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2015年4月23日 (木)

遺伝子の言うとおり(笑)

X染色体  デイヴィッド・ベインブリッジ  青土社

 サブタイトルは、男と女を決めるものなんですが、ダバダバダ月間じゃないけど、いずこの人も皆それぞれにな男と女論を見てきましたが、何か本書が一番しっくりきた(笑)何でかと思ったら、本書は男と女でも、染色体、遺伝子の話なんですね…で、どゆ事とゆー、意識がない、と言い切ったらアレだけど、遺伝子のオンオフ、過剰なのか欠けているのか、それとも変型か、置き換わっているのかとかで、ある意味分かりやすい話じゃまいか(笑)

 とはいえ、生物の話ですから、XX型が女性で、XY型が男性で、はい終わりとゆー単純な話にもならないとこがミソかも?世の中にはX0型とか、XXY型とか、色々あってなの世界もあらーなとな…

 とゆー訳で理系の本なのではありますが、実に興味深い面白読み物になっているよーな…特に、第二章のお話はある種ドラマだてじゃね?なノリでして、これだけで一つ映画でもできそーな雰囲気(笑)所謂一つのブリティッシュ・ジョークなんだと思うんだけど、歴史はその時動いた、そのものかも(笑)いえ、大英帝国サマ的には、もっとゆーなら欧州王室的には、笑い事じゃないんだけど、これがマジ事実だったら、凄い、凄すぎる…

 にしても、さすが英人、自国の王様にも容赦ねぇー(笑)そんな訳で、古代ギリシャの昔から、そしてアダムとイヴから、男と女の話はよどみなく続くでござるだったりして(笑)

 アリス的に、染色体、遺伝子…一番近いとこで、乱鴉のとこかなぁ?准教授絡みではY染色体がいぱーいのとこで「Yには、XYYや、XYYYや、XYYYYの赤ん坊を押しつぶすほどの遺伝子はない。おそらくはこういう理由で、このような染色体の組み合わせをもつ男の子が通常の人とちがうといって、少し背が高かったり、学習障害の程度が多少重かったり、犯罪傾向が高いのではないか言われて物議をかもしたのだが、そうしたことがあるだけなのだろう」って…そーだったのか?Y染色体?

 科学史的なとこでいくと、ギリシャのアリストテレス、アナクサゴラス、エンペドクレス辺りは色々と説が出てきたよってにですけど、時は19世紀になって激動の時代に突入ってか?で、ヘルマン・ヘンキング、グレゴール・メンデル、チャールズ・ダーウィン、クラレンス・マックラングと出できます。ちなみにヘンキングはX染色体を発見した人で、マックラングはそのX染色体が「性と関係があるのではないか」と初めて指摘した人だそな…そして「X染色体が入っている精子と入っていない精子があることから、Xは性を受け継ぐ機械の有力な候補だと主張した」のが1901年の事だとか…

 20世紀キタコレで、今度はネッティー・スティーヴンズがY染色体を発見したとな、でこちらが1905年の事…どゆ事かとゆーと「染色体はペアで存在し、雄にあった小さな染色体は、じつは大きなX染色体のパートナー」で、「この小さな相手役が、現在ではY染色体と呼ばれるもの」であり、「性を決めるのはXではなく、このYだと悟ったのはスティーヴンズが初めてだった」とな…とまぁ中高の生物の教科書に出ていそーな事が続くってか?

 では、「Y染色体はいかにして精巣を作るのか」になるとこちらは1990年代になってから分かってきたぞとゆー事らすぃ…それにしても全然知らなかったのですが、世の中には「XXの男の子やXYの女の子が生まれている」ことがあるのか?ちなみに「新生児のうちの約0.005%」だそーだけど…そこからSry遺伝子発見につながったりして…ちなみにSryとは「Y染色体上にある性決定領域」の略だそな(笑)

 で、遺伝子とは何ぞや?についても本書は簡潔に、本書的に言うなら「わたしたちの遺伝子は、染色体のなかに保管されている」そで、遺伝子とは身体の「取り扱い説明書」とゆー事になるそな…Sryの詳細については本書をドゾ。まぁ男になるのだの世界じゃまいかでどーでしょお(笑)その他、Dax1、Gata4、MIS、Sf1、Sox9、Wt1などいう何が新手の暗号か(笑)まぁ男になるのだ系でいくと、「Y染色体→Sry→Sox9→MIS→精巣」とゆー人体形成スイッチとゆー流れになるらすぃ…詳細は本書をドゾですが、まっ遺伝子のオンオフの影響はとても大きいとゆー事じゃまいか?ですかねぇ…

 まぁ何にせよ、人間の場合は「生殖腺はなにも起きなければ卵巣になるようになっているのだ。卵巣の発達にかぎって言えば、時間に遅れたり判断に躊躇すると、女の子ができあがる」とな…人体の基本型は女じゃね?なソレは今更なので、こちらの詳細も本書をドゾ。

 それにしても「科学者たちは、人類があらゆる創造物の頂点にあるとはもはや信じていない。動物学の分野からすざまじい攻撃を二〇〇年にもわたって浴びせられた後では、人間の自負は粉々に打ち砕かれほとんど失われてしまった」の件は、英的には進化論論争なんてそんなの関係ねぇー(死語?)で克服済って事なんでしょか?ウルフ先生?ちなみに「人間がほとんどすべての哺乳類と同じ性決定の手法を用いていることだ」そで…

 生き物の性決定因子のあり方についての詳細は本書をドゾですが、生きていくのについてはYはなくても何とかしなくっちゃでXの方が必須じゃね?とゆー事らすぃ…とゆーのも男女共にあるのはX染色体で、Yがあるのは男性のみなのだから、Yが必須なら女性はどーなる?とゆー(笑)そんな訳で、「Xがわたしたちの生命を支配しているのは、Xには本当の意味でのパートナーがいないからだ」の件は続きがパネェ(笑)「人間の性はまるで、かつて二大政党による民主制だったのに、片方の党(Y)がひとつの問題(性)にこだわり過ぎて失脚してしまったようなものだ。力ある野党がいなくなったXは、独裁者になった」って…容赦なさすぎ(笑)ブリティッシュ・ジョークですね、分かります(笑)

 かくてX染色体を見ていこーではないか?なんですけど、本書はどこをとってもちょっとしたミステリのよーで、何でやねん?の連続のよな?どーなってんだぁーっ?という素朴な疑問から、推測や発見や予想がグルングルンしてる感じかなぁ(笑)

 さて、本書の第二章は「ケント公の精巣」というタイトルがついてまして、こちらは非常に科学的な話なんだろーけど、歴史読み物としても秀逸で、ミステリ仕立てのとこがパネェでござるかなぁ?いや、この章だけでもハリウッド映画化でもいーんじゃね?全米が泣いたになるかどーかは知らんが、ダ・ヴィンチ・コードばりの話になるよな悪寒(笑)いえ、もーこの章だけでも読んで損はないので是非読むのだっ(笑)ある種19-20世紀欧州王室史なんですが、メインは伴性遺伝病でしょか…

 出てくる病気は、血友病、筋ジストロフィー、色覚異常ですが、こちらの詳細も本書をドゾですけど、遺伝子ェ…

 第三章は、ダバダバダな男と女論ですが、「ここから先は、この問題を公平に論じるつもりはない。わたしはなんといっても男なんだから、男に肩入れして何が悪い?正直言って、男から見ると、女はやたらと複雑だ」「とにかく男女を等しく気を配るなんて無駄のことだ。そんなのはわたしらしくない」って、著者初っ端から開き直っていらっさいます(笑)

 で細胞的にはバー小体からでしょか(笑)言われてみればご尤もなんですが、女性の場合はXXでして、どっちのXを使うか?それは細胞次第なのか?そーなのか?かくて「雌の哺乳類のほとんどはX染色体のモザイクだと考えられている」とな…どゆ事とゆーと「男の細胞は遺伝的にはすべて同一であるが、女は二面性のある生き物なのだ。こうした二つの性をもつことから、女性の健康や性の行動は、深い影響を受けることになる」そで…

 X染色体的には「一方の性はひとつのXだけで生きていけるように、もう一方の性は二つのXを抱えても生きていけるように」って、適材適所臨機応変ってか?

 それにしても「女の子の一卵性双生児は、男の子の一卵性双生児ほど互いによく似ていない」とは知らなんだ…ついでに言うと「男の子の一卵性双生児ほどまれでもない」そで…そーだったのか?双子?詳細は本書をドゾですが、これも女性の場合、遺伝子的に全く同じでも、細胞的にとどっちのXを選択したかは全く違ってくるとゆー事か?ある意味、女の子の一卵性双生児の完全に細胞レベルで一致って天文学的数字になるんじゃね?なんだろか?と素朴な疑問が?

 更に自己免疫疾患についての件も本書をドゾ。それにしても自己免疫疾患系って男性より女性のかかりやすい病気だったのか?でもってXXYの男性はXYの男性より「自己免疫疾患にかかりやすいからだ」とは…犯人はヤスもといXXか?よーするXXのうちどっちのXで作ったタンパク質でしょー?ですかねぇ…でもって、どっちか片方で作られたタンパク質を自己と認識しなければ、免疫系は攻撃する訳で…

 ある種Yの悲劇もともかく、Xの悲劇のある訳で、XXではなくて、X0の女の子の場合…そのXは父親由来のXなのか、母親由来のXなのかで違いが出るとな…「社会的な対応が不器用な者は、母親からXをもらっているのだ」とな…いやもー何ちゅーか何ちゅーか?ランダムなよーでランダムじゃないのか?遺伝子活性化?こちらの詳細は本書をドゾ。知れば知るほどどーなってんだぁーっ?な遺伝子達でございます(笑)

 それにしても遺伝子の振る舞いって、受精後すぐからアレなのか?「父親由来の遺伝子のスイッチが入ると胚はなるたけ早く成長させようとする」けど、母親由来の遺伝子の方は「あんまり大きく成長しすぎたせいで母体が消耗したり傷ついたりして、将来また子供を産む可能性が損なわれることは避けたい」ので「胎児の成長を適度に抑えようとする」そな…その綱引きの上で胎児は成長するとゆー事らすぃ…子供ってお腹の中から両親に振り回される人生か?

 面白豆知識的には、X染色体の横木は何本あるか?は「約一億六千万本」だそな…数えた人は余程の暇人か、集中力のある人に違いない(笑)Xの長さは「五三ミリメートル」(約5cm)、DNAの横木一本分の重さが「10の24乗分の一グラムの一〇五四倍」、X染色体の重さは「10の15乗分の一グラムの一六九倍」って、ドンダケェー?ちなみに人体に細胞が二十兆個あるとして、「平均的な男性」の総「X染色体」重量は「3.3グラム」とゆー事になるそな…これまたちなみに女性の場合は二つ持っているからこの倍の重さになるとな…とゆー事は性染色体的には、女性は男性より重いとゆーのがジャスティスってか?となると男性と女性では細胞一個一個の重さが違うという事にもなるのだろぉか?うーん…

 歴史的豆知識的だと「中世のイングランドでなどでは、双子は、めずらしいだけでなく、はっきり言って魔性のものと受け取られていた。さらに、二卵性双生児は、父親がそれぞれちがうとみなされることが多く、母親の世間体を守るために赤ん坊の片方が殺されてしまうこともよくあった」って…英も昔は双子の運命って…

 も一つ、不妊治療の場合、「排卵を人工的に誘発する治療を行うと女の子ができやすく、人工授精を行うと男の子ができやすくなる」そな…他にも「女性が年長の男性をパートナーにもつと男の子が生まれやすくなることが実際に確かめられた」って…その他男女産み分けは結構な確率で行われるのが実態らすぃ…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。いや、科学書にしては稀に見る面白さだと思う、翻訳がいいのか、著者の文才かは知らんが、面白すぐるですので、騙されたと思って是非是非ドゾドゾ。

 目次参照  目次 生物

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