよかった、もとい送ってよかったってか(笑)なので基本、日本の旅は荷物をそんなにもたないで行けたとゆー事ですか、そーですか(笑)

 さて、お伊勢参りというとおかげ参りが有名ですが、この一大ムーブメント…江戸の人口からしたら相当というか、今で言う一億総伊勢参りなノリか?記録的にいくと、慶安三年(1650)、宝永二年(1705)、享保八年(1723)、明和八年(1771)、文政十三年(1830)とおよそ60年ごとにブーム到来ってか?どの位の規模かというと例えば慶安三年のだと箱根の関所を一日に500から600人が、下手すりゃ2000人が通過したというから凄いっこれみんな伊勢に向かう人達の群れなんですよ…宝永の時は360万人以上が参加している試算らしーし…

 お伊勢参りの凄いとこは、突発的に行こうとするのは女性や子供に多かったという事ですかねぇ…着の身着のまま伊勢に向かうと…それが出来た当時も凄いけど、それだけ抑圧されていたという事か?基本伊勢に行くのはお咎め無しなんですよ…誰にもつけず行くって家出とさして変わらんな事をしても許される可能性高しな伊勢詣でなんですよねぇ…詳細は本書をドゾですが、抜け参りもあると思いますの世界か?

 で、おかげまいりなんかだと、無銭旅行もアレですけど、リアルに宿足りない、ご飯足りない、旅支度、蓑とか草鞋とかね、足りないとなっても周辺の人が何とかしてしまうし、ついでに寄付もやってくるとゆー、何かそーゆー互助意識、昔から日本ってアレだなぁ…

 詳細はこれまた本書をドゾですが、面白いといっていいのか、来る人達を眺めれば、お国柄がでますよっての世界か?例えば大阪の参拝者は騒がしいとか(笑)京都・山城の人達はとても律儀だったとか、備中や安芸もあまりよくないけど紀州はもっと悪しきという事が個人の記録に書かれていたりするんですね…現地の人も見てるんです(笑)ちなみに阿波とか丹波の人はよかったとかも残っていたり、四国は概ね良好だった模様…東北から九州まで皆伊勢に向かう旅ですから、まぁ色々あると(笑)

 何にしても日本人の旅観が如実に出ているとこがお伊勢参りの凄いとこかなぁ?詐欺とか泥棒とかもあったけど、概ね何とかこなせるとこが凄いとこじゃね?かなぁ?まぁ昔から日本人物見高いという事なのかもしれないけど(笑)

 で信心からの行動のはずなんですけど、観光もありますで、文化交流もありますで、インフラ整備もありますで、物流もありますよと、一挙両得に進むとこが、これまた日本ってか(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

|

« 更新履歴2015 | トップページ | 全世界がワルツ(笑) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

文系」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: そーだ、伊勢に行こー(笑):

« 更新履歴2015 | トップページ | 全世界がワルツ(笑) »