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2015年5月 8日 (金)

いま桜さきぬと見えてうすぐもり春を霞める世のけしきかな(笑)

おっとりと論じよう  丸谷才一  文藝春秋

 サブタイトルが、丸谷才一対談集なんですが、どちらかというと鼎談集じゃまいか?ですけど、どーなんでしょお?お題は日本文化というか、教養かなぁ?今、これを読んでフフフと余裕で読める人はどれだけいるのか(笑)全体に茶飲み話みたいに軽いのに、その内容は、取り上げる事象は果てしなく教養かなぁ?わっかるかなぁ?わかんねぇーだろーなぁ的な(笑)

 例えば、風雅和歌集の花の分類の仕方は「「待花」「初花」「見花」「曙花」「夕花」「月花」「惜花」「落花」と分類されています」(@岡野)だそな…何とゆーか、日本人の美意識じゃね?花一つでここまでこだわれるのは(笑)「フランス象徴主義は、日本の新古今にぴったり合うんです」(@丸谷)とか(笑)サンボリズム万歳ってか(笑)

 他にはハムレット(シェイクスピア)とこころ(夏目漱石)との比較とか…感情ではなく気分とは何ぞや?ですかねぇ?キルケゴール的に言うと不安じゃね?になりそーですが(笑)「スタンダールだったら、地位を得て金も女も手に入れて、世界を支配することが自己の実現ですよね。その意味で、彼の規範はナポレオンです」(@山崎)は、何て分からやすい殿方なんだ、スタンダール(笑)

 てな訳でどこまでもホンマでっか?なあなたの知らない世界が展開していくよな?文化って語りつくせぬものなんだなぁ(笑)

 アリス的には、夢かなぁ?和歌には結構、夢が出てくるのだと思いますたで「春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり」(西行法師)とか、「宿りして春の山辺にねたる夜は夢の内にも花ぞちりける」(紀貫之)とかモチーフとしての夢あると思いますか?夢というと准教授だけど、この文学調からしたらウルフ先生だろか?モチーフ的には月は「月花」がある位ですから、幾らでもありそーなんですけど、一つチョイスすると「あたら夜の月と花とをおなじくはあはれ知れらん人に見せばや」(源信明)でしょか?アリス?ちなみにこちらは口説きのテクニック的なソレかも?でして「王朝のころ口説き方は、技巧が複雑なんです」(@岡野)という事になるらすぃ…歌の裏を読めなきゃあかんぜよってか(笑)

 他にアリス的というとグレアム・グリーンの先進国と後進国の違いについてかなぁ?「拷問が司法手続きの中に合法的に残っているのが後進国なんですって。たとえば清なんて国は法の中に拷問が定められている。で、拷問が法的には存在していないけれど、警官が拷問できる相手とできない相手を暗黙のうちに区別している国、それが先進国(笑)」(@丸谷)って…

 後は英国庭園で出てきたT.S.エリオットかなぁ?「客観的相関物」って何だ(笑)エリオットは「ハムレット論」で「藝術で感情を描くためには客観的相関物が必要であって、それがないと観客や読者を納得させられないと書いてます」(@丸谷)とな…

 小説的なとこで、明治の、漱石の小説ってどよ?で「漱石や鴎外の書いている世界は明らかに中流以上で、知的にも高い水準の人たちですね」「ほとんどの女性が女学校を出ているし、男は高等学校や大学に行っていて、その時代の流行の思想やニュースに敏感ですよ。いまああいう小説を書いたら、観念的だと批判されるような会話がいっぱいあります」「当時の小説の読者の水準も高かったんでしょうね。エリートという言葉がまだ侮蔑語じゃなかった時代の話ですから。鴎外も外国語を平気で使いますし」(@山崎)とな…小説とは書く人もエリートなら、読む人もエリートってか?ここはやっぱセレブではなく、エリートなんだろなぁ…

 それにしても当時の文豪達は、志賀直哉にしても、永井荷風にしても、正宗白鳥にしても「父親の遺産」で生きていたのか?「原稿料では絶対に食えるはずがない」(@丸谷)って、高等遊民じゃないと小説家になるのは厳しいって事なんだろか?かくてげいじつとパトロンって、どーよ?の世界も透かし見える訳か…

 他にアリス的なとこでは、グレン・グールドが出てくるとこでしょか?で、グールドがレコードオンリーなライフスタイルに「あれは直接的な観衆拒否でしょう。つまりディタッチメントといっていいのかもしれない。そういう人が「草枕」の愛読者だというのは、何か関係があるでしょうね」(@丸谷)とな(笑)

 も一つ雨天決行にも出てきたホームズで「十九世紀の文学に変革をもたらし、それを完成した形がコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ」(@丸谷)とな…「探偵も十九世紀の産物ですよね」(@丸谷)って、そーだったのか?ワトソン先生?他にも「「半七捕物帳」はシャーロック・ホームズだもんね」(@三浦)って、ホンマでっかぁーっ?

 面白いと言っていいのか、「文章がうまくなるためには読んではいけない文章」(@丸谷/「大人のための文章教室」清水義男)によると「まず第一に学者の文章(笑)」「第二に公用文書」「第三に新聞記者の書いた文章」って…一と二は専門用語多しでパンピーには複雑怪奇でござるの世界が普通に展開していらっさるけど、新聞記者の文章…日本だとやたらと新聞記者による文章マナーな本出ているよーな気がするが?まぁ昨今のマスゴミは、レベルの低い赤ペン先生ってノリだからなぁ(笑)漢字検定か、広辞苑かがジャスティスみたいだし(笑)それにしても「役所というのは何を考えているのか。だって国民が相手なんですから。国民にわかる、税金を払っている人にわかる文章を書かないといけないと思うんですよ」(@井上)って、あまりにもご尤もですけど、きっと基本的価値観を共有していないんじゃないでしょーか?役所と国民の間に(笑)後、新聞記者の方は「単なる泣かせだけの文章を得意とする記者もいるでしょう」(@丸谷)って、そーだったのか?稲葉さん(笑)

 も一つジャーナリスト宣言じゃないけどマスゴミつながりで「自民党批判の中で、東京の川と堀を潰したことを書く政治評論家はいないでしょう。あれは、日本の政治評論がいかに貧弱かということの証拠になると思う」(@丸谷)は、国民総評論家ですからねぇ(笑)怪しげでない人を探す方がゴホンゴホン…

 文章的なとこでも一つ海奈良やオノコロ島で近松を(笑)「「心中天網島」はどうですか。近松ってまさに近代で、すごく重要てしょう」(@三浦)「近松は面白いねえ。台本で読んでも面白いのが、他との違いですね」(@鹿島)とな…歌舞伎と文楽の違いは、はてさて(笑)

 後は有栖川宮じゃないけど「近衛家の家格は宮家よりも高くて、街で双方が出会えば、道の端によるのは有栖川、伏見といった宮家のほうであった」(@丸谷)って、そーだったのか?日本の宮廷?戦前?

 宮家が出てきたからじゃないけど京都絡みで、幾つかありますが准教授の裏庭で(笑)「銀閣寺の庭って龍安寺の石庭に通じるところがあって、いじりすぎという感じがある。その点、金閣寺はあっけらかんとして間が抜けているでしょう。そこがいい」(@三浦)となるそーですよ、奥さん(誰?)

 その他、食でいくと「蕎麦対ラーメンでいうと、ラーメンはバロック化する傾向がある。だけど、蕎麦は古典主義なんだ」(@鹿島)はらしいっちゃらしいかなぁ(笑)それにしても暗い宿や雛人形にラーメンの記述が出てくるけど、ラーメンが絡む時は准教授、蕎麦のシーンはアリスなんですよねぇ…普段の二人の性格的には逆のよーなイメージがあるけど?どーなんだろぉ(笑)

 でもって、本書面白エピがありすぎて、もーどのページもホンマでっか?の嵐(笑)例えば「日本で二十世紀を迎えるとき、大きなお祭をやっているんですね」(@山崎)とな…でもってこれの主催が「慶應義塾大学」…19世紀の前近代を超えて「これからわれわれ日本人がそのあとを引き継いで二十世紀を作るんだ、という大演説をしました」(@山崎)って、当時の議員がアジっている位ですから…明治の日本人って熱いなぁ…かくて「明治の知識人、若いリーダーたちは、十九世紀の成果を引き継いで二十世紀を切り開くはわれわれだという使命感を持っていたですね」(@山崎)って…やっぱ明治の精神か?それにしても二十一世紀の時は新世紀万歳なお祭したんだろーか?慶応?

 後、日本の国の人だものは続くで、「国家は村や町のような共同体と違ってフィクションですから、ある程度成熟した人間の集まりでないと作れないんですね。ところが、明治日本はごく短時間のうちに作ってしまった。これは一種異様な才能だと言えるでしょう」(@丸谷)の件は、今だとどこぞの国とか、どこぞの県とか見るまでもないよーな気がするのは気のせいか(笑)

 明治の日本でも一つ、「清は絶対に弁髪を切らない。そのかわり戦争をやって国をなくしちゃうんです。日本はまず戦争を避けて、ペリーが来たときも向こう側の言うことを聞いて、文明を受け入れようとするんですね」(@山崎)とな…幕末から明治にかけての戦争と平和は何とゆーか、すごく日本です、の世界かもしんない…

 また、面白いのはちょんまげ切ってザンギリ頭にするよ、で「つまり当時の髪結い職人が、ざんぎりにする技術をあっと言う間に身につけたんですね」(@山崎)とな…職人の習得早っ(笑)で、仕立屋だって、牛鍋屋だって、みんなみんなプロでござるってか?更に絵筆となると「日本で西洋画の絵筆を作ろうとする話です。和筆を作る職人や飾り物師が力を合わせるんですが、最後は仏壇屋まで出てきて、筆の軸に漆を塗ったりします」(@山崎)って…ちなみに筆の毛は豚毛だったそで、「鎌倉ハムの工場に行って豚のお腹の毛を剃っていたんです。結局、絵筆にするには豚の種類が違うことがわかる」(@山崎)んだそーでアレなんだが、無い物作る情熱は昔からお家芸だったのか?日本(笑)でもって、鎌倉ハムそんなに古かったんだなぁ(笑)ハム好きのアリスとしては、どよ(笑)更に絵画的にはモデル問題もあって「上野の美術学校ができたときに大活躍したのが女衒です。要するにヌードモデルが必要になったら、女衒に頼むほかなかったんてしょうね」(@山崎)って、そーだったのか?アマノン画伯(笑)

 言語について考えるでは、理数系も実は言葉の問題じゃまいかで「アインシュタインがどんな大発見をしようが、数式と言語で説明しなければならないわけですから。義務教育は、理科も算数も家庭科も全部言葉の教育だと思っているんです。すべて日本語の教育にしないと、何も育たないと思いますね」(@井上)かくて海外では、母国語教育にことのほか熱心らすぃ…詳細は本書をドゾですが、伊のダンテの神曲を読もう運動とか、英の「タイムズがマクベス事件を報道したらどうなるかという新聞を子供たちがつくるです」(@井上)とか、どちらも飴と鞭の使い方が上手いとゆーか、自分達の教養を押し上げ、更に社会貢献まで触れさせるとは、やっぱ教育の仕方が一利も二利もあるよなぁ(笑)教師の柔軟性だろか?むしろ、文科省の方か(笑)

 ちなみにそんな英ではございますが「英語学の中島文雄先生が、東京で世界言語会議があったとき、皇太子だった当今がいらして英語でスピーチされるのを聞いたんですって。スピーチが終わって、横で聞いていたイギリスの英語学者が「なかなか優秀じゃないか」と言ってね。「うちのクイーンとは大違いだ。なにしろうちのクイーンは競馬馬の話しか知らない」(笑)」(@丸谷)って、そーだったのか?ウルフ先生?それともお得意のブリティッシュ・ジョークですかぁーっ?さすが英人、自国への突っ込みは切れ味がちゃいます(笑)

 英が出たとこで米という国は基本南北戦争からずぇんずぇん変わっていないとゆーとこで、「北軍はね、少しずつ取って行って南部を完全に征服してやろう、と考える。それで思い出すのがB29の司令官、カーチス・ルメイという飛行機乗りなんです。地上の人間を虫けらみたいに次々焼き殺して平気だった人物ですが、実はその淵源は南北戦争にあるんですね。北軍司令官のウィリアム・シャーマン。この男の有名な言葉に「戦争は地獄だ」というのがあります。負けたほうは地獄だということなんです。映画にも出てくるように、アトランタを焼き尽くしました。ノースカロライナからジョージアまで、道路は壊す、家は焼く。我々は敵の人民と戦っているのだ、老幼男女に戦いは恐ろしいものだと叩き込んでやるのだと言いました。そうか、ルメイも同じだと気づきました」(@鳥居)内戦で自国民に対してさえ、情け容赦なしならばWWⅡ、皆まで言うなか…そりゃ大空襲だって、原爆だってねぇ…かくて「「風と共に去りぬ」をマッカーサーの部下たちが占領中の日本で上映させなかったのは、ルメイとシャーマンを日本人に思い出させたくなかったからなんです」(@鳥居)とは…米人の本質って…

 米がアレじゃあ、ソ(露)はどーか?とゆーと「日本の上層部は、近衛文麿と吉田茂を除いて全員、ソ連に和平交渉を頼もうとしていた。実におめでたい人たちだったんだなあ、という気がするんですね」(@丸谷)「昭和十九年十一月の革命記念日の前夜、スターリンが大演説をして、日本は侵略国だと言ってますよね。それて゜佐藤尚武大使がモロトフ外相に抗議したものの、あれは過去のことを言っているのであって今の日本のことではないと言われて、引き下がってる」(@井上)「「過去のことで」というのは、実は佐藤が言っているんですね。するとモロトフが、「うん、その通り、その通り」」(@鳥居)って…露も本質的には昔から何も変わりなしだよなぁ(笑)まっ通常運転乙はともかく、日本の外務も昔から何もつかえないことは変わりなしか…後に自国に禍根になる事に対してのスルー能力って一体どーなっているんだろお?外務の伝統芸能か?自国の先祖や子孫の事なんて、そんなの関係ねぇー(死語?)なんですか?そーですか?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。それにしても如何にも日本じゃまいか?なとこを最後にピックアップすると、清少納言と紫式部、交友関係を持つならどっち?で「自分を描かれたらえらいことになる。清少納言のエッセイでさんざんやられても大してこたえないけど、小説の登場人物としてやられちゃったら最後だね」(@鹿島)という事に落ち着きそーです(笑)かくて藤原道長は偉かったと(笑)「あんなの雇ってきて小説を書かせるわけでしょう。大新聞社の社長が女流作家を連れてきて、自分のそれまでの女遊びの体験談を語って、十年がかりで連載してくれといったようなもんでしょう。すごいよ」(@丸谷)って、そーだったのか?源氏物語?となると、あれ実録、家政婦は見たみたいなノリなのか(笑)

 ちなみに「鬱に落ち込んだ王様を喜ばせるのは、「千夜一夜物語」ができる女じゃないと無理なんですよ。芝居ができて、ものが書けて、王様をひたすら楽しませることができるシェラザードのような女じゃないと」(@鹿島)となるらすぃ…躁の時はいけいけどんどんでほっといてもかっとんでいるからいいけど、鬱った時に盛り上げが出来るかどーかは、太鼓持ちの神髄が試されるとゆー訳か?シェイクスピアとか、レオナルド的な才能が必要じゃまいか?と思うのは気のせいか?エンターテイメントって…

 それにしても、「雪月花、これは日本美の基本であって、共通するのはぼーっとしている、霞んでいるということね。白っぽくてぼーっとしたものに日本人は感動するんですよ」(@丸谷)は言い得て妙じゃまいか(笑)いや、本当、時代を超えてどこまでも日本人ってか(笑)

 対談者は、岡野弘彦、大岡信、山崎正和、井上ひさし、鳥居民、中村勘三郎、関容子、鹿島滋、三浦雅士

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