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2015年7月 1日 (水)

ぼんやりする?

博物館へ行こう  木下史青  岩波書店

 見せ方のプロが語る博物館への誘いかなぁ?中身も勿論だけど、見てくれ、これ大事とゆーとこか?同じモノでも見せ方によって全然違いまっせとゆー事か?21世紀に入って美術館・博物館関係も独立行政法人になってから、PR合戦が凄くね?と思うのは気のせいか?

 まぁそれもともかく、著者は東京国立博物館の展示デザイナーなので、その手のお話が新鮮かなぁ?まず、博物館は展示して保存する(修復する・分類する)ところとゆーものらすぃ…でもって、展示するには光を当てなきゃ見えない訳で…でも光を当てると保存的にどよ?とゆージレンマが生ずると…あのライト一つにしても計算されたソレだったとは知らなんだ…「博物館における光の明るさ制限は照度=ルクスという単位でモノの素材ごとに基準が決められていて、その制限の範囲でできるだけよくみえる照明の方法をデザインするのがぼくの仕事だ」とあったりするんですねぇ…適当に並べて適当なライトなんて事はないとな…

 それと「美術館・博物館では、ふつう作品を見せるための証明は揺らいではいけない。絵がみえにくいからだ。絵はみやすく展示されていなければならない」という不文律があるそな…

 また、千客万来を目指せならば、環境を徹底的に整えるもあると思いますで、展示室が快適である事は勿論だけど、「きれいなトイレやおいしいレストラン」があるのも必然じゃなかろーか?ってか…

 アリス的には、博物館…何かアリスは好きそうなイメージだが、どんなもんだろぉ(笑)文化財的なとこでは雛人形のエピか?

 本書的には豆知識も多くて、例えば東京国立博物館の場合、1892年創立、開館された日本最古の博物館とゆー立ち位置らすぃ…「美術品や考古遺物などを、一一万件以上保管している。日本で最大の博物館だ」とな…そーだったのか?博物館?で、その心は「江戸時代よりは少し立派な見世物小屋として、博物館はスタートしたのだ」とは知らなんだ…「じつは、東京国立博物館は、明治時代の政治家・町田久成という人が、大英博物館のような博物館をつくろうとイメージしたことが原点となっているといわれている」そで、如何にも明治人の発想じゃまいか(笑)ちなみにこの町田氏外務省勤務のお役人だったそーだが、昔は外務も先見の明があるお人がいたとゆー事か(笑)

 蛇足として、著者は学生時代に欧州に旅に出るぅをしていらっさいますが、西にてパスポートを紛失(盗難?)事件に遭遇していたりするんですよね…「パスポートを再発行するためには、まず日本領事館で手続きをするのだけど、そこではこわいおじさん(こわくみえただけかもしれない)に、「君のことを日本人だとだれも確認できなくなったから、君の身にどんな事件がおきても助けてあげることはではないよ」と脅された」なんて、体験記もあったりして…さすが外務省、海外でもお仕事はげんでいらっさる模様…それにしても海外で一般人に大使館が頼りになった事なんてあるのか?と素朴な疑問が(笑)

 さて、「博物館が開かれるとは、別な言い方をすると、世の中が科学的な考え方を重視するようになり、博物館も科学的な場所になっていったということである」んだそー…権力からの自由、もしくは宗教からの自由って奴でしょか?、

 博物館というと国宝とか、重文とかの文化財いぱーいのイメージでいたら、あれらの展示も「一年間に四週間しか展示してはならない」という決まりがあるとはこれまた知らなんだ…そーだったのか?東京国立博物館?

 後、博物館ならではとゆーか、物の管理…まず仕分けじゃないけど、分類しないといけませんの世界で「美術史学、考古学、博物館学、保存科学」など専門分野が錯綜していらっさるのね…

 全体的に見ると、日本には四つの国立博物館があるそーで、東京、奈良、京都、それと九州(大宰府・福岡)とゆー事になるらすぃ…そーいや九州博物館昔ニュースになっていたよーな記憶が薄らと…

 でそれぞれの博物館はどんなとこ?とゆーと、東京は「日本と東洋(アジアからエジプトまで)の美術・考古遺物が集められた」、京都と奈良は「奈良・京都の文化財を中心に収蔵している」、九州は「かつて先進国であった中国や朝鮮半島への窓口として栄え、アジアとの関係を結ぶ国際都市の役割を担った、九州地域の特色を生かした品々が集められている」そーな…九州なんだからむしろ長崎かと思ってますた…博物的にはもっと古いのをの世界なんだろか?

 他の美術館・博物館事情もあって、「ミュンスターの「彫刻プロジェクト」は、世界的に知られているイベントだ」とか、せんだいメディアテークは「コンヒニのように二四時間開いている博物館」とか、「アメリカの博物館・美術館の特徴は、その多くがお金持ちの寄付によってつくられたという点にある」とか…

 その他、豆知識としてはドイツ連邦議事会議事堂は「二四時までオープンしていて(!)、昼間は三〇分以上も並ぶことがあるという」って…独での人気って?ちなみに「政治と文化は対等であらねばならない」(@ベルリン博物館島、リニューアル担当者)だそな…独人感覚パネェ…

 著者の人生訓じゃないけど、贈る言葉なんだろなぁ的なそれで、「「自分が自分であろうとする」ことと、「世界と折り合いをつけて生きていく」ことには、矛盾もある。でも、その場所で矛盾することでも、少し世界を広げてみれば、別の答えが用意されていることだってある」そな…人生色々だけど博物館には「世界の広さと美しいモノを探すことがてぎる場所だ、ということは断言できる」そーですよ、奥さん(誰?)よーするに百聞は一見にしかずってか(笑)

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。本書で一番ホーホーホーを思わされたとこを一つ。「解説はだれかが書いたものだから、まちがっていることがある。みなさんが学校で勉強に使っている教科書だって信じてはいけないのと同じことだ」とな…なるほど、なるほど(笑)

 本書の巻末に、「ぼくの博物館手帳」という付記があって、本書的にはここが一番キモかなぁ?著者の私的博物館一言ガイドみたいなノリなんだが、ここが非常に面白スなので、出来ればここだけでも目を通す事をお薦めしまする(笑)そこで、掲載されている博物館は、
「⑴ 堀ったら出てきた・集まってきたモノを保管する博物館」の項では、「正倉院と奈良国立博物館(奈良)」「エジプト考古学博物館(カイロ/埃)」「イラクリオン考古学博物館(イラクリオン/希)」「アクロポリス博物館(アテネ/希)」「デルフィ考古学博物館(デルフィ/希)」「グレコローマン博物館(アレクサンドリア/埃)」「ヴェルサイユ美術館(ヴェルサイユ/仏)」「サー・ジョン・ソーン博物館(ロンドン/英)」「アカデミア美術館(ヴェネチア/伊)」「スフォルツェスコ城博物館(ミラノ/伊)」「ブレラ美術館(ミラノ/伊)」「アカデミア美術館(フィリンツェ/伊)」「バルジェロ美術館(フィレンツェ/伊)」「ウフィツィ美術館(フィレンツェ/伊)「カピトリーノ美術館(ローマ/伊)」「ヴァチカン美術館(ヴァチカン市国)」
「⑵アイデンティティを伝える」の項では、「九州国立博物館(福岡・大宰府)」「京都国立博物館(京都)」「大英博物館(ロンドン/英)」「ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン/英)」「ナショナル・ギャラリー(ロンドン/英)」「ルーブル美術館(パリ/仏)」「ベルリン美術館島(ベルリン/独)」「グリュプトチーク(古代彫刻陳列館)とアンティケン・サミュルンゲン(古代工芸陳列館)(ミュンヘン/独)」「アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン/独)」「ウィーン美術史博物館(ウィーン/墺)」「フィラデルフィア美術館(フィラデルフィア/米)」「ボストン美術館(ボストン/米)」「スミソニアン博物館群(D.C./米)」「メトロポリタン美術館(NY/米)」「パーサ号博物館(ストックホルム/瑞)」「故宮博物館(北京/中)」「故宮博物館(台北/台湾)」「順益台湾原住民博物館(台北/台湾)」「韓国国立中央博物館(ソウル/韓)」「国立慶州博物館(慶州/韓)」
「⑶より美しく空間で伝える展示」の項では、「東京国立博物館・法隆寺宝物館(東京・上野)」「サントリー美術館(東京・六本木)」「MIHOミュージアム(甲賀・滋賀)」「ルクソール博物館(ルクソール/埃)」「バイキング船博物館(オスロ/諾)」「菊池寛実記念 智美術館(虎ノ門・東京)」「オルセー美術館(パリ/仏)」「ユダヤ博物館(ベルリン/独)」「メトロポリタン美術館分館クロイスターズ(NY/米)」「グッケンハイム美術館(NY/米)」「ロサンゼルス・カウンティ美術館・日本観(LA/米)」「上海博物館(上海/中)」
「⑷「いま」を創る美術館・博物館」の項では、「遊就館(靖国神社・東京)」「東京藝術大学大学美術館(上野/東京)」「東京大学総合研究博物館(本郷・東京)」「水戸芸術館(水戸・茨城)」「森美術館(六本木ヒルズ・東京)」「せんだいメディアテーク(仙台・宮城)」「テート・モダン(ロンドン/英)」「ゲティ・センター(LA/米)」「サムソン美術館Leeum(ソウル/韓)」「MOMA(NY/米)」
「⑸自然史・科学博物館」の項では、「国立科学博物館(東京・上野)」「ロンドン自然史博物館(ロンドン/英)」「進化大陳列館(パリ/仏)」「ウィーン自然史博物館(ウィーン/墺)」「ドイツ博物館(ミュンヘン/独)」「ゼンケンベルク自然史博物館(フランクフルト/独)」「ラ・スペコラ(フィレンツェ/伊)」「アメリカ自然史博物館(NY/米)」「ハーバード大学自然史博物館(ボストン/米)」「ロサンゼルス郡立自然史博物館(LA/米)」「上海自然史博物館(上海/中)」

 目次参照  目次 文化・芸術

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