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2015年5月24日 (日)

向かい風に胸をはれっ(笑)

自由人は楽しい  池内紀  日本放送出版協会

 サブタイトルは、モーツァルトからケストナーまで、でして、コピーが、人生は、楽しく、自由に、なんですが…

 独文化の底力とゆーノリかなぁ…もしくは反骨の人達とでもいおーか(笑)結局、音楽界もモーツァルトの前にモーツァルトなく、モーツァルトの後にモーツァルトなしの世界だもんなぁ…真に天才とはこーゆーのを言うんだぜじゃまいか(笑)

 さて、天才の条件とは何か?で「一つは勤勉であること」「もう一つは整理をすること」だそで、この整理も「自分なりの整理の仕方を知っているということ」だそな…本書は九人の天才が登場しますが、いずこの人も皆それぞれに個性的です(笑)でも、ある意味、天才とは嘘のない人生なんじゃなかろーかと思い至りますた(笑)

 こー言っては何だけど、天才なんだから、天賦の才があるんだから、幾らでも時代に迎合する事はできたはずで、しかし皆それを良しとはしなかった人ばかりとゆーのは、時代を超えて残る人というのは、その時代となれ合わない人なんだなぁと…痛感するしかないよーな(笑)一筋縄ではいかない人とも言うか?だからこその普遍性なのか?

 まさにそこに山があるからだのお人ばかりがズラっと並んでおりまする(笑)

 アリス的には、やっぱ作家的にいけば、ゲーテとかグリム兄弟、トーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、ケストナーになるんだろーか?作家的というか筆マメだよねでゲーテなんかは「そもそも彼は机をほとんど使わなかった。だいたい立って書いた。立ち机というものを使用していた。それだけではなく、ゲーテはどんなところでもかけたし、またどんなところでも書いた人だった」って、これぞ作家の鑑じゃね(笑)アリスもメモ魔なんだろか?

 今だと文豪としてのゲーテのイメージの方が強いけど、当時としてはワイマール公国の官僚という事で、公務員の傍らに執筆活動という事になるのか?とはいえ、公国の総人口が10万人位だったとゆーから、今の区役所レベル位なんだろか?うーん?

 でまぁ作家というのは自小説じゃね?とゆーのが一番ありがちなネタなんですかねぇ?若きウェルテルのも、モデルは自分って…ファウストのモデルもで…マリーエンバートの悲歌も実際の失恋を歌ったものだし…まぁ恋愛中毒というよりも失恋中毒だったんじゃね?かなぁ…「むしろ幸福な恋よりも不幸な恋のほうが幸福ではないかという考え方をゲーテは終始、実践していたように思います」だからなぁ…ちなみにそんなゲーテの恋愛遍歴は「ゲーテは恋をし、相手の女性にも感情が高まってくると、姿を消すことが多かった」そで、恋愛とは逃げる事なりの人生ってか?まぁ逃げる男では、仕事も捨ててイタリア紀行とかしているしなぁ…ゲーテの人生のテーマは逃亡なのかもしらん…まっある意味男のロマンだよね(笑)

 グリム兄弟というとグリム童話のイメージで童話作家なのか?と単純に思っていたら、お兄さんは言語学者、弟は文学家という事になるじゃまいか?らすぃ…「兄のヤーコブは研究者タイプで、ドイツ語学者でした。日本でいえば国語学者にあたる仕事をした。とくに古代ドイツのゲルマン神話を手掛かりにした、言語学的な研究・編纂・論考などの業績を残した」お人で、「弟のヴィルヘルムは文人的な性格をもっていた。古代ドイツの古い伝説や、それに出てくる英雄たちを讃えたり歌ったりした民謡など、民謡に伝わるものをずいぶん集めて研究した」そー…一つ違いの兄弟がほぼ同じジャンルで活躍したとゆー、世界的にも稀な例じゃまいか?らすぃ…兄弟仲良かったんですかねぇ?

 それにしてもグリム童話ができたのには当時の独情勢があったからとな…よーするにナポレオンのおかげさまーで「ドイツはフランスの属国のような存在だった」とな…「ドイツ人のフランス文化に対するあこがれ、また軍事力によって自分たちの国が支配されていたということ。実は、この二つがグリム童話の誕生に大きく関与している。グリム兄弟は、異国の文化に対する劣等感の払拭と軍人支配に対する反抗のために童話を集めたともいえる」そーで…たかが童話、されど童話なんでこざいますよ、奥さん(誰?)よーは「精神的に大きな遺産を持っているのだ」とゆー独人よ、誇りを忘れるなの世界ですかねぇ…

 何か独の作家は体制に対しての反骨の精神がないとあかんらしく、トーマス・マンもWWⅠの時は時代に迎合しちゃったけど、WWⅡの時は反ナチス、反ヒトラーで立ち上がる人でもあった訳で…時代が悪かったとゆーのもあろーし、ヒトラーが悪かったとゆーのもあろーけど、何より独中産階級が壊滅状態だったのが一番アレか?そこに悪魔の囁きがで、そこにつけいるヒトラー、ナチズムぱねぇですが、これに警鐘を鳴らす為に、トーマス・マンも全国行脚で演説を繰り返したとゆーから、まさに戦う作家じゃまいか…感情に走ってはいけない、理性に還れは、不満が逆巻いている中では分が悪いのは人の業か…

 面白いと言っていいのか?はボン大学とマンの間の応酬が凄いです、是非詳細は本書をドゾ。「ふだんは権威があり、真理や学問の府とされる大学が、いかに権力に迎合しているかということが見えてくる。自分の弱みを突かれると、いかに高飛車に答えて強引に言い逃れようとするか、その態度が露わになっていく。そうして、国家権力が大学を支配している構図があぶりだされていく」とな…どこの国も中の人は似たよーなもんなんだろか?多分、想定外だったんだと思うよ(笑)

 その後、マンは国内にいられなくなって亡命先でも国に呼びかける運動をしていたりして、どこまでも反骨の人だよねぇで、こちらの詳細も本書をドゾ。

 でもって、そのマンと同時代人的にヘッセもいた訳で、こちらは外に向かう人ではなくて、内に向かう人だったよー…ちなみに生前殆どかえりみられなかったカフカを発掘したのもヘッセだそーで…そんなヘッセもスイスに亡命する事になる訳で、もー独の作家は亡命するしかないのか?だけど、そんな中、一人国内にとどまった作家が、ケストナーとゆー事になるじゃまいか?ケストナーというと「エミールと探偵たち」で児童文学のお人なイメージでいたら、グリム兄弟じゃないけど、こちらも反骨も反骨の人であった模様…しかも、こちらはまさに庶民目線、市井の中にあっての市井の良心みたいなノリじゃまいか?かなぁ…

 回り中が亡命を薦める中、しかもナチに二回も捕えられて、末期には死刑・暗殺命令も出ていたかもなお人…それでも、誰かがこの歴史を中から見て記録に残さなくてはって…それをずっとナチをかわしてやっていた人…凄いなぁ…歴史とは何か?歴史を忘れた国民に未来はないそーだが、その歴史をリアルに記録し、残しているとこはトーマス・マンといい、ケストナーといい、凄すぎる…マンなんて自分にとっては都合の悪いとこもちゃんとそのまま発表しているし…後に証拠をでっちあげて改ざんしているどこかのくnゴボンゴホン…

 ちなみにケストナーも戦時中の自身の心の揺れも包み隠さず発表しています。そして「戦後には、過去をとり替えた人たち、戦争中にいかに自分がナチスに対して、批判的だったかということを急に言い出す人たちが大勢現れた。こうした急ごしらえの正義派たちが現れてくるのを、ケストナーはじっと見ていた」って…これまたどこの国でも、正義とは何か?なんだなぁ(笑)こゆのを声高に叫ぶ人程アレなのもこれまた今更か…

 とゆー、作家編だけでも濃い、実に濃い人達です。そして、どの人も己れの正義の為に体制に膝を屈する人達ではなかったとこがこれまたパネェ…元々、メディァとは権力に立ち向かうもののはずだけど、そんなメディア人、文化人、どこにいるんだぁーっ?なのは、いずこの国も似たよーなもんで…本書で言うならボン大学なんて氷山の一角だろし…

 その他、モーツァルトはともかく、ロートシルトもシュリーマンも経済畑の人だったとゆーとこで、こちらも時代を読むとゆーのでは他者の追随を許さない感じなかぁ…まぁあのロスチャイルドですから…でもって、シュリーマンは言わずと知れたアマチュア考古学者という事になるんじゃまいか?で、こちらも学会とアマチュアの関係って…何か世の中、閉鎖的なとこほどアレなのも気のせいか?

 まっそゆ訳で他にもたくさんたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。豆知識も満載でござるでございます。でもって、天才とは?こゆ人達を言うんだなぁ…と妙に納得しますた、いやホント(笑)

 掲載されている偉人達は、モーツァルト、ゲーテ、ロートシルト、グリム兄弟、シュリーマン、トーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、ケストナー

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