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2015年2月 4日 (水)

味と香りだけは残る(笑)

フォトグラフィー 香水の歴史  ロジャ・ダブ  原書房

 タイトルにフォトグラフィーとあるわりには写真がメインという訳でないとよーな?確かに写真は多いけど、遥かに字の方が多い訳で、わざわざタイトルにくっつける意味ってあったんだろか?とふと思う(笑)けど、まぁ奇麗な本です。写真も奇麗だし、デザインも奇麗…むしろ表紙の普通さが不思議な位、奇麗にまとまっていると思います(笑)で、内容も香水史ですから、最初から最後までオッサレーな話じゃまいか?で、欧州の、もしくは欧米のセレブって、というのを考えさせられる本書かな?の世界かな(笑)

 昔は一部特権階級のソレだった香水が、今ではパンピーも買えますとなったとゆー事は、商売商売でアートではなくなったという事ですよねぇで、著者も前書きからしてお嘆きのご様子「悲しいことだが、今の香水業界を動かしているのは技にこだわる調香師ではなく、利益にこだわる大手企業だ」に牛耳られている模様…

 本書はそんな香の世界にいってみたいと思いませんかぁーっ?なノリかなぁ?香水だけでなく、香り全般についても掲載されています。歴史的なソレはともかく、例えば「香りの指紋」とか…よーするに15歳位までにどんな香り、臭いを嗅いだ事があるかというのは身についてしまっているという事らすぃ…山羊のチーズとくさやみたいなもんだろーか?成程、環境って大切(笑)取りあえず、大人になっても初めてかぐ香りってのはあるから積み重ねられるけど、基本は15歳位までに構成されるという事らすぃ…

 さて、香水、パヒュームの語源って、ラテン語のper通してとfumum煙に由来するとは知らなんだ…通っていく煙、成程昔は燻煙していたし、お香的に火で焚く系が主流だったんだろか?

 アリス的に香系でいくと比類のないになってしまうんだろか?香系というと後は准教授のキャメルかなぁ?煙草臭って、今だとかなりアレだが、でも准教授って煙草中毒で、コーヒー中毒で猫を多頭飼いしている訳で、香り的というか、臭い的にどよ?というのは、どーなんでしょー?アリス(笑)

 他にアリス的なとこというとロワ・ソレイユ(スキャパレリ)の香水瓶のデザインはダリだったり、するとこでしょか?スキャバレリは他にもシュールレアリズムを取り入れていたりするみたいです。この辺りも時代と並行している感じか?

 ちなみに世界最古の調合香料はキフィで、これ何に使われたというと古代エジプトで「太陽神ラーへの祈りのために捧げられた」という事になるそーな…で、これまた当時奴隷だったヘブライ人も知る事になり、後に各地に広がっていく事になるし、ギリシアでもギリシア神話に「神々と香りにまつわる逸話が多く」となり、ローマ人も日常生活で芳香油をふんだんに使っていたとな…イスラムもバラ油とバラ水、また乳香の世界ですから…そんな訳でどこでも主に宗教的なとこで使われるのが多しの世界か?

 で、ハンガリー王妃の水とか、カトリーヌ・ド・メディシスが仏王室に嫁ぐ時にお抱え調香師のルネ・ル・フロランタンとか、麝香とか色々出てます。ちなみに仏の太陽王ルイ14世は「世界一すてきなにおいがする国王」と呼ばれる香り好きって…でもまぁ中世ヨーロッパで思う事はその前にお風呂入ってくらはいだと思うのと、つい突っ込みを入れたくなるんですが(笑)

 ちなみに「フランス人がもともと皮のアンモニア臭をごまかすために香りを使ったのに対し、英国調香師の先駆者は、嗅ぎ煙草に香りをつけた」となるそーで…准教授的にはあると思いますなのか(笑)まぁその後の欧州、香水店の登場の詳細は本書をドゾ。英仏もそーだけど、あのコロン4711もありまする(笑)

 ちなみに香水業界のビックバン的な事件ですっていうのは「1832年、J.メロ&ボイボーがグラースに精油蒸留会社を設立し、溶媒による抽出法を世界で初めて取り入れたのである。ちなみに溶剤抽出を考案したのはジョゼフ・ロベールである」とな…これによって「それまで使えなかった多くの材料から、安定した高濃度の精油が抽出できるようになった」とな…しかも合成香料も出てくる訳で、これらによって近代香水の花が開くという事になるらすぃ…

 それにしても香の抽出法って、水蒸気蒸留法、溶剤抽出法、圧縮法、チンクシャー(浸漬法)、アンフルラージュ(冷浸法)と色々種類あったのね…香りの為とはいえ、人類って次々方法編み出すとこがパネェ(笑)

 で、原料も大まかには三つ、天然香料、合成香料、アルデハイド類という事になるみたいですが、詳細は本書をドゾ。それにしてもアルデハイドって何だ?と思ったら「合成香料の中でも、とくに重要な働きをする。アルデハイドは香りよりも、むしろこれを調合したときに及ぼす影響が重宝される」って、むしろ触媒的な働きという事なんだろか?で、実際どんなものがあるのかについての詳細は本書をドゾ。バラもあれば豆もあると…

 さて、材料がそろった、では香水を作るぞぉーとなると調香師は香りの三角形を想定して作る模様…所謂トップノート、ハート(ミドル)ノート、ベースノートという何とかトーシロでも聞いた事ある単語キタコレ(笑)で、細かく言うとトップ、ヘッド、ハート(ミドル)、ベース、ディープベースとなる模様…でこの香の構成、ハーモニーを女性用ならハートにフローラル、ベースにシブレ、ディープベースにオリエンタルを持ってくるけど、男性用だと、フゼア、シブレ、オリエンタルという組み合わせになるのが普通らすぃ…何かどんどん専門的になってきたけど、フローラルはお花の匂いって割と想像つくけど、シブレとかフゼアとか何じゃそらぁ?と思ったら、シブレ「最も"端正な"香りで、アコードに気品を与える」香りらすぃ…「シブレファミリーの特徴は、温かみのあるドライな香り」という事になるよーな?で、オリエンタルな香りというのは「最もセクシーで柔らかな香りだ。オリエンタル・ファミリーの特徴は芳醇な温かみ」にあるそーな…で、フゼアは「シブレに近いが、もっとずっとアロマティックだ」そで、何か違うらすぃ(笑)この辺りはもープロに任せたいと思うんだけど、ど(笑)

 他にも専門的なんじゃまいか?な解説の詳細は本書をドゾ。とにかくこだわりだしたら止まらないのはどの業界でも同じじゃね?じゃね(笑)

 さて、伝説の名香の章は、作品、商品としての香水キタコレで物によっては一度は見た事があるぜの世界に(笑)始まりはJICKY(ゲラン/1889)からでして、香りの説明は本書をどぞ。でもって、これから香水瓶もバカラ製だのラリック製だの、まさにおフランス文化万歳のノリ、これ見ているだけでもふつくしいの世界だよなぁ(笑)でもって、本書の特徴は商業的に成功したとか、有名だとかいうのもあるけど、商業的には失敗したけど時代の先を行っていたぜの名香とか、香水界のエポックメイキング的なそれも掲載されているとこでしょか?まぁ著者の趣味とも言うかもしれないけど(笑)その時代を象徴する香水がズラリとこれまた2007年まで掲載されていると圧巻です。特に最後はRoja Dove 三部作でして、ええ自分で作った香水で〆ているとこが、実にらしいです(笑)

 まぁ香水は時代を表すでしょかねぇ?例えば1920年代、「「レディ」にふさわしくない行為が3つあったという。タバコを吸う、タンゴを踊る、シャリマーをまとう、こと」って…煙草とタンゴはすぐに分かるけどシャリマーって何?となれば、SHALIMAR(ゲラン/1925)、香水の名前なんですよ…で、このシャリマーの元ネタは何か?と言えばあのタージマハル造った印のムガール帝国の皇帝ジャハーンが作った人工庭園の名前がシャリマーという事になるらすぃ…特別な庭園に王妃と二人だけ、まさに二人の為世界はあるのの世界か(笑)ちなみにシャリマーってサンスクリッド語で「愛の殿堂」という意味なんだそな…何かもージャハーン、いっちゃった人だった模様…

 まぁジャハーンもアレだが、インスパイアされたジャック・ゲランもパネェ…「心を奪われた男の女性へのオマージュである」でそれを臆面もなく出せるとこがやはり仏人という事なのかなぁ(笑)愛の国はやはり違う(笑)

 珍しいとこではVENT VERT(パルマン/1947)で、この調香師がジェルメーヌ・セリエなんですよ。「当時は女性が毛嫌いされたこの業界でただひとりの名女性調香師であった」とな…まさに紅一点の堂々たる作品なんですよ、奥さん(誰?)しかも年代からして終戦直後ですから、それでも仏は香水を作っていたと…文化ってそゆもんなんですねぇ…まぁ尤も同じ年にミス・ディオール(ディオール)なんてのも発売されているんですが、こちら何故に仏なのに英語名なのか?は「英語の名前をつけて、新興のアメリカ市場に売り込むためだ」って説もあるって、さすが仏人、商売も忘れません(笑)

 米的というならGIORGIO(ジョルジオビバリーヒルズ/1981)でしょか?「合成香料を多用しているため、曖昧さがなく、まとう人の存在感をはっきりと引き立たせる」香水らすぃ…という事は「そんな量感と持続性があるジョルジオは、多くのレストランで、すくに香りが充満するので、禁止された最初の香水になった」って…さりげなく香る世界じゃないんですね、何事もはっきりしているのがいいとゆー事なんでしょか(笑)

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんの香水達が出てきますので興味のある方は本書をドゾ。で、豆知識的には、ベルサイユにオスモテック(香水図書館)があるとは知らなんだ…さすが仏、やる事が違う(笑)

 日本的なとこで、やはり一番はMITSOUKO(ゲラン/1919)でしょ(笑)「ジャック・ゲランはフランス人作家クロード・ファレルが小説の中でゲランの香水に触れていることに感銘を受け、その敬意に報いたいと、ミツコという若い日本女性の物語にちなんだ創作をした。(ミツコはファレルの「ラ・バタイユ」のヒロイン)」からだそな…も一つ香水的なとこではOPIUM(イヴサンローラン/1977)でしょか?こちらは香水瓶が印籠の形をしているんですよね…でも「サンローランはすぐにそれが印籠だと気づき、サムライがアヘンの錠剤を入れておくものだと自ら説明した」って、そーだったのかぁ?

 も一つそーだったのかぁ系では「やがてジョン・ロジー・ベアードの発明したテレビジョンが加わることになる」ってとこもあるんですが(笑)

 それと時事的なとこで、の説明というか解説がこれまた著者の文はスパイスが効いている感じかなぁ?例えば1930年代の場合は「富裕層の中でも最たる金持ちは、こうした社会問題を生活から締め出し、目に触れないようにした。楽しみをじゃまするデモ隊の声は聴こえないふりをした。南仏コートダジュールで休暇をとり、「社交シーズン」を満喫した。そしてヨーロッパ快楽の都ベルリンに繰り出した。パーティはたけなわで、少しは引き締めたらどうかと、パーティの雰囲気を壊すケチな輩も時には現れたが、先のことを心配するよりも、今を楽しみたい刹那的な衝動に駆られていた」となる訳で、WWⅠとWWⅡの間の欧州はそんな世界だった模様…

 これが1960年代になると、「イギリス政府は旧態依然とし、腐敗と偽善にまみれているかに見えた。「プロフューモ事件」がそれを如実に語っている。閣僚と頭脳的なコールガールとの関係がソ連のスパイ行為ではないかという疑惑に発展すると、政府を揺るがす大スキャンダルになった」とあって、今も昔もハニトラ有効でござるの巻か(笑)

 とまぁ時代とともに香水は巡るの世界で、香水というものがこれだけ世界に、人々に認知されるよーになったのも、ひとえに時代の変遷じゃね?ですかねぇ…まぁそれによって、大量生産大量消費、もしくは多国籍企業に買収された香水会社となって、「新奇な趣向とマーケティングモデルを利用」した香水ばかりなりの世界に突入したとも言えるけど(笑)

 て訳で、他にもエピありますよってに、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 ファッション・アクセサリ

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