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2015年6月12日 (金)

Ph.Dは密やかに笑う?

ケインズ説得論集  J,M,ケインズ  日本経済新聞出版社

 いや、何かケインズというと大御所すぎて、物凄く昔の人のイメージいたら、ええ、アダム・スミスばりの(笑)そしたら、1883年生まれ1946年没という事で、WWⅡ終戦時まで生きていらっさったお人なのか?それだって今から70年近く前なんだけど、でも20世紀の知性的に、フロイトとかアインシュタインとかのインパクトとまた違うとこにいないか?ケインズ?経済学史上では、巨人だろ?じゃね?

 まぁ、昨今はハイエクの方がアレなんだろか?経済学の動向も何だかなぁ?だからなぁ(笑)教育と経済はトーシロが入りやすいジャンルなんだろか?で、巷の評論家に攪乱されているよーな気がしないでもないけど、やっぱ本物中の本物、王道中の王道はある訳で、まずここら辺りをクリアしないと、先に進めないよーな?の前にリカード先生辺りもクリアしないと駄目なんだろか?後、シュンペーターとか?

 と、まぁ、誰が何といおーと、20世紀はケインズ経済学とマルクス経済学の時代だったと思われで…21世紀の今、結局共産圏、共産主義って何なのさ?になってしまった今、ケインズ、及びケインジアンの方は、どーよ?なんでしょか?

 で、まぁ、本書はある程度パンピー向けのケインズ先生のお言葉とゆーか、ご託宣でしょか?時は、WWⅠとWWⅡの間でござるってか?ついでに言うと大恐慌もあるよってか?それはともかく、ケンブリッジの本気なめんなよっかもしれないし(笑)

 アリス的には、経済学…まぁ、アリス法学部卒ですから、授業の一つに経済原論の一つもあったんじゃないか?と推察しますが?如何なものだろぉ?そーいえば、学生アリスのモチさん達確か経済学部だったっけ?後は乱鴉のミダスタッチで、金のとこかなぁ?「ジグムント・フロイトは、無意識の奥深くに特別の理由があって、とくに金が人間の強い本能を刺激し、象徴として使われているのだと論じている。古代エジプトの神官は黄金に魔法の特性があると考えたが、この特性が消えたことはない」となるとな…とごもかしこもお代官サマにはかないませんの世界が展開していた模様(笑)

 でまぁ現時点での経済問題について、どよ?という視点の話ですので、今更どよ?というのもあるかもだけど、結局経済問題って、失業問題と貨幣・通貨問題じゃね?で、こちらは被る部分多くね?な話かもなぁ?ついでケインズの数々の指摘で経済学についてちょろと学べるとゆー(笑)

 例えば、19世紀に発達してきた資本主義の仕組み、「第一は、所有者が土地、建物、機械をはじめとする財産の管理を手放すが、所有権は維持する仕組みである。株式会社の株式の保有が典型である」で、「第二は、所有者が財産を一時的に手放し、その間は毎年、決まった金額を受け取るが、最終的には財産を取り戻す仕組みである。賃貸借契約が典型である」と、「第三は、所有者が実物の財産を恒久的に手放す代償として、一定金額の永久年金を受け取るか、ある期間にわたって一定金額を受け取り、期間が終わったときに元本を金銭で償還される仕組みである。不動産担保ローン(モーゲージ)社債、債務証書、優先株が典型である」とな…よーは所有者と管理者がちゃいまんがなとゆー事らすぃ…そーだったのか?資本主義?

 また、投資についても、「投資家階級が資産を投資しているのも通貨が安定しているからなのだが、この点は意識されなかった」の件は、通貨もそーだけど何事も安定していないとリターンの見込み薄なのはそじゃね?ギャンブルならいざ知らず…

 とはいえ、長い歴史の中では通貨とは常に右肩下がりなりらすぃ…とゆーのも「第一に政府の財政難であり、第二は債務を負う階級の政治的な影響力の強さである」とな…どゆ事とゆーと通貨とは常にインフレだったとゆー事か?にも関わらずパンピーは安定していると錯覚して過ごしてきたよーでござるってか?

 通貨下落と企業家では、この変動によって起業家も「自分の資産が急速に変動するようになると、本来の堅実さを失って、通常の事業で得られる着実な利益よりも、その時点で得られるはるかに巨額の利益を重視するようになる。かなり遠い将来にわたる事業の繁栄についてはあまり考えなくなり、素早く儲けて引退する夢に興奮するようになる」って事で「暴利をむさぼる悪徳商人」の一丁あがりってか?それでもおだいかんさまにはかないませんって(笑)

 そんな訳で「気概のある人なら誰でも、自分より豊かな人がみな、博打のような取引で運に恵まれ、資産を築いたのだと思えば、貧乏でいることに満足ではないだろう」とゆーのはともかく、「起業家自身、そう非難される理由の半ばは自分にあると感じているのである」の件は、今時の政財界人ブラス官僚の中には、どこにいるんだぁーっ?の世界だろなぁ(笑)20世紀初頭の英には、まだ紳士がいらっさったよーで…

 ましてや「起業家の利益が容認されるのは、ある意味でではあっても、そして大まかにではあっても、起業家の活動が社会に役立っている程度と関連しているといえる場合だけである」は、それこそ、どこにいるんだぁーっ?でしょかねぇ…今時のセレブは如何に税金払わないかと、如何に自己資産だけを増やすかしか眼中にない方に1ジンバブエドル賭けてもいい(笑)

 まぁそんな世間を踏まえて、著者曰く「インフレは不公正であり、デフレは不都合である」とおっさっていらっさいます(笑)言い得て妙だな、さすがケインズ(笑)

 また失業問題についての説明もさすがだなぁと思いますので詳細は本書をドゾ。でも何にしても、失業が大きくなれば、失業者自身の損失は勿論の事、失業保険等の支出で公的にも損失で、更に税収も損失で、起業家も儲けの損失で、社会全体の損失に結びつくとゆーのは、何とも分かりやすい…仮に全ての人が働いてお金が回っている経済と、失業者がいぱーいの経済では、人も物も貨幣も回っている事になる訳じゃね?経済全体を考えた場合、失業問題は物凄い機会損失になる訳か…ある種もったいなオバケが出てくる位(笑)

 失業問題でも一つ問題なのは、彼らは製造者(労働者)であり、同時に購買者でもあるとゆー事じゃね?ですかねぇ…彼らが失業すれば、生産品の買う人も減るとゆー事になるとゆー…市場の縮小とゆー事で、企業の縮小…リストラしていけばその労働者がすぐにもしくは新たに今までと同じ位の賃金の職につけなければ縮小していくばかりなりで、やがて経済全体に影響がでるんじゃね?とゆー…

 失業問題でも一つ、「失業が蔓延しているのは、雇用主が利益を確保できないからだ」でもって「共産主義にでも移行するのでないかぎり、失業問題を解決するには、雇用主が適切な利益を確保できるようにする以外に方法はない」はもー、言い切ったぜのノリじゃね(笑)ここで需要の拡大路線か、リストラ上等の縮小路線か?それが問題だってか?

 そんでもって、これ今だと為替変動という事になるんだと思われですけど、そーすっと輸出入の変動がくるんじゃね?の件も、経済って今も昔もやってる事はそんなに変わらないのか?と思ってしまふ(笑)まっ当時は金本位制をどーするもあって、詳細は本書をドゾですが、やっぱりケインズは、雇用、利子および貨幣の経済学なんだなぁと感心しますた(笑)

 後、これまた分かりやすいというか言われてみればご尤もなとこで、金利が下がる条件とは何か?一「貯蓄の供給」二「投資が不足しているとき」とな…まぁケインズ的経済の世界は上昇思考というか、前へ前へと進むのじゃの経済を想定しているよな?まぁ確かに内向きになればデフレスパイラルじゃね?もありうる訳で…経済的には緩やかに上昇位が有り難いのは当たり前ってか?

 まっ不況という点では設備投資の問題も出てくるし、更に心理的側面も忘れちゃいけないってか…

 また、税収と経常歳出問題とか…これもこれで何だかなぁ…減らして均衡か、増やして均衡か?それが問題だってか?何事も下げれば、それ以上に下がっていく、とゆーか、その波及効果で下向きに出てくるんじゃね?でFA?何にせよ、パンピーが安心して暮らせる社会じゃないと、経済は回っていかないとゆー事ですかねぇ?この大量生産、大量消費の世界では…

 ちなみに緊縮案については「企業家は、神経がすり減ったときはとくに、最終的には自分たちが不利になるのに、緊縮政策をを支持するのが普通だからだ」とな…そーだったのか?経営者?この辺りはハイエクならばものいがつくのだろーか?もしくはこれの舞台が英だという事も何だかなぁ…もしそれが現代の希としたら、どでしょ?

 とるべき手段が、「平価切下げ」「輸入の劇的な直接規制」「賃金の大幅な引き下げ」「国際情勢の決定的変化」だとしたら、まさに貴方ならどーするぅぅぅ?だろなぁ…どれを選択しても、政治生命オワコンのよーな気がするのは気のせいか?

 でもって、これまたはいここ笑うとこで「あらゆる種類の「節約」を論理的に当然の帰結だといえるところまで推し進めていけば、財政収支は収入も支出もゼロになって均衡することになり、国民はみな、節約のために他人からものやサービスを買うのを拒否し、ベットに伏して餓死する結果になる」って…英国紳士のユーモア半端ない…

 基本的な経済用語で、物価とは何かも、「国内の物価水準と外国の物価水準の比率で決まるので、為替相場が安定するのは、国内の物価水準と外国の物価水準がどちらも安定しているときだけである」というのも、昨今の為替相場を見るとワロエナイ話じゃまいか?かなぁ…やっぱ経済とはみずものか?この辺りの固定相場制が、変動相場制の件の詳細は本書をドゾ。まぁ何にせよ、「為替相場の変動は、外国との間の相対的な物価水準が、政治や市場心理などのごく短期的な要因や、貿易の季節性という時期的な圧力に振り回されることを意味する」あるんじゃまいかですよねぇ…よーは不均衡の均衡への調整が如何にスムーズであるか?それが問題か(笑)

 も一つ言われてみればご尤もなとこで銀行の信用コストの件…「これが可能になるのは、各国の中央銀行が外貨準備を十分に保有しているので不安はないと感じているときだけである。主要な金融センターに保有している預金残高が外貨準備になるとの信認が失われたことで、外貨準備の不足が大幅に激化している」は、貨幣の信用とは何ぞや?ですかねぇ?経済はやっぱ信用第一なんだなぁ…俺が俺を信じろって言ってんだから信じればいいんだぁーって雄叫びはその自分自身にしか通用しないって事じゃね、ですかねぇ(笑)信用は一夜にして成らずってか(笑)

 また経済というサイクルの回転の為には「ほどほどに健全な借り手がいずれも、長期資金を低い金利で調達できるようにならなければならない」は、どこぞのアジフライ銀行もゴホンゴホン…

 経済というより、歴史的、同時代的にどよ系では、「レーニンはまったく正しかった。社会の基盤をくつがえすには、通貨を堕落させることほど巧妙で確かな方法はない」とか、「十九世紀初めのナポレオン戦争の間とその直後の時期には、イギリスの物価変動は最大でも年に二十二パーセントであった」そで英的に変動激しいじゃんな認識でいたら「一九一四年から一九二〇年まで、どの国でも」「インフレーションになった」でもって1920年以降は金融管理ができる国は「デフレーションを実現している」で、できない国は「さらに極端なインフレーションになっている」って…WWⅠ後の欧米か(死語?)はどないなってんねんの世界が勃発していらっさった模様…

 このインフレ、もーハイパーインフレじゃね?と思ふが如何なものか?でWWⅠ以降の通貨下落は「中産階級の実質ベースでみた富のうち、イギリスでは約半分、フランスでは八分の七、イタリアでは十二分の十一、ドイツ、オーストリア・ハンガリー帝国の後継国、ロシアでは事実上すべてを失っている」とは、これ如何に…しかも主に被害が甚大だった人達が、まっとーに生活してきた人達だとゆーから…何だかなぁ…

 興味深いのはデフレのとこで「デフレがある水準に達すれば、どの銀行も耐えられなくなる。世界のかなりの部分で、そしてとりわけアメリカで、銀行の状況は、国民にはある程度まて隠されているが、実際には現状でもっとも弱い部分であるとも思える」とある辺りは、何も言えねぇ…やっぱ、ケインズばねぇって事でFA(笑)

 ちなみに「イタリアでは、経済についての健全な見方が強い影響力をもっており、通貨改革の機が熟しているようにも思えるが、ムッソリーニ首相はリラを以前の価値に引き上げると強硬に主張している」だが、しかし「イタリアの納税者と企業にとって幸いなことに、リラ相場は独裁者が命じても従おうとはせず、通貨価値の上昇という薬を飲もうとしない」って…伊にはアレだが、はいここわらうとこ、なんだろか?

 同じく笑うとこなのだろか?で「イングランド銀行は秘密主義が徹底していて、重要な統計の多くを公表しないので、どのような政策行動をとってるのかを正確につかむのは、つねに容易ではない」って…自国の中央銀行にそこまで言うか、著者(笑)そのイングランド銀行総裁は「政策を考えるとき、イギリス国民のなかで、株主ほど小さな配慮しか払わない階層はないといっていいほどである」の件で、組織とは大きくなればなる程株主の権限は小さくなっていくという話らしーが、まぁこれも謙虚な株主がどこまでいるか?だよなぁ…自国民でなければ、イングランド銀行の行く末だってハゲタカ的にはむしろご褒美ですに成りかねないし…

 他にも関税問題のとこで「スノーデン財務相は人並み以上に無知で強情であり、あらゆる代案に反対しつづけていたが、最後には自然の力がはたらいて、イギリスは悲惨な状況から抜け出すことができた」って…高度なブリティッシュ・ジョークなんだろか?これは(笑)

 更に、「世界的な不況についていうなら、いまの段階でイギリスにできることはまったくない」って、そんな率直に断言していいんですか?

 まぁ英というと、最早それはお家芸ですから「理性は感情の奴隷だし、奴隷だけであるべきであり、感情に奉仕し服従すること以外に、どのような役割も求めてはならないのである」(「人性論」/ヒューム)って…保守的個人主義と社会主義と民主的平等主義についての詳細は本書をドゾ。思想的、哲学的、社会的に激動の時代というか、開かれた時代とでも言うのだろーか?で、その波は経済にもどんぶらこんとやってくると…

 も一つ、英国史的なとこで「一五八〇年にフランシス・ドレイクがスペインから奪って持って帰った金銀がイギリスの対外投資の起源になったとみられているからである」って…ホンマでっかぁーっ?エリザベス女王は諸経費を差し引き、財政赤字を補填して、残ったお金4万ポンドを「レパント会社に投資し、同社は繁栄した。同社の利益を使って、東インド会社が設立された。この偉大な企業の利益が、その後、イギリスの対外投資の基礎となった」って、巡り巡ってはともかく、英国史ってパネェと思うのは気のせいか?

 また、米に対してのソレで「アメリカで貿易が回復しないかぎり、世界全体が繁栄を取り戻すことはできない。平和と信認、調和のとれた経済的均衡を密接に関連しあっている世界各国の間で確立することこそ、追求するに値する唯一の目標である」の辺りは、米の立ち位置についてはさておき、後半はいつでもどこでもかなぁ…でも男性社会って、お山の大将になりたいんでしょ?だからなぁ(笑)

 著者的にオサスガ的言動では「マルクス派社会主義は、思想史の研究者にとって謎でありつづけるはずである。これほど非論理的で退屈な理論がなぜ、多数の人たちに強力で永続的な影響を与え、そうした人たちの行動によって歴史に影響を与えたのだろうか」って…素朴な疑問で宜しいんでしょーか?先生…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。でも「わたしが考えていることを、ここで十分に読者に伝えられると期待できるのか、疑問だと思う。一般読者にとっては難しすぎ、専門家にとっては簡単すぎる議論になるだろう」で、「経済は、たとえば歯学と同じように、専門家に任せておけばいい問題なのだ。経済学者が歯科医と同じように、謙虚で有能な専門家だと思われるようにすることができれば、素晴らしいことである」そな…そんな訳でリスクと不確実性と無知を越えて、突き進む経済学の明日はどっちだってか(笑)

 掲載されている(小)論文は、インフレーション(1919)、通貨価値の変動が社会に与える影響(1923)、景気拡大の政策(1929)、1030年の大不況(1930)、節約(1931)、通貨価値崩壊が銀行に与えた影響(1931)、呪うべき黄金欲(1930)、金融政策の目標の選択(1923)、今後の通貨制度に関する積極的な提案(1923)、チャーチル財務相の経済的帰結(1925)、関税による経済対策(1931)、金本位制の終わり(1931)、自由放任の終わり(1924/26)、孫の世代の経済的可能性(1930)、繁栄への道(1933)

 目次参照  目次 文系

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