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2015年7月27日 (月)

染物と織物(笑)

白洲正子のきもの  白洲正子 牧山桂子 青柳恵介 八木健司  新潮社

 着物…所謂一つの民族衣装という奴かもしらんが…うーん…今時の日本人だと一生に何度、着物きる機会があるのだろぉか?位疎遠なものになっているよーな?特に、女性より男性の場合の方が着る機会はないーな気がするのは気のせいか?公式場面でもたいていスーツですむご時世だしなぁ…お宮参りと、七五三と、結婚式の時位か?女の子ならこれに成人式とか、卒業式とかあると思われだけど?もーお正月だってわざわざ着物着る人なんてどの位いるのやら…

 さて、そんな中にこの人がいたじゃまいか?で天下の文化人と言っていいのか?教養人といっていいのか?それとも遊び人か、洒落者か?の白洲正子キタコレっですかねぇ…趣味と生活の着物、パネェ以外のなにものでもないよーな…本書に掲載されている着物を拝見しただけでも、トーシロでもこれは凄いと分かるソレ…

 趣味の方はよく知られたお能がありまして、こちらの着物は普通でも違うのに、更に白洲正子となればもー…しかも「舞台着というのは、遠くから見るものです。虫めがねで見るような精巧な染めも縫いも、舞台の上では見えないだけでなく、かえって引き立たない場合が多い」って言い切っちゃうし…

 何とゆーか、衣装とは生きざまなんだなぁとしみじみと思わされる本書でござるってか?

 アリス的に着物…日常着として着用しているのは、婆ちゃん位か?北白川で着物、似合いすぎてこあい位だが?どーよ(笑)

 他にアリス的には、留袖だと思うんだけど立花長子作のソレが、蝶々をあしらったもので、色味は実に地味なんだが、そして図柄も決して大きくはないんだが、何とゆーか、お派手…何か普通のソレとは違う感がありありとあるよーな気がするのは気のせいか?これを娘に贈る母、凄い凄すぎる…

 他にアリス的というと、「聖徳太子の妃や中将姫が曼荼羅を織った伝説」のとこだろか?聖徳太子つながりで(笑)ちなみに「天平時代は、まったく中国の唐そのままの服装です。それ以前は、ギリシャのトーガのような、ゆるやかな布をまとっていましたが、まだ服飾とかファッションのうちに入りません」って、そーだったのか?奈良・飛鳥?

 日本人と着物という事を考えた場合、国内需要より国外事情かなぁ?いみじくも白洲正子が言うよーに「きものなら外国に行ってもごまかせるからです」だからじゃね?「若い頃ならともかく、大人になっては、公式のお招ばれなどで、服装の方はどうにか間に合わせても、それにつき物の宝石までは手が出せません」とゆーのは切実じゃまいか?モノホンを、もしくは自分が持っている本物のレプリカを持っていない事には公式の晩餐会なんて、とーするよ?とゆー事じゃまいか?ですかねぇ…セレブ事情もアレか?ドレスコードがイブニングトレスとかカクテルドレス位になるとやはり身に付ける宝石がモノを言う訳ですから…それがほぼない着物ってありがたい服装だったんだなぁ(笑)

 まぁ着物も凄いんですけど、娘による白洲正子談とゆーか、両親の思い出がこれまたパネェで、こーゆー親を持った子供って、どーなんですかねぇ?「葬式無用、戒名不用」というのが白洲次郎の遺言とゆーのも凄いが、「結婚式や葬式はするものでない、来たくて来る奴など一人もいない」は言い得て妙というか、そんな本音ぶっちゃけていいんですかぁーっ?かなぁ(笑)白洲次郎は正直なお人だっんだろか?また「どちらかというと父の方が母親の様なところがあり、色々と具体的に教えてくれました」(@牧山)そーで、これまた白洲次郎って細やかな人だったんだろか?結構、豪快な人かと思っていたけど(笑)

 白洲正子の方の話は、着物の着こなし方の極意的な指南であの人を見よじゃないけど、「その中で一番「見ておきなさい」回数の多かったのは、東和映画の川喜多かしこさんでした」(@牧山)とな…美とは、装いとは見て盗むものなんでしょか?

 まぁお洒落の極意としては、「おしゃれの道徳は、平凡なこと、なるべく目立たないこと、ようするに「鈍刀を使う」ことにつきましょう」だそーですよ、奥さん(誰?)日常の美って…

 言い得て妙なとこでは、日本の着物史的なとこも「はじめは外国のものにあこがれ、全面的に模倣している間に、独特のものを生み出すのも日本人の特質です」とゆーのは、もーこれ昔々のその昔からの習い性だったんだなぁ(笑)国民性は魔改造ですってか(笑)「しかも、他に真似られぬ精巧な技術と、深く静かな味をもつ、独創的な芸術に生まれ変わる」は、これ着物だけの話じゃないよねの世界じゃね?ついでにコピーはコピーでも日本人のコピーはコピーが違うと…「模倣のない所に、創作はない。溺れるほど打ちこんだら、ぬけ出る道は必ずあるのです」の件は、何も言えねぇ…かくて日本には基本のキ、クラシックスタイル、伝統墨守の化石みたいなのも連綿と続き残りますが、真逆の元ネタは何?と想像もつかないアレンジの果て、独創・独自のスタイルも生み出されると…もーこれ国民病というか、国是だよね、ずっと(笑)

 も一つ、日本的なとこで「日常生活品が、文様にたくさん使われた点でも、世界に類例がないでしょう」って、そーだったのか?日本の文様?「鍬とか鋤とか、矢尻とか井桁とか、いかに私達の先祖が、染めものを楽しんでいたかわかります」って…何でもデザインって、これもまた日本か(笑)

 ちなみに、色々ありましたが「江戸初期と中期に、ようやく庶民のきものが確立されました」となるそーな…

 季節的な伝統文化では「昔は衣替えといって、四月一日から袷を着ました。五月の声を聞くと帯つきとなり、六月になって単衣を着る。七月にはじめて薄物に着かえ、土用に入ってようやくかたびら(麻)になる。真冬は綿入れときまっており、暑くても寒くても自分の自由にはならなかっのです」の件は、制服の衣替え位のノリはまだ甘かったんだなぁ(笑)

 木綿の主な産地として、「九州では薩摩、久留米、四国で伊予、中国地方は備前、備後、山陰に鳥取、島根などがあります」とな…成程、久留米絣とかはそーゆーいきさつからなのか?伊予のタオルなんかもこゆ事なんでしょかねぇ?それにしても鳥取、島根で綿花栽培あると思いますだったのか?何か山陰地方って雨が多いイメージでいたから、ちょっと不思議…綿花って晴れ系の土地柄かと思っていたら、違うのか?

 麻に関しては、木綿より麻が高いのは世界共通だそーで…「英国では、アイリッシュ・リネンのハンカチなど、一枚で、数万円もするものがあります」ってホンマでっかぁーっ?ウルフ先生?リネンってそんなに高価なモノだったんだぁー?

 染物と織物のとこでは、「一般的にはこういう晴れの場には染めものの着物が相応しいと思われますが、白洲さんは織りものを着ています」(@八木)だろか?これまた言われてみればご尤もな話だけど、普段意識していない事を着物は気付かせてくれるモノなんだなぁ…

 面白エピなのは、白洲次郎の着物のとこだろか?ちなみに一組しかないとゆー…白洲次郎にして着物を一揃いしか持っていなかったとゆーのが、実にアレだが、その一着が凄い…白洲正子にしても男物は守備範囲外だったらしく、作り手との間の丁々発止が凄いので、是非ここは本書をドゾ。本人を見て見立てる、しかも一年越しのソレ、更にそれでも羽織が出来ない、その羽織も更に年を越しで何年がかりで一着の着物が出来るのか?オートクチュールとゆーはこーゆー事か?まさにあつらえなんですね…あの人に合うソレが出てこないと出来ないとゆー…ちなみに羽織の裏生地のエピのとこで、白洲次郎が寅年と判明しますた(笑)かくて蛇ならいい布があったのに、虎かとゆー事でまた越年って…いいものが出てくるまで待つ事ができるかも、着物をつくる、つくってもらう時には必要な事なんですねぇ…で、この裏生地が今見ても凄い…単に虎の皮模様なんですが、インパクト半端ない…これも是非本書の画像をドゾ。チラりとしか見えていないそれなのに、印象度が違います…これ着れた白洲次郎も凄いなぁ…

 他にもたくさんたくさん、本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。最後に一つ、本書で一番なるほろと思わされた白洲正子語録を「きものは自分の為に着るといっても、本来、人に見せる為にあるのです。おしゃれとは、虚栄心以外の何物でもない。だから、見せる為に着ていいのですが、見せぴらかす為に着る必要はない」とな…見せると見せびらかすの違い、分っかるかなぁ?分かんねぇーだろーなぁってか(笑)

 目次参照  目次 ファッション・アクセサリ

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