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2015年3月11日 (水)

だましだまし(笑)

日本人はどう住まうべきか?  養老孟司 隈研吾  日経BP社

 何の本かと言えば、著者二人による対談本なんですが、隈氏の方が建築家という事もあって、建築関係のお話がメインかなぁ?まぁある意味、土建国家日本ですから(笑)で、本書は東北の大震災後に出たみたいで、これまたその話もあちこちで出てくるよーな?例えば「東北にはいくつか僕が設計した建物があり、それがどうなったかも心配でした。自分の建物が地震でつぶれたとなると、建築家の社会的信用に関わりますから」(@隈)となるそな…まぁ幸いにして(と言っていいのか?)地震でというより津波でだったよな?

 その津波ですけど建築業界での津波対策って何?となれば「驚くべきことに、津波に関してはノーマークだったんです。日本建築学会では、耐震設計については盛んに研究されていて世界トップレベルなんですが、津波については、部会もなかった。考えてみればこれはおかしかったな、と後でみんな言っていました」(@隈)となる模様…そんな馬鹿な?と思うやんかぁ?でも、津波は高さも、どこからも、どこへの流れも分からないから、検討しようがないので却下という事らすぃ…簡単に答えの出ない事はパスって、これが日本の知性なんですねぇ…

 だって、「日本は一番、津波のリスクが高い国であるはずなのに、膝元の日本建築学会が津波は予測不能だから「ない」ことにしていたのであれは、人間の頭の構造、特に理科系の人の頭の構造というのは、僕自身も含めて、自分のできることしか考えていないのかもしれません」(@隈)とな…

 ちなみにこれに対して「原発事故は絶対起こらない、というのと同じメンタリティですよ」(@養老)で、はい、ここ笑うとこというより、ワロエナイじゃね?「前提条件がある上で論理を使うのが理科系なので、理科系の人間は前提をいじることを嫌うんですよ。それで、前提を変えた質問をすると、「専門外です」と言われちゃう」(@養老)還元主義万歳って事なんでしょか?専門家は増えたけれど、横のつながりは消えたよな?取りあえず建築学会的には、津波は絶対にないの世界に住んでいらっさったと…

 とゆー、建築舞台裏的な身も蓋もない話から始まっていたりして…

 アリス的に地震となれば、蝶々か、残酷なになるんだろーけど、建築系はあったっけ?その内、出てくるのかなぁ?後、アリス的なとこというと大阪とゆー事で「緑のなさに関していえば、大阪はすごいよ。なぜ大阪はあんなに緑地がないのか不思議。中国風なんだよ」(@養老)なとこですかねぇ?大阪はやたらと川が多いイメージなんですが?そんなに緑地がないんだろぉか?公園とか?寺社があると木も多いイメージだが?アリスん家の近くには天下の四天王寺もあるし?

 他にアリス的にで作家の立ち位置でしょかねぇ?「ある賞の選考会の席で「この人は大学の先生だからな」と言った人がいたんだよね。それはつまり、この人は給料をもらっているからな、ということ。給料をもらってモノを書いているやつと、本を書いて、それで食ってるやつとは、やっぱり違うんだよ」(@養老)でしょか?となると、腕一本で生活しているアリスってば、やっぱ凄いって事でオケなんでしょーか?准教授(笑)

 それと、昆虫採集が趣味の養老先生らしく、住むとこの選択地の一つに「マレー半島のキャメロン・ハイランドなんて理想だね」って(笑)ロータス・ハウス、いかがっすかぁ?とか(笑)

 さて、建築業界とは何ぞや?となると「そのときに設定された予算以内で、現在の建築基準法に従った建物を作ることで、それがそのまま必要十分条件となっているわけです」(@隈)で、証明終わりの世界が展開している模様…ハコモノは出来たから終わり、「その建物が50年後に構造強度をちゃんと保てているかどうかについては、誰も考えない」(@隈)とな…

 職人の国日本だけど、これまた宮大工系ならともかく、普通の大工さんは「基本的に全部、工場でカットした材料をアセンブル(組み立て)するだけになっていて、誰でもすぐに参入できるシステムに変わってしまっている」(@隈)とな…こちらも工事の時だけの存在になり果てていらっさるよーで、建てた家に対する責任感も希薄となるとか…そーゆー感覚が業界全体に浸透しているみたいで、うーん…建築業界も、やはり業界なんですよねぇ(笑)

 さて、震災系ですが、「建築工事に関しては日本人は手を抜いていなかったという事実があります。中国・四川の地震では、鉄筋が入っていなかったから多くの建物が壊れたわけで、現地では「おから工事」という言葉が流行語になりました。日本のゼネコンは、当たり前なんですが、ちゃんと鉄筋を入れて建てていたんですよ」(@隈)とゆー話も出てきたり…さすが中国4000年、建築基準も違うんですね、分かります(笑)

 まぁ手抜きは幾らでも出来る世界らしくて「建築の構造計算は基本的に3倍の安全率を見ています」(@隈)とな、その心は地震対策もあるけど「施行段階でヘンな手抜きをするやつもいるだろうということで」(@隈)そのリスクも内包済というか、想定内?信用で成り立っている業界は、まずその信用がなかった上に成り立っているのか(笑)

 それでも「地震にとりあえず耐える建築を建てるだけなら、日本人は一番得意です」(@隈)という事になる模様…まぁ今回も津波はペケだったけど、地震では倒壊していないからなぁ…それにしても日本以外でも地震国は幾らでもあるだろーに、そこの建築はどーなってんだろぉ?えと、四川は除くで…

 これまたちなみに今回の震災でも出てきましたの液状化問題ですが、これも「建築と土木という縦割りの世界の境界にあるものなんです。だから実は、土木の人も、建築の人も、液状化に関してはどっちも責任を感じていない」(@隈)となるそーですよ、奥さん(誰?)津波と同じく、そんなの関係ねぇー(死語?)だった模様…業界って…しかもこれ日本だけじゃないとは…「近代的なテクノロジーの宿命です」(@隈)って、どこも己の領分だけの世界に住んでいらっさるとゆー事でFA?

 いやもー、震災系といっていいのかそれだけでも出て来る出て来るで、拾い出したらキリがないよーな?「活断層との距離や、土地の性質によって、地震波の伝わり方もいろいろ変わってくるんです。でも、今の法律システムは、全国一律の建築基準法ですからね」(@隈)で、ちなみに活断層は本書当時2000もあるそーで、法律的にどよって?「本当に活断層の真上だったら、建築基準法もへったくれもないだろうけど」(@養老)となるのは素人でも分かる話でして、でも、どっかの原発はそれでも絶対安全なんですよね(笑)業界素晴らしス(笑)

 これまたちなみにかの原発も先の戦争のツケだとな…「敗戦後の日本各地に安定した電力網を作るためには、電力会社に利権を寡占させ、甘い汁を吸わせないといけなかった。そうして電力会社に絶対損をさせない電力行政というものができあがって、今に至るわけじゃないですか。それが震災のときの原発事故にまでつながったんです」(@隈)とな、政財界は金でしか動かないからなぁ(笑)原子力村とは既得権益友の会ご一行様じゃね?

 それにしても日本の建築土木業界の中もかなりヤバいという事は確かのよーで「日本のデベロッパーは、超高層にからむような大きなブロジェクトをでっち上げて、話題作りをしない限り商売ができないという構造になってしまっています」「ゼネコンは、改修だけやっていても利益が上がらない構造になっています」(@隈)日本の建築は品質向上に努めた結果「建築価格が世界一高くなってしまったんです」「それがビルの家賃やマンションの値段に反映します」(@隈)で、業界一同がグルになってグルグル回していると(笑)ゼネコンとデベロッパーと政治家とで一蓮托生…(マネーは)なんまいだぁってか?しかも「行政とコンサルと政治家というのは、一つの「アミーゴ」になっていますから」(@隈)って…オワタというのはこゆ時使う言葉じゃまいか(笑)

 後、これも震災系といっていいのかで「都市計画という言葉を誰かが上から振りかざすときは、注意しなければなりませんね。被災地ではそれこそ都市計画が毎日のように議論されているだろうけれど、養老先生のように懐疑を持った人でなければ、本当はそういうことに関わってはいけないんです」(@隈)とな…最適化って何だっけ?何だっけ(笑)

 でもって、今こそ女性の意見をで「女性はランドスケープ・デザインの分野はいっぱいいるのですが、都市計画は非常に少ない。女性の都市計画家が登場したら面白いし、東日本大震災の復興こそ、そういうチャンスだと思います」(@隈)とあるけど、アミーゴやグルの皆様方がすんなり入れてくれるとは、ねぇ(笑)

 とはいえ「環境の全体像をデザインできる人は、都市でも地方でも、まだまだ少ない。その中で震災復興に従来型の一律のアメリカ的都市像をあてはめていくのは、危険性を感じます」(@隈)となるのか…事はうさぎ小屋一つの話ではなくて、地域社会全体、ひいては日本の、世界のの話にもつながっていく訳だからなぁ…小さい事に目が行き届いて更に大きな視野を持てる人って…まぁどっかにはいるかもしれないが(笑)

 他にというと津波対策で、上へ上への議論百出な気がしないでもないが、地下というのもアリではないか?という件の詳細も本書をドゾ。今後の為にもあらゆる可能性は検討しておいた方がいいんじゃないか?とは思うけど?既存にはルーズだけど、新しい事には厳しいからなぁ、日本のお役所って…

 その他、ライナー・キュンメルの話から、文科系、経済学系のデータはどこか変じゃね?な話の件など詳細は本書をドゾ。「あんまり大きな声では言えないけど、文科系の学問ってのはアテにならないな…と思ってさ(笑)」(@養老)はたいていの人が気付いている事じゃまいか(笑)

 後、日本人総サラリーマン化で、現場の人がいなくなったという件の詳細も本書をドゾ。建築の現場でも建築所長が「現場単体で赤字を出したら、もう出世はできなくなるんです。だから建築から文化がどんどん消えています」(@隈)ともなる訳で、もー無難と守勢しかない世界に突入しているんですね、全体が…こーして見ると本田宗一郎って偉大だったんだなぁ(笑)

 このサラリーマン化は相当な問題だと見えて「設計者の9割以上がサラリーマンですからね。そういう人が都市を作っていると、退屈なゴミしかできません。その問題は、国の将来にとって、すごく大きいですよね」(@隈)と危惧されるとな…己の保身の末のスケールで、都市を制作されてもなぁ(笑)結局、サラリーマンとは己の器を小さくしてしまう仕事なのか?

 と震災系だけチョイスしてもまだ拾いきれないお話いぱーい、その他、建築一般のお話の詳細は本書をドゾ。会話文なので非常に平易ですけど、なるほろなエピがこれでもか、これでもかと出てくるので目が離せません…何かもー業界ってどこも、でしょか?「女性は出産のように、仕事より大事なものを抱えることもありますから、自分でもどうしようもない状況で、一つの場所から外れざるを得ないということがある。そのおかけで、女性はまともになれる。男は仕事を離れられずに腐っていくだけですね。それは大きな違いですよね」(@隈)って、私と仕事とどちらが大切なの?とかじゃなくて、男の人が群れるとどーしてゴミが増えるんだろー?じゃまいか?でもって、それを自分達で処理できないし(笑)

 他にもリスボン大地震とか色々あるんですが、最後に一つと言われれば日本のTPPを見据えての提言「国土のマネージメントは一番重要です。日本の土地を他国に開放する必要はまったくありません。で、領土のマネージメントが厳密に行われた上で、日本に馴染めない人はどんどん外へ出ていくようになればいい。日本という土地を上手にマネージメントしながら、外にもどんどん出ていけばいい」(@隈)とな…国民の生活が第一とするならばあると思いますだろーけど、大企業の生活が第一が本音だからなぁ(笑)

 てな訳で、他にもいぱーいエピ満載ですので興味のある方もない方(?)も、騙されたと思って本書をドゾ(笑)

 目次参照  目次 庭園・建築

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