« 若い人はうんとおとなびてなきゃいけない。年配の人はうんと無邪気でなきゃいけない(笑) | トップページ | 魚でしょ(笑) »

2015年4月29日 (水)

牝牛と女房は故郷から(笑)

シモネッタのどこまでいっても男と女  田丸久美子  講談社

 これは一つの自叙伝だろか?著者を中心に巡る人々とでもと言うか?今までは何かと著者の出会ったかっ飛んだ人達みたいなエッセイが多かったよーに思ってたんですが、その実、著者及び周辺が一番かっ飛んでいたでFA?でタイトルからいくとこれまた男と女で、凄い男性遍歴という事に直に結びつくか?というと、さもありなん、なのだから人生は面白いとこれまたいっていいのか(笑)

 まずは著者が性善説で生きているんじゃなかろーか?なわりと人を簡単に信じてしまうとこからトラブルは始まっているよーな?結局、これは下心のない男などいない、に行き着くのかなぁ(笑)で、天然は簡単にひっかかるけど、これまた天然なのでスルリと抜け出して無事でしたな話のよーな?多少、事故はあるが、実害はないとゆーノリか?唯一、不覚というのは多分配偶者なんだろなぁとゆーのは、熟年夫婦のお約束なんだろか(笑)

 でまぁ、著者的に見れば男にだまされた遍歴でもある訳で(笑)騙す男が悪いのか?騙された女が悪いのか?しかもこれ著者の母親や姑の半生まで出てくるから、凄い凄すぎる…ある意味、昭和の女性の生きざまが浮き彫りになってくる訳で、これまた凄い…

 とはいえ、このドラマにつぐドラマなシチュな人達でも、人としてのソレを置けば、一番の圧巻は広島…著者の母が被爆体験者である事でしょか?リアルな話としては「市内の比治山には、戦後すぐに、アメリカの原爆傷害調査委員会ABCCが開設され、何年も放射能の影響調査が行われていた。調査結果を本人に知らせることもなく、先端の治療を施すこともない施設に人々は苛立ちをつのらせていた」とな…さすが正義の国のする事は違う…ちなみに被爆した母親から生まれた著者は生後すぐにいきなり「家の外にジープが横付けされ、軍服を着たアメリカ人二人が家に入ってきた。通訳もいないので何が起こったのかわからない。彼らは動転する母をよそに、兄のときも私のときも、誕生数週間後に来訪し、赤子の血液を採取して行った」とな…さすが正義の国のやる事は違う…著者のトルーマンの件は何にも言えねぇ…とにかく本書をドゾ。

 シリアスに傾きかけましたが、そんな広島生まれの大和撫子の運命は如何に(笑)舞台は東京、そして伊ってか?

 アリス的に、男と女、アリスの女性遍歴となると高校生の時の七夕の君だよなぁ…かくて創作の道に進む訳だから、失恋の痛手って凄い…女嫌いの准教授には、うかつに聞いたら抹殺されそーなのでパス一で(笑)となると、教訓になり、更に面白おかしく聞かせてくれそーなのは朝井さん位になっちゃうんだろか(笑)ある意味百戦錬磨のツワモノの趣があるんですけど(笑)

 これもアリス的と言っていいのか?で著者の学生時代のエピで、「大半が男子だったのに、四年間コーヒー一杯おごってもらったことがない」の件で、BFでもないとゆーとこは、今だと何でも割り勘なカポーだから普通なのか?それとも、当時の東京外大の校風なのか?ふと思うに、初対面でカレーをおごった准教授ってもしかして相当に太っ腹だったのだろぉか(笑)

 それと、ストレス社会での対処法…「アメリカでは精神分析医に、日本では占い師に頼る傾向があるらしい」の件で、ダリ繭やら朱色やら暗号をやら占いは結構モチーフとして出てきているよーな気がするのは気のせいか?

 私見として述べられているとこで「私は、彼女の強靭な性格は本を読まないところから派生していると思っている。小説などの書物をほとんど読まないから、ものごとを深く考えない。それが唯我独尊の強さの秘訣だ」とお姑さんを評価してますが、そーだったのか?読書?作家的にどーよ?でアリスに意見を聞いてみたいものよのぉ、越後屋でしょか(笑)

 さて、著者の配偶者もこれまた凄い…バイト先の上司だったとゆーありがちなシチュだが、15歳年上のバツイチ、東大卒、MBA持ち、でも借金大王の山師とでも表現していいのか?起業家とでも言えばいいのか?本人曰く「組紐学園の理事をしております。なんせクミコのヒモですから」って…

 ちなみにそんな旦那さんの離婚の教訓が素晴らしス(笑)「結婚前に「あれ、どこか違うな」などの疑念が少しでも湧くようなら、たとえ結婚式前日でも絶対に結婚はやめるべきだ」と「婚約指輪は無理してでも大きい石を買ったほうが身のためだ」と「女は甘やかすと増長する」だとか…ちなみに三番目は著者曰く「いずれにせよ、女のわがままを止める力など、どんな男も持っていない」って…言い切る著者男前です(笑)

 かと思えば、子育てについて「息子を育てるなんて、所詮、社会事業、チャリティなのよ」(三人の息子を育てた友人談)とか出ていたりして、著者の一人息子も23歳で結婚して家を出て行った模様…まっ男は誰しも女に走ると(笑)

 男と言えば真打きましたで、伊男の出番ですなんですけど、これがもーホンマでっか?の嵐、これは是非、本書をドゾ。どの殿方も一筋縄ではいかない人ばかりなりの世界でして、凄いわ…それしか言えねぇ(笑)伊男の結婚と恋愛感って、どーなってんだか?まぁ、浮気も本気も殿方的には万国共通かもしれないが、やはり伊は最初から最後までファンファーレが鳴り響いているよなぁ(笑)全伊人が主役とゆー(笑)

 まっとにかく「女性が喜ぶのを見るのが僕の最大の喜びだ」とか、さらっと言えてしまえるとこが伊男の骨頂じゃなかろーか?で、その後に「ただし、妻以外の女性に限るけどね」と付け加えるとこ、この悪びれの無さは何なんだぜ(笑)かくて、登場してくる伊男、皆並ではないので詳細は是非本書をドゾ。お国柄とはいえパネェです(笑)

 特に最後のフランコとの件は、これヤラセじゃなくてマジならば、凄すぎる話だよなぁ…伊男の本気と引き際ってパネェ…うーん…何とゆーか、懐かしのマディソン郡の橋みたいなノリとでもいおーか?恋愛にこれだけの年月と情熱をかける伊男…いっそ天晴じゃなかろーか?本当にいるのか?こんな人?と思ってしまった(笑)

 さて、そんな中で日本人の殿方達ですが、出てくるのが配偶者、実父、義父ですからサンプルとしてどよ?ですけど、何か一世代というか、昭和の夫婦ってこゆ事?だったのか?と何か、妙に納得しますた(笑)浮気は日常なんですね、分かります(笑)これ、現代だったら即離婚になりそーな気がするが、昔の感覚は違っていたんだなぁとそれもまたおべんきょになったと言うべきか?

 ちなみに著者は配偶者の浮気発覚に対して「娼婦が美人なら欲望に負けるのも無理はない。汝の罪は許される」(@聖アウグスティヌス)のお言葉を引き合いに出していますが、聖人がそれを言うのか…さすがキリスト教パネェ…

 ちなみ実母の場合は愛人を前にして「いいえ結構でございます。どうぞ、そちら様で引き取って下さいませ」と眉ひとつ動かさずに答えたとゆーお人ですから、リアルに凄い…まぁ年中浮気している配偶者を持てば、そーなるのも必定か?それで切れたのが父親だとゆーから、男として二人の女で取り合いして欲しいなんて夢を見ていたのだろーか?そしてその浮気男の談が「お前になにがわかるんや?あいつの母親は、夫と愛人が寝とる所に踏み込んで、まだ赤ん坊じゃったサチを二人の間に置いてそのままおらんようになったんで」「恵まれたお前と違って不幸な女じゃ。守ってやらんといけん」って…それで丸め込まれる母親も人が良いと言えばあれだが、浮気が慈善事業とはこれ如何に(笑)しかも一度や二度の浮気ではなくて年中無休なノリだったらすぃ…しかも「同居していた姑がみまかると、ふたりの喧嘩は激しさを増す。親の世話をしてもらう必要がなくなり、父が居直ったせいもあるだろう」って…昭和の男ってこれが普通だったのだろーか?

 お姑さんの結婚のエピも凄いし…浮気は男の甲斐性ってそんな時代もあったとゆーか、未だ続いているかもだけど、それにしても昭和の女性達はそれでも結婚生活を続ける方を選択するというか、せざるをえなかったのか?

 しかも、そんな娘に実家の親は「離婚なんて恥ずかしい真似だけはしないでくれ」って…昔の女子って、四面楚歌だったんだろか?と思ってしまふ…取りあえず結婚について考える書でもあるよーな?特に、著者のお友達の浮気調査の件は圧巻です(笑)

 さて、豆知識的に日本の関連のあるとこを一つ、ティーノのとこでのゴッホの話…「こいつを見ると、日本への恨みが増す。実は一番好きだった"ひまわり"を狙って、パリの画廊に通い詰めていたんだ。三日目に画廊が言った。「昨日、日本人が買いに入って、あなたの倍の値段でオファーしてるんですよ。この価格で受けてくださるなら、私だって、常連のあなたに売りたいですよ。日本人とのアポは一時ですから、それまでにお決めください」ってな。俺は駆け引きだと思ったから、前のカフェに陣取って待った。日本人が来ないのを確かめて再度価格交渉して、それでも駄目なら言い値で買おうと決めてたんだ。そしたら、日本人と白人の二人が画廊に入って、二十分も経たないうちに、大きな包みを持って出てきたんだ。人生で最も後悔したのがこのときだ。しばらくして、日本の保険会社が記録的高値で買ったって話題になったんだが、驚いたね。実際、俺に提示された金額の二倍近い値段だったんだ」って…あのひまわりはそんな裏事情があったんですねぇ…しかし、ティーノ氏がそれ程入れ込んでいる絵画だとすれば、贋作ではないのか…にしても、何年かおきにいちゃもんつけられて鑑定入っていないか、あのひまわり?思惑が錯綜していると言う事なんですかねぇ?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 未分類

|

« 若い人はうんとおとなびてなきゃいけない。年配の人はうんと無邪気でなきゃいけない(笑) | トップページ | 魚でしょ(笑) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

未分類」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 牝牛と女房は故郷から(笑):

« 若い人はうんとおとなびてなきゃいけない。年配の人はうんと無邪気でなきゃいけない(笑) | トップページ | 魚でしょ(笑) »