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2015年7月22日 (水)

指の上の小宇宙?

指輪88  監修 宝官優夫 諏訪恭一  淡交社

 サブタイトルは、四千年を語る小さな文化遺産たち、なんですが、指輪ってこんなに色々あったのか?とちょっとおろろいた(笑)今時のソレとは全然違う世界が展開している模様…でもって4000年の昔から人は指輪をしていたとゆーとこが何とも(笑)歴史あるんですよ、奥さん(誰?)ちなみに紀元前2000年-紀元1400年の間の指輪についてで「現存する指輪の多くは、墓や土の中から出土したものです。当時の姿のままで残っているのは稀なことです」とゆーのが、何とも…アクセサリーというよりも考古学の世界じゃね?でして、世の中って…

 例えば、悪を避けるお守りの指輪(埃/紀元前747-343)なんて、ハヤブサの眼の形の指輪なんですが、これが奇麗な青色、指輪全体が青色…この状態で残っているとは不思議、実に奇麗なんですよ(笑)色的な話では、儀式を司る指輪(ビザンチン/6-8世紀)は所謂一つのエメラルドの指輪なんですが、「当時はまだ石に面(ファセット)をつけるカット技術がなかったために、光の反射で輝きを見せるのでなく、石の色や透明感の高さで輝きを引き出していました」そな…かくて石も四角錐なのか、プリン型なのか微妙な形なんですが?バロック的とでもいおーか(笑)

 形的なとこでいくと、二つの国を結ぶ指輪(仏/7世紀)のは今でいうと縦爪ダイヤの指輪の形のスーパーバージョンみたいな形とでも言ったらいいのか?このベゼルの部分がやたらと高い(笑)この「ベゼルがせり上がったデザインはビザンチンの頃、好んで用いられました」とな…出っ張ってる指輪がジャスティスって事だろか?とはいえ、不変の力を授かる指輪(不明/15世紀)になると「ダイヤモンドは長い間、磨くことができませんでした。15世紀に入って研磨できるようになり形の悪い八面体やその他の形の原石を正八面体に近い形に整え、表面を研磨して平にした」カットもできるよーになってきた模様…指輪の世界にも技術革新が(笑)

 アリス的に、指輪…アクセサリー的に二人ともどよ?だからなぁ…とはいえ、ダリ繭じゃないけど、安物の銀のペンダントな准教授ですから、何が出てくるのか?今一アレですけど?本書でいくとスイス時計と絡めて、他人には見えない時計の指輪(丁/1965)はどーだろぉ?ベゼルの真上から見ないと時刻が見えないとゆー時計、指輪らしいのだが、画期的といえばそーなんだろぉけど、これベゼルが物凄く出っ張っていて指にはめている時、相当に邪魔になりそーな悪寒なんだが?装着している人からしては、どーだったのだろぉ?マジか?と思ったら、これデザインしたのがジョージ・ジェンセンのデザイナーだったトールン・ビューロ・ヒャーベ作とゆーから、マジか…だったらすぃ…デンマークって…

 後は色彩的に、信用の証の指輪(エトルリア/紀元前4世紀)はどーでしょお?石がメノウなんですけど、これが形がスカラベなのはともかく、何と黒と白のツートンカラー。これは碁石ファッションの准教授にピッタリじゃまいか(笑)ちなみにこの石、スカラベ部分が回転して裏返すと印章になるすぐれものっ…エトルリアの指輪パネェっ…

 指輪というとどーも結婚指輪のイメージが強いんじゃまいか?なんですけど?ズバリ結婚を誓う指輪(不明/17世紀)の項によると、今じゃ結婚指輪は左の薬指にはめるのが普通じゃね?だと思っていたら「ロシアやベルギーの人々は右手の薬指にはめています」なんだそー…確か独もそーじゃなかったっけ?後、二人の心を一つにする指輪(不明/17世紀)になると、一つの指輪が二つに分かれるとゆー凄い造り…詳細は本書の写真をドゾですが、「二つの指輪が重なり合い一つになる指輪は、ラテン語の双子を意味するゲメルスに由来し、ギメルリングと呼ばれます」だそで、このギメルリングは「16-17世紀のヨーロッパで婚約・結婚指輪として流行しました」とな…何か凄いぞよおろっぱ(笑)イメージは崇高というか美しスなんですけど、デザイン的には何も知らなかったらホラーかと思ってしまいそー(笑)手の形がこあいです…

 豆知識も満載で、例えば、死者を護る指輪(秘/紀元前500年頃)の項では1素材が15金なんですが、「チャピン文化では金は太陽の汗といわれ、大切にされていました」とか、蛇はキリスト教的にはアレですけど、再生を願う指輪(希/紀元前2-1世紀)の項では「蛇は古代社会では長命、再生、賢さなどのシンボルと考えられてしました。特に蛇は成長するときに脱皮するので、再生のイメージをもたらしたようです」とか、家計を託す指輪(ローマ/2-3世紀)だと「古代ローマ時代、婚約が成立すると男性は鍵のついたリングを女性に贈る習慣がありました」とな…でもって当時の服にはポケットがなかったから指輪にくっつけたんじゃねな話も出てくるんですが、そーだったのか?ローマ帝国?

 更に、安全を願う指輪(埃/2-3世紀)だとウロボロスの彫刻付(笑)「ウロボロスは「永続」のほか「宇宙」という意味を持ち、錬金術の象徴でもあります。シンボル化された子宮にもグノーシス派独自の解釈があるようです」って、シンボルぱねぇ…医療つながりで、病から身を護る指輪(英/14世紀)だと石にトートストーンが使用されていたりして「トートストーンは肝臓の病を治し、毒を感知し、産婦や新生児を妖精のいたずらから守る宝石で、ヒキガエル(トート)の頭から採れると信じられていました」って、さすが英と言っていいのか?これが本当なら酒飲みには必需品じゃね(笑)ちなみに、香りを忍ばせる指輪(不明/1630年頃)によると、「中世の医師や聖職者は、ペストなどの疾病を防ぐためにマッコウクジラから採れるアンバーグリスなどの固形香料を丸めて、透かし細工のある容器に入れていました。その器がリンゴ(フランス語でポム)の形をしていたので、ポム・アンバーと呼ばれるようになったのが、こうしたポマンダーリングの始まりです」とな…中世の頃は欧州でも鯨とってオケだったんですねぇ…

 歴史的なとこでは、神前で装う指輪(バリ/19世紀)のとこで「指輪には、オランダのホールマーク(品位証明刻印)があります。インドネシアがオランダ領だった時代の、インドネシアのホールマークであったと思われます」とな…こんなところでも帝国主義時代のソレが分かるのか…

 さて、他にもたくさん指輪満載なんですが、個人的には、宇宙へのあこがれを秘める指輪(独/17世紀)が欲しーかも?と思ってしまった…見た目はシンプルな金の輪っかだけの指輪、そっけない結婚指輪みたいなノリなんですが、これ外して輪を動かすと天球儀になる仕組みなんですよ、奥さん(誰?)超小型、折り畳み式天球儀ってか?あまりに精巧でちょっとミニチュア玩具の世界じゃね?さすがマイスターの国独だわぁー(笑)こんな遊び心もあったんですねぇ…

 それとも一つ、選択できるのなら美術工芸品の指輪(仏/1900年頃)でしょか?エナメルのトンボの形の指輪なんですが、色といい形といい実に面白スでしかも鮮やかっいかにもアール・ヌーヴォーといったデザイン、とゆーのも「作ったのはリュシアン・ガイヤールでして、知る人ぞ知るじゃまいか(笑)それにしてもトンボは日本だと勝ち虫として結構あがめられているよーな気がするが、それに秋津島だし(笑)ところが「ヨーロッパではドラゴンフライと呼ばれ、「悪魔の使い」として忌み嫌われる存在でした。それがジャポニズムの影響で、蝶とともに盛んに意匠化されるようになったのです」って、そーだったのか?ジャポニズム?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさん掲載されていますので、興味のある方は本書をドゾ。まさに指輪は巡るの世界じゃけん(笑)

 国名シリーズ的にチョイスすると、
ロシア・スパイが使ったカメラの指輪(1950年)
ペルシャ・身分を現す指輪(3-7世紀)、教訓を刻む指輪(12-3世紀)
英国・病から身を護る指輪(14世紀)、庇護を願う指輪(15世紀)、愛の言葉を刻んだ指輪(17世紀)、貞節を誓う指輪(17世紀中期)、王家の復活を願う指輪(18世紀中期)、芸術作品と呼ぶべき指輪(1779年)、見守る指輪(1782年)、王の偲ぶ指輪(1789年)、想いを伝える指輪(1830年)、幸せをおすそ分けする指輪(1840年)、宝石にこだわる指輪(19世紀後期)、安らぎをもたらす指輪(1920年)、現代アートになった指輪(1995年)

 目次参照  目次 ファッション・アクセサリ

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