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2015年3月28日 (土)

必要な大事業、人間が人間らしい生活をおくるためには(キパッ)

ローマ人の物語 27 すべての道はローマに通ず 上  塩野七生  新潮社

 さて、ローマ人の物語、道半ば過ぎて今回は歴史の流れから少しそれての番外編的立ち位置か?メインのお題は、人ではなくて、インフラでございます(笑)まぁ人ではないといっても、そのインフラを造ったのはローマ人なのだから、最後には人に帰結するとゆー事だけど、まず物を見よーという視点で、どよ?かなぁ(笑)

 何せ2000年経っても、未だ残るローマの史跡はそれこそあちこちに点在しているからなぁ…今でいう一国が、ローマの時代には一地方ですから、規模の違いが分かろうというもの…何かローマ人というと年中無休で工事中なイメージがこれまたあって、インフラ馬鹿じゃねなんて陰口もあるけど、どちらかとゆーと、庶民的には、ピラミッドより道路だろ、有り難いのは(笑)こーして見ると本当にローマ人というのは現実的というか、地に足がついていた人なんだなぁ…

 てな訳で、ローマのインフラ、行ってみようと思いませんか?ですけど、時間的な長さも長大なら、空間的な大きさも並じゃないとゆー事で、これをひとまとめにするのは、余程の酔狂じゃなくちゃやってられねぇーぜとゆー事になるらすぃ…世界的にありそーで殆どない試みとゆー…専門家は細分化しないとやっていけないのが常だし、アマチュアの手にはあまる膨大さだから、簡単に手が出せない領域とも言うだろか?

 そゆ無謀をあえてやってみよーとゆー、その試みだけで本書は世界的名著かも知らん(笑)惜しむらくは本書が日本語で日本人の手によるものだろか?だが、逆にだからこその本書かもしれないってか(笑)

 アリス的に、インフラ…本書では主に道と橋、後その周辺でしょか?所謂、人の移動に伴うあれこれ…馬とか、馬車とか、旅館とか、郵便とか、物流関係なので、アリス的にはホテルシリーズのそれがあると思いますなのかなぁ?まぁ日本的に言うと、ローマ街道の全てはある意味東海道五十三次みたいな、宿場町があってこそ成り立つ訳で、その整備も徹底していたとゆー話じゃまいか?なんですよねぇ(笑)

 ちなみにローマ人の想定していたインフラとは「街道、橋、港、神殿、公会堂、広場、劇場、円形闘技場、競技場、公共浴場、水道」というハード系、更に「安全保障、治安、税制、医療、教育、郵便、通貨」というソフト系もインフラの範疇という事になるらすぃ…こーなると社会経済全てな領域で、広大なんてもんじゃないになるじゃまいか?じゃね(笑)最早、どっから手につけていいか分かりません、かもしらん…だって、ローマ全時代を通してですよ、奥さん(誰?)

 まず、ローマというとあの長大なローマ街道じゃね?で一番道路行政いっきまぁーすっになるのだろぉか(笑)そしてローマ人は「インフラとは人間らしい生活をおくるために必要なこと、なのである。それを「公」が負担するのは、税金をとっている以上は当然至極のこと、と考えていたに違いない」そな…国民の生活が第一と上も下も共有していらっさった模様(笑)かくて「ローマ人はインフラを、「公」がやるべきことと考えて疑わず、その考えはローマ帝国が存続している間、まったく変わらなかった」とゆーから、周知徹底していらっさったとゆー事ですね、分かります(笑)しかも「評判の悪かった先任者のはじめた事業でも、良策と判断すれば継続するという、柔軟性は持ち合わせていたのである」というから、ローマ人の方が現代人よりずっと政治的、行政的に長けていたとゆー事か(笑)

 で、道に戻るけど、「全線敷石舗装の八万キロの幹線道路」を引いちゃうもんねの世界が展開していくと…これがどれだけ凄い事かというと「人間がローマ街道を行く速度を上まわる早さで目的地に到達できるようになったのは、十九世紀半ばからはじまった鉄道の普及によってである」とな…どんだけ早かったんだ、ローマってか?

 さて、道路の発明は何もローマ人じゃないけれど、それを整備して網羅したのはローマ人の発明という事でFA?だろか?まずは自然派生的な街道もあると思いますの、ラティーナ街道、ティブルティーナ街道、ノメンターナ街道もありましたけど、ローマの道と言えば、これでしょっなアッピア街道キタコレじゃまいか(笑)これが紀元前312年着工というから、どんだけぇーっですよねぇ…詳細は本書をドゾですけど、ローマのインフラはもーどれをとってもドンダケェーの嵐じゃまいか?で(笑)この本気度がローマだと思うんですよ、おぞーさん(誰?)

 イタリア半島だけでなく、その後の征服地というか、自治領であっても敷いていくぜの世界でして…最早これは「経済力があるからやるのではなく、インフラを重要と考えるからやるのだ」とゆーその信念、というか、信念に殉じれるローマ人パネェでございます(笑)しかも、街道を敷く時は、一本だけでなく、複数敷設するというのが、ローマ人的ジャスティスだったらしくって、結局、これによって目的地に向かうのに複数の選択肢を持てる、しかもネットワーク化できるという世界展開をしていく訳だったりして…

 ローマの道の敷設の仕方についての詳細は本書をドゾ。それにしても当時で、馬車が二台分の幅、よーは余裕ですれ違える複線であった訳で、しかも車道(馬車)と歩道を完全分離して作っているとこが凄すぎる…更に完全舗装で雨にも負けず雪にも負けずの世界だし…重さにも負けずで、道がしっかりしているという事は速さは勿論、荷重的にもどんと来いの世界でして、これは物流革命じゃの世界じゃね?でもって、この工事期間が今と比べるとべらぼうに短期間でやっちゃってるのだ…ローマ人、仕事人間だったのかもしらん(笑)

 その上、道を敷いた後にメンテナンスもちゃんとやっていた訳だから、ローマって…幾ら100年持つという道路つくりましたが、何か?の世界でも、日々のメンテは大切だよね(笑)

 まぁ伊国内だけでも現在の道路とローマの街道を比較すると、「現代文明の産物である高速道路よりも古代のローマ街道を改良しただけの国道のほうが、数にして優勢である現状」からしてお察し下さいの世界か、そーなのか(笑)

 インフラについての概念の差で、シチリアでのローマ街道な話がアレか?ヴァレーリア街道ですけど、第一次ポエニ戦役でシチリア島を領土にしたローマですけど、それまでの主であったカルタゴは「経済力には恵まれていても街道敷設には熱心でなかった」そで、ちゃんとした道はなかった模様…よーするに植民地に資本投下するか、否か、も大きな資質の違いという事になるんじゃね?ですかねぇ(笑)

 また、ローマ街道は、現地事情にも鑑みて実に現場に即してのソレだった模様…ローマ街道を「どこまで通すかは政治判断」だったけど、「どのように通すか決めるのは、工事を実際に担当していた軍団に所属する技師たちであったのだ」の件は、やはり物事は現場主義だよなぁ…なるべく直線、フラットでがローマ街道のお約束ではあったけど、谷越え、山越え、雪だ、水だ、砂だ、嵐だと、想定外なので責任ありませんとは言わなかった模様(笑)ローマの技師のプライドぱねぇでございます(笑)

 凄いなぁと思わされたのは北アフリカや中近東での敷設…石もなければ木もないじゃんとなれば、どーするか?「強烈な陽光と雨季に集中して降る雨」な気候風土なんだぜと…ローマ人は「砂利と粘土質の土を混ぜ合わせて敷きつめ、その上がゆるやかな弓状の平坦になるようにして雨季を待つ。雨季の間に降る雨を存分に吸いこんだ道は、乾季が訪れるや降りそそぐ強烈な陽光にさらされて、コンクリートの舗装と同じ堅固な道に変わるのである」って…ローマのエンジニアリング凄すぎると思うのは気のせいか(笑)臨機応変を熟知していた人達だったんだなぁ…ローマ人という人達は(笑)

 ちなみに「ローマの公共事業のモットーは、堅固で長持ちし、機能性に優れ、それでいて美しい」事だとか…しかも生活が、日常が第一なんですよねぇ…ピラミッド造ったって、日常生活的にどよ?という事になるじゃまいか?何かもー本当に真のリアリストとはローマ人の事を言うのかもしらん…

 さて、橋の方も実にローマ的でこれまた詳細は本書をドゾ。とにかく、橋も街道の一部という、そこ絶対のノリだからなぁ(笑)面白豆知識的には、ラテン語で街道は女性名詞らしく、橋は男性名詞なんだそな…必然的に道が姉、橋が弟、互いに助け合う仲という事になるとな…まぁ道造るのにもあの勢いですから、橋造るのも…ちなみにローマの公共事業とは「敵相手に戦って自国の防衛に貢献するのと、同等の価値があるとされていた」そで…何かもーそこから違いますっなんだとな(笑)

 当時は、道にしても、橋にして、使用料は無料、水道さえ採算度外視だったとゆーから、太っ腹ぁーっだった訳だったりして…しかも「ローマ時代を通じて、街道も橋も、ときの権力者である執政官や独裁官や皇帝の別邸の近くを通すというような例は一つも見出せない事実」もあるとな…更に、たとえ皇帝が私費を投じて敷設した私道であっても、誰でも許可無しで自由に使用できたとな…何か、ローマの権力者というとデーハーなイメージが先行しているけど、その実、現代のセレブなんかよりナンボか公共心上じゃね?

 ちなみにちなみにローマの公道が八万キロ、それに軍道と支線と私道を合わせると三十万キロに及ぶというから、ドンダケェー(エコー付/笑)しかもその私道がその半分を占めているんだぜ(笑)そして、その道の橋の総計が3000となると…ローマ本気すぐるだろ(笑)

 面白いのは、湖での運搬、船の利用なんかについてもローマはちゃんと利用しているんですよねぇ…ちなみにコモ湖のそれはカエサルが創始者らすぃ…天才とは使えるものは何でも使えるよーにする人なんだろか(笑)

 さて、そんなローマの道路網を実際に造った人々はどんな人達か?と言えば、ローマ軍団ご一行様でござったとな…ローマ軍というのは、兵士であったと同時にむしろ工兵であったとゆー方が正しいんじゃね?という技術者の集まりだった模様…これまた詳細は本書をドゾですが…とにかく「ローマ軍は兵站で勝つ」と言われていた通り、ロジスティクスの徹底は不可欠と知っていた人達なんですねぇ…

 かくて末端、地方都市、辺境であろーと物流が行き渡る事になると…何もこれ軍に限る話じゃなくて、周辺のパンピーにもその恩恵は十二分に届く事になる訳だったりして…そんな訳で「システムとは、衆に優れた力に恵まれた人のためにあるのではなく、一般の人々の力に合致し、その人々の必要性までも満たすものでなければならない。それゆえに、創案者個人の能力とは無関係であるべきで、実際そうでないと機能できないし、システムとしても継続性をもてない」というのは、どこぞのアレを見るまでもないよーな…

 で、国境警備となれば軍の問題だけど、ローマの凄いとこは、治安…国内の治安についても徹底しているとこじゃまいか?どゆ事とゆーと警察機構も整備しているとこですかねぇ…山賊や海賊はあきまへん…パンピーがある程度自由に歩ける安全は確保しないと流通なんてある訳ないと…郵便だって、宅配だって、旅行だって、できなくなると…いわんや文化交流なんて(笑)だからこそハドリアヌス帝も帝国内を「軍隊も連れずの少人数で」「あちこち旅してまわれた」とゆー事らすぃ…「治安の保障とは、それを自分では維持する手段をもたない一般市民の安全までも保障することではないか。警備専門の人間を雇ったり、住民同士で自警団を組織するような事態は、国家が機能しなくなったことを示すバロメーターなのである」とな…まぁ治安とは社会的弱者が一番痛感する事だろなぁ…子供とか、老人とか、女性とか、そゆ人も安心・安全なとこがまともな世界とゆー事で…かくて「群雄割拠とは、各地に立てこもって互いに争う権力者たちにとっては面白い時代かもしれないが、一般の人々にとっては、文明の崩壊でしかない」とゆー事をマッチョな人達の頭にどれたけあるのか?

 さて、道路、橋など地理的なとこで、それに伴うものとして最たるものが地図じゃね?でして、こちらの詳細も本書をドゾですけど、それにしても、ローマの凄いとこは「この種の情報は公開することで一貫していた」とゆーからパネェ…今時の国家なんかより余程情報公開していたんじゃまいか?現代よりよっぽどまともだよなぁ…ええ、あとだしじゃんけんしているどっかのくnゴホンゴホン

 ちなみにプトレマイオスとかの件も出ていたり、ローマ的な地図、パンフレット?なタブーラ・ペウティンゲリアーナとかについての詳細も本書をドゾ。このローマの生活密着タイプはパンピーには便利だと思ふ(笑)それと街道筋の情景として、「古代のモーテルであった「マンシオネス」やガソリン・スタンドだった「スタティオネス」、そしてスナック・レストランだった「タヴェルナ」」、当時のレンタカー・タクシー・ハイヤーだった馭者付の馬車や、公共交通で鉄道・バスかわりの乗合馬車とか、交通網も宿泊施設も整備されていたんだとな…まさに至れりつくせり(笑)

 とゆー訳で「十分に機能する道路行政は、一貫した政治が行われる国家でしか成しえない」そで、これを帝国の単位で成し得たローマはやはりパネェって事ですかねぇ…これを当時のローマ的概念でいくと「ファミリア」、「一大家族」なんだから当たり前、いつでもどこでもローマとつながっている、当然でしょ、とゆー事になるらすぃ…今にしても、言えるのかもしれないが世界で一番器の大きい人達はローマ人なのかもしれないかなぁ(笑)、かくて著者が前書きで言っているが「インフラストラクチャーくらい、それを成した民族の資質を表すものはないと信じていたからである」は、確かにとしか言いよーがないよーな?ある意味、ローマ人は有言実行の民でもあったとゆー事か…

 面白豆知識的には、「古のローマ人の子孫だと思っているのは現代のローマ人のごく一部で、それ以外のローマ市民もイタリア人もヨーロッパ人も、誰もそう思ってはいない」って…自覚しているのか、自虐的なのか(笑)むしろ、謙虚というべきか?今でも何かと云千年前持ち出してえっへんしているどっかのくnゴホンゴホン…

 まぁ何にしてもローマ人が頭良かったというか、統治というものを熟知していたのは確かなよーで、例えば税率は上げないの件とか、重税はかけないよーに、定率で低くとるよーにしてたとことか…何事も庶民目線なとこだよなぁ…

 また実にローマらしい考え方としては「敗者が勝者に対して再び剣を取るのは、経済面での不満に加えて自治権までも取り上げられた場合である。ローマは、この誤りを犯さなかった」の件は、確かに言われてみればご尤もなんですが、でもそれ自治能力がある国民が居てこそ成り立つ論理だよなぁ(笑)だって、どこぞのくnゴホンゴホン…

 後ローマ人としての誇り、敵に攻め込まれて二度も敗北しているとこで講和するか?否かの一大事にアッピウスは歩くのも不自由な身体で元老院に赴き檄を飛ばす「われわれの家の庭に踏みこんで居座っている敵は、講和であろうが何であろうが交渉の相手にはなりえない」の件は…今、日本でこれを言える政治家がいるのだろーか?と思うと(笑)国家のプライドとは何か?は皆まで言うなの世界か(笑)

 他にもたくさんたくさんエピがそれこそたくさんですので、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 文系

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